2024 TORONTO BLUE JAYS
TOP 20 PROSPECTS
Ricky Tiedemann |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は24年6月30日見込みのもの。
FV60
1.リッキー・ティエディマン(LHP)/Ricky Tiedemann:21歳Ricky Tiedemann
FV50
エイドリアン・ベルトレ(元TEX)と比べられる強打の内野手。ここ3シーズンで86本塁打を放っており、3B/2Bにとどまり得る守備力と30ホーマー級のパワーポテンシャルを兼ね備える。ヒットツールに問題があるが、23年は改善の兆し。2A/3Aで打率.243と依然として低打率ではあったが、三振率を29→23%に、四球率を8→12%に、ゾーン内コンタクト率を84%(MLB平均85%)に改善させるコンタクト・アプローチともに成長。
Orelvis Martinez
23年ドラフト1巡目の大型高卒SS。マーカス・セミエンのような強打のSSへの成長に期待したい。力強いスイングでフライボールを量産でき、細身の体型からパワー増に期待がもてる。守備面の評価も高く、守備範囲・肩力ともに平均以上であり、MLBで長くSSにとどまれる可能性あり。
FV45
A+/2A/3Aで打率.308・26本塁打・OPS.933をマークした22年からは大きく数字を落とした(3AでwRC+92)が、それでも3Aで打球速度、ボール球スイング率、コンタクト率いずれも平均以上の数字を残すなど再浮上の可能性あり。低弾道を改善したい。強肩を武器に複数ポジションを守れ、強打のユーティリティとして期待したい。
コンタクト能力と二遊間を堅実にこなす守備力が武器で、現在チームでユーティリティを務めるサンティエゴ・エスピナルが完成型。平均打球速度88.5/上位10%104マイルと打球速度はMLB平均を超えており、ゴロ打球を減らせれば本塁打増が狙えるはず。
FV40
ゴロ率が20%台という超フライボールヒッターで、23年は3Aで21本塁打・wRC+142、MLBでも35試合で8本塁打・wRC+176と打ちまくった。しかしMLBでは三振率30.5%とコンタクト面に不安を示しており、長期的に活躍できるかは未知数。また、守備面も弱点であり、将来的にはDHが適任とも。
23年ドラフト4巡目の高卒右腕で、オーバースロットとなる契約金150万ドルでプロ入りを決めた。高校ではSSとの二刀流でも有名だったアスリートであり、6-3/190の体格と合わせて伸びしろを高く買われている。MAX96マイルの速球にチェンジアップ、スライダー、カーブのコンビネーション。
スロバキア出身で、Youtubeでジャスティン・バーランダーやデビッド・プライスの動画を観て独学でピッチングを学んでいたが、12歳の時に家族でカナダへ移住。そこでカナダ屈指の強豪ボクスホール高へ進学したことでスカウトの目に留まりドラフト指名を受けた。キレの良い速球と多彩な変化球で打者を翻ろうし奪三振率28.5%をマーク。与四球の多さと耐久面の弱さを克服したい。
22年ドラフト3巡目。完成度の高い左打者で、コンタクト&アプローチが磨かれている。23年はA+でwRC+150、2Aでも147とブレイク。一方で両翼選手としてはパワーが平凡であり、不動のレギュラーというよりはプラトーンタイプか。
23年に契約金410万ドルでプロ入りしたドミニカ共和国出身の原石。パワーヒッター候補であり、DSLでは50試合でwRC+127と順調なデビュー。アプローチや選球眼を磨いていけばよりパワーを発揮できるだろう。大柄な体格で現在はCFを守っているが将来的にはコーナーに移りそうだ。
平均スピンレート2600超のスイーパーを武器に空振りを量産する。91-93マイルの速球も平均スピンレート2400前後と強力。コマンドが悪く、2球種で勝負できるブルペンの方が輝けるか。昨季12先発で48.1イニング、プロ入り後5.1回以上投げたことがなく耐久面も不透明。
ニカラグア出身。昨季Rで49.2回を投げて防御率2.72・奪三振率29.2%・与四球率6.2%と好投。6-3/170と長身細身の体型で伸びしろも期待できる。90マイル前半の速球とスライダーでテンポよくゾーンを攻め、コントロールも安定している。
22年ドラフト2巡目。パワーの評価は平均以下だが、コンタクト&ゾーンコントロールに長けた打撃と堅実なSS守備が強み。23年はA+でwRC+103と平凡な内容ながら三振率10.7%とコンタクト能力はさすが。とはいえ同タイプのケビン・ニューマンやニック・マドリガルより実績では劣り、MLBで活躍できるかは疑問。
最速100マイルの速球とワイプアウトするスライダーのコンボが強烈な剛腕。23年は先発としての飛躍が期待されたが、結局制球難が改善されずにリリーフ中心でのプレーとなった。今季26歳と年齢的にもプロスペクトとしては正念場であり、パワーリリーバーとしてMLB昇格を目指すことになるだろう。
A+/2Aで123.1回を投げて防御率3.65と台頭。切れ味鋭いスライダーが武器で、速球よりも投球割合が高い。スライダー以外にズバ抜けた球種は無く、またアンダーサイズな体格も含めてローテーション5番手からミドルリリーフ向きとの見立て。
FV40-
20.T.J.ブロック(RHP)/T.J. Brock:24歳
A+/2Aで奪三振率37.3%と高い奪三振率を誇るリリーバー。MAX100マイルの速球とゾーン外へ大きくワイプアウトするスライダーのコンビネーション。A+では20.1回/防御率1.77と好投も、2Aでは32.1回/防御率6.68と苦戦。BABIP.425という不運もあったが、HR/9=1.95と一発病に泣いた。
0 件のコメント:
コメントを投稿