2024 TEXAS RANGERS
TOP 20 PROSPECTS
Evan Carter |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は24年6月30日見込みのもの。
FV60
1.エバン・カーター(OF)/Evan Carter:21歳
Baseball Americaのドラフトトップ500にも入っていなかったが、20年ドラフト2巡目でTEXが指名。スムーズなスイングで打撃の才能が抜きん出ており、攻守のポテンシャルをブランドン・ニモ(NYM)と比較される。23年は2Aで97試合/wRC+133、MLB昇格後も23試合/wRC+180と勢い止まらず。打球速度は平均的で、パワーをどれだけ伸ばせるか。24年は新人王候補に挙げられていたが、5月30日時点でwRC+79と平凡なパフォーマンスにとどまっている。
Baseball Americaのドラフトトップ500にも入っていなかったが、20年ドラフト2巡目でTEXが指名。スムーズなスイングで打撃の才能が抜きん出ており、攻守のポテンシャルをブランドン・ニモ(NYM)と比較される。23年は2Aで97試合/wRC+133、MLB昇格後も23試合/wRC+180と勢い止まらず。打球速度は平均的で、パワーをどれだけ伸ばせるか。24年は新人王候補に挙げられていたが、5月30日時点でwRC+79と平凡なパフォーマンスにとどまっている。
Evan Carter
23年ドラフト全体4位指名。大学屈指の強打者として入団すると、プロ入り44試合で打率.360・10本塁打・OPS1.157と打ちまくった。パワーとアベレージを両立した球界を代表するスラッガーへの成長が期待される。守備は要改善で、LFが適任との評価。24年は春季トレーニングでも打ちまくり開幕ロースター入りを果たしたが、5月30日現在でwRC+67と苦戦している。
24年は5月30日現在、A+で8先発して防御率1.69・奪三振率33.3%と好投中の右腕。95-96マイルの4シーム、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。速球を高めに、変化球を低めに投げ分けるコマンドも素晴らしい。2A昇格後も成績を維持できれば大きく評価を上げるだろう。
FV45
バンダービルト大では7位のジャック・ライターと共にWエースで活躍。21年に全体10位でメッツに指名されたが、身体検査の結果を巡って破綻。不運にもその後、肩を手術。それでも翌22年にTEXから全体3位指名を受けた。23年は開幕からA+で6先発し防御率3.86・奪三振率37.8%と好投していたが、TJ手術でシーズン終了。今季も全休が見込まれている。健康であればMAX99マイルの速球と80マイル中盤のスライダーがプラスピッチ候補。
20年ドラフト1巡目指名。22年からコンタクト重視のアプローチに切り替え、三振率が大幅に改善。昨季は3Aでゾーン内コンタクト率93.2%と優秀な数字を記録した。一方で平均87.3マイルという平均的な打球速度、GB%=55%というゴロの多さからwRC+113と打撃貢献は伸び悩んだ。また守備力もシーガー&セミエン&ヤンを追いやるほどでなく、1B/DHのレギュラーorバックアップ内野手で生きる道を探ることになるか。
21年ドラフト全体2位指名。凄まじいノビを誇るMAX99マイルの速球が武器のパワーピッチャーで変化球も切れる。しかしプロではコマンド難に苦しみ、期待外れのパフォーマンスが続ている。また先発投手としてはアンダーサイズであり、与四球の多さも含めて耐久面を証明していく必要がある。それでも24年は5月30日現在、3Aで6先発して防御率3.94と結果を出し、MLBデビューも経験した。
Jack Leiter
22年のMLBドラフトリストでは投手トップの11位にランクインしていた大器。進学の可能性からスリップしたが、4巡目としては史上最高額となる契約金370万ドルでプロ入りした。90マイル中盤の速球とブレーキの利いたチェンジアップのコンビネーション。とはいえ全体的に磨かれる必要があり、完成には時間がかかるだろう。制球難を改善したい。
23年ドラフト5巡目。大学3年間で防御率6.47・与四球率9.8%とパッとしなかったが、5月30日現在、Aで6先発して防御率1.78・奪三振率36.5%・与四球率4.8%と支配的なパフォーマンスを見せている。平均97マイル/最速100マイルの4シーム&シンカーを軸に、2600rpm前後のスライダー、フェード軌道の良いチェンジアップでゾーンを幅広く扱う。
ヨーダノ・ベンチュラ(元KC)と比較される小さな剛腕投手。常時90マイル後半の速球と3000rpmにも達するパワーカーブのコンビネーションは強烈。先発に残るには与四球率12.3%のコントロールの改善と耐久面の証明が求められる。最も輝けるのはクローザーか?
90マイル前半のライズ系4シーム、スイーパー系のスライダー、シュー方向にフェードするチェンジアップのコンビネーション。昨季はAで95.1回を投げて防御率2.83・奪三振率27%をマークした。24年は5月30日現在、奪三振率・与四球率ともに改善しており、今後が楽しみである。
21年ドラフト5巡目。速球は90マイル前後と球威は突出していないが、18歳のシーズンにAでFIP3.26、19歳にしてA+でFIP3.50と好投した点は評価したい。速球、カーブ、チェンジアップをコマンド良く織り交ぜることができる完成度が強み。エースというよりはローテーション下位向きのポテンシャル。
ダブルプラスのスピードを有するアスリート。肩も強く、プラスのSSディフェンダーに成長するポテンシャルを秘めている。問題は昨季A/A+で三振率31.6%を喫した打撃能力。コンタクト能力の改善が求められる。
21年1月に契約金180万ドルで入団した原石。成熟したアプローチでコンタクトを量産する打撃ポテンシャルが高評価。昨季は肩の故障により37試合の出場にとどまった。出塁率.384の一方で1本塁打・ISO.039とパワー向上が課題。守備面では、プロ入り時はCFも、すでに両翼での出場が増えており、今後体格が成熟してくればコーナーに落ち着くことになるだろう。
22年に契約金197万ドルで入団した原石。荒削りながらプラスのパワーポテンシャル&CFに残りうる走力を兼ね備える5ツール候補。Aではフリースインガーがネックとなり、2本塁打・wRC+93とパワーポテンシャルを発揮できず。完成には多くの時間を要するタイプであり、長い目で見守っていきたい。90マイル前半ながら縦変化&スピン量が優秀な4シームと高空振り率のスライダーの2球種で打者を圧倒する右腕。23年はAで82回を投げて防御率2.03・FIP3.06と好投。6-5/205の体格から、速球がもう数マイル伸びれば面白い。24年は5月30日現在、防御率9.62・与四球率13.7%とコマンドに苦しんでいる。
18年ドラ2。22年にようやくブレイクしたが、23年は球威&コマンドを失い再びパフォーマンス低下。健康時は90マイル中盤のライジングファストボールを主体に4球種を交える。ローテーション相当の実力を秘めているが、現時点ではマイナーのデプス要員だろう。
21年ドラフト2巡目。コンパクトなスイングでラインドライブを量産する中距離打者で、辛抱強いアプローチで四球も稼げる。しかし昨季は2AでwRC+79・三振率37.3%と大スランプ。守備もRF/LFの両翼メインであり、走守で大きなプラスを出せる選手でもない。24歳を迎える今季が正念場となるだろう。
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