2024年4月23日火曜日

2024 MINNESOTA TWINS TOP 20 PROSPECTS

2024 MINNESOTA TWINS

TOP 20 PROSPECTS

Walker Jenkins

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は24年6月30日見込みのもの。

FV60

1.ウォーカー・ジェンキンス(OF)/Walker Jenkins:19歳
23年ドラフト全体5位指名の高卒外野手。豊作な昨年ドラフトでなければ全体1位指名も狙えた大型5ツール候補であり、攻守の完成型をカイル・タッカー(HOU)とも比較されている。30ホーマーを狙えるパワーを秘め、R/Aで打率.362・コンタクト率82%とヒットツールも磨かれている。


FV50

2.
エマニュエル・ロドリゲス(OF)/Emmanuel Rodriguez:21歳
5ツールポテンシャル。打撃はA+で打率.240・三振率29.5%とコンタクトに不安を抱えるが、上位10%の打球速度108マイルはダブルプラス水準、MAX打球速度117マイルは昨季のMLBなら13位とパワーは屈指であり、また四球率20%とゾーン理解も深い。走力はズバ抜けているわけではないが、20盗塁を決めており、また全試合CFとして出場しBaseball Prospectusの出す守備範囲指標RDAで+4.1を記録するなど走守でも貢献できる。才能を発揮できればとんでもない選手になれ、仮に低打率で伸び悩んでもトレント・グリシャムのように2WAR前後は見込めるだろう。
Emmanuel Rodriguez


22年ドラフト全体8位指名。卓越したヒットツールを示すスイッチヒッターで、大学3年間で打率.351・OPS1.073、BB>Kと素晴らしいパフォーマンスを見せている。23年は2AでwRC+120をマーク。スターポテンシャルというよりもホルヘ・ポランコやアダム・フレイジャーのようなソリッドプレーヤーが完成型か。5-11/205とすでにSSとしてはガッシリしており、今後打撃を生かすためにさらにビルドアップすることを考慮すると、3B転向は既定路線だろう。
Brooks Lee


4.マルコ・ライヤ(RHP)/Marco Raya:21歳
ポテンシャルはローテーション上位クラスも耐久面が不透明。平均で93-95マイルの4シームに平均以上のスライダー&カーブと3球種がプラスピッチ候補。課題のチェンジアップも向上の兆し。コントロールも平均的で、細身の体格からもアップサイド大。しかし昨季22先発で60球以上投げた試合は無く、先発として稼働できるかが争点となりそうだ。

5.チャーリー・ソト(RHP)/Charlee Soto:19歳
23年ドラフト1巡目の高卒右腕。6-5/210の恵まれた体格から90マイル中盤の速球、変化量大のチェンジアップ&スライダーを投じる。速球は将来的に100マイルに届くとされ、チェンジアップもプラスピッチ候補と評判。未熟なコントロールを改善できるかが今後の課題。

FV45

6.
ガブリエル・ゴンザレス(OF)/Gabriel Gonzalez:20歳
ホルヘ・ポランコのトレード相手の1人。SEA傘下時代はフリオ・ロドリゲスのような5ツールプレーヤーへの成長が期待されていたが、打撃専門の両翼選手に収まりそうだ。23年は19歳ながらAでwRC+149と圧倒。プラスのパワーポテンシャルも、超フリースインガーがネック。ボール球を振っての凡打も多く、アプローチを磨いて長打をより供給できるようになりたいところ。

21年ドラフト13巡目。大学で86-88マイル程度だった速球が、プロでは平均95マイル/MAX99マイルにまで上昇。スピンレートも2400rpm超でホップ変化も大きく、球質も良い。この4シームを軸に80マイル後半のスライダー&チェンジアップという高速系の2球種を織り交ぜて23年は奪三振率30.1%を記録。2Aでのラスト10先発で防御率3.80/FIP3.40、3A昇格3先発で防御率2.92と結果を出した。

8.タナー・ショーブル(SS)/Tanner Schobel:23歳
22年ドラフト2巡目。小柄でプラスツールも無いが、走攻守にオールラウンドでユーティリティー適性あり。同じくMIN傘下出身のスペンサー・スティアー(昨季新人で1.9fWAR)と比較されている。23年はA+でwRC+139と好成績を残し、フルシーズン1年目で2A到達。2AではwRC+75にとどまったが、四球率12.1%を記録するなど救いあり。守備は大学ではSSも、プロでは2B/3Bメインで起用されている。

9.
ゼビー・マシューズ(RHP)/Zebby Matthews:24歳
22年ドラフト8巡目とプロ入り時の評価は高くなかったが、プラスのコントロールを土台に昨季A/A+で105回を投げて防御率3.84・与四球率3.5%と好投。速球は平均93マイル/最速97マイルとこの手のタイプにしては球威も十分。右打者には外角のスイーパー、左打者には膝元のカッターが得意球。階級の割に高齢だが、バックエンドSPへの定着を期待したい。

10.
C.J.カルペッパー(RHP)/C.J. Culpepper:22歳
23年はA/A+での21先発で防御率3.56/FIP3.42と安定した投球を披露。K/BBの値は突出しなかったが、21歳のシーズンということで今後の成長に期待というところか。プラスピッチは持たないが、平均94.6マイルで高スピンの速球に豊富な球種レパートリーが売りの技巧派右腕。シーリングはローテーション4番手相当との評価。


FV40

11.
ルーク・キーシャル(2B)/Luke Keaschall:21歳
23年ドラフト2巡目。本塁打を量産するタイプではないが、走攻守に貢献できるスーパーサブ候補。打撃はコンタクト&出塁能力に優れ、20盗塁レベルの走塁力を備える。守備は2Bを中心にCFや3Bもプレー可能。セイバー映えする選手ではないが、チームに必要とされる選手になれるだろう。

ロマン砲。23年ドラフト3巡目の高卒選手。6-6/210の恵まれた体格を有し、パワー、スピード、肩の3ツールがプラス候補というフィジカルモンスター。Rでは17試合で4本塁打・OPS.884をマークも、三振率32%とコンタクト向上が課題。守備はCFで9試合、SSで7試合に出場したが、SSに残るのは厳しいと見られている。

13.ダニー・デアンドラーデ(SS)/Danny De Andrade:20歳
21年に220万ドルで入団したトップアマチュア。SSに留まれる守備力が最も評価されている。23年は19歳ながらAでwRC+107と健闘。打球速度やコンタクト率、ボール球スイング率はメジャー平均とほぼ同水準。MAX打球速度110マイルはすでにMLB平均値であり、アプローチ等を磨いてこのまま打撃を伸ばせれば評価を上げられるだろう。

14.ダレン・ボーウェン(RHP)/Darren Bowen:23歳
ホルヘ・ポランコの見返りの1人。大きくホップする92-94マイルの4シームと大きく横滑りするスイーパーはいずれも絶品。6-3/180の体格から伸びしろが見込める反面、大学通算与四球率10.4%、昨季マイナーで10.9%と制球が荒く、リリーフ転向のリスクも。同じSEA出身でリリーフとしてブレイクしたマット・ブラッシュと比較したい。

15.
コリー・ルイス(RHP)/Cory Lewis:23歳
ユニークなイニングイーター候補。速球は平均90.8マイルとパワーレスだが、平均より3.2インチもホップ変化が大きいため空振りが取れる。またナックルボールの使い手であり、80マイル台の高速ナックル、70マイル台のカーブ、80マイル前半の縦スライダーと変化球も多彩。6-5/220の体格からスタミナも豊富だ。

16.
マット・カンテリーノ(RHP)/Matt Canterino:26歳
今季がTJからの復帰年。94-97マイルのライジングファストボールを軸に、右打者には縦にカクッと落ちるスライダー&カーブ、左打者には外角低めにチェンジアップを落として空振りを誘う。スペックはローテーション半ばクラスも、目いっぱい力んで投げるフォームと肘の故障歴、プロ5年で通算85イニング、22年の37イニングが最多という点からリリーフ転向を余儀なくされるだろう。

17.コナー・プリーリップ(LHP)/Connor Prielipp:23歳
22年ドラフト2巡目。ドラフト一桁ピック候補にも挙がっていた大器だが、TJ手術経験者で、健康面に不安がありスリップ。23年も肘の故障で6.2回のプレーにとどまった。健康であればMAX96マイルの4シームにダブルプラスのスライダーのコンビネーション。先発に必要な耐久力を持ち合わせているかは疑問。

昨季A/A+で17先発して防御率2.88・4.16K/BBをマークしたイニングイータータイプ。独特なオーバースローから繰り出される平均93.5マイルでホップ成分の強い4シームがベストピッチ。スライダー、カーブ、チェンジアップと変化球が平均的であり、これらの質を磨いていくことが先発残留の鍵となるだろう。先発としてはややスペック不足で、リリーフ転向が現実的か。

19.カライ・ロサリオ(OF)/Kala'I Rosario:21歳
20年ドラフト5巡目ながらパワーツールは高校生屈指と評判だった。ダブルプラスのパワーポテンシャルを秘めているが、21年&22年は三振率30%超え、昨季も29.6%とヒットツールに課題がある。それでも昨季は四球率を14.2%に伸ばすなどアプローチに改善が見られ、wRC+133と好調だった。平均以下の走力からすでに両翼向きであり、打撃でどれだけバリューを生み出せるかにかかっている。

昨季2A/3Aで計35本塁打を放った両打ちパワーヒッター。3Aでの36試合で11本塁打を放ち、上位5%の打球速度107マイル&バレル率12%と打球指標も優秀だった。一方で3Aでゾーン内コンタクト率68%、2A/3Aで三振率32.8%とヒットツールは最低ランクと言わざるを得ない。MLBの投手に対応できるかは疑問であり、さらに守備面もMLB基準だと1B/DHが適任と見られており、攻守トータルでの貢献は厳しいものがあるだろう。

2024年4月12日金曜日

2024 KANSAS CITY ROYALS TOP 20 PROSPECTS

2024 KANSAS CITY ROYALS

TOP 20 PROSPECTS

Nick Loftin


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は24年6月30日見込みのもの。

FV45

1.ニック・ロフティン(IF/OF)/Nick Loftin:25歳
スターポテンシャルではないが、KC傘下出身であるウィット・メリーフィールド(PHI)のようなスーパーユーティリティとして期待できる即戦力選手。打者としてはコンタクト力が高く、3Aでゾーン内コンタクト率89.7%・OPS.788をマーク。MLBでも19試合でOPS.803とよく打った。メークアップの高さ、昨季は9盗塁にとどまったが22年に29盗塁を決めた俊足、内外野幅広く守れる守備力からチームの戦力として役立ってくれるだろう。
23年はA+/2Aでの23先発で防御率3.30・FIP3.23・奪三振率28.8%と支配的な投球を披露し、傘下の最優秀投手に選出された。最速99マイルの速球とフェード軌道のチェンジアップがプラスピッチ候補で、右打者にはスライダー&カーブを決め球に投じる。やや与四球は多いが、90級未満で安定して6-7回を投げることができており、先発適性は高いと見える。

3.ブレーク・ミッチェル(C)/Blake Mitchell:19歳
23年ドラフト全体8位指名の高卒攻撃型捕手。22年のUnder Armour All-America GameでMVP獲得、U-18では捕手兼投手の二刀流でプレーとアマチュアでの実績は十分。プラスのパワーポテンシャルを秘めるが、プロではR/Aでの13試合で打率.147・三振率26.9%とコンタクト面で苦戦(四球率32.7%と選んでもいたが)。これからの成長に期待したい。


FV40

4.
ラモン・ラミレス(C)/Ramon Ramirez:19歳
23年1月にわずか契約金5.75万ドルで契約するとDSLでOPS1.005・wRC+168と打ちまくり評価を一気に上げた。打撃ポテンシャルが魅力で、DSLではゾーン内コンタクト率90%、すでにMLB平均相当となる上位10%の打球速度103マイルを計測。捕手守備は発展途上だが、貴重な強打の捕手になり得る素材だ。

5.フランク・モジカト(LHP)/Frank Mozzicato:21歳
21年ドラフト全体7位指名。コントロールに難があるが、89-92マイルのホップ変化の大きい4シーム&21年ドラフト組No.1と評される絶品カーブのコンビネーション。23年は最初の9先発で防御2.14・奪三振率40.0%と順調だったが、練習でチームメイトと衝突し故障離脱、復帰後は体重減少によるコンディション不良などで以降は12先発/防御率7.14と不振に悩まされた。昨季前半のような投球を1年間続けられるか。
23年ドラフト2巡目の高卒投手。オーバースロットとなる契約金280万ドルで入団した。高校ではあまり多くのショーケースでの実績はないが、ドラフト年2月のショーケースで参加者トップとなるMAX97.7マイルを計測し評価上昇。MLBトップクラスの縦変化量20インチと球質も良く、スライダーも2700rpmに達するなどポテンシャルは高い。数年後のブレークに期待。

7.
ケイデン・ウォラス(3B)/Cayden Wallace:22歳
22年ドラフト2巡目。アーリーエントリーで大学2年時にプロ入り、21歳のシーズンで2A到達と数字以上に頑張っている印象。広角にライナーを打ち分ける二塁打マシーンタイプで、パワーを伸ばせるかが価値を決めるだろう。守備ではダブルプラスの強肩の持ち主で、走力も平均から平均以上と機敏さも問題なく、3Bにとどまれるとの見立て。

21年ドラフト3巡目指名。ドラフト時はNo.1ピュアヒッターとの呼び声高かったが、22年=打率.227、23年=.211と低打率に苦しんでいる。しかしながらプラスのパワー&四球率18.5%のアプローチは強み。19歳のシーズンであることを考慮すればA+でwRC+109は健闘したと言える(300打席以上では2位、200打席以上でも6位)。捕手守備は発展途上ながら昨季は捕球/送球いずれも向上。

ワークホースポテンシャル。6-5/220の巨体投手で、昨季はA+/2Aで防御率3.33とブレイク。25先発で135.1回(平均5.4回)を消化。安定して6回を90球でまとめることができる。平均93マイル超で高スピンの4シームを軸にスピンレート2600rpm超で切れの良いスライダーで仕留める。第3球種のカーブもスピンレート2700rpm超で空振りが取れる。チェンジアップの向上が課題。
20年ドラフト3巡目。パワーと選球眼を兼ね備えており、走力&肩の強さもメジャー平均レベルでRF適性あり。23年は3AでwRC+103と平均的な数字にとどまったが、8月以降はwRC+133・四球率18.4%/三振率19.6%と素晴らしい内容だった。MAX打球速度&上位10%の打球速度はいずれもMLB平均以下の数字だったが、アプローチの良さや走守の安定性から少なくとも第4の外野手にフィットしそうだ。

11.ベン・クドルナ(RHP)/Ben Kudrna:21歳
21年ドラフト2巡目。スロット額の倍近い契約金300万ドルで入団した。92-95マイルの速球にスライダー、チェンジアップのコンビネーション。23年は2度目のAを13先発/防御率3.56でクリアしたが、A+では8先発/防御率5.36と足踏み。奪三振率22.2%/与四球率9.6%はいずれも平均以下の水準であり、現時点ではガッシリ体型&昨季108イニング消化の耐久面を売りとしたローテーション4,5番手のイニングイーター向きか。
6フィート5の長身を生かしたクロスファイアーから平均93.1マイルの4シーム、平均以上のスライダー&チェンジアップのコンビネーションを繰り出すバランスの良い左腕。安定したコントロール&2年連続120イニング以上消化のスタミナからバックエンドSPになり得るポテンシャル。今季26歳と歳を食っているため、先発でダメならリリーフとして昇格を目指すことになるか。

22年ドラフト全体9位指名。大学屈指の強打者で、CFで「20-20」を狙えるポテンシャルと見られていたが、23年はA+での94試合で打率.206・三振率27.8%とコンタクト難に苦しめられてOPS.683と不本意なシーズンを送った。ヒットツールを改善して復活できるか。

14.トレバー・ワーナー(3B)/Trevor Werner:23歳
23年ドラフト7巡目。ヒットツールに懸念があるもプラスポテンシャルのパワーが強み。大学4年間で通算打率.251・三振率26.2%ながら、R/Aでは35試合で打率.352・9本塁打・OPS1.135と覚醒。上位10%の打球速度108マイルはMLBでもプラス水準。守備はプロでの23試合で8失策と捕球面に不安があるも、キャノンアームは3Bに適任。
22年ドラフト20巡目。進学の可能性が高いためスリップしたが、3-4巡目相当の契約金でプロ入りした。6フィート4の長身アスリートで、投手としても注目されていた。Aでは三振率24.7%・wRC+82とヒットツールが未熟であり、スイングや選球眼の向上が課題だろう。現時点ではロマン枠だが、エリー・デラクルーズ(CIN)やオニール・クルーズ(PIT)のような大器になれる可能性も。

16.カーソン・ロカフォート(OF)/Carson Roccaforte:22歳
23年ドラフト2巡目。プラスツールは持たないが、俊足巧打と広大なレンジを誇るCF守備が武器の4番手外野手タイプ。打撃はギャップヒッターであり、レギュラー選手になるにはパワーを伸ばしていく必要があるだろう。


FV40-

17.
スティーブン・ゾバック(RHP)/Steven Zobac:23歳
22年ドラフト4巡目。23年はリリーフとして開幕も、開幕から11回無失点23Kの好投を買われて先発転向。すると18先発で防御率3.95/FIP3.48と安定した投球を披露した。90マイル中盤で変化量大の4シームと80マイル中盤から後半に届くスライダーがプラスピッチ候補。与四球率6.4%とコントロールも安定している。チェンジアップの向上が先発残留の鍵。

18.エリック・セルトーラ(RHP)/Eric Cerantola:24歳
先発として大器晩成も狙えるハードボーラー候補。6フィート5の長身オーバースローからMAX99マイルの速球と80マイル台のパワーカーブのコンビネーション。昨季A+/2Aで76.1回を投げて防御率3.66・奪三振率29.6%をマークした一方で、フォームの再現性に苦しみ与四球率13.8%とコントロールの悪さが欠点。現実的にはリリーフで昇格を目指すことになりそうだ。

19.ノア・キャメロン(LHP)/Noah Cameron:24歳
速球とチェンジアップをコマンド良く投げ分けるイニングイータータイプ。昨季はA+での7先発で防御率3.60・6.44K/BBと好投したが、2Aでは17先発で防御率6.10と苦しんだ。後半の不調の要因として90マイル中盤出ていた球速が80マイル後半まで落ち込んだことが指摘されており、コンディション面を整えてブレイクできるか。

20.ジョン・マクミロン(RHP)/John McMillon:26歳
制球難を改善できればMLBでクローザーも狙えるポテンシャル。昨季はマイナーで50イニング以上投げた投手の中でトップとなる奪三振率45.3%(防御率2.10)とブレイク。96-100マイルの速球と80マイル後半のジャイロスライダーで空振りを量産した。与四球率12.4%は依然として悪い水準だが、フォームの再現性を高めることに成功したとの報告もあり。

2024年4月1日月曜日

2024 DETROIT TIGERS TOP 20 PROSPECTS

2024 DETROIT TIGERS

TOP 20 PROSPECTS

Jackson Jobe


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は24年6月30日見込みのもの。

FV55

1.ジャクソン・ジョーブ(RHP)/Jackson Jobe:21歳
21年ドラフト全体3位指名の高卒投手。スピンレート3000rpm超のスライダー、春季トレーニングでMAX101.8マイル/ホップ変化量平均以上を計測した4シーム、昨季大きく向上したシュート方向に15インチ以上フェードするチェンジアップ、どれも一級品だ。昨季はマイナーで計16先発して防御率2.81・奪三振率32.6%・与四球率2.3%と支配的なパフォーマンス。あとは64イニング(70球以上投げた試合無し)にとどまった耐久面を証明していきたい。
Jackson Jobe


23年ドラフト全体3位指名の高卒外野手。70評価のスピード&強肩を有する5ツールポテンシャルであり、ラインドライブを量産するプラスのヒットツールと合わせて、昨季新人王を獲得したコービン・キャロル(ARI)が完成型だろう。パワー向上が今後の課題。


FV50

3.コルト・キース(3B)/Colt Keith:22歳
20年ドラフト5巡目の高卒選手。マイナーで素晴らしい打撃成績を残し続け、マイナー屈指のヒッティングプロスペクトに成長。オフにはMLB未デビューにもかかわらず6年総額$28Mの契約延長を締結した。パワーとアベレージを両立しており、2AでwRC+163、3Aでも119、計27本塁打を放った。ガッシリ体型で最終的に1B/DHに回る可能性も。

22年ドラフト全体12位指名で、ジョシュ・ヤン(TEX)の弟。バットを捕手方向に大きく傾けた独特の構えからフライボールを量産し、A+/2Aで計28本塁打をマーク。wRC+もA+で136、2Aで154と圧倒的。三振率24.2%のコンタクト能力&平均以下の守備力から将来像はマックス・マンシー(LAD)のような「低打率だが本塁打を量産する攻撃型2B/3B」と見ている。
Jace Jung


5.タイ・マッデン(RHP)/Ty Madden:24歳
21年ドラフト全体32位指名。最速99マイルでホップ成分の強い4シームを高めに、切れ味鋭いハードスライダーを低めに投げ分けて空振りを稼ぐパワーピッチャー。昨季は2Aで25先発して防御率3.43・xFIP3.46・奪三振率29.7%と安定した投球内容だった。ここ2シーズンで240イニング消化と耐久面も証明しており、少なくともローテーション4番手クラスのフロアーを示している。
Ty Madden


6.トロイ・メルトン(RHP)/Troy Melton:23歳
22年ドラフト4巡目。シニア選手のため歳は食っているが、昨季A/A+で防御率2.74と好投。90マイル中盤の4シームをプラスのコマンド(与四球率6.4%)でスポットに投げ分け、スイーパー&チェンジアップも決め球として使える。奪三振率24.9%とエース級のポテンシャルではないが、コントロールの良さと6-4/210の恵まれた体格からイニングイーター適性あり。ランス・リン(LAD)のようになれれば理想的。


FV45

7.
ケビン・マゴニグル(SS)/Kevin McGonigle:19歳
23年ドラフト全体37位指名。コンタクト能力が高いヒットマシーンタイプ。現時点ではギャップヒッター止まりでシーリングは高くないが、R/AでOPS.863、BB>Kをマークするなどプロで早速結果を出した。守備力は肩の弱さから長期的には2B向きとの評価。

8.パーカー・メドウズ(OF)/Parker Meadows:24歳 
オースティン・メドウズ(DET)の弟。MLBで「15-15」相当のパワー&スピードとプラスのCF守備を兼ね備え、完成型はトレント・グリシャム(NYY)か。高打率が望めるタイプではないが、昨季3Aで平均以上となるゾーン内コンタクト率87%を記録するなどコンタクト能力は破綻していない。


FV40

アプローチの良い中距離バッター。辛抱強いアプローチでボール球にはめったに手を出さず、3AではwRC+130/四球率18%をマーク。23本塁打を放った一方でパワー面の評価は平均的で、コーナー選手としてはパワー不足が心配される。3B守備が不得意でLF/RFの出場が多い点も含めて攻守の比較対象はJ.D.デービス(OAK)か。
20年ドラフト2巡目。アスレチックな守備型捕手で、低打率ながら15本塁打程度の一発が望める点でも、昨季正捕手に定着し、2.2fWARを稼いだジェーク・ロジャースのような働きが期待できる。プロ入りから3年連続で盗塁阻止率30%超え&Baseball Prospectsの出すフレーミング指標プラスと守備力は申し分なく、バックアップ捕手には適任だろう。

ジャイアンツでプレーするウィルマー・フローレスの弟。MAX99マイルのシンカーと80マイル後半のカッターでゾーンを攻め、曲がりの大きいカーブで仕留める投球で、22年にA+/2Aで防御率2.79・5.65K/BBとブレイク。しかし昨季は速球が90マイル前半にとどまるなど不調で防御率4.65と投球成績も悪化した。しかし、春季トレーニングでは再び99マイルを連発するなど復活の兆しあり。

12.カイダー・モンテロ(RHP)/Keider Montero:23歳
昨季は22歳のシーズンながら最終的に3Aまで昇格を果たすなど飛躍の一年となった。94-96マイルのライジングファストと大きく曲がるスイーパーで空振りを量産し、カーブやチェンジアップ、カッターも多彩に扱う。69.1回を投げた2Aでは防御率4.93だったが、BABIP.373による不運もあったと考えられ、揺り戻しに期待がもてる。

22年に80万ドルで契約した攻撃型捕手。昨季は18歳ながらR/Aでの55試合で7本塁打/OPS.931をマーク。Aでの11試合という少サンプルながらMAX打球速度109.1マイルを計測するなどパワーポテンシャルを披露。三振率14.6%/四球率12.2%とアプローチ面も磨かれている。一方の守備面は6-4/200とすでに大柄で捕手に残れるかは疑問。

14.ハオユー・リン(2B)/Hao-Yu Lee:21歳
台湾出身。ヒットツールプラス、パワー平均以下の攻撃型二塁手。昨夏マイケル・ロレンゼンとの1対1トレードでPHIから移ってきた。20歳のシーズンながらA+でwRC+113とフロアーはまずまず。今年2Aで結果を出せればレギュラー候補の1人として評価を上げられるだろう。パワー&守備力を伸ばしていきたい。

マイナー4年で4.60K/BBをマークしているコントロールアーティスト。昨季はMLBデビューすると4先発で防御率2.70・奪三振率31.7%と予想外の好投を見せたが、長期的にはローテーション5番手クラスの活躍にとどまるとの評価。92-94マイルの速球、平均的なスライダー&チェンジアップのコンビネーション。

16.ポール・ウィルソン(LHP)/Paul Wilson:19歳
23年ドラフト3巡目の高卒左腕で、オーバースロットとなる契約金170万ドルで入団した。6-3/197の恵まれた体格から伸びしろを期待されており、昨春すでにMAX97マイルに到達。フォームの再現性を磨いてコントロールを改善することが当面の課題か。

昨季A+/2A/3Aで打率.343・19本塁打・OPS.942と大ブレイク。逆方向中心のアプローチで選球しつつ長短打を量産する。19本塁打中13本は逆方向に打っている。一方で昨季24歳と階級に対して高齢であったため、パフォーマンスを維持できるかは未知数。守備は外野両翼と1Bをこなす。

18.ブラント・ハーター(LHP)/Brant Hurter:25歳 
TJ手術により20年はドラフト漏れ、大学4年だった21年にドラフト7巡目でプロ入りした。92-94マイルのシンカーとスピンレート2500rpm超のスライダーのコンビネーション。年を食っているのでリリーフとして早期昇格を目指す可能性が高いが、バックエンドSPも狙えるポテンシャル。
昨夏に40人枠を整理する関係でLADから放出された。攻守に荒さが目立つが、マイナー6年でOPS.822、昨季も2A/3Aで19本塁打・OPS.789をマークしたパンチ力は魅力。特にDET加入後は3AでOPS.905/wRC+123とよく打った。守備はSS中心に起用されているが、ミスが多いため、内外野のユーティリティー向きだろう。


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20.カーソン・ルッカー(SS)/Carson Rucker:19歳
23年ドラフト4巡目の大型高卒内野手。ガッシリ体型でパワーポテンシャルを期待されており、足も速い。体格の成長次第でスピードは失われるだろうが、強打の三塁手への成長が期待されている。現時点では完全なる素材型であり、失敗に終わる可能性も高い。