2016年5月2日月曜日

MLB DRAFT TOP50 PROSPECTS 2016

MLB DRAFT TOP50 PROSPECTS 2016


2016年のドラフト候補生トップ40名をリストにしました。モック(指名予想)ではなく、純粋なプロスペクトの評価による順位づけとなっております。
※随時更新あり


1.ジェーソン・グルーム(LHP)/Jason Groome:バーネガット高校
クレイトン・カーショウ(LAD)と比べられる超大物の逸材。90マイル中盤のストレート&カーブは破壊力満点。また、クリーンなメカニック&投球センスの良さなどエースとしての資質も全てそろえる。地元ニュージャージー州からほど近いフィラデルフィアからの全体1位指名が濃厚か?

2.コリー・レイ(OF)/Corey Ray:ルイビル大学
小柄ながらファイブツールとしてのスケールが傑出している。CFとしては規格外の、両翼としても十分通用するだけのパワーを備えている上に、プラス評価のスピードに支えられたCF守備も平均以上。ロレンゾ・ケイン(KC)やアンドリュー・マッカチェン(PIT)のようなバリューを生み出せるだろう。筆者のイメージは「20HR打てるデナード・スパン(SF)」

3.ニック・センゼル(3B)/Nick Senzel:テネシー大学
昨夏のCape Cod Leagueでは打撃タイトルを独占してMVPを獲得。今春のリーグ戦でも4月30日現在で打率.338&OPS1.001をマークしている。また、14K/31BBと辛抱強いアプローチとゾーンコントロールも備えており、打撃に関しては文句無しといったところだ。一方で守備に不安を抱えており、ポジションが定まらない。プロレベルでも内野に止まれるかが評価の分かれ目だろう。

4.カイル・ルイス(OF)/Kyle Lewis:マーサー大学
右のジェーソン・ヘイワード(CHC)とも評される強肩強打の外野手。ヘイワードよりもパワー面で勝る一方で守備面では劣ると見られている。今ドラフトで希少なパワーポテンシャルの持ち主だが、予備動作の大きい打撃フォーム&粗削りなアプローチからプロレベルへの適応に不安。CFに残れると見るスカウトも存在するが、大柄な体格&選手タイプからRF向きとされている。

5.ライリー・パイント(RHP)/Riley Pint:セントトーマス・アキナス高校
①大柄な体格、②100マイル超のストレート、③プラスピッチのカーブを引き合いに出してトッププロスペクトであるルーカス・ジオリト(WSH)と比較するスカウトも多い。しかし、ジオリトとの決定的な差は制球力にある。現段階ではフォームが定まらないことが多く、コマンドが不安定。制球難を改善できればホゼ・フェルナンデス(MIA)のようなエース投手へとなり得るだろう。

6.ブレーク・ラサフォード(OF)/Blake Rutherford:チャミナンデ大学附属高校
高校生No.1打者。美しくバランスのとれたスイングからパワーとアベレージを備えた平均以上の打者になり得るとの評価。プラス評価のスピードも備えており、攻守に脚力を生かしたプレーが光る。CF守備も堅実との評価だが、プロレベルでもCFに残れるかどうかが選手としてのバリューを左右するだろう。

7.ローガン・ショア(RHP)/Logan Shore:フロリダ大学
即戦力性が望まれる近年のドラフト傾向にはピッタリの選手。スカウト達からはアーロン・ノラ(PHI)と比較されている。90マイル前半のストレート&プラスのチェンジアップをコマンドよく投げ込み、打者のタイミングを崩す。「即戦力型も、エースポテンシャルではない」との見立てだが、それはドラフト時のノラも同じであった。16年は8勝0敗、防御率2.39、K/BB=6.18をマーク(4月30日現在)。

8.ダコタ・ハドソン(RHP)/Dakota Hudson:ミシシッピ州立大学
制球力が改善され評価がうなぎ上り。最速97マイルのストレート&80マイル後半の高速スライダーの強烈なコンボはジェーク・アリエタ(CHC)と重なるものがある。カーブ&チェンジアップも扱うことができ、大柄な体格も含めてエースにふさわしい逸材。昨夏のCape Cod Leagueでは11試合(42.2回)投げて防御率1.69と印象的なパフォーマンス。

9.ジョーダン・シェフィールド(RHP)/Jordan Sheffield:バンダービルド大学
6フィート0/185ポンドと小柄ながら最速98マイルのストレート&プラスプラスのスライダーのコンビネーションはマーカス・ストローマン(TOR)と比較されている。さらにチェンジアップも決め球になり得る球種。BB/9が昨年の6.45から3.31に大幅改善。おじはゲリー・シェフィールド。力みの入ったフォームから先発投手として大成するには制球力向上が不可欠。

10.ザック・コリンズ(C)/Zack Collins:マイアミ大学
大学リーグで圧倒的な打撃成績を残している強打の捕手。16年は4月30日現在で.417/.580/.713たるスラッシュライン(OPSは1.293)。25K/48BBとアプローチも優秀で打撃に関しては言うことなし。一方で捕手としての守備力には疑問符が浮かぶところがあり、カイル・シュワバー(CHC)のような選手になるだろう。

11.ジョーイ・ウェンツ(LHP)/Joey Wentz:シャウニー・ミッション東高校
投打に才能を示す怪物。シンシナティで行われたAll-Star Game festivitiesでのホームラン競争では543フィート弾を放った。6フィート5/210ポンドたる高校生離れした体格から最速95マイルのストレート。チェンジアップ&カーブは上質なアウトピッチ。フォームの再現性も高く、制球も安定している。メークアップも磨かれており、可能性は無限大。

12.ミッキー・モニアック(OF)/Mickey Moniak:ラコスタ・キャニオン高校
今ドラフトクラスではレイ、ラサフォード、ルイスに次ぐファイブツール候補。3名に比べるとインパクトで見劣りするが、手堅さは魅力。ライナー性の打球を量産する高いヒット技術&プラスのスピードはリードオフ向き。パワー面ではラサフォードに負けるが、GG級とも評されるCF守備では勝っている。野球に対するセンスやひたむきさでも気に入られている。

13.イアン・アンダーソン(RHP)/Ian Anderson:シェネンデホワ高校
今ドラフトクラスでもトップクラスのアップサイドを秘める高校生投手。91-95マイルの角度あるストレート&平均以上のスライダー&平均のチェンジアップを扱うことができ、制球もおおむね安定している。6フィート3/170ポンドの細身の体格からこれからの成長に期待したいところ。バンダービルド大学への進学の可能性が高い。

14.ジョシュ・ロウ(3B/RHP)/Josh Lowe:ポープ高校
二刀流プレーヤー。パワーとアベレージを兼ね備えた打撃に加え、スピード&肩もプラス評価。また投手としては90マイル前半のストレート&カーブ&スライダー&チェンジアップ。6フィート4/190ポンドの体格は向上の余地を残しており、投打においてパワーアップが期待される。

15.A.J.パク(LHP)/A.J. Puk:フロリダ大学
今ドラフト随一のハードボーラー。90マイル後半に達するカット気味のストレートを武器に16年は防御率2.87、K/9=12.45をマーク。試合終盤になっても球威を維持できるスタミナ&スライダーに加えチェンジアップも扱うことができるなど先発投手としての資質は十分。しかしコマンドが平凡で、制球難の改善が必須。大学3年間でBB/9=3.93。

16.ドールトン・ジェフリーズ(RHP)/Daulton Jefferies:カルフォルニア大学
16年は4月30日現在で6先発して6勝0敗、防御率1.29、K/BB=7.83と圧倒的な投球を披露している。コマンドよく投球を組み立てる実戦派。ストレートは最速95マイルに達し、スライダーも平均以上。元々SSを守っていたアスリートで、潜在能力は高い。マイク・リーク(STL)やジェレミー・へリクソン(PHI)と比較されている。

17.ブライアン・レイノルズ(OF)/Bryan Reynolds:バンダービルド大学
目立ったツールは持たないも、大学3年間で打率.331&OPS.917をマークしているスイッチヒッター。16年はここまで43試合で打率.340、本塁打10、OPS1.108と素晴らしい内容。スピード&ディフェンスもソリッド。慎重で逆方向を意識したアプローチのため、四球も多い。肩の弱さからLF向きとされる。

18.バディ・リード(OF)/Buddy Reed:フロリダ大学
ファイブツール。ツールの評価は今ドラフトNo.1とも。16年はプラスプラスのスピードを生かしてここまで42試合で20盗塁(失敗0)をマーク。基本的にコンタクト重視の打撃スタイルだが、アプローチが安定しないこともあり、試合数を上回る三振数を記録している。打席でのアプローチを磨くことができれば潜在的な打撃能力をより有効に生かせるだろう。CF守備は優秀。

19.ブラクストン・ギャレット(LHP)/Braxton Garrett:フローレンス高校
U-18のW杯では日本戦で登板し、印象に残っているファンも多いのではないだろうか。落差抜群のカーブを武器に投球を組み立てる。クリーンなメカニックから制球も安定しており、高校生ながら完成度は高い。ここからエース級の投手になるには88-94マイルのストレートのパワーアップを図りたいところ。

20.フォレスト・ウィットリー(RHP)/Forrest Whitley:アラモ・ヘイツ高校
高校入学時に70マイル台だった速球は最速97マイルまで成長。6フィート7/235ポンドの体格はまさに規格外。ムーブの利いた92-97マイルの速球&プラスのパワーカーブ&プラスピッチになり得るチェンジアップ。大柄な体格だが、ボディバランスに優れており、メカニックも無駄な動作は少ない。全体的に荒削りだが、スケールの大きさはリスト4位のパイントに次ぐ。

21.ニック・バンクス(OF)/Nick Banks:テキサスA&M大学
昨夏は大学米国代表としてもプレー。レイ&リードと共に外野を守った。代表ではチームトップの打率.386、出塁率.491をマークするなどピュアヒッティングの評価が高い。目立ったツールはないが、広角にギャップを破る打撃スタイル。16年に入り、走攻守においてのパフォーマンス低下が指摘されている。

22.アレックス・キリロフ(OF)/Alex Kirilloff:プラム高校
Perfect Game All-American Classicのホームラン競争で優勝した豪快なパワーがウリのヒッティングプロスペクト。18歳にして広角に打ち分けるヒット技術も披露しており、コンタクトに不安がないのもポイント。高校ではCFを守っていて身体能力が低いわけではないが、プロレベルではコーナーに回ることになるだろう。

23.デルビン・ペレス(SS)/Delvin Perez:インターナショナル・ベースボール・アカデミー
スピード、打球反応、守備範囲、肩、ハンドリング。SSとして必要な要素を全て揃える今ドラフトクラス最高のディフェンダー。プエルトリコ出身選手としては、2012年のカルロス・コレア(HOU)以来となるドラフト1巡目指名を狙う。大手媒体ではトップピック級の評価となっているが、打撃能力の平凡さとアプローチの荒さからこの順位とした。

24.カーター・キーブーム(3B)/Carter Kieboom:ウォルトン高校
兄スペンサーはWSHのプロスペクト。恵まれた動体視力とコンタクトセンスに支えられた打撃は高校随一のクオリティ。昨年7月のUnder Armour All-America Gameでは本リスト4位のパイントの98マイルのストレートを鮮やかにライト前に弾き返した。高校ではSSを守っているが、グラブ捌きの上手さと肩の強さは、より速い打球が集まる3B向き。

25.ケビン・ゴーディ(RHP)/Kevin Gowdy:サンタバーバラ高校
高校生離れしたした完成度に加え、6フィート4/175ポンドたる将来有望な体格から注目を集めている。力みのない滑らかなフォームから平均以上の3球種をバランスよく投げ込む。90-93マイルのストレートはパワーアップが見込まれており、コマンドも年齢に比して発達している。大学進学の可能性も高いが、筆者の中での比較対象はホゼ・べリオス(MIN)。

26.ウィル・クレイグ(3B/1B)/Will Craig:ウェークフォレスト大学
打撃能力の高さと身体能力の低さからビリー・バトラー(OAK)と比較されている。パワーとヒットツールの評価はいずれも平均以上で、大学ではここまで36試合で打率.427、本塁打13、OPS1.429と打ちまくっている。投手として94マイルを計時する強肩は3Bとして十分だが、235ポンドの巨漢から機敏さに欠けており、将来的にはバトラー同様1Bに回ることになるだろう。

27.ノーラン・ジョーンズ(3B/SS)/Nolan Jones:ホーリーゴースト高校
高校随一のピュアヒッター。スイングスピードの速さと潜在的なパワーツールから、体格の成熟とともにホームランも自然と増えるはずだ。高校ではSSを守っているが、6フィート4/185ポンドの体格から体の成熟に沿って3Bや2B、もしくはLFへの転向が予想されいてる。いずれのポジションに移ったとしてもオフェンス面の魅力が見劣りすることはないだろう。

28.マット・マニング(RHP)/Matt Manning:シェルドン高校
NBAプレーヤーである父のDNAを引き継いだ6フィート6の体格から96-97マイルのストレートを投げ込む。セカンドピッチのカーブは球威&落差があり、チェンジアップも高校生にしては良い。自身もバスケットボールをプレーしていたため、野球経験は浅いが、父親譲りの体格と身体能力から将来への期待は大きい。若干フォームに複雑な動きがあり、マイナーで再現性の高いフォームを学んでいく必要があるだろう。

29.カル・クアントリル(RHP)/Cal Quantrill:スタンフォード大学
トミージョン手術物件。今季の全休が決まっているカナダ出身のトッププロスペクト。健康であれば90マイル前半から中盤のストレート&スライダー&カーブ&チェンジアップの上質な4球種をバランスよく織り交ぜる本格派。速球のコマンドも安定しており、1巡目に特攻する球団も出てくるだろう。

30.ドリュー・メンドーザ(3B)/Drew Mendoza:レーク・ミネオラ高校
チームではSSを守っているが、6フィート4たる大柄な体格から3Bに回ると見られている。滑らかなスイングから高い打撃技術を備えており、パワーも体格の向上に伴って増加が見込まれる。肩の強さは素晴らしく、フットワークを磨いて3Bにとどまることができればマット・カーペンター(STL)のような「強打の左の内野手」として存在感を示すことができるだろう。進学の意志が強い?

31.ヘズス・ラザード(LHP)/Jesus Luzardo:ストーンマン・ダグラス高校
トミージョン物件。もし故障がなければリスト1位のグルームに次ぐ高校生左腕だっただろう。ストレートは最速97マイルを計測しており、またカーブ&チェンジアップの精度と扱いの上手さでもスカウトたちを驚かせていた。1巡目指名もあり得るが、大学進学の可能性も高い。

32.コナー・ジョーンズ(RHP)/Connor Jones:バージニア大学
即戦力投手としてトップ級の評価を得ているが、大学での平凡なパフォーマンスからこの順位とした。90マイル前半の沈む速球&平均以上のスライダーをストライクゾーンに集める投球スタイル。サードピッチのチェンジアップもまずまず。16年は11先発で防御率1.95も、K/9=6.3、K/BB=2.0と投球内容はイマイチ。

33.T.J.ズーク(RHP)/T.J. Zeuch:ピッツバーグ大学
6フィート7/225ポンドの大柄な体格に強靭なパワーを秘めている。常時92-94マイルを計測する馬力のあるストレートは最速で96-97マイルにも達する。スライダー&カーブの扱いはよいが、チェンジアップの向上が課題。制球は安定しており、今季はK/BB=5.10という内容。

34.ザック・バーディ(RHP)/Zack Burdi:ルイビル大学
兄ニックはMINのプロスペクト。兄と同じく100マイル超の速球&プラスのスライダーで攻めるパワーリリーバー。クリーンなデリバリーで、コマンドも安定しており、さらにチェンジアップも扱えるため先発適性があると見るスカウトも。ストレートは最速102マイル。

35.エリック・ラウアー(LHP)/Eric Lauer:ケント州立大学
コマンドよく多彩な球種を織り交ぜる即戦力大学生。ストレートは最速94マイル止まりで、トップピックの投手としては平凡だが、スライダー&カーブ&チェンジアップはいずれも一定の評価を得ている。また、力みの抜けたフォームでストライクを取るのにも苦労がない。

36.アレク・ハンセン(RHP)/Alec Hansen:オクラホマ州立大学
エース級の逸材も制球難によるパフォーマンス低下で評価を大きく落としている。常時95マイル超えのストレートは最速102マイル。試合終盤になっても90マイル後半を連発するスタミナも持っているが、今季9試合で防御率6.58、BB/9=8.31ではどうにもならない。上位で指名するには勇気がいるだろう。

37.ヒース・クイン(OF)/Heath Quinn:サムフォード大学
魅力的な強肩強打。6フィート3/220ポンドのガッチリした体格の持ち主で、今季はここまで45試合で打率.339、本塁打17、OPS1.147と素晴らしい内容。四球率16%と選球眼も優秀だ。また体格に比してスピードもあり、持ち前の強肩と合わせてRF向きの逸材。

38.コディ・セドロック(RHP)/Cody Sedlock:イリノイ大学
昨夏のCape Cod Leagueでの先発転向をきっかけにスカウトからの評価を上げている。最速96マイルのストレート&平均以上のスライダーでゾーンをパワフルに攻める。16年は4月30日現在で11先発して防御率3.04、K/9=10.95、BB/9=2.92と安定したパフォーマンス。ゴロアウトの多さも魅力。先発に残るにはカーブ&チェンジアップの精度を高めたい。

39.アレックス・スピース(RHP)/Alex Speas:マクイーチャン高校
荒削りな高校生投手で、トゥキ・トゥサント(ATL)と比較されている。92-96マイルの威力のあるストレート&素晴らしいカーブのコンビネーション。6フィート4/190ポンドの体格からさらなる成長に期待がかかる。制球が不安定で、投球センスも今一つのためリリーバー向きとも。

40.ザック・ギャレン(RHP)/Zac Gallen:ノースカロライナ大学
力みのないメカニックと抜群の身体能力のおかげでフォームの再現性が高く、安定したコマンドが武器。ストレートは90マイル前半も低めに集めることができ、カッター&チェンジアップも有効に織り交ぜるクレバーな投球スタイル。エースポテンシャルではないもローテーション半ばクラスの逸材。

41.カイル・マラー(LHP)/Kyle Muller:イエズス大学附属高校
6フィート5/230ポンドの大柄な体格から恵まれたアップサイドを期待されている。ストレートは最速95マイルとのレポも、試合では終始86-88マイル止まり。70マイル台のカーブは落差&角度いずれも素晴らしい。フォームの再現性も比較的安定している。

42.ジョー・リゾー(3B)/Joe Rizzo:オークトン高校
ガッチリした体格から広角に打ち分けるピュアヒッター。パワーもまずまず。3B守備の不安が指摘されており、最終的にLFに回ることになるかもしれない。また、5-9/195の体格からパワー含めたアップサイド評にも疑問。

43.クリス・オケイ(C)/Chris Okey:クレムゾン大学
これといったツールはないも、攻守のバランスがよい捕手。潜在的なパワーを秘めており、打撃の将来像は「打率.260、本塁打15」。5度のUSA代表入りを果たすなど大舞台での経験も豊富で、捕手としての実力も折り紙付き。

44.ジョン・ダプランティア―(RHP)/Jon Duplantier:ライス大学
威力抜群のストレートが武器。91-96マイルのストレートは打者の手元でリリースされるため、打者は球速以上に速く感じる。カーブ&チェンジアップも決め球に使えるボールで、K/9=11.47と高い奪三振能力を示している。肩に不安を抱えており、耐久性が懸念されている。

45.ベン・ロートベット(C)/Ben Rortvedt:ヴェローナ・エリア高校
打撃能力は今ドラフトクラスの捕手でNo.1。滑らかで力強いスイングを披露し、軽々と柵越えを連発する。将来像は「打率.270、本塁打20」と高く評価されているだけに、ブロッキングなど捕手としてのスキル向上に努めたい。肩の強さは捕手としての及第点をクリア。

46.ノニ―・ウィリアムズ(SS)/Nonie Williams:ターナー高校
魅力的なツールの宝庫。パワー&スピード&肩の強さはいずれも平均以上。打撃では素早いスイングを示し、潜在的なパワーも秘める。現段階ではSSも、6フィート2/200ポンドと17歳にしてはガッチリした体格から2Bや3Bに回るのでは?と見るスカウトも。また20-80スケールで65評価のスピードを生かすためにCF挑戦もあり得る。

47.ロバート・タイラー(RHP)/Robert Tyler:ジョージア大学
今ドラフトクラスでは34位のバーディに次ぐ豪腕投手。先発時でも常時92-95マイル、最速で90マイル後半に達するストレートは魅力も、BB/9=5.2とコマンドの平凡さを露呈している。カーブ&チェンジアップも扱え、K/9=11.5は高水準。フォームの再現に苦しんでおり、改善されなければリリーフに回ることになるだろう。

48.コール・ラガンス(LHP)/Cole Ragans:ノースフロリダ・クリスチャン高校
完成度の高さで評価を得ている高校生左腕。18歳にしてまるでメジャーリーガーのような投球を披露し、スカウトを驚かせている。滑らかなフォームから90マイル前後の速球をコマンドよく投げ込み、カーブ&チェンジアップも平均以上。投球センスもよい。

49.レジ―・ローソン(RHP)/Reggie Lawson:ビクターバレー高校
6フィート4/185ポンドの体格から高いアップサイド評を得ていたが、故障による今春のパフォーマンス低下で評価は下降気味。健康時には最速94マイルのストレートをコマンドよく投げ込んでいた。カーブ&チェンジアップの質が平凡。

50.カルロス・コーテス(2B)/Carlos Cortes:レイク・ハウエル高校
打撃能力だけなら高校随一。両打席から素晴らしいヒッティングセンスを披露し、パワーツールも5フィート9たる体格に比して優れている。問題は守備で、守備範囲&ハンドリングは2Bに残れるレベルではなく、将来的には外野に回る?小柄な体格と守備への不安が評価を下げている要因。