2025年1月2日木曜日

2025 SAN DIEGO PADRES TOP 15 PROSPECTS

2025 SAN DIEGO PADRES

TOP 15 PROSPECTS

2025 サンディエゴ・パドレス プロスペクトランキング

Leodalis De Vries


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。

FV55

1.レオデリス・デブリース(SS)/Leodalis De Vries:18歳
MLB公式の24年度国際アマチュアFAランキング1位のスイッチヒッターSSで、契約金420万ドルでSD入りした。入団するといきなり1Aでデビューし、wRC+116(7月以降は158)と見事なパフォーマンス。年齢離れしたアプローチとバレル技術が強みで、パワーも体格が仕上がればついてくるとの見立て。SSにふさわしい運動能力を有し、走塁でも活躍できる。
Leodalis De Vries


2.イーサン・サラス(C)/Ethan Salas:19歳
23年1月に560万ドルの大型契約で入団すると、いきなりAでプロデビューし、最終的には2Aまで昇格を果たした。24年はA+でwRC+75と適応に苦しんだが、年齢を考えれば仕方がなく、プロスペクトとしての評価を下げる必要はないだろう。未来のゴールドグラブ候補とも評される捕手守備は年齢離れしており、打撃も将来的には平均以上になり得る。バスター・ポージー(元SF)やアドリー・ラッチマン(BAL)のようなスーパーキャッチャーになり得る逸材だ。
Ethan Salas


FV45

3.
カッシュ・メイフィールド(LHP)/Kash Mayfield:20歳
24年ドラフト1巡目の高卒左腕。23年春の時点で80マイル台だった速球が、翌春には97マイルに達するなど急成長。6-4/200の理想的な体格から常時92-95マイルの4シーム、70マイル台のカーブ、ベストピッチと評される80マイル台前半のチェンジアップで打者を手玉に取る。滑らかな投球メカニクスをしており、この手の投手にしては珍しくコントロールも安定している。


FV40

4.ブレイデン・ネット(RHP)/Braden Nett:23歳 
大学では投球しておらず、サマーリーグでのプレーのみだったが、22年にドラフト外でSD入りすると、すぐさま才能を発揮。90マイル中盤でキャリー成分の強いライジングファストボールと切れ味鋭いスライダーでスカウトたちの注目を集めた。24年はA+でFIP3.66/奪三振率26.4%をマーク。与四球率13.2%という不安定なコントロールを磨いていくことが先発に残るための課題となるだろう。
Braden Nett


5.ウンベルト・クルーズ(RHP)/Humberto Cruz:18歳
16歳ながらU-18のメキシコ代表として活躍した右腕で、24年2月に75万ドルで契約した。脚の長いスラリとしたアスリート体型で、軽快なメカニクスで安定してゾーンに投げ込むことができる。94マイル前後の速球、スライダー、チェンジアップの3球種をすでにレパートリーとして扱うことができる。

6.ボストン・ベイトマン(LHP)/Boston Bateman:19歳
24年ドラフト2巡目の高校生左腕。6-8/240という迫力ある巨体からMAX97マイルの速球とスピンレート2900rpmに届く縦カーブのコンボ。ローテーション3番手級のポテンシャルの持ち主だが、フォームの再現性を高めてコントロールを安定させることと第3球種以降の質を高めていくことが今後の課題。

7.ビクター・リザラガ(RHP)/Victor Lizarraga:21歳
21年に契約金100万ドルで入団したメキシコ出身プロスペクト。打者を圧倒する球威は無いものの、速球とカーブのコンビネーションで打者を惑わし、20歳シーズンながら2Aで21先発/FIP3.96と健闘を見せた。6-3/180と体格的な伸びしろが期待でき、現在90-94マイルの速球をどれだけ伸ばせるかが投手としての天井を決めるだろう。

8.コッブ・ハイタワー(SS)/Cobb Hightower:20歳
24年ドラフト3巡目の高卒選手。ドラフト後の公式戦出場はないものの、教育リーグで好成績を出して評価を上げた。打撃能力を高く評価されており、トレイ・ターナー風のコンパクトかつ力強いスイングでライナー/フライを量産する。走力は平均以上で運動能力も高いが、最終的には2Bの方がフィットするとの評価となっている。

24年にA+/2Aで126.1回を投げて防御率2.99とブレイクした右腕。90マイル前半の速球、カーブ、チェンジアップの組み合わせで上手く打者を打ち取る。課題だった与四球率が10.8%から7.8%に改善されたことが好調の要因か。2A昇格後は奪三振率、被本塁打率いずれも大きく悪化したので、来季どうなるか。

10.イザイア・ロウ(RHP)/Isaiah Lowe:22歳
22年ドラフト11巡目。MAX97マイルの4シームと鋭く曲がるスイーパーのコンビネーションが強烈。しかし、全体的に投手として発展途上であり、磨かれる必要がある。また、身長6フィート1とアンダーサイズでリリーフ向きとの見方が強い。コントロール不足から、A+昇格後に奪三振率が29.7%から14.9%に大幅ダウンした。

11.コール・ファウンテン(3B)/Kale Fountain:19歳
24年ドラフト5巡目の高卒選手。2巡目相当となる契約金170万ドルで入団した。ネブラスカ州の高校生本塁打記録を塗り替えたパワーが最大の強みで、どれだけ打てるかにかかっている。アッパースイング気味なスイングと6-5/225の巨体から3Bに残れるかどうかが懸念されている。

12.フランシス・ペーニャ(RHP)/Francis Pena:24歳
マイナー3年目にして3Aまで登りつめたリリーフプロスペクト。24年はA+/2A/3Aで計63回を投げて防御率2.43/FIP3.16とブレイクを果たした。平均96マイルの4シーム/シンカーと90マイル前半のカッターでゾーンを積極的に攻める。奪三振率25.1%と奪三振は多くないが、ゴロ率57%とハードコンタクトを許さない。

13.カバレス・ティアーズ(OF)/Kavares Tears:22歳
24年ドラフト4巡目補完指名(ジョシュ・ヘイダーの補償ピック)の大学生選手。プラスのパワーが武器の左打者で、走守のツールも平均以上でRF適性あり。一方で大学通算三振率25.6%/コンタクト率65%とヒットツールに課題があり、プロの舞台でもパワーを発揮できるか。

14.フアン・ヌネス(RHP)/Juan Nuñez:24歳
ルール5ドラフトで今オフにBALから獲得。24年はA+で29.1回を投げてFIP3.42/奪三振率32.2%と好投していたが、肩の負傷により5月でシーズン終了となってしまった。92-95マイル、最速97マイルの高回転4シームとキレの良いスライダーのコンビネーションに、発展途上のチェンジアップを交える。5フィート11とアンダーサイズな体格とマイナー通算11%のコントロールからブルペン向きか。

15.ジャガー・ヘインズ(LHP)/Jagger Haynes:22歳
コロナで短縮された20年ドラフトで5巡目に指名された隠し玉左腕。プロ入り後はTJ手術や肩の怪我でまともにプレーできていなかったが、24年は110回を投げるなど健康に1シーズンを過ごせた。90マイル前半の速球、カーブ、チェンジアップを上手く織り交ぜて打者を惑わす。現時点では緩急で打ち取るバックエンドSPタイプだが、球速をどれだけ伸ばせるか。

Notable Prospects

ブラッドリー・ロドリゲス(RHP)/Bradgley Rodriguez:21歳
パワーリリーバー。A/A+/2Aで計61.1回を投げて防御率2.64/FIP3.23と好投を見せた。90マイル後半の速球と80マイル台後半のスプリットチェンジのコンボ。第3球種のスライダーも切れ味鋭い。セットアップ以上が務まるだけの球威の持ち主であり、あとはコントロールの改善だけだ。

元々野手としてプロ入りも大成せず、21年に投手転向。平均95-97マイル/縦変化量18インチという上質なライジングファストボールと変化量大のスライダーのコンビネーション。24年はMLBデビューして11イニングで1失点/21Kと好投。リリーバーとしてブレイク目前だ。
22年ドラフト18巡目ながら、24年はA/A+/2Aで打率.288/11本塁打/OPS.823と好成績をマーク。豪快に引っ張るパワーと四球率15.4%の選球眼を兼備している。プロ入り時は捕手だったがすぐに1Bに転向。109試合で16失策を喫しており、改善が必要だろう。

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