2026 ATLANTA BRAVES
TOP 15 PROSPECTS
2026年 アトランタ・ブレーブス プロスペクトランキング
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| JR Ritchie |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は26年6月30日見込みのもの。
FV50
1.キャム・キャミニティ(LHP)/Cam Caminiti:19歳24年ドラフト全体24位指名。24年ドラフト組では高校生No.1左腕と評判の大器。サイド気味の低リリースからMAX98マイルでキャリー成分の強い4シームと大きく横滑りするスイーパーで三振を量産する姿はクリス・セール(ATL)と重なる。コントロールや第3球種は発展途上だが、高校ではCFとして鳴らしたアスリートであり、今後の成長に期待したい。25年は前腕の炎症で離脱したが、Aでの13先発で防御率2.08/奪三振率31.9%/与四球率11.1%をマーク。
FV45
22年ドラフト全体35位指名。TJ手術からの本格復帰となったが、25年はA+/2A/3Aで140回を投げて防御率2.64/奪三振率24.8%/与四球率9.6%と完全復活。速球は平均93.5マイルと球威は飛び抜けていないが、豊富な球種レパートリーでゾーンの上下左右を揺さぶって的を絞らせない。奪三振率の低さが弱点で、エースというよりはローテーション4番手寄りのポテンシャル。
身長6フィート0とアンダーサイズながら、低リリースから繰り出される平均95マイル超のライジング4シームがマネーピッチ。3A、MLBいずれも4シームが投球の6割弱を占める。マイナーでは好投したが、MLBでは甘く入った速球が狙われ、4先発で防御率13.85、HR/9=4.15と苦戦。先発として大成するには、速球のコマンド改善と変化球の開発が課題となりそうだ。
25年1月に契約金250万ドルで入団したキューバ出身の原石。アンソニー・サンタンデール(TOR)と比較される強打のスイッチヒッター候補。DSLでは32試合で0本塁打に終わったが、16歳にして90th EV105.4マイル(MLB平均104マイル)をマークするなど非凡なポテンシャルを示した。CF相応の走力も備える。
22年ドラフト全体20位指名。球威と制球力を両立した投球能力と高校では投打に加えてアメフトでも活躍した運動能力の高さを評価されている。90マイル前半ながらホップ変化の大きい速球と切れ味鋭いスライダーが武器。25年は7月にTJ手術から復帰して7登板で防御率1.19/奪三振率30.9%/与四球率5.5%と好投した。
23年ドラフト4巡目の高卒投手。6フィート8/245ポンドの恵まれた体格の持ち主でアップサイドに期待。25年はA+で113.2回を投げて防御率3.40/奪三振率22.5%/与四球率6.4%とシーズンを通して安定したパフォーマンスを披露。最速98マイルの速球と平均的なスライダー&チェンジアップのコンビネーション。球種の質を磨いて平凡な奪三振能力を伸ばせるとバリューが上がるだろう。
24年ドラフト3巡目。6フィート8/250ポンドと際立った体格を備えた大型右腕。オーバースローから最速98マイルの4シーム。右打者にはカット気味の高速スライダー、左打者には700rpm台でストンと落ちるスプリットを第2球種として投じる。24年をTJ手術で全休しているが、25年はA/A+で72.1回を投げて防御率2.86/奪三振率28.3%/与四球率8.9%と順調な回復ぶり。
FV40
25年ドラフト2巡目。大学3年シーズンには打率.394/17本塁打/OPS1.167の活躍で、大学MVPに当たるゴールデンスパイク賞のファイナリストにも選ばれた。打撃はSS離れたしたパンチ力を有する一方で、フリースインガーで対応力に課題。Aでは25試合で四球率4.6%/三振率38.5%と脆さを露呈した。守備はアクロバティックなプレーを見せるが、ルーティンプレーに課題。 9.ブリッグス・マッケンジー(LHP)/Briggs McKenzie:19歳
25年ドラフト4巡目。ドラフト年に急成長し、1巡目相当となる契約金299万ドルで入団した高卒左腕。3000rpmに届くハンマーカーブがベストピッチで、今春習得したチェンジアップも評価が高い。春先には94-95マイルを計測したが、一方で80マイル台に落ち込んだ試合もあり、体力強化が課題か。
マイナーで2年連続140イニング超&防御率3点台をクリアしているイニングイーター右腕。速球は平均92マイルと非力だが、多彩な球種とコントロールの良さで試合を作る。25年は2A/3Aで149.2回を投げて防御率3.67/奪三振率24.3%/与四球率6.5%を記録。
高校ではホッケーでも活躍したアスリートで、24年ドラフト15巡目で進学を諦めプロ入り。無駄のないコンパクトなスイングでフィールド全体にヒットを量産。三振率を15.6%に抑え、リーグ最多の121安打を放った。守備走塁も優秀で、ISO.087のパワーを伸ばせれば一気にブレイクできるはずだ。
25年ドラフト1巡目、全体22位指名の高卒選手。小柄ながらパワーと運動能力を兼ね備えたダイナミックな選手。スイング動作の評価は分かれるがバットコントロールやバレル感覚は良いとの前評判。Aでは15試合で四球率1.5%/三振率40.9%と苦戦。守備ではSSとしてもCFとしても平均以上になれるポテンシャルあり。契約金11万ドルとプロ入り時の評価は高くなかったが、ソリッドな成績を残し続け、評価を伸ばしている。20-80スケールで70評価のスピードが武器で、ここ2シーズンで54盗塁を決めている。打撃は今のところ非力だが、コンタクト&選球眼が優秀で、昨季はAで100試合に出場して出塁率.352/wRC+118をマークした。 14.コナー・エッセンバーグ(OF)/Conor Essenburg:19歳
25年ドラフト5巡目。オーバースロットとなる120万ドルで入団した。高校では二刀流として活躍も、外野手としてドラフト指名。パワーの評価が高い右打者で、4月には103マイル左腕ジャック・バウアーの99マイル速球をライトスタンドへ運んだ。フリースインガー傾向があり、スイング判断を磨くことが求められる。25年ドラフト3巡目。大学3年間で打率.330をマークしたコンタクトヒッター。引っ張りフライを打つ技術に長け、マイナーでは26試合で37.7GB%/wRC+148をマーク。守備面の評価は高くないが、大学ではSSを中心に2B/3Bの経験もある。
Notable Prospects
25年1月に契約金180万ドルで入団した剛腕。MAX101マイルを誇る。DSLでは27回を投げて防御率3.67/奪三振率28.0%/与四球率23.2%をマーク。コントロールを改善できるか。
24年ドラフト4巡目。身長5フィート10と小柄だが、垂直に近いアームスロットを生かしたホップ変化の大きい4シームと豊富な球種レパートリーでブレイクの可能性を秘める。A+で103.1回を投げて奪三振率28.7%を記録した一方で、与四球率15.3%とコントロールが悪い。
パワーと選球眼が強みのスイッチヒッター。25歳シーズンを終えて3Aでの出場が28試合と育成が遅れており、プロスペクトとしての立ち位置は厳しい状況にある。平均以下のコンタクト率、MLBでは一塁向きの守備力もマイナスポイント。24年ドラフト2巡目。強豪バンダービルト大で3年間ローテーションを張った実力者。クロスファイアーからMAX98マイルの4シームとハードスライダーを軸に4球種扱える。アンダーサイズな体格と年々防御率が悪化している点が不安材料。25年はTJ手術のリハビリで全休した。
23年に契約金わずか1万ドルで入団したが、着実に成長を続けているコロンビア出身右腕。25年はAで93.1回を投げてFIP3.75&54.7GB%とまずまずの投球内容。93マイル前後の速球、スライダー、チェンジアップのコンビネーションでゾーンを攻めてゴロアウトを稼ぐ。
25年ドラフト10巡目。大学では肘の痛みに悩まされ、最終2シーズンで公式戦計2.2イニングのプレー止まり。しかし平均94マイルでホップ変化の大きい4シームと平均2700rpmのカーブの2球種がプラスピッチ候補。健康に投げられれば掘り出し物になり得る。
23年ドラフト5巡目の高卒選手。20-80スケールで80評価のスピードを有する韋駄天。25年は三振率を前年の35%から21%に改善すると、A/A+で出塁率.342/wRC+110をマークするなど健闘。116試合で6本塁打/ISO.084のパワーを伸ばしていきたい。
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