2024 SAN DIEGO PADRES
TOP 20 PROSPECTS
Ethan Salas |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は24年6月30日見込みのもの。
FV60
1.イーサン・サラス(C)/Ethan Salas:18歳23年1月に560万ドルの大型契約で入団すると、いきなりAでプロデビューし、最終的には2Aまで昇格を果たした。未来のゴールドグラブ候補とも評される捕手守備は年齢離れしており、打撃も平均以上の打者になり得る。バスター・ポージー(元SF)やアドリー・ラッチマン(BAL)のようなスーパーキャッチャーになり得る逸材だ。
21年ドラフト1巡目の高卒選手。6-3/195と体格に恵まれでおり、パワーとヒットツールを両立した攻撃型SSとして期待されている。守備面ではSSにふさわしい資質を備えているが、SSとしては体が大きいため、2Bや3Bにコンバートされる可能性が高い。ガナー・ヘンダーソン(BAL)やコリー・シーガー(TEX)が比較対象か。
22年ドラフト全体39位指名。6-3/210という高校生離れした強靭なフィジカルを備えたパワーレフティ。23年はプロ1年目にもかかわらず、マイナーで100イニング以上投げた投手の中では1位となる防御率1.82とブレイク。93-95マイルの速球と22年ドラフトNo.1カーブのコンビネーション。メカニクス&コントロールも安定している。
FV50
22年ドラフト全体15位指名の高卒右腕。TJ手術のリハビリからの復帰年で、与四球率15.2%とコマンドは安定しなかったが、ポテンシャルの片鱗は十分に見せた。MAX98マイルでキャリー成分の強い4シーム、ダブルプラスのチェンジアップ、3000rpmに達する平均以上のカーブはどれも一級品。24年は本格的な全快が期待される。
FV45
22年ドラフト2巡目。プラスのスライダーを武器に5球種を扱うテクニカル右腕。23年はA+/2Aで96イニングを投げて防御率2.81と好投。与四球率4.3%と安定したコントロールで試合を作った。90マイル後半を出せるような球威は無く、奪三振率22.8%は平均的な水準。エースというよりはイニングイーターorマルチイニングリリーバー向きだろう。
22年ドラフト13巡目の下位指名ながら、23年はA,A+,2Aいずれでも打率.300・wRC+140超えと予想外のブレイク。傘下トップの23本塁打を放った。成熟したアプローチでギャップを破り、空振りも少ない。守備は決して上手くはないが、3B中心に2B/LFもこなす。現時点ではパワー&守備力が弱いためユーティリティーが将来像も、きっかけ次第ではマット・カーペンター(STL)やジャスティン・ターナー(前LAD)のような覚醒もあり得る。
22年ドラフト6巡目。エネルギッシュなプレースタイルで、平均以上のCF守備とアプローチの良いコンタクトヒッティングが強み。パワーレスな点がネックだったが、23年はA+/2Aで打率.274・16本塁打・OPS.840とパワーナンバーを大きく伸ばした。この打撃覚醒が本物かどうか来季の活躍に注目したい。典型的な第4の外野手向きなプロフィールを脱却できるか。
23年ドラフト4巡目。20-80スケールで80評価のスピードが最大の武器。打撃はコンパクトなスイングでラインドライブを量産し、選球眼も磨かれている。プロでは限られたサンプルながらR/A/2AでOPS.861とよく打った。守備でも広大な守備範囲を示し、CF適性は十分だ。
フアン・ソトの見返りの14マイルの速球&平均3000 rpm越えのスライダーのコンビネーションが武器で、カッターやチェンジアップなども器用に織り交ぜる。MLBでは先発兼リリーフとして37.2回を投げて防御率2.87をマークするなど実力を証明済み。アンダーサイズで先発としてどれだけ稼働できるかが評価を分けるだろう。
FV40
21年ドラフト6巡目。ドラフトイヤーのTJ手術により指名がスリップしたが、23年は105.2回を投げて防御率2.73・奪三振率29.3%をマークするなどブレイク。93マイル前後の速球とキレのいいスライダー&カーブで空振りを誘う。絶対的なボールがあるわけではないため、ローテーション下位~ミドルリリーフ向きか。
22年ドラフト5巡目。パワーと選球眼が武器のスラッガー候補。23年はA+/2Aで19本塁打・四球率14.1%・OPS.798をマークするなど強みを発揮した。上位90%の打球速度は106マイル(MLB平均103マイル)とすでにプラスのパワーを示している。一方で昨季打率.252とアベレージ面が弱点か。現時点では不動のレギュラーというよりも、低打率なプラトーン要員という印象。
ユーティリティー候補。身長5フィート7と小柄でパワーポテンシャルは期待できないが、2A/3Aいずれも通算OPS.800オーバーの打撃力、マイナー7年で20盗塁以上5度のスピード、内野全ポジションをこなせる守備力を兼ね備える。同じSD傘下出身のコリー・スパンジェンバーグやジェイス・ピーターソンあたりが比較対象か。
15.イザイア・ロウ(RHP)/Isaiah Lowe:21歳
16.ロスマン・バードゥーゴ(SS)/Rosman Verdugo:19歳
22年ドラフト11巡目。MAX97マイルの4シームと鋭く曲がるスイーパーのコンビネーション。全体的に投手として発展途上であり、磨かれる必要がある。また、身長6フィート1とアンダーサイズでリリーフ向きとの見方が強い。実戦で実力を証明していきたい。
スムーズなスイングから元パドレスプロスペクトのルイス・ウリアス(現MIL)と比較されている攻撃型SS。23年はAでwRC+78と苦しんだが、18歳のシーズンであることを考慮すればそこまで悪くないとも言える(本当ならRでプレーするべき年齢)。守備面ではフットワーク不足から3Bが適性と見られている。
23年ドラフト3巡目の高卒捕手。ドラフトイヤーをひざの故障により欠場したが、攻守のポテンシャルを買われて上位指名された。ダブルプラスの強肩が最大の武器で、打撃でもパワフルなスイングを披露している。攻守に発展途上で、完成には時間がかかりそうだ。
18.カノン・ケンプ(RHP)/Kannon Kemp:19歳
23年ドラフト8巡目の高卒右腕。スロット額の約3倍となる契約金でプロ入りした。6-6/225の恵まれた体格の持ち主で、高校時に88-92マイルだった球速をプロ入り後すでに94-96マイルまで伸ばすなど成長著しい。
FV40-
メキシコ出身のスラッガーで、23年は2A/3Aで打率.285・15本塁打・OPS.823と開花の兆し。スムーズなスイング&ゾーン管理に優れており、キャリアハイの15本塁打、3Aで上位95%の打球速度107.2マイル(MLB平均105)を記録するなどパワーも成長中。守備はコーナー向きで、強肩からRFにフィットしそうだ。
今季25歳と歳は食っているが、昨季A+/2Aで打率.284・17本塁打・39二塁打・OPS.813とパンチ力を見せつけた攻撃型内野手。3Bとしては肩が、2Bとしては守備範囲が不足しているとの評価で、対左打率.362・OPS1.049の左キラー要員として生きる道を探すことになるだろう。
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