2024年12月12日木曜日

2025 ST. LOUIS CARDINALS TOP 15 PROSPECTS

2025 ST. LOUIS CARDINALS

TOP 15 PROSPECTS

Quinn Mathews


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。


FV55

1.JJ ウェザーホルト(SS)/JJ Wetherholt:22歳
24年ドラフト全体7位指名。2年時に全米1部トップの打率.449をマークし、USA代表でも活躍。しかし3年時はハムストリングの負傷により36試合の出場にとどまり評価を落とした。対応力の高いラインドライブヒッターで、SS中心に2B/3Bの経験もある。プロではAでの29試合でwRC+137と好デビュー。ライナー中心のアプローチのためISOは.105にとどまったが、ハードヒット率54.9%/上位10%打球速度105.3マイルと平均以上のパワーを秘める。万全なら走力も平均以上で、2年時には55試合で36盗塁を決めている。


FV50

2.クイン・マシューズ(LHP)/Quinn Mathews:24歳
23年ドラフト4巡目。チェンジアップでかわすストライクスロワータイプと見られていたが、プロでは突如球速が上昇し、覚醒。マイナー4階級で計143.1回を投げて防御率2.76/FIP2.59/奪三振率35.4%/与四球率8.6%と素晴らしい成績を収めた。5.58フィートという低リリースから平均94マイル/縦変化17.1インチというライジングファストを軸に、スライダー&チェンジアップも上質。statcastデータが得られるA/3Aでスライダー&チェンジアップはいずれも空振り率50%以上を記録した。イニング消化能力と投球クオリティを両立したローテーション半ば級のワークホースとして期待。
Quinn Mathews


小柄ながら傑出したアスリートであり、潜在能力は非常に高い。マーカス・ストローマンやトレバー・バウアーが比較対象か。平均96マイルのホップ系4シームに、カーブ、スライダー、チェンジアップとどの球種も質が高い。全身を有効に使ったメカニクスで、オーバースローながらリリース高が5フィート2とサイドスロー並に低くなっているため、高めの4シームは数値以上によく伸びる。24年は肩と胸の張りで欠場、復帰後は長くても4イニングの投球にとどまり、シーズン最終登板では広背筋を痛め降板するなど年間を通して健康面に不安を露呈した。しかし2Aでの20先発で79.2回を投げて防御率2.71/FIP2.51/奪三振率34.1%/与四球率8.1%と投球内容は素晴らしかった。球威や制球力はローテーション上位クラスなだけに、耐久面の不安を払拭していきたい。
Tink Hence

台湾出身。台湾の大学でプレーした後、米国へ移住。サマーリーグで経験を積んで23年7月に50万ドルで契約した。24年はAでの22先発で116回を投げて防御率2.79/奪三振率26.6%/与四球率7.8%をマーク。6フィート7の迫力ある体格から平均96.4/最速101マイルの4シームを投げ込む。4シームはシュート方向への変化量が16.3インチもあり、これは昨季のMLBであれば右投手トップの数値。制球や変化球は要改善だが、長身細身の体格から伸びしろは大きい。

素手でバットを構え、無駄のないスムーズなスイングで左右にラインドライブを量産する二塁打マシーン。23年に24歳以下の選手としては2A全体2位となるwRC+142を記録し、リーグMVPを獲得。しかし24年は3AでwRC+93と不調だった。コンタクト率の高さとバレル感覚(ゴロ率35%/引っ張りフライ率11.7%)、平均的なパワー(上位10%打球速度103マイル)とMLBで成功できる要素はあるも、四球率5.9%/スイング率53%というフリースインガーなアプローチがネック。守備能力も平均以下で、長期的には2Bが定位置になりそうだ。


FV45

6.
ジミー・クルックス(C)/Jimmy Crooks:23歳
攻守に確かな能力を示し、バックアップ適性を見せている捕手プロスペクト。24年は2Aで打率.321/11本塁打/wRC+152をマークし、リーグMVPを獲得。オープンスタンスからフラットなスイングで広角に長短打を量産する。捕手守備も優秀で、Baseball Prospectusの出すフレーミング&送球指標で3年連続プラス数値をマーク中。特に23年はフレーミングにより24.2失点を防いだ。

7.レオナルド・バーナル(C)/Leonardo Bernal:21歳
マイナーで3年連続wRC+110以上を記録しているスイッチヒッター捕手。24年は課題であった実戦でのパワー発揮と守備力向上で成長を遂げた。打撃ではA+でwRC+120を記録し、本塁打を昨季の3本から10本に、ISOを.097から.150に上げてみせた。守備ではマイナスだったフレーミング、ブロッキング、送球指標がいずれも大きくプラスに転じた。若さでは6位のクルックスよりも分があり、来季2Aで結果を出せば大きく評価を上げるだろう。

8.テコア・ロビー(RHP)/Tekoah Roby:22歳
23年夏にジョーダン・モンゴメリーとのトレードでTEXから加入した1人。身長6フィート1と体格はそこまでではないが、常時95マイル前後の4シーム&高スピンのハンマーカーブを武器に、スライダー&チェンジアップも効果的に織り交ぜる。24年は肩の故障により38.1回のプレーにとどまり、特に2Aでの7先発は防御率6.75/FIP6.59と悲惨なものであった。球威、球種のレパートリー、コントロールは十分にローテーション中盤級だが、2年続けて故障離脱するなど耐久面に不安がある。

9.ヤイロ・パディーヤ(SS)/Yairo Padilla:18歳
24年1月に76万ドルで契約した原石。運動能力の高い両打ちSSというスペックの塊で、ベストツールのスピードはダブルプラス評価。DSLでは35試合で打率.287/1本塁打/wRC+121と好成績を残し、リーグのオールスターチームにも選ばれた。現時点ではコンタクト重視だが、体格が成熟すればパワーも向上が見込める。守備では二遊間にふさわしい守備範囲と3Bにふさわしい強肩を兼ね備える。


FV40

10.
ライニエル・ロドリゲス(C)/Rainiel Rodriguez:18歳
24年4月に30万ドルで契約すると、DSLでの41試合で打率.345/10本塁打/wRC+186と圧巻の内容。パワーポテンシャルと引っ張りフライを量産する打撃技術を兼ね備えた攻撃型捕手として評価を伸ばした。一方で捕手守備は発展途上であり、磨かれる必要がある。

11.マイケル・マグリービー(RHP)/Michael McGreevy:24歳
21年ドラフト1巡目。5球種を投げ分けるコントロールアーティスト。平均91マイルのシンカーとスライダーを軸に、カッター&カーブ&チェンジアップを織り交ぜる投球で、マイナーでは毎年50%前後のグラウンドボール率を維持。支配力は平凡だが、3年連続144イニングオーバー、今季3A/MLBで173イニングを消化するなどイニングイーター適性あり。ローテーション下位にフィットするだろう。

12.クーパー・ジャーピー(LHP)/Cooper Hjerpe:24歳 
22年ドラフト全体22位指名。サイドハンドから高めに浮き上がる90-92マイルの速球と70マイル台のスイーパー&チェンジアップのコンビネーション。24年はA+/2Aでの15先発で防御率3.27/FIP3.22/奪三振率35.2%をマークするなど投球内容は上々。しかし2年続けて肘の負傷で離脱しており、23-24年で計93イニング止まり。健康面に不安を抱える。与四球率13%とコマンドにも苦しんでおり、リリーフに回される可能性もある。
23年ドラフト1巡目。カルロス・ゴンザレス(元COL)似のフルスイングで長打を量産するスラッガー候補。24年は5月終了時点で打率.184/OPS.572/三振率29.4%と苦戦していたが、6月以降は打率.288/OPS.867/三振率21%とプロの世界に適応。statcastデータが得られるAではチェイス率15%(MLB平均22%)を記録するなど選球眼に優れる。守備走塁の能力は平均的であり、最終的にはコーナーが適任と見られる。

14.ダーリン・サラディン(RHP)/Darlin Saladin:22歳
24年はA/A+で計123回を投げて防御率2.71/FIP/2.67/奪三振率27.4%/与四球率6.7%とブレイク。速球は平均93マイルと平凡だが、リリース高5フィート5という低リリースから投げ込まれるフラット軌道なため、打ちにくい。この速球を高めに集める投球を得意としており、Aでは4シームが空振り率32.7%/得点価値6.7と効果的だった。先発に残るには変化球やコマンドの精度を磨いていきたい。
23年夏にジャック・フラハティとのトレードで獲得した右腕で、第2のジョー・ライアン(MIN)になる可能性あり。速球は平均92マイルと平凡ながら、4フィート6の低リリースから繰り出されるため、VAA-3.85とMLBトップクラスのホップ軌道を描く。Aではリリーフとしての起用だったが、変化球や制球を磨いていけば先発としての可能性も見えてくるだろう。

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