2024 NEW YORK YANKEES
TOP 20 PROSPECTS
Jasson Dominguez |
FV55
1.ジェイソン・ドミンゲス(OF)/Jasson Dominguez:21歳6月終了時点では打率.197・三振率28%と苦戦していたが、7月以降にOPS.921・三振率20%と持ち直し、終わってみれば20歳のシーズンながら2AでwRC+118。MLBでも8試合で4本塁打をマークした。打球速度はすでにMLB平均以上の水準に達しているが、ゴロ性の打球が多いせいで本塁打増にはつながっていない。「20-20」級のパワー&スピードとLF向きの守備力から比較対象はランディ・アロザレーナ(昨季wRC+126・22盗塁・LFでOAA-6・fWAAR3.3)と見ている。
FV50
22年に400万ドルで契約したドミニカ共和国出身の原石。5ツール揃った大型SSで、Rでは27試合で6本塁打・wRC+143をマーク。18歳にして上位10%の打球速度103.5マイルはすでにMLB平均以上であり、プラスのパワーポテンシャルを示している。また四球率20%とアプローチも年齢に比して成熟している。24年の大ブレイクに期待したい。
22年ドラフト1巡目。6-7/225の大型選手で、第2のアーロン・ジャッジとして期待。平均打球速度94マイルとパワーポテンシャルはマイナー屈指だが、三振率29%とコンタクトに弱点があり、リーグ平均年齢とほぼ同じA+でwRC+114と飛び抜けた成績は残せていない。守備ではCF相応の走力を有するが、ジャッジ同様にRFが最もフィットしそうだ。
22年ドラフト6巡目ながら傘下No.1投手プロスペクトとして台頭。プロ1年目にしてA+で9先発/防御率2.68・奪三振率40.5%と支配的な投球を見せ、2Aに定着した。90マイル中盤でホップ変化の大きい4シームと高強度のスライダーで空振りを量産し、カーブ&カッターをカウント球として効果的に織り交ぜる。コマンドは要改善も、大学2年でプロ入りのため伸びしろに期待。
FV45
23年ドラフト1巡目の高卒SS。同名の父は元MLB選手で、現在タイガースでコーチを務める。育成に時間はかかるだろうが、「20-20」が狙える5ツール候補で、守備動作も滑らかかつ軽快。ドラフト時にMLB公式はマーカス・セミエン(TOR)と比較していた。
バスケットボール選手の父、バレーボール選手の母の血を受け継いだ6フィート7の大型左腕。MAX97マイルの速球、大きく曲がるスライダー、落差・横変化ともに優秀なチェンジアップの3球種すべてがプラスピッチ候補。フォームの再現性も高く、コントロール面の評価も高い。
21年ドラフト3巡目の高卒左腕。伸びしろを買われていたが、3年目の昨季はA/A+で自己最多の127.2回を投げて防御率3.45とブレイク。4シームは平均92.5マイルながらAで平均スピンレート2698rpms、第2球種のスライダーも2645rpmとボールの回転量はMLBでもトップクラスを誇る。現時点では速球とスライダーが全投球の9割以上を占めており、チェンジアップを磨いていきたいところ。
23年は2AでwRC+145、3Aでも132をマーク。上位10%の打球速度109マイルはMLBでもトップレベルとダブルプラスのパワーポテンシャルを示したが、三振率28.6%とヒットツールに不安。MLBでは103打席で打率.151・三振率38.8%と適応に苦しんだ。また守備もMLBでは全試合LFでの出場となっており、5ツールCFというよりはパワー系LFに落ち着きそうだ。
クレイ・ホームズ(NYY)になり得る素材。大きく横滑りするスライダーと92-95マイルのシンカーを武器にゾーンを揺さぶるグラウンドボーラー。カッターやカーブ、チェンジアップも扱えるなど球種も豊富でボールのレパートリーは先発相応も、コマンドやフォームの面からホームズ同様にリリーフ向きとの見方も。3A昇格後は与四球率10.9%・HR/9=1.4とコマンドに不安を示した。
Will Warren
20年ドラフト1巡目。カイル・シュワバー(PHI)と比較されており、守備に難がある攻撃型捕手。23年は2AでwRC+108、3Aで101と1B/DHに見合う打撃成績を残せておらず、捕手に残れるかどうかがバリューを決めるだろう。Baseball Prospectusの出すフレーミング指標は2年続けてプラスも、盗塁阻止率13%の弱肩と肥大化する体型がマイナスポイント。
FV40
23年に435万ドルで契約したキューバ出身の原石。守備と走塁の評価が高いCFで、マニュエル・マーゴ(LAD)やアルバート・アルモラ(元CHC)と比較するレポートも。DSLではwRC+113とまずまずのデビューも、グラウンドボール率58%とゴロの多さを改善したい。
昨季A/A+/2Aでの73試合で打率.324・20本塁打・OPS1.048とブレイクを果たした攻撃型捕手。辛抱強いアプローチ&平均打球速度91マイル/上位10%の打球速度104マイルとMLB平均以上ののパワーを兼ね備える。盗塁阻止率11%、1Bでもすでに18試合に出場するなど捕手に残れるかは疑わしいが、1B/DHでもバリューを生み出せる打撃ポテンシャルを秘める。
20年ドラフト2巡目。コントロールの悪さや肘の故障歴からリリーフ向きとの見方が強いが、最速98マイルの速球とプラスのカーブのコンビネーションは強烈。昨季は2A/3Aで自己最多の131.2回を投げ、防御率3.62・奪三振率28.8%と好投。しかし3A昇格後は与四球率13.9%・HR/9=1.9とコマンドの悪さが顕著であり、やはりリリーフが天職か。
15.オーガスティン・ラミレス(C)/Agustin Ramirez:22歳
豪快なパワーが武器の攻撃型捕手。23年はA/A+/2Aで自己最多の18本塁打をマーク。上位10%の打球速度106.6マイル、MAX114.5マイルとパワーポテンシャルはMLBでもプラス超えの水準であり、荒っぽいアプローチを改善できるかがポイント。守備ではキャノンアームの持ち主も、俊敏性と捕球面に問題あり。80試合で8失策・16捕逸は多すぎる。
コンタクト&選球眼に優れる攻撃型二塁手。プロでは1年目(RでwRC+98)と昨季3A昇格後(同63)以外はどの階級でもwRC+110以上と安定した成績を残している。昨季は2Aでの109試合でwRC+123・四球率11.0%/三振率10.6%。パワーは平均以下ながらマイナーで3年続けて二桁本塁打とパンチ力あり。守備力は平均から平均以下の評価で、打ち続けることが求められる。
パワーが武器の左打者で、23年はRでの48試合で10本塁打・wRC+131と躍動。大振りなスイングを改善したい。守備はCFに残れるか評価が割れているが、強肩から少なくともRF適性はあるとの見立て。
元ヤンキースのセットアップ、デリン・ベタンセスと比べられる巨漢ハードボーラー。6フィート7の巨体から90マイル後半の速球とキレの良いスライダーで空振りを量産する。プロ2年で与四球率13.3%とコントロールが荒れており、ベタンセス同様にリリーフ転向のリスクをかかえる。
身長5フィート6と小柄ながら、ヒットツールの評価が高く、Aで19本塁打を放つなどパンチ力もある。Aで残した平均打球速度87.7マイルはほぼMLB平均(88)だ。守備は二遊間を中心にプレーも肩の弱さから2B向きか。オフにはメキシコ冬季リーグでLFも経験した。
身長5フィート11とアンダーサイズで速球も90-91マイル程度だが、70マイル台でブレーキの利いたチェンジアップがダブルプラス評価。22年はRで41.1回/防御率1.96と好投も、23年は19.1回/防御率4.19と振るわなかった。
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