2022年12月18日日曜日

2023 CHICAGO WHITE SOX TOP 20 PROSPECTS

2023 CHICAGO WHITE SOX

TOP 20 PROSPECTS

Colson Montgomery

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は23年6月30日見込みのもの。

FV55

1.コルソン・モンゴメリー(SS)/Colson Montgomery:21歳
(A/A+/2A)96G 11HR 54BB 83K .274/.810
〇打撃 パワー 肩 / △走力 SSとしては大きい
21年ドラフト1巡目指名。高校ではバスケ、アメフト、野球の三刀流で鳴らしたアスリート。パワーとアベレージを両立した攻撃型SSで、6-4/205の大柄な体格を含めてコリー・シーガー(TEX)と比較される。大柄な体格に反して俊敏に動け、守備の動作も滑らかなため、SSに残れる可能性を示している。移るとしたら3Bが適任と見られている。
Colson Montgomery


FV50

2.
オスカー・コラス(OF)/Oscar Colas:24歳
(A+2A/3A)117G 23HR 38BB 120K .314/.895
◯パワー 肩 / ✖走力
キューバ出身。2019年まで福岡ソフトバンクホークスで派遣選手としてプレーしていたが、MLB球団との契約を目指して20年1月に亡命。22年1月に$2.7MでCWSと契約した。プラスのパワーが武器でヒットツールも上々。マイナーではCFとして育成中も、走力不足で両翼が適任か。
Oscar Colas

(A/A+/2A)3.80ERA 104.1IP B/9=3.3 K/9=10.9
〇速球 カーブ 伸びしろ / △素材型 
昨年のスリーパー枠から急成長。22年は19歳にして100イニングをクリアし、年上選手を相手に三振率29%と支配的な投球を見せた。19年の契約時に170ポンドだった体重は214ポンドまで増量。平均92マイルの速球、カーブ、スライダーはどれも決め球に使え、
チェンジアップは発展途上ながらスポットに決まった時には良い変化を見せる。コントロールもおおむね安定している。
Cristian Mena


FV45

4.
ブライアン・ラモス(3B/2B)/Bryan Ramos:21歳
(A+/2A)120G 22HR 45BB 86K .266/.792
◯パワー / △走力 アプローチ
20ホーマー以上を狙えるパワーが最大の武器で、22年はA+での99試合でOPS.821を記録。四球率9.2%/三振率16.4%と課題のアプローチ面でも進歩が見られた。とはいえ、依然として荒っぽいアプローチは要改善で、2A昇格後は四球率5.8%に、引っ張り率も9.6%増の53.8%と脆さを露呈した。
守備では肩こそ強いが、平均以下の走力から守備範囲がネック。それでも22年はハンドリングに改善が見られ、守備率が.928から.950に向上。

5.ノア・シュルツ(LHP)/Noah Schultz:19歳
◯体格 速球 スライダー / △素材型 健康面
22年ドラフト1巡目の高卒左腕。6フィート9の長身からMAX98マイルを投げ込むポテンシャルの塊。長身ながら抜群の運動能力でコントロール&ボディコントロールも良い。22年は伝染性単核球症によりプレー機会不足も、有望な大学生中心の「プロスペクトリーグ」にて19.1回で2失点、K/9=17.2と快投。プロ入り後は教育リーグで経験を積んだ。

(A+/2A/3A)4.75ERA 108.0IP BB/9=4.0 K/9=11.4
◯速球 カーブ 体格 / △コントロール
21年ドラフト3巡目。高校ではバスケとの二刀流で活躍するなど運動能力&体格に恵まれている。90マイル半ばのライジングファストと縦に割れるカーブの2球種がプラスピッチ候補で、A+/2Aで三振率30.2%を記録した。スライダー&チェンジアップもまずまずで、スペックはローテーション3-4番手クラス。ここぞのコマンドは悪くないが、与四球を減らしたい。

7.ホセ・ロドリゲス(SS)/Jose Rodriguez:22歳
〇攻守オールラウンド / △ツール 
(2A)104G 11HR 38BB 66K .280/.770
5ツール全てが20-80スケールで50評価と平均的なオールラウンダーだが、全力プレーが◎。打撃は二塁打中心のギャップヒッター寄りだが、MLBでも二桁本塁打を狙えるパワーを秘める。守備は飛び抜けてはいないが、MLBでも二遊間に留まれるだろうとの見立て。マーウィン・ゴンザレスのようなユーティリティーが完成型か。

(2A/3A)119G 23HR 39BB 83K .315/.881
(MLB)11G 1HR 1BB 12K .114/.368
◯コンタクト / △パワー 走力 フリースインガー
優れたハンドアイコーディネーションに支えられたヒットツールが武器で、22年はプルヒッティングを覚えて自己最多の24本塁打とブレーク。MLBデビューも果たした。守備はSSとしては平均レベルで、2Bに回れば平均以上との見立て。7位のロドリゲスと同様に、絶対的なレギュラーというよりも優秀なユーティリティータイプか。

FV40

9.ペイトン・パレッテ(RHP)/Peyton Pallette:22歳
◯速球 カーブ / △TJ手術明け
22年ドラフト2巡目。21年は防御率4.02と不調で、その後22年1月にTJ手術とコンディション面に不安を抱える。MAX99マイルでホップ変化の大きい4シームが最大の武器で、高スピンのカーブも22年ドラフト組ではNo.1との呼び声高い。素材としては1巡目クラスであり、健康に復帰できるかがポイント。

10.
ノルへ・ベラ(RHP)/Norge Vera:23歳
(A/A+/2A)3.31ERA 35.1IP BB/9=7.9 K/9=13.2
◎速球 / △素材型 変化球 コントロール
MAX100マイルの速球にスラーブ主体の剛腕。特に高めへの速球は威力抜群。チェンジアップは変化が今一つで、BB/9=7.9とコントロールにも課題があるためリリーフ転向が現実的か。ちなみに、
同名の父はキューバの元スター投手で、3度の五輪&09年WBCに出場した経歴をもつ。
Norge Vera


11.
ジョナサン・キャノン(RHP)/Jonathan Cannon:22歳
(R/A)1.23ERA 7.1IP BB/9=3.7 K/9=4.9
◯コントロール 体格 / △奪三振
22年ドラフト3巡目。大学3年間でBB/9=1.6、K/BB=5.07とコントロールに優れたストライクスロワー。92-96マイルのシンカーとプラスのカッター主体にゾーンの内外を揺さぶる。6フィート6の体格も含めてローテーション4-5番手のイニングイーター向き。

12.
ヨエルキ・セスペデス(OF)/Yoelqui Cespedes:25歳
(2A)119G 17HR 29BB 154K .258/.769
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
ヨエニス・セスペデス(元NYM他)の弟。21年1月に契約金205万ドルで入団した。パワー、走力、肩が平均以上でツール面は申し分ないが、打撃アプローチの脆さが致命的。22年の四球率5.7%/三振率30.1%はさすがに赤信号だろう。

13.ジャレッド・ケリー(RHP)/Jared Kelley:21歳
(A/2A)3.52ERA 76.2IP BB/9=5.5 K/9=8.3
◎速球 / 〇チェンジアップ / △素材型 健康面 / ✖コントロール
20年ドラフト全体47位指名。事前のMLB公式によるドラフトランキングでは12位という高評価を得ていた高卒右腕で、1巡目相当となる契約金300万ドルでプロ入りとなった。MAX99マイルの速球とチェンジアップの2球種がプラスピッチ候補。前腕の故障もあって23.2回/防御率7.61に終わった21年から比べると、バウンスバックに成功。21年をほとんど棒に振っていることを考慮すれば、実質初のフルシーズンでよく健闘したとも言える。コントロールを含めて全体的に磨かれる必要がある。

14.
ウェス・カス(3B)/Wes Kath:20歳
(A/2A)112G 13HR 64BB 171K .230/ .708
◯パワー 肩 / △走力 素材型 / ✖コンタクト
21年ドラフト2巡目。バリー・ボンズやレジー・ジャクソンらを輩出した名門アリゾナ州立大への進学が内定していたが、オーバースロットとなる契約金180万ドルでプロ入り。プラスのパワーが最大の武器だが、22年はAで三振率33.0%とコンタクト面に苦戦。それでもAでのラスト15試合はOPS.926・wRC+152と圧倒。
高校ではSSもプロでは早速3B転向。プラスの肩を有し、ホットコーナーに適任だ。

FV40-

15.コール・シマス(RHP)/Kohl Simas:23歳 
(A/2A)4.24ERA 68.0IP BB/9=3.8 K/9=10.9
◯速球 / △実績 先発経験
父ビルは通算302試合に登板のリリーバー。21年にドラフト外のアマチュアFAとして入団。大学ではリリーフ専門だったが、22年はAで15先発して三振率29.9%と支配的なパフォーマンスを見せた。90マイル中盤の4シームが武器。先発としての耐久面を証明していきたい。
(R/A)27G 1HR 9BB 24K .255/.642
◯守備 / △打撃
22年ドラフト4巡目。プラスのSSディフェンダーだが、打撃面に心配あり。大学2年時に打率.353・7本塁打・OPS.938とよく打ち、1巡目候補にも挙がっていたが、ドラフトイヤーの22年は打率.285・3本塁打・OPS.797と不調で打順も9番に下げられた。守備は良いだけに、打撃の復活が鍵を握るだろう。プロ入り後にスイングを改造中。
(A/2A)113G 20HR 30BB 132K .267/.781
◯パワー / △守備 走力 / ✖アプローチ
フェルナンド・タティスJrのいとこ。初のフルシーズンで20本塁打と堂々たるデビューを飾った。プラスのパワーポテンシャルを秘めるが、フリースインガーであり、アプローチの荒さを改善する必要がある。守備はすでに1Bに回りつつあり、オフのドミニカ冬季リーグではLFも経験。

(R)9.31ERA 9.2IP BB/9=4.7 K/9=15.8 K/BB=3.40(※21年)
◯体格 伸びしろ / △素材型 TJ手術明け
21年ドラフト5巡目の高卒投手。6-5/185と体格に恵まれており、オーバースロットとなる契約金$850Kで入団した。MAX96マイルでホップ変化の大きい4シーム&スピンレート3000rpm超のスラーブ。現段階では未完成で、チェンジアップ&コマンドの精度は低い。長い目で見ていきたい。22年はTJ手術により全休した。

19.
ライアン・バロウズ(SS)/Ryan Burrowes:18歳
(DSL)47G 3HR 25BB 34K .266 /.785
◯パワー 肩 / △素材型
パナマ出身。22年4月に契約すると、DSLで早速好成績を残した。6-2/170と長身細身の体格でビルドアップの余地を残し、20ホーマー級のパワーポテンシャルを秘める。守備はSSに残れるだけの運動能力と肩の強さを兼備。体格の成熟次第では3B転向か。
〇速球 / △球速
22年ドラフト5巡目。速球は90マイル前後ながら高スピンで空振りが取れ、変化球3種もまずまず。大学2年時はBB/9=5.6と制球に課題があったが、ドラフトイヤーの3年時は2.9と大幅に改善された。ローテーション下位向きのポテンシャル。

Sleeper Prospects

(R/A)27G 2HR 9BB 24K .281/.832
◯22年ブレーク / △アプローチ
22年ドラフト11巡目ながらオーバースロットとなる契約金で入団した。ドラフトイヤーの22年にマイアミ大に転校しOPS1.024とブレーク。プロでも少ない試合数ながらOPS.832と良く打った。全力プレーが持ち味の5ツールタイプ。CF中心に外野3ポジションをこなす。

(R/A)8.44ERA 5.1IP BB/9=6.8 K/9=11.8
◯変化球 / △コントロール 実績
高校時代には「ベースボールアメリカ」のドラフトランキングで147位に付けていたが、大学では不調に悩まされ、22年にドラフト外のアマチュアFAとして入団した。MAX95マイルの速球とキレの良いスライダー&カーブ。大学3年間でBB/9=4.3とコントロールに課題がある。

(R)46G 8HR 27BB 22K .344/1.085
◯コンタクト / △2B守備 素材型
キューバ出身。16年のU-15杯では大会MVPを受賞。17歳からキューバ国内のプロリーグでプレーし、18歳にして打率.318・7本塁打・OPS.938と活躍。アプローチの良いコンタクトヒッターで、身長5フィート8ながらパンチ力もある。キューバではLFも、CWSは2Bとして育成中。

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