2022年12月24日土曜日

2023 CLEVELAND GUARDIANS TOP 20 PROSPECTS

2023 CLEVELAND GURADIANS

TOP 20 PROSPECTS

Daniel Espino

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は23年6月30日見込みのもの。

FV55

1.ダニエル・エスピーノ(RHP)/Daniel Espino:22歳
(2A)2.45ERA 18.1IP BB/9=2.0 K/9=17.2
◎速球 / 〇スライダー / △耐久面
小柄ながら抜群の運動能力で96-99マイルを計測する豪腕。変化球はスライダー&カーブを主に扱い、90マイル前半に届くスライダーはプラスピッチ候補。チェンジアップ&コマンドを磨いていくことが課題。エース級の資質の持ち主だが、プロ4年で通算133.2回、100イニング以上投げたシーズンは無しと耐久面が心配。
Daniel Espino

FV50 

(A+/2A)1.96ERA 115.0IP BB/9=3.1 K/9=11.7
◯速球 カーブ 体格 / △コマンド チェンジアップ
21年ドラフト1巡目。22年はマイナートップとなる被打率.173、同3位の防御率1.96と圧巻のパフォーマンス。6-6/238の巨体から常時95マイル前後のパワフルな速球に高強度のスライダー&カーブを投げ込む。チェンジアップの扱いも良く、課題のコマンドも平均レベルまで向上を辿っている。ローテーション3番手以上のポテンシャル。

3.ボー・ネイラー(C)/Bo Naylor:22歳
(2A/3A)118G 21HR 82BB 121K .263/.889
(MLB)5G 0HR 0BB 5K .000/.000
◯打撃 運動能力 フレーミング 肩 / 
運動能力の高いアスリート捕手で、22年はマイナーで「20-20」を達成。三振率を31.5%から23.7%に、四球率は10.4%から16.1%に良化させるなどアプローチ面で飛躍的に向上を見せた。
捕手としては運動能力に支えられたブロッキング能力に加えて、フレーミングが◎。肩もプラス評価でマイナー4年で盗塁阻止率33%を記録している。

4.タナー・バイビー(RHP)/Tanner Bibee:24歳
(A+/2A)2.17ERA 132.2IP BB/9=1.8 K/9=11.3
◯球種 球種 コマンド / 
21年ドラフト5巡目。大学時代は球種が豊富なコントロールピッチャーだったが、プロ入り後に球速がMAX99マイルにまで上昇するなど覚醒。22年はマイナー6位の防御率2.17、同4位のK-BB%=27.1を記録。同じく下位指名からエースピッチャーに成長したシェーン・ビーバーと重なるものがある。

5.ブライアン・ロキオ(SS)/Brayan Rocchio:22歳
(2A/3A)132G 18HR 54BB 102K .257/.755
◯コンタクト 走力 メークアップ 守備 / △パワー
フィジカル面は傑出していないが、「プロフェッサー」のニックネームの持ち主で野球IQの高さが光る。打撃は5-10/150と小柄なため、パワーポテンシャルは期待できないが、両打席からスムーズなスイングで長短打を量産。22年は自己最多の18本塁打を放つなどパワー不足の評価を覆しつつある。平均以上の走力と高い野球IQに支えられたSS守備の評価も高く、コンバートの心配は不要。打撃で結果を残せれば、未来の正SS候補筆頭だ。

6.ジョージ・バレラ(OF)/George Valera:22歳
(2A/3A)132G 24HR 74BB 145K .250/.816
◯パワー 選球眼 / △両翼向き
17年に契約金130万ドルで入団の大器。若くして傑出した打撃技術と両翼向きの守備力からフアン・ソト(パドレス)と比較されている。ロビンソン・カノーにそっくりな華麗なスイングでバックスピンの利いた打球を広角に打ち分け、ソト同様に選球眼も良い。とはいえ、19歳にしてMLBで結果を出したソトと比較するのは無理があるだろう。
George Valera


FV45

(3A)77G 13HR 25BB 78K .240/.716
(MLB)16G 1HR 8BB 16K .192/.641
◎肩 / ◯SS守備 パワー / △アプローチ 走力
走力は平均以下ながらダブルプラスの強肩を生かしたSS守備はスカウトからプラスのSSディフェンダーになれると大絶賛されている。フリースインガーかつ三振の多い打撃が不安要素で、22年は3AでOPS.802をマークした前年から大きく数字を落とした。
打撃アプローチは磨いけば昨季WSでも活躍したジェレミー・ペーニャ(HOU)のようになれるだろう。
◯パワー 肩 走力 / △実戦経験 両翼向き?
22年ドラフト1巡目の大学生で、選手としての将来像はカイル・タッカー(HOU)。6-4/235の恵まれた体格からプラスのパワーと優れたゾーンコントロールを兼ね備え、走守の評価も平均以上。パンデミック&故障により大学3年間で66試合の出場と実戦経験が少なく、全体的に磨かれる必要がある。

9.ウィル・ブレナン(OF)/Will Brennan:25歳
(2A/3A)129G 13HR 50BB 69K .314/.850
(MLB)11G 1HR 2BB 4K .357/.900
◯コンタクト 走力 肩 / △パワー
22年に新人王投票3位に食い込んだスティーブン・クワンと重なるものがある巧打者。コンタクト&アプローチに優れたヒットツールが最大の武器で、クワン同様に走守でも貢献できる。対左投手に対してOPS.647と苦戦しており、左投手を克服できないとプラトーン止まりになる可能性も。
(A+/2A)101G 13HR 52BB 76K .278/.849
◯野球IQ 肩 / △素材型
元MLB捕手サンディ・マルティネスの息子。肩の強さ以外の4ツールは平均的だが、野球IQの高さと成熟度で同年代の選手をリードしている。打撃はシンプルなスイングでフィールド全体にライナーを打ち分けるスイッチヒッター。23二塁打&13本塁打とパワーも伸びている。守備は肩の強さ、ハンドリングと優秀で、少なくとも内野にとどまれるだろうとの見立て。

11.ローガン・アレン(LHP)/Logan Allen:24歳
(2A/3A)4.75ERA 132.2IP BB/9=3.5 K/9=12.0
◯チェンジアップ 速球 コマンド / △球速 体格
20年ドラフト2巡目の左腕で、MLBでプレーする同名の投手とは別人。6-0/180と小柄で速球も90マイル前後とパワーレスだが、垂直に近いリリースからホップ変化の大きい速球を四隅に投げ分け、プラスのチェンジアップで仕留める。投手としての上限は限られているが、完成度の高さからバックエンドSPとして計算できるだろう。22年はキャリア最悪のBB/9=3.5とコマンドで苦戦。
Logan Allen

12.
コディ・モリス(RHP)/Cody Morris:26歳
(3A)2.35ERA 15.1IP BB/9=3.5 K/9=17.6
(MLB)2.28ERA 23.2IP BB/9=4.6 K/9=8.7
◯チェンジアップ 速球 奪三振 / △スタミナ 耐久面
MAX98マイルのライジングファストとプラスのチェンジアップでゾーンの高低を揺さぶる。加えてカーブとカッターもレパートリーとして扱うことができる。長い腕のストロークのせいかスタミナ面に課題があり、来季26歳にして90イニング以上投げられたシーズン無し。
ボール自体は素晴らしいが、先発として稼働できるかが争点となるだろう。

◯球種 コントロール / △球威
22年ドラフト全体37位指名。運動能力と完成度を両立した大学生右腕で、22年ドラフティーで最もハイフロアーな投手の1人と言われている。6フィート7の長身から高スピンの4シーム、平均以上のチェンジアップ、平均的なカーブ&スライダーをコントロールよく織り交ぜる。

14.ホゼ・テーナ(SS)/Jose Tena:22歳
(2A/3A)132G 14HR 29BB 142K .267 /.725
◯コンタクト 走力 肩 / △パワー フリースインガー
MLBで16シーズンプレーしたフアン・ウリベの甥。ハンドアイコーディネーションに優れたコンタクトヒッターで、22年は47長打を放つなどパワーも向上中。一方で四球率5.1%とフリースインガーであり、選球眼は要改善。走守は平均以上で、SSに残れる&2Bならプラスの守備力を有する。攻撃力の高いスーパーユーティリティ候補だ。ラスト40試合はOPS.828・wRC+123と適応の兆し。

15.
フアン・ブリトー(2B)/Juan Brito:21歳
(A)107G 11HR 78BB 71K .286/.877
〇コンタクト アプローチ / △素材型 パワー
ノーラン・ジョーンズとのトレードで今オフCOLから加入。小柄ながらコンタクト&選球眼に優れており、22年は四球率15.7%/三振率14.3%と上質なゾーンコントロールを示した。走力&運動能力は平均的で、守備位置は2Bが適任と見られている。

16.ザビオン・カリー(RHP)/Xzavion Curry:24歳
(2A/3A)4.06ERA 122.0IP BB/9=3.1 K/9=9.9
(MLB)5.79ERA 9.1IP BB/9=5.8 K/9=2.9
◯速球 コマンド / △変化球 体格
21年はマイナーで19先発して防御率2.30・K/BB=7.69と好投。22年はMLBデビューを飾った。90マイル前半のライジングファストボールに頼った投球で、高めに集めて空振りを量産する。変化球はスライダー&カーブを扱うが平均止まり。5-11/190と投手としてはアンダーサイズであり、変化球の精度も平凡なためリリーフの方がフィットするか。

(2A)1.93ERA 60.2IP BB/9=4.2 K/9=12.9
〇チェンジアップ / △球速 耐久性
19年にA/A+で22先発して防御率2.26と好投も、20年をパンデミックで、21年を故障で棒に振っていた。ところが22年はカムバックを果たすと、13先発で防御率1.93をマーク。タイミングの取りにくいフォームからプラスのチェンジアップで打者を欺く。パワーレスがネックだった速球も91-93マイルを計測するまでにパワーアップ。

18.タナー・バーンズ(RHP)/Tanner Burns:23歳
(A+)3.57ERA 75.2IP BB/9=3.4 K/9=10.8 K/BB=3.14
◯速球 カーブ / △体格 耐久性
20年ドラフト全体36位指名のカレッジ右腕。アンダーサイズながら速球とカーブのパワフルなコンビネーションが魅力で、ソニー・グレイ(ツインズ)と比較されている。コントロールも安定しており、第3球種のチェンジアップの精度もまずまずなため、ハイフロアーと言えるだろう。一方でアンダーサイズな上に肩の故障歴があることから、先発投手としての耐久性を疑われている。
(A)104G 5HR 74BB 90K .247/.755
◯アプローチ スピード / △素材型 肩 パワー
21年ドラフト3巡目。攻守にオールラウンドで、打ってはスムーズなスイングからコンタクトを生み出し、ゾーンコントロールも素晴らしい。走塁では平均以上からプラスの走力を生かして21盗塁(3失敗)を決めた。高校ではSSも、22年は2B/CFを中心にプレーした。二塁打を本塁打に転換できるか。

(DSL)40G 1HR 40BB 22K .280/.847
◯5ツール アプローチ / △素材型 パワー
22年1月に契約金$1.2Mでプロ入りすると、DSLでは早速好デビューを飾った。5ツールを備えたスイッチヒッターで、DSLで四球率22.9%を記録するなどゾーンコントロールも抜群。グラウンドボール率49.5%とゴロ性の打球が多く、バレル性の打球を増やせるかが課題となる。

Sleeper Prospects

(A/A+)2.11ERA 128.0IP BB/9=2.4 K/9=11.0
◯コマンド 球種 / △球速
21年ドラフト9巡目ながら、22年は初のフルシーズンで25先発/防御率2.11と好投。速球は90-91マイル程度だが、クレイトン・カーショウ(LAD)風のフォームからカーショウ風の4シーム、スライダー、縦カーブのコンビネーション。多彩な球種を効果的に織り交ぜる。
Will Dion


(A+/2A)5.06ERA 117.1IP BB/9=3.2 K/9=9.8
◯速球 カーブ / △チェンジアップ
オフにカルロス・バルガスとのトレードでARIから加入。2Aでは9先発/防御率9.00と苦戦も、A+では15先発/防御率3.10と好投していた。93-94マイルの伸びのあるランニングファストを高めに、スライダー&カーブを低めにコマンドして空振りを誘う。対左被OPS.869を改善するためにチェンジアップの質を上げていきたい。

(R/A)26G 4HR 23BB 19K .298/.994
◯アプローチ 走力 / △パワー 素材型 
階級に対して歳は食っているが、R/AでOPS.944、BB>Kと優秀なパフォーマンス。スムーズなスイングで長短打を量産し、足も使える。守備もCFメインで守備範囲も広い。来季フルシーズンで活躍できるか。

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