2019年3月2日土曜日

2019 PITTSBURGH PIRATES TOP 20 PROSPECTS

2019 PITTSBURGH PIRATES

TOP 20 PROSPECTS

Mitch Keller(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ミッチ・ケラー(RHP)/Mitch Keller
◯速球 カーブ コマンド 体格 / 
G.コール、J.タイオンに次ぐ次期エース候補。長身から90マイル中盤の沈む速球とパワーカーブを低めに投げ下ろすパイレーツ好みの投球スタイル。18年はA+/2A/3Aで25先発して防御率3.48・K/9=8.5・BB/9=3.5をマーク。

2.ケブライアン・ヘイズ(3B)/Ke'Bryan Hayes
◯打撃 肩 スピード 3B守備 / △パワー
父チャーリーはMLB通算144ホーマーの元メジャーリーガー。プロ入り後に脂肪を落とし筋肉を増やす肉体改造に成功。運動能力が向上し、3B守備はゴールドグラブ候補と評されるほど。打撃はライナーを量産し、2AでOPS.819・7ホーマーをマーク。

3.オニール・クルーズ(SS)/Oneil Cruz
◯パワー 肩 / △コンタクト  
6-6/175と体格に恵まれており、ズバ抜けたパワーポテンシャルを秘める。Aでは打率.286・14本塁打・OPS.831と才能の片鱗を披露した。長打力を安定して発揮できるようにアプローチを磨く必要がある。守備は大柄な体格に比して動け、SSでもプレー可能との評価も、将来的には3BやRFに転向することが予想される。

4.コール・タッカー(SS)/Cole Tucker
◯スピード SS守備 / △パワー
運動能力抜群の遊撃手。守備範囲と肩の強さを兼ね備え、平均以上のSSディフェンダーとの評判。打者としては今のところギャップヒッター止まりだが、平均以上のスピードを生かして33長打・35盗塁をマーク。18年は2Aで1年間プレー。前半は苦しんだが、7月以降はOPS.772・四球率12.1%と上向きで、AFLではOPS.899をマーク。

5.トラビス・スワゲーティ(OF)/Travis Swaggerty
◯打撃 スピード CF守備 / △パワー
18年ドラフト全体10位指名のカレッジ選手。A.ベニンテンディ(レッドソックス)と比較されるオールラウンドプレーヤーで、大学米国代表でも活躍。A-/Aでは打率.239・OPS.705と低調なデビューも、長く1番センターを務められるとの見立てだ。

6.キャルビン・ミッチェル(OF)/Calvin Mitchell
◯アプローチ 打撃 / △守備走塁 
19歳離れした滑らかなスイングはM.ブラントリー(インディアンス)を彷彿とさせる。18年はAで打率.280・10本塁打・OPS.771をマーク。アプローチよく広角にライナーを量産し、パワーも向上が見込まれる。しかし守備走塁は平均以下の評価で、昇格するには打ち続けるしかない。

7.ケビン・クレイマー(2B)/Kevin Kramer
◯打撃 / △肩 アプローチ
元々は巧打の二塁手だったが、フライボール革命を取り入れて別人に変貌。18年は3Aで打率.315と高打率を維持しながらキャリアハイとなる15本塁打・35二塁打をマーク。9月にメジャーデビューを果たした(37打席/20三振と不安を露呈)。2B守備は平均以下で打ち続けるしかない。

8.ケビン・ニューマン(SS)/Kevin Newman
◯コンタクト 即戦力 / ×パワー
即戦力で堅実なSSレギュラーになれるだろうが、インパクトを残せるかは微妙なところ。ヒットツールは20-80スケールで60評価もパワーレスが致命的。18年は3Aで打率.300・2本塁打・30二塁打をマークしたが、メジャーでは97打席でOPS.478に終わった。

9.ブライアン・レイノルズ(OF)/Bryan Reynolds
◯打撃 スピード / △両翼向き? 肩  
走攻守に磨かれており、マイナー屈指のソリッドプレーヤーとの評判。理想の4番手外野手になれるだろう。コンパクトなスイングで両打席からヒットを量産し、2Aで打率.302・7本塁打・OPS.819をマーク。守備もCFとしてプレー可能なライン。

10.ジェーソン・マーティン(OF)/Jason Martin
◯スピード 打撃 / △LF向き?
走攻守のバランスがよく、少なくとも第四の外野手にはなってくれそうな選手。マイナーではグングンと長打力を伸ばし、昨季A+・2Aで打率.278・18本塁打・OPS.819をマーク。守備は外野3ポジションをこなすが、昨季はLFがメインだった。弱肩がネック。

11.ジャレッド・オリバ(OF)/Jared Oliva
◯スピード /
18年はA+で打率.275・9本塁打・33盗塁・OPS.778をマーク。傘下ではB.レイノルズ、J.マーティンに次ぐ「最低でも第四の外野手」タイプ。平均以上のスピードと二桁ホーマーレベルのパワー、CFとして及第点の守備力を併せ持つ。

12.ブラクストン・アシュクラフト(RHP)/Braxton Ashcraft
◯速球 体格 / ×素材型
18年ドラフト2巡目の高卒選手。6-5/195の長身から角度ある速球を投げ下ろす。変化球やコマンドは発展途上だが、上手く育てば傘下1位のM.ケラーのようになれなエース候補になれるだろう。Rでは5先発で防御率4.58のデビュー。

13.J.T.ブルベイカー(RHP)/J.T. Brubaker
◯速球 / △伸びしろ
長身から92-96マイルのシンカーと88マイルのスライダーを投げ下ろすグラウンドボーラー。18年は2A/3Aで28先発して防御率2.81をマーク。すでに25歳を迎えており、伸びしろはもうないがローテーション下位として計算が立つ。昨季ローテーションに定着したT.ウィリアムズに球速を足したような投手になるだろう。

14.ルイス・エスコバー(RHP)/Luis Escobar
◯速球 / ×コマンド
常時93-95マイル、最速97マイルの速球と鋭いカーブに加え、18年はチェンジアップが向上した。A+/2Aでは23先発で防御率4.14をマークも、BB/9=4.1とコマンドに苦しんでいる。制球難にのせいか17年にAで11.5をマークK/9は、18年は2Aで6.3まで悪化。

15.スティーブン・ジェニングス(RHP)/Steven Jennings
◯4球種 コマンド 運動能力 / ×素材型
17年のドラフト2巡目高校生。アメリカンフットボールとの二刀流で鳴らしていたが、一昨年秋にACLを断裂し投手に専念。滑らかなフォームから4球種を平均以上のコマンドで投げ分け、M.リーク(マリナーズ)とも比較される。速球は89-92マイルだが、野球経験の浅さから伸びしろを残し、アップサイド大。

16.クレイ・ホームズ(RHP)/Clay Holmes
◯速球 グラウンドボーラー / ×コマンド
コマンドは悪いが、6-5/225の体格から90マイル後半のシンカーを投げ下ろすグラウンドボーラー。18年は3Aで16先発して防御率3.40・K/9=9.4・GB%=60.0%をマーク。メジャーではBB/9=7.9と制球に苦しんだ。カッター&チェンジアップも切れるだけにボール先行の投球を脱却できればローテーションに残れるはずだ。

17.ロロ・サンチェス(OF)/LoLo Sanchez
◯スピード 肩 CF守備 / △パワー / ×素材型
15年に海外FAで入団。スピードに優れ、CF守備も平均以上の評価。パワーに乏しいが、19歳とまだ若く向上の可能性を秘めている。18年はAで打率.243・4本塁打・30盗塁・OPS.650をマークした。

18.トラビス・マクグレガー(RHP)/Travis MacGregor
◯速球 運動能力 / ×素材型
16年ドラフト2巡目。傘下に数多く在籍するポテンシャルを重視された体の大きい高卒右腕。長身から96-97マイルに達する速球を投げ下ろし、ゴロアウトも多い。18年はR/Aで17先発して防御率3.18・K/9=10.2・BB/9=2.8と好投したが、TJ手術により19年シーズンは全休予定。TJがなければトップ10前後に入れる予定だった。

19.マックス・クラニック(RHP)/Max Kranick
◯速球 コマンド 体格 / △素材型 リリーフ向き? チェンジアップ
16年ドラフト11巡目の高卒右腕が着実に成長を辿っている。6-3/175と体格に恵まれており、最速96マイルの速球はさらなる球速UPが見込める。18年はAで16先発して防御率3.81・K/BB=4.28をマークするなどコマンドも発達している。

20.コディ・ボルトン(RHP)/Cody Bolton
◯速球 体格 / ×素材型
17年ドラフト6巡目の高卒右腕だが、18年はAで9先発して防御率3.65・K/9=9.1・BB/9=1.4をマーク。6-3/185と恵まれた体格でポテンシャル評も高い。90-95マイルの速球は威力抜群だが、変化球は発展途上。昇格まで時間はかかるが、数年後の期待。

Plus One Prospect
ホゼ・マルドナード(RHP)/Jose Maldonado
◯速球 / ×素材型
ドミニカ出身の20歳右腕。迫力あるフォームから力強い速球とスライダーのコンビネーション。DSLでは13.2回を投げて防御率3.29・K/9=11.2・BB/9=4.6をマークした。まだ実績に乏しく評価は難しいが、スリーパーとして注目したい。

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