2018 PITTSBURGH PIRATES
TOP 20 PROSPECTS
Mitch Keller(RHP) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.ミッチ・ケラー(RHP)/Mitch Keller
ドラフト時は素材型との見立ても、マイナー屈指の右腕に成長しつつある。常時90マイル中盤、最速99マイルの速球は強烈で、コマンドも発達している。カーブは縦に大きく割れる。チェンジアップは平均的なボールだが、向上の余地を残す。昨季A-・A+・2Aで23先発して防御率3.03・K/9=9.0・BB/9=2.5。
2.オースティン・メドウズ(OF)/Austin Meadows
◯打撃 スピード 守備 即戦力 / △肩 耐久性
マイナー屈指のオールラウンダーとして好評も、故障が多く、メジャーデビューを果たせていない。健康であればパワーとアベレージを両立した打撃と平均以上のCF守備を披露する。昨季3AでOPS.670と調子が上がらなかった。2年続けて出場数が90試合未満。
3.シェーン・バズ(RHP)/Shane Baz
◯速球 スライダー 球種 /
昨年のドラフト全体12位指名。抜群の球威に加え、高校生離れした器用さも備えたエース候補。最速98マイルのストレート&80マイル後半のカッターを主体に三振の山を築き、チェンジアップもまずまず。運動能力にも富んでいるため、スタミナ・コマンドも優秀。
【#MLBドラフト17】#12— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2017年6月14日
シェーン・バズ(PIT・RHP)
抜群の球威に加え、高校生離れした器用さも備えたエース候補。最速98マイルのストレート&80マイル後半のカッターを主体に三振の山を築き、チェンジアップもまずまず。運動能力にも富んでいるため、スタミナ・コマンドも優秀。 pic.twitter.com/Klp0RxNVTx
4.コリン・モラン(3B/1B)/Colin Moran
◯打撃 アプローチ 即戦力 / △パワー 3B守備
今オフにG.コールとのトレードでアストロズから移籍。昨季フライボールレボリューションを取り入れ、「率は残すが、非力なコーナープレーヤー」たるイメージを払拭。3Aで18本塁打・OPS.901をマーク。しかも三振率16.3%はここ4年でベストの数字。3B守備は上手いとは言えず、1B転向もあり得る。
5.ブライアン・レイノルズ(OF)/Bryan Reynolds
◯打撃 / △両翼向き? 肩
今オフにA.マッカチェンとのトレードで獲得。ドラフトから2年でマイナー屈指のソリッドプレーヤーとして評価を上げている。昨季はA+で打率.312・10本塁打・OPS.826をマーク。課題とされていた守備も安定感が増し、CFに残れる可能性を示した。
【#MLBドラフト16】#59— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2016年6月10日
ブライアン・レイノルズ(SF・OF)
目立ったツールは持たないも、大学3年間で打率.329&OPS.921をマークしているスイッチヒッター。HR数が4→5→13と増加するなどパワー面での成長著しい。 pic.twitter.com/XhlNoc2fEM
6.ケブライアン・ヘイズ(3B)/Ke'Bryan Hayes
◯打撃 肩 スピード 3B守備 / △パワー
父チャーリーはMLB通算144ホーマーの元メジャーリーガー。昨季108試合で2本塁打とパワーは未発達だが、20歳にしてゾーン理解に長けた打撃を身に着けている。また、脂肪を落とし筋肉を増やす肉体改造に成功。守備走塁の機敏さが増し、自己最多の27盗塁を決めた。
7.コール・タッカー(SS)/Cole Tucker
◯スピード SS守備 / △パワー
運動能力抜群の遊撃手。選手生命も危ぶまれた肩の故障から完全復活し、A+・2Aで打率.275・6本塁打・OPS.766・47盗塁をマーク。パワー向上が課題だが、6-3/185の体格から伸びしろは十分で、二塁打19本・三塁打11本とギャップパワーはすでに付けている。守備範囲と肩を兼ね備えたSS守備は平均以上の評価。
8.ルイス・エスコバー(RHP)/Luis Escobar
◯速球 / △チェンジアップ / ✖コマンド
17歳で契約時よりも45ポンドの増加に成功。常時93-95マイル、最速97マイルの速球と鋭いカーブを武器に昨季リーグ最多の168三振(K/9=11.5)を奪った。一方でリーグワースト2位の60四球(BB/9=4.1)を与えるなど安定感に欠ける。チェンジアップも発展途上と不安を残す。
9.ニック・キンガム(RHP)/Nick Kingham
◯速球 3球種 コマンド / ✖耐久性
昨季はTJ手術からの復活が望まれていたが、足首の故障により出遅れた。6-6の長身から92マイル前後の速球&カーブ&チェンジアップを投げ下ろす。マイナー通算BB/9=2.4とコマンドは良好で、健康ならば先発ローテーション4~5番手級。昨季は3Aで19先発して防御率4.13・K/9=7.4・BB/9=2.3。
10.ジョーダン・ルプロウ(OF)/Jordan Luplow
◯アプローチ 打撃 / △守備走塁
辛抱強いアプローチを備えた完成度の高い打者。昨季は2A・3Aで打率.302・23本塁打・OPS.907と素晴らしいパフォーマンス。MLBでも27試合に出場した。ポジションはLFで、守備走塁での貢献は見込めないため、メジャーに定着するには打ち続けるしかない。将来像はR.レイバーン(ナショナルズ)のような打てる4番手外野手か。
11.テイラー・ハーン(LHP)/Taylor Hearn【#ブレークプロスペクト17】— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2017年8月6日
ジョーダン・ルプロウ(PIT・OF)
パワーとアプローチを兼ね備えた磨かれた打撃能力が持ち味。今季は2A・3Aで打率.293・21本塁打・OPS.910とブレークを果たし、メジャーデビューも経験した。攻守のポテンシャルは4番手外野手タイプ。 pic.twitter.com/Bn7w2m1OQJ
◯速球 / △コマンド リリーフ向き? スライダー
ナショナルズからトレードで加入した経歴を含め、現パイレーツクローザーのF.リベロと共通点が多い。荒削りだが最速99マイルの速球はパワフルで、第2球種のチェンジアップは打者の左右を問わず仕留めることができる。A+では防御率4.12・K/9=11.0をマーク。
12.ロロ・サンチェス(OF)/LoLo Sanchez
◯コンタクト スピード 肩 CF守備 / △パワー / ✖素材型
15年に海外FAで入団。昨季米国デビューし、バットコントロール&選球眼を武器に、RでOPS.776・21BB/19Kをマーク。平均を大きく上回るスピードは積極的な走塁と平均以上のCF守備を支えている。数年後が楽しみな原石だ。
13.ケビン・クレイマー(2B)/Kevin Kramer
◯打撃 / △肩 パワー
N.ウォーカー(現メッツ)の再来と評される攻撃型二塁手。昨季は故障により57試合の出場にとどまったが、2AでOPS.880をマーク。ウォーカーになるにはパワーが足りないが、フライボールレボリューションを取り入れようとスイングを改善している。守備は決して上手くないが、2Bとして及第点レベル。
14.ケビン・ニューマン(SS)/Kevin Newman
攻守に磨かれていて、J.マーサーがトレードされたら即メジャーでレギュラー起用されるであろう存在。16年にはマイナーで打率.320をマークしたが、昨季は2A・3Aで打率.267・4本塁打・OPS.675と目立たない成績。堅実なSSレギュラーになれるだろうが、どれだけインパクトを残せるかは疑問。
15.スティーブン・ジェニングス(RHP)/Steven Jennings
◯速球 運動能力 / ✖素材型
昨年のドラフト2巡目高校生。アメリカンフットボールとの二刀流で鳴らしていたが、一昨年秋にACLを断裂し投手に専念。昨春グングンと成長を見せ、評価が急上昇した。野球経験の浅さから伸びしろを残し、アップサイド大。速球は最速95マイル。
16.ウィル・クレイグ(1B/3B)/Will Craig
◯打撃 アプローチ / ✖守備走塁
技術と選球眼を兼ね備えた打撃能力の高さと守備走塁能力の低さからB.バトラー(元ロイヤルズ他)と比較されている。バトラー同様に1B/DHタイプの選手としてはパワーが物足りないのがネック。昨季はA+で123試合に出場して打率.271・6本塁打・OPS.744をマーク。106K/62BBとアプローチは優秀。
17.ジェーソン・マーティン(OF)/Jason Martin
◯スピード 打撃 / △LF向き?
G.コールのトレードでアストロズから加入。走攻守のバランスがよく、少なくとも4番手外野手にはなってくれそうな選手。マイナーではグングンと長打力を伸ばし、昨季A+・2Aで打率.278・18本塁打・OPS.819をマーク。守備は外野3ポジションをこなすが、昨季はLFがメインだった。弱肩がネック。
18.コナー・ウセルトン(OF)/Conner Uselton
身体能力抜群の高校生外野手。パワー&スピード&肩が傑出しており、素材型ではあるがアップサイドは大きい。打撃のメカニクスを磨き、弱点のコンタクトツールを改善したい。高校ではCFを守っていたが、抜群の強肩と大柄な体格からRF向きかもしれない。
19.ダリオ・アグラザル(RHP)/Dario Agrazal
◯速球 グラウンドボーラー コマンド / △変化球
父はパナマ野球の投手及びコーチとしてよく知られた人物。87-93マイルのシンカーを低めに集めてゴロを打たせる投球が持ち味。昨季はA+で13先発して防御率2.91・ゴロ率55.0%と好投。K/BB=6.30とコマンドが非常に安定していた。カーブ&チェンジアップは武器になるボールではなく、決め球の乏しさがネック。
20.ニック・バーディ(RHP)/Nick Burdi
◎速球 / ◯奪三振 体格 / ✖コマンド TJ手術明け
21.カイル・クリック(RHP)/Kyle Crick
◯速球 / ✖コマンド
A.マッカチェンとのトレードで加入。元ジャイアンツのトッププロスペクトだったが、制球難に苦しんでいた。ところが昨季ブルペンに回ってブレーク。3Aで防御率2.76と結果を出すと、MLBでも30登板で防御率3.06をマーク。最速100マイルの伸びのある速球でゴリ押しする投球スタイル。
ブライス・ブレンツ(OF)/Bryce Brentz
◯パワー / ✖年齢 伸びしろ
金銭トレードで今年2月にレッドソックスから加入。昨季28歳にして3Aで打率.271・31本塁打・OPS.863と遅咲きのブレーク。アジア市場も注目の選手だったが、40人枠入りも果たし、今季はメジャー定着を目指す。守備範囲は限られているが、強肩の持ち主で、守備は外野の両翼をこなす。
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