2022年12月15日木曜日

2023 TAMPA BAY RAYS TOP 20 PROSPECTS

2023 TAMPA BAY RAYS

TOP 20 PROSPECTS

Taj Bradley

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は23年6月30日見込みのもの。

FV55

1.タジ・ブラッドリー(RHP)/Taj Bradley:22歳
(2A/3A)2.57ERA 133.1IP BB/9=2.2 K/9=9.5
◯速球 スライダー 運動能力 / △チェンジアップ
21年にマイナートップの防御率1.83をマークするブレーク。アスレチックな投球メカニクスから90マイル中盤の速球とプラスのスライダーのコンボで打者を圧倒する。第3球種が未確立で、対右打者には被OPS.503なのに対して、対左打者には被OPS.758と苦戦している。先発に残るには、チェンジアップの質を改善していきたい。
Taj Bradley


FV50

(2A/3A)76G 13HR 36BB 62K .298/.922
◎打撃 / △3B守備
マイナー屈指のピュアヒッター。平均打球速度91マイル&ハードヒット率50%以上とパワー&ヒットツールを両立した完成度の高い打者で、ギャップゾーンにライナー性の打球を量産する。一方で守備面が不透明で、将来は1B転向が目されている。1Bとしては本塁打数が物足りず、本塁打増がバリューを左右するだろう。
Curtis Mead


(A)113G 19HR 57BB 168K .252/.818
◯パワー 肩 SS守備 / ✖コンタクト
21年ドラフト1巡目。投手としても注目されていた逸材で、投手としてMAX95マイルの強肩を生かしたアスレチックなSS守備が魅力。22年はSSでマイナーのゴールドグラブを受賞。打撃は三振率32%とコンタクトに課題があるも、リーグトップの19本塁打をマークした。昨季MLBで31本塁打を放ったウィリー・アダメス(MIL)が将来像か。

4.カイル・マンザルド(1B)/Kyle Manzardo:22歳
(A+/2A)93G 22HR 59BB 65K .327/1.043
◎打撃 / ✖走力 
22年はOPS1.043をマークするなど大ブレーク。平均打球速度88マイルとパワーポテンシャルはズバ抜けたものではないが、四球率14.9%/三振率16.4%と成熟したアプローチで広角に長打を量産するピュアヒッター。鈍足で守備位置は1Bに限られる。
Kyle Manzardo

(A/A+)115G 15HR 55BB 110K .290/.859
◎走力 肩 / ◯CF守備 パワー / △コンタクト
5ツールタレント。走力&肩はダブルプラスの評価を受けており、Baseball Prospectusの出す守備指標FRAAでは+8.6を記録し、走っても傘下トップの48盗塁を決めた。打撃はヒットツールを懸念されていたが、打率.290をマークし四球率10%/三振率20%とゾーンコントロールもできていた。

FV45

(A+/2A)2.10ERA 124.0IP BB/9=3.1 K/9=12.4
◯速球 奪三振 / △変化球
21年ドラフト6巡目ながら、22年はマイナー4位の防御率2.10、同6位の171Kとブレーク。92-94マイルのライジングファストを高めに集めて空振りを量産する。スライダー&チェンジアップの質が平凡なため、ローテーション下位~リリーフ向きと見るスカウトも。
Mason Montgomery

(R/A)3.94ERA 16.0IP BB/9=2.3 K/9=13.5
◯速球 スライダー / △コマンド リリーフ向き? TJ手術明け
20年ドラフト3巡目。最速100マイルの速球&86-88マイルのスライダーのコンビネーションが強烈。チェンジアップも平均以上で体格も恵まれているが、コマンド&投球フォームの評価が高くなく、ブルペン向きと見るスカウトも少なくない。昨季はTJ手術から復帰したが、自慢の速球は93-95マイル程度だった。

8.ジュニアー・カミネロ(3B)/Junior Caminero:19歳
(R/A)62G 11HR 23BB 43K .314/.882
◯パワー 肩 / △素材型 走力 守備
レッグキックの大きいフォームでボールを力強く叩き、20ホーマー以上が狙えるパワーポテンシャル。守備では3B中心に2BやSSもこなすが、守備範囲の狭さから最終的にはコーナーもしくは外野が適任と見られている。

9.カルロス・コルメナレス(SS)/Carlos Colmenarez:19歳
(R)35G 1HR 17BB 41K .254/.760
◯5ツール / △素材型
21年1月に契約金300万ドルで入団の大器で、21年に新人王投票で3位に入ったワンダー・フランコ級の逸材と評判。5ツール全てが平均以上の評価を受けており、スムーズなスイングは10代とは思えないクオリティだ。DSL、Rと2年続けて期待外れの成績に終わっており、そろそろ本領を発揮してほしいところ。
(A)113G 10HR 36BB 126K .256/.723
◯パワー 肩 / △素材型 アプローチ
若き日のウィリー・アダメス(現MIL)と重なるものがある原石。攻守にポテンシャル高く、打撃では素早いスイングスピードですでに110-111マイルの打球速度を計測している。アプローチの荒さがネックだが、7月1日以降は50試合で打率.320・8本塁打・OPS.929と適応。
守備では強肩で動きも悪くないが、体格の成熟につれて2Bや3Bにコンバートされる可能性が高い。22年は3B中心にプレー。

(R)7G 2HR 1BB 9K .273/.970
〇走力 肩 守備 パワー / △アプローチ
22年ドラフト2巡目。アプローチは荒いが5ツールポテンシャルを秘めるタレント。ダブルプラスの走力とプラスの強肩の持ち主でプラスのCFディフェンダーになり得る。打撃ではプロ入り後に上下動の小さいコンパクトなフォームに切り替えた。コンタクト&アプローチ面の不安を払拭できるか。

(R/A)19G 4HR 17BB 27K .265/.936
◯パワー 走力 / △肩 コンタクト
22年ドラフト2巡目。空振りの多さは懸念材料だが、パワーとスピードを兼ね備えたアスリートタイプ。守備では肩の弱さが弱点だが、CFとして長くプレーできる可能性を示してる。三振の多さを改善できるか。

13.オレルビス・バサベ(IF)/Osleivis Basabe:22歳
(A+/2A)112G 4HR 40BB 59K .324/.847
◯コンタクト 走力 / ✖パワー
二遊間として及第点の守備力とマイナー4年で打率.316のコンタクト力が武器のユーティリティー候補。昨季の4本塁打がキャリアハイと完全にパワーレスだが、ゾーンコントロールが上手く出塁率が計算できるので、ユーティリティーもしくは下位打線のレギュラーなら務まるかもしれない。

14.ヘリベルト・ヘルナンデス(OF)/Heriberto Hernandez:23歳
(A+)119G 24HR 67BB 155K .255/.867
◯パワー / △守備 コンタクト
20年にネイト・ロウとのトレードでTEXから加入。元々捕手だったが、打撃力を生かすために21年から外野手に転向した。空振りは多いが、プラスのパワーと四球を多く選べる点がストロングポイント。走守での貢献は見込めないため、打ち続けるしかない。

(R)5G 0HR 2BB 3K .211/654
◎パワー / △守備 走力 素材型
22年ドラフト1巡目の高卒選手。6-4/240の強靭なフィジカルから凄まじい打球を繰り出し、潜在的なパワーポテンシャルは20-80スケールで80評価。走力は平均を大きく下回り、守備位置も1Bに限られるため、打ちまくるしかない。

FV40

16.キャメロン・マイスナー(OF)/Kameron Misner:25歳
(2A)117G 16HR 86BB 155K .251/.816
◯パワー 走力 / △コンタクト 年齢
パワー&スピードを兼ね備えたCFで、コンタクト面のネックからプラトーン要員に終わる可能性あり。来季25歳で3A初挑戦と遅咲きだが、それでもブレット・フィリップスや昨季MLBデビューしたジョシュ・ロウのような働きができれば十分だろう。22年は7月1日以降は打率.307・OPS.898・三振率25.6%と完全に適応。(2A)79G 8HR 27BB 128K .238/.710
◎走力 / △打撃
20-80スケールで80評価の走力が武器の韋駄天SS。打撃の総合的な評価は平均以下だが、パンチ力はある。守備面では、俊足と強肩を土台に派手なファインプレーが多い一方で、ルーティンプレーに課題があるため、CFが適性との声も。マイスナーと同じく来季25歳で初の3Aと年齢面がネックで、レギュラーというよりはユーティリティー向きか。
(A+/2A)124G 8HR 60BB 92K .279/.796
◯コンタクト スピード / △肩 パワー
今オフにブレット・ワイズリーとのトレードでSFから獲得。成熟したアプローチでライナーを量産し、走力を生かして二塁打/三塁打や盗塁を稼ぐ。A+ではOPS.871も2A昇格後はOPS.605と数字を落とした。パワーレス&LF向きの弱肩がネック。

(R/A)12G 2HR 5BB 10K .325/.988
◯打撃 / △走力 C守備
22年ドラフト4巡目。名門バンダービルト大でここ2シーズンレギュラー選手として活躍した攻撃型捕手。ハードコンタクトを量産し、大学4年間でOPS1.035をマークした。捕手としての守備力は平均以下で、21年までは1B中心の起用だった。(R)0.00ERA 1.0IP BB/9=9.0 K/9=18.0
〇速球 / △変化球 / ✖コントロール
22年ドラフト3巡目。大学ではリリーフ中心の起用で通算防御率4.69ながら、平均94マイルで高スピンの4シームは魅力大。6-3/238とガッシリした先発投手向きの体型であり、変化球&コマンドを改善できれば先発転向も面白いだろう。

Sleeper Prospects

ロニー・サイモン(2B/3B)/Ronny Simon:23歳
(A+/2A)109G 22HR 28BB 99K .260/.782
◯パワー 走力 / △守備
ジョーダン・ルプロウとのトレードでDバックスから獲得したプロスペクト。小柄ながらパンチ力と走力を兼ね備えており、22年はキャリアハイとなる22本塁打・34盗塁をマーク。守備は2Bが最もフィットするとの見立て。

(A/A+)3.06ERA 94.0IP BB/9=4.0 K/9=11.6
〇奪三振 / △コントロール
19年ドラフト22巡目と下位指名の出身だが、マイナー通算123イニングでK/9=12.1をマークしている右腕。伸びのある4シームとキレの良いスライダーを軸に、左打者の外角にチェンジアップを落とすこともできる。コントロールに課題。

シェーン・ササキ(OF)/Shane Sasaki:22歳
(A)89G 9HR 49BB 92K .324/.908
◯走力 / △スイング パワー
ハワイ出身プロスペクト。平均以上の走力を生かしたオールラウンドタイプで、22年は出塁率.410・47盗塁と最高のシーズンを送った。打撃能力は平均レベルで、大振りなスイングを改善して三振を減らしていきたい。

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