2023年3月25日土曜日

2023 TOP 100 PROSPECTS

2023 TOP 100 PROSPECTS 

Gunnar Henderson/Corbin Carroll

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の詳細なスカウティングレポートは各球団のリストを参照いただきたい。

FV65

1.ガンナー・ヘンダーソン(SS/3B)/Gunnar Henderson /BAL
今季のア・リーグ新人王候補最有力。コリー・シーガーと比較される攻撃型SSだが、守備面の評価はプロスペクト時代のシーガーを上回る。
比較対象:コリー・シーガー(レンジャース)

2.
コービン・キャロル(OF)/Corbin Carroll /ARI
ジャコビー・エルズベリー(元BOS他)やジョニー・デーモン(元NYY他)と比較されるリードオフCF。今季のナ・リーグ新人王候補最有力。
比較対象:ジャコビー・エルズベリー(元レッドソックス他)

FV60

3.
ジャクソン・チョーリオ(OF)/Jackson Chourio /MIL
ズバ抜けたパワー&スピードの持ち主。A/A+でOPS.916を記録し、18歳のシーズンにして2A昇格を果たした。
比較対象:バイロン・バクストン(ツインズ)

4.ジョーダン・ウォーカー(3B/OF)/Jordan Walker /STL
MLBで中軸を狙えるパワーヒッター候補。昨季は2AでOPS.898、ハードヒット率45.5%、最速打球速度114.6マイルを計測。N.アレナドがいるため、外野転向が目される。
比較対象:ミゲル・サノー(ツインズ)

5.アンドリュー・ぺインター(RHP)/Andrew Painter /PHI
22年は「ベースボールアメリカ」のマイナー最優秀投手に選出されるなどブレーク。最速101マイルを計測するエースポテンシャル。
比較対象:ゲリット・コール(ヤンキース)

6.ジェームズ・ウッド(OF)/James Wood /WSH
6-7/240の恵まれた体格の持ち主で、30ホーマー級のパワーポテンシャルを秘めている。走守も良いが、ジャッジ同様に将来的な適性は両翼か。
比較対象:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)

7.
マルセロ・メイヤー(SS)/Marcelo Mayer /BOS
21年ドラフト全体4位指名。コリー・シーガーの打撃力&ブランドン・クロフォードの守備力と評され、走力以外の4ツールがプラス評価。
比較対象:コリー・シーガー(レンジャーズ)

8.グレイソン・ロドリゲス(RHP)/Grayson Rodriguez /BAL
エースポテンシャル。4球種全てがプラスピッチで、それをコマンドする能力も兼ね備えている。22年は3Aで14先発/防御率2.20・K/BB=4.62を記録。
比較対象:ダルビッシュ有(パドレス)

9.
フランシスコ・アルバレス(C)/Francisco Alvarez /NYM
捕手ながら30ホーマー以上が狙える傑出したパワーポテンシャル。守備力は平均以下で、捕手に残れるように体重管理にも気を付けていきたい。
比較対象:ゲーリー・サンチェス(元ヤンキース他)

10.
エリー・デラクルーズ(SS)/Elly De La Cruz /CIN
パワー、スピード、肩の3ツールがダブルプラスのポテンシャルお化け。三振率30.8%とアプローチに課題があるが、打率やOPSといったスタッツは比較対象のクルーズを上回る。
比較対象:オニール・クルーズ(パイレーツ)

11.
ジョーダン・ラウラー(SS)/Jordan Lawlar /ARI
21年ドラフト全体6位指名の攻撃型SS。昨季はマイナーでOPS.910・39盗塁をマークし、19歳のシーズンにして2A到達。SS守備を磨いていきたい。
比較対象:ザンダー・ボガーツ(パドレス)

12.
ユーリー・ぺレス(RHP)/Eury Perez /MIA
身長6フィート8と体格に恵まれたポテンシャルの塊。最速100マイルの速球と90マイル前半の高速チェンジアップでピッチトンネルを通し、スライダー&カーブも平均以上。
比較対象:サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)

13.ディエゴ・カルタヤ(C)/Diego Cartaya /LAD
将来像をサルバドール・ペレス)と比較されているトッププロスペクト捕手。上手く育てば30ホーマー&ゴールドグラブが狙える。
比較対象:サルバドール・ぺレス(ロイヤルズ)

14.
アンソニー・ボルピー(SS)/Anthony Volpe /NYY
21年にマイナーで27本塁打を放った攻撃型SS。22年は数字を落としたが、6月以降はOPS.853と復調。SS守備は堅実だが、肩の弱さから長期的には2Bが適任との声も。
比較対象:ボー・ビシェット(ブルージェイズ)

15.
リッキー・ティエディマン(LHP)/Ricky Tiedemann /TOR
球威、変化球、制球、体格と先発投手に必要な資質を全て揃えたエース左腕候補。右打者の外に逃げながら落ちるチェンジアップが決め球。
比較対象:クリス・セール(レッドソックス)

FV55

16.トリストン・カサス(1B)/Triston Casas /BOS
アンソニー・リゾーやフレディ・フリーマンのような球界を代表する一塁手になることが期待されている。22年はMLBデビューし、27試合で5本塁打を放った。
比較対象:アンソニー・リゾー(ヤンキース)

17.ジャクソン・メリル(SS)/Jackson Merrill /SD
FanGraphsが「遊撃版マイケル・ブラントリー」と形容する攻撃型SS。スムーズなスイングで左右にハードコンタクトを量産する。
比較対象:コリー・シーガー(レンジャース)

18.ジャクソン・ホリデイ(SS)/Jackson Holliday /BAL
22年ドラフト全体1位指名の高卒SS。元メジャーリーガーであるマット・ホリデイの息子で、走攻守揃ったオールラウンダー候補。
比較対象:フランシスコ・リンドーア(メッツ)

19.千賀 滉大(RHP)/Kodai Senga /NYM
ポスティングによりMLB挑戦。FanGraphsの成績予測システムZiPSでは防御率3.46・fWAR2.5となっている。
比較対象:ダルビッシュ有(パドレス)

20.ボビー・ミラー(RHP)/Bobby Miller /LAD
MAX100マイルの4シームを軸にスライダー&チェンジアップでトンネルを通す。コマンドを改善できれば、ローテーション上位クラスの投手になれる。
比較対象:ウォーカー・ビューラー(ドジャース)

21.
イゼキエル・トーバー(SS)/Ezequiel Tovar /COL
ゴールドグラブ級の守備力の持ち主で、課題の打撃も向上中。昨季は20歳のシーズンながら2AでOPS.931をマーク。アプローチの荒さを改善したい。
比較対象:トレバー・ストーリー(レッドソックス)

22.
ブレット・ベイティ(3B/OF)/Brett Baty /NYM
昨季2AでOPS.950をマークしたピュアヒッター候補。平均打球速度92マイルとハードライナーを量産できる。フライ率を伸ばして長打の供給量を増やせるか。
比較対象:アレク・ボーム(フィリーズ)

23.
ドリュー・ジョーンズ(OF)/Druw Jones /ARI
22年ドラフト全体2位指名の高卒外野手。ATLの元スター選手であるアンドリュー・ジョーンズの息子で、父と同じような5ツールプレーヤー候補。
比較対象:アンドリュー・ジョーンズ(元ブレーブス他)

24.ハンター・ブラウン(RHP)/Hunter Brown /HOU
MAX99マイルのライジングファストと大きく割れる縦カーブでゾーンの上下を攻めるパワーピッチャー。先発に残るには与四球を減らしたい。
比較対象:タイラー・グラスノー(レイズ)

25.
ロイス・ルイス(SS)/Royce Lewis /MIN
ACL断裂から復帰すると3AでOPS.940、MLBでも12試合でOPS.867と活躍していたが、再びACLを断裂。健康ならばパワーとスピードを兼ね備えたダイナミックな選手。
比較対象:トレイ・ターナー(フィリーズ)

26.
マルコ・ルシアーノ(SS)/Marco Luciano /SF
40ホーマーも狙える凄まじいポテンシャルを秘めるが、今一つブレークしきれない。昨季は故障で65試合のプレーにとどまった。
比較対象:フェルナンド・タティスJr(パドレス)

27.
ミゲル・バルガス(3B)/Miguel Vargas /LAD
キューバ出身のヒットマシーン。マイナー4シーズンいずれも打率3割超えで、昨季は自己最高のOPS.915をマークした。一方で将来的な守備位置が不透明。
比較対象:ユリ・グリエル(元アストロズ)

28.
エンディ・ロドリゲス(C)/Endy Rodriguez /PIT
打撃能力が魅力の両打ち捕手。昨季はマイナー3階級で打率.323・25本塁打・OPS.996と圧巻の内容。二塁や外野も守れる。
比較対象:MJ メレンデス(ロイヤルズ)

29.ピート・クロウ=アームストロング(OF)/Pete Crow-Armstrong /CHC
自慢の外野守備は『ベースボールアメリカ』の20-80評価で80を獲得。課題の打撃でも成長を見せ、昨季A/A+で打率.312・16本塁打・OPS.896。
比較対象:ケビン・キアマイアー(元レイズ)

30.
エバン・カーター(OF)/Evan Carter /TEX
攻守のポテンシャルをブランドン・ニモと比べられる。洗練された巧打とCFに残れる守備力を兼ね備える。
比較対象:ブランドン・ニモ(メッツ)

31.
ジェーソン・ドミンゲス(OF)/Jasson Domínguez /NYY
パワーとスピードを兼ね備える怪童。プロ入り時の期待値にはやや及ばないも、A+でOPS.906をマークし、19歳にして2Aに到達。
比較対象:ジョック・ピーダーソン(ジャイアンツ)

32.タイラー・ソダーストロム(C)/Tyler Soderstrom /OAK
年齢離れした打撃能力は申し分なし。一方で捕手としての守備力は怪しく、一塁や外野に転向する可能性あり。
比較対象:ウィル・マイヤーズ(レッズ)

33.エマニュエル・ロドリゲス(OF)/Emmanuel Rodriguez /MIN
半月板の故障により47試合の出場に終わったが、AでOPS1.044と打ちまくったスラッガー候補。驚異のフライ/ライナー率を誇り、平均打球速度も90.9マイルと優秀だった。
比較対象:フアン・ソト(パドレス)

34.
タジ・ブラッドリー(RHP)/Taj Bradley /TB
21年にマイナートップの防御率1.83をマーク。伸びのある4シームとプラスのスライダーのコンボで打者を圧倒する。第3球種が未確立で、左打者対策が課題。
比較対象:フランキー・モンタス(ヤンキース)

35.サル・フレリック(OF)/Sal Frelick /MIL
俊足巧打のヒットマシーン。『ベースボールアメリカ』ではヒット70の高評価を獲得。昨季はマイナー3階級で打率.331をマークした。
比較対象:スティーブン・クワン(ガーディアンズ)

36.
ダニエル・エスピーノ(RHP)/Daniel Espino /CLE
小柄ながらパワフルなボールを投げ込み、マイナー3年でK/9=14.9と空振りを量産。昨季は故障で4登板に終わるなど耐久面に不安がある。
比較対象:トレバー・バウアー(元ドジャース)

37.コルソン・モンゴメリー(SS)/Colson Montgomery /CWS
パワーとアベレージを両立した攻撃型SSで、大柄な体格と合わせてコリー・シーガーと比べられる。高校では野球、バスケ、アメフトの三刀流。
比較対象:コリー・シーガー(レンジャース)

38.カイル・ハリソン(LHP)/Kyle Harrison /SF
マイナー2年でK/9=14.6を記録しているパワーレフティ。20歳にして2Aで18先発/防御率3.11と好投。コントロールを改善していきたい。
比較対象:カルロス・ロドン(ヤンキース)

39.
ミック・アイブル(RHP)/Mick Abel /PHI
球威や変化球の質、体格はエースポテンシャル。BB/9=4.8のコントロールを改善できるかが先発に残れるかを左右するだろう。
比較対象:ルーカス・ジオリト(Wソックス)

FV50

40.
カーティス・ミード(3B)/Curtis Mead /TB
マイナー屈指のピュアヒッター。パワーとアベレージを両立した完成度の高い打者で、昨季2A/3AでOPS.922をマーク。一方で守備面が不透明で、一塁転向のリスクも。
比較対象:ニック・カステヤノス(フィリーズ)

41.
ギャビン・ウィリアムズ(RHP)/Gavin Williams /CLE
昨季はマイナー3位の防御率1.96と圧巻のパフォーマンス。巨体から常時95マイル前後のパワフルな速球に高強度の変化球を投げ込むパワーピッチャー。
比較対象:ザック・ウィーラー(フィリーズ)

42.ギャビン・ストーン(RHP)/Gavin Stone /LAD
22年ドラフト5巡目ながら、昨季はA+/2A/3Aでいずれも防御率1点台&FIP2点台と好投。決め球チェンジアップがダブルプラスの魔球。
比較対象:ケビン・ゴーズマン(ブルージェイズ)

43.ミゲル・ブレイス(OF)/Miguel Bleis /BOS
5ツールポテンシャル。荒削りな面も目立つが、すでに平均打球速度87.8マイル、ハードヒット率41.2%と実戦でもパワーを証明している。
比較対象:バイロン・バクストン(ツインズ)

44.
ローガン・オホピー(C)/Logan O'Hoppe /LAA
打撃と守備を両立した司令塔候補。昨季は2Aでプレーし、自己最高の26本塁打・OPS.961をマークした。守備でもフレーミングでプラス数値を記録。
比較対象:ダニー・ジャンセン(ブルージェイズ)

45.ロバート・ハッセル(OF)/Robert Hassell /WSH
華麗なスイングで左右にライナーを打ち分けるヒットマシーン候補。パワー向上とCFに残れるかどうかが評価を左右するだろう。
将来像:アンドリュー・ベニンテンディ(Wソックス)

46.ティンク・ヘンス(RHP)/Tink Hence /STL
アスレチック。運動能力の高い全身を使ったフォームから速球&カーブのコンビネーション。昨季はAで16先発して防御率1.38・K/9=13.9をマークした。
比較対象:マーカス・ストローマン(カブス)

47.
メイソン・ウィン(SS)/Masyn Winn /STL
100マイルの強烈な送球を見せる爆肩ショート。疑問視されていた打撃面でもA+/2Aで12本塁打・OPS.832と結果を出した。
比較対象:J.P.クロフォード(マリナーズ)

48.アライジャ・グリーン(OF)/Elijah Green /WSH
22年ドラフト全体5位指名。真の5ツールプレーヤーになり得る大器。Rで三振率40%とコンタクト能力が心配事項。
比較対象:バイロン・バクストン(ツインズ)

49.
ブランドン・ファート(RHP)/Brandon Pfaadt /ARI
昨季マイナートップの218Kをマークしたパワーピッチャー。フライボーラーで被本塁打が多く、2Aでも3AでもFIPは4点台だった。
比較対象:アーロン・ノラ(フィリーズ)

50.
ブルックス・リー(SS)/Brooks Lee /MIN
22年ドラフト全体8位指名。卓越したヒットツールを示すスイッチヒッターで、マイナーでも早速OPS.839をマークした。ガッシリ体型でコンバートが既定路線か。
比較対象:ヨアン・モンカダ(Wソックス)

51.
ハリー・フォード(C)/Harry Ford /SEA
俊足で他ポジションへの適性も見せるアスリート捕手。WBCではカナダ&コロンビアを相手にホームランを放つなど打撃能力の高さもアピール。
比較対象:カイル・ファーマー(ツインズ)

52.
コルトン・カウザー(OF)/Colton Cowser /BAL
プラスのヒットツール&CFとしては平均レベルの守備力から、選手としての将来像をブランドン・ニモと比較されている。
比較対象:ブランドン・ニモ(メッツ)

53.
ザック・ビーン(OF)/Zac Veen /COL
20年ドラフト全体9位指名。6-5/200の恵まれた体躯と滑らかなスイングから若き日のコディ・ベリンジャーやカイル・タッカーと比較される。
比較対象:カイル・タッカー(アストロズ)

54.
ケード・カバリ(RHP)/Cade Cavalli /WSH
コントロールに課題があるが、マイナートップクラスのパワーピッチャー。TJ手術のため、23年シーズンは全休の見込み。
比較対象:ルーカス・ジオリト(Wソックス)

55.カーソン・ウィリアムズ(SS)/Carson Williams /TB
三振の多さは心配だが、19歳にしてAで19本塁打を放ったパワーとゴールドグラブ球のSS守備が魅力のダイナミックな選手。
比較対象:ウィリー・アダメス(ブルワーズ)

56.
オズワルド・ペラザ(SS)/Oswald Peraza /NYY
プラスのSSディフェンダーで、昨季はMLBデビューすると18試合でOPS.832と好結果を残した。23年は正ショートの座を争う。
比較対象:エルビス・アンドラス(Wソックス)

57.ザック・ネトー(SS)/Zach Neto /LAA
22年ドラフト全体13位指名。プラスヒッターになり得る打撃力とSSに残れるだけの守備力を兼ね備える即戦力選手。積極アプローチでMLB投手に対応できるかは未知数。
比較対象:ハビアー・バイエズ(タイガース)

58.
ノエルビ・マーテイ(SS)/Noelvi Marte /CIN
ハンリー・ラミレスやフェルナンド・タティスJrが完成型の攻撃型SS。守備でのミスの多さと体格面の問題からSSに残れるかは評価が分かれる。
比較対象:ハンリー・ラミレス(元レッドソックス他)

59.
ライアン・ぺピオ(RHP)/Ryan Pepiot /LAD
90マイル中盤の4シーム&80グレイドのチェンジアップのコンボ。コントロールに課題があり、リリーフに回る可能性も。
比較対象:デビン・ウィリアムズ(ブルワーズ)

60.
ケビン・パラダ(C)/Kevin Parada /NYM
22年ドラフト組ではNo.1の攻撃型捕手。広角にフライボールを量産できる完成度の高い打者。一方で捕手としての守備力は平均以下との見立て。
比較対象:トラビス・ダーノウ(ブレーブス)

61.
ジョシュ・ヤング(3B)/Josh Jung /TEX
打撃力が武器の三塁手。昨季はMLBデビューして5本塁打を放った一方で、打率.204、四球率3.9%/三振率38.2%とアプローチ面の修正が求められる。
比較対象:マイケル・ヤング(元レンジャース)

62.エドウィン・アロイヨ(SS)/Edwin Arroyo /CIN
プラスのSS守備に加えて、昨季は打撃面で急成長。スムーズなスイングで確率良くバレル性の打球を量産し、R/AでOPS.845をマーク。
比較対象:ジュリクソン・プロファー(ロッキーズ)

63.
カイル・マンザルド(1B)/Kyle Manzardo  /TB
A/A+で打率.327・22本塁打・OPS1.043とブレークを果たしたヒッティングプロスペクト。65K/59BBとアプローチも洗練されている。
比較対象:ビニー・パスカンティーノ(ロイヤルズ)

64.
ボー・ネイラー(C)/Bo Naylor /CLE
運動能力の高いアスリート捕手で、22年は2A/3Aで「20-20」を達成するなど攻撃面もアピール。守備では巧みなフレーミングも見せる。
比較対象:J.T.リアルミュート(フィリーズ)

65.
セダーン・ラファエラ(SS/OF)/Ceddanne Rafaela /BOS
SSとCFを中心に複数ポジションをこなすユーティリティープレーヤー。広大な守備範囲を誇り、課題の打撃もA+/2Aで21本塁打を放つなど覚醒の兆し。
比較対象:ジェーク・マリスニック(元アストロズ他)

66.
ケーシー・シュミット(3B)/Casey Schmitt /SF
ゴールドグラブ級の鉄壁三塁守備が魅力。打ってもマイナー3階級で21本塁打・OPS.854をマークするなどパワーがある。
比較対象:マット・チャップマン(ブルージェイズ)

67.オーウェン・ホワイト(RHP)/Owen White /TEX
度重なる故障を乗り越えてついにブレーク。投球能力はローテーション3-4番手相当だが、プロ5年で通算115.2イニングと耐久面が心配。
比較対象:コービン・バーンズ(ブルワーズ)

68.ケン・ウォルディチャック(LHP)/Ken Waldichuk /OAK
昨季MLBで7先発して防御率4.93・K/BB=3.30とまずまずのデビュー。エースポテンシャルではないが、ローテーションの一角として期待。
比較対象:ショーン・マナエア(ジャイアンツ)

69.
ヘンリー・デービス(C)/Henry Davis /PIT
21年ドラフト全体1位指名。パワーと打撃技術を兼ね備えた攻撃型捕手だが、昨季は故障により59試合の出場にとどまった。守備では強肩も捕球面に不安。
比較対象:ホルヘ・アルファロ(パドレス)

70.
マックス・マイヤー(RHP)/Max Meyer /MIA
速球とスライダーのパワフルなコンビネーションに加えて、昨季はチェンジアップが大きく向上。しかしTJ手術により23年は全休が濃厚。
比較対象:ソニー・グレイ(ツインズ)

71.
タマー・ジョンソン(SS/2B)/Termarr Johnson /PIT
22年ドラフト全体4位指名の高卒選手。身長5フィート7と小柄ながら、傑出した打撃能力の持ち主。守備は将来的には2Bが適任とも。
比較対象:ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)

72.
キャム・コリアー(3B)/Cam Collier /CIN
高校を飛び級で卒業し短大に進学したため、通常よりも早い17歳でプロ入りした怪童。現段階では中距離タイプだが、打撃の完成度は高い。
比較対象:クリスチャン・イエリッチ(ブルワーズ)

73.吉田 正尚(OF)/Masataka Yoshida /BOS
NPBで首位打者2回、通算打率.327をマークしたヒットマシーン。一方でLF専門で平均以下の守備力、MLBのコーナー選手としてはパワー不足な点を指摘されている。
比較対象:アレックス・バードゥーゴ(レッドソックス)

74.
マイケル・ブッシュ(2B)/Michael Busch /LAD
昨季2A/3Aで32ホーマーを放った攻撃型二塁手。一方で、リーグ平均との傑出度を示すwRC+は3Aで102(100が平均)と平均的な数字にとどまった。
比較対象:ダニエル・マーフィー(元ナショナルズ)

75.
ブライス・ミラー(RHP)/Bryce Miller /SEA
MAX100マイルのライジングファストボールで打者を制圧する。昨季は26先発中20試合で5イニング以上、うち9試合で6イニング以上をクリアするなど先発適性も証明。
比較対象:ディラン・シーズ(Wソックス)

76.
D.L. ホール(LHP)/D.L. Hall /BAL
制球に苦しむ場面が目立つが、軽々と100マイルを叩き出すなどボール単体の威力は圧倒的。マイナー5年でBB/9=5.1のコントロールを改善できるか。
比較対象:スコット・カズミアー(元レイズ他)

77.タナー・バイビー(RHP)/Tanner Bibee /CLE
元々はコントロールピッチャーだったが、プロ入り後に球速が向上。同じく下位指名からエースピッチャーに成長したシェーン・ビーバーと重なるものがある。
比較対象:シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)

78.ルイサンジェル・アクーニャ(SS/2B)/Luisangel Acuna /TEX
ロナルド・アクーニャ(ATL)の弟で、兄譲りのパワー&スピードが武器。一方で打撃ではゴロ打球の多さ、守備では2B向きの肩力が懸念事項。
比較対象:ティム・アンダーソン(Wソックス)

79.
ヨスバー・ズレータ(RHP)/Yosver Zulueta  /TOR
キューバ出身のパワーピッチャー。TJ手術明けのため55.2回のプレーにとどまったが、ポテンシャルはローテーション半ば級。
比較対象:ライセル・イグレシアス(ブレーブス)

80.ジョーダン・ウェストバーグ(SS)/Jordan Westburg /BAL
昨季2A/3Aで27ホーマーを放った長打力と内野を幅広く守れるユーティリティー性が強み。MLBでレギュラーを張るなら二塁か三塁が適任との評価。
比較対象:ライアン・マクメーン(ロッキーズ)

81.ディラン・レスコ(RHP)/Dylan Lesko /SD
昨年4月のTJ手術によりスリップも、22年ドラフトNo.1投手との呼び声も高かった高卒右腕。90マイル中盤の速球とダブルプラスのチェンジアップのコンボ。
比較対象:ザック・グレインキー(ロイヤルズ)

82.
アダエル・アマダー(SS)/Adael Amador /COL
ヒットツールが武器のスイッチヒッター。昨季はAでOPS.860、87BB/67Kと素晴らしい対応力を見せた。守備力は遊撃よりも二塁向きとされる。
比較対象:ルイス・ウリアス(ブルワーズ)

83.ギャビン・クロース(OF)/Gavin Cross /KC
22年ドラフト全体9位指名。大学生屈指の強打者で、21年には大学USA代表としてチームトップの打率.455・4本塁打をマークした。
比較対象:マイケル・コンフォート(ジャイアンツ)

84.
ゴードン・グラセフォ(RHP)/Gordon Graceffo /STL
MAX99マイルの速球を主体に4球種をプラスのコントロールで投げ分ける総合力の高い投手。2AでK/9=8.0と奪三振能力がやや弱いか。
比較対象:カイル・ライト(ブレーブス)

85.
ジョーイ・ウィーマー(OF)/Joey Wiemer /MIL
昨季2A/3Aで21本塁打・31盗塁・OPS.801をマーク。コンタクト面がネックだが、パワー、走力、肩力の3ツールはMLBでもトップクラス。
比較対象:ハンター・レンフロー(エンゼルス)

86.
ジャクソン・ジョーブ(RHP)/Jackson Jobe /DET
21年ドラフト全体3位指名の高卒右腕。スピンレート3000rpm超えのスライダーがベストピッチ。シーズン通して不調も、ラスト6登板は防御率1.91と好投。
比較対象:イアン・アンダーソン(ブレーブス)

87.
オスカー・コラス(OF)/Oscar Colas /CWS
キューバから亡命し、昨季はマイナー3階級で23ホーマーと早速活躍。マイナーではCFとして育成中も、走力不足で両翼が適任か。
比較対象:ヨエニス・セスペデス(元メッツ他)

88.
ドリュー・ロモ(C)/Drew Romo /COL
未来のゴールドグラバーと評される司令塔候補。課題の打撃も6月終了時点でOPS.798と健闘。7月以降は人差し指の故障を押してDHで出場し、OPS.502と数字を落とした。
比較対象:オースティン・ヘッジス(パイレーツ)

89.カイル・マラー(LHP)/Kyle Muller /OAK
昨季3Aで23先発して防御率3.41・K/BB=3.98をマークしたパワーレフティ。MLB通算49イニングでBB/9=5.1と制球難に苦しめられている。
比較対象:ヘズス・ラザルド(マーリンズ)

90.ウィルマー・フローレス(RHP)/Wilmer Flores /DET
ジャイアンツでプレーするウィルマー・フローレスの弟。多彩な球種でゾーンを攻めるコントロールアーティスト。
比較対象:ジョー・マスグローブ(パドレス)

91.
タイラー・ジェントリー(OF)/Tyler Gentry /KC
パワーが武器のスラッガー候補で、走守の能力も平均的でRF適性あり。リーグ内での傑出度を表すwRC+はA+で165、2Aでも146を記録した。
比較対象:ミッチ・ハニガー(ジャイアンツ)

92.スペンサー・ジョーンズ(OF)/Spencer Jones /NYY
昨年のドラフト1巡目。6-7/225の大型選手で、第2のアーロン・ジャッジとして期待。プラスのパワーが武器だが、長身がネックとなり内角球の対応に課題あり。
比較対象:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)

93.
オースティン・ウェルズ(C)/Austin Wells /NYY
守備に難がある攻撃型捕手。昨季は攻守に成長を見せ、打っては三振率&フライ率を、守っては盗塁阻止率を大きく改善させた。
比較対象:カイル・シュワバー(フィリーズ)

94.
ヤイナー・ディアズ(C)/Yainer Diaz /HOU
プラスのパワーとマイナー5年で打率.321のコンタクト力を兼ね備えた攻撃型捕手。四球を選べない点と平均以下の守備力がネック。
比較対象:ウィリン・ロサリオ(元ロッキーズ)

95.
ケビン・アルカンタラ(OF)/Kevin Alcantara /CHC
6フィート6の恵まれたフィジカルに傑出した運動能力も兼ね備えた5ツール候補。軽々と広角に長打を生み出すプラスのパワーが強み。
比較対象:ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)

96.
アレックス・ラミレス(OF)/Alex Ramirez /NYM
ダイナミックな5ツールCF。選球眼やアプローチを磨いて、よりパワーナンバーを供給できるようになるかがポイント。
比較対象:ルイス・ブリンソン(元マーリンズ他)

97.コール・ヤング(SS)/Cole Young /SEA
22年ドラフト1巡目の高卒内野手。洗練された打撃能力が魅力で、打者としての完成像はダニエル・マーフィーと比較されている。
比較対象:ダニエル・マーフィー(元ナショナルズ他)

98.コナー・ノービー(2B)/Connor Norby /BAL
攻撃型二塁手タイプで、昨季は傘下トップの29本塁打を放つなど長打力が開眼。走守のツールは平均的でLF転向の可能性も。
比較対象:ケストン・ヒウラ(ブルワーズ)

99.
メイソン・ミラー(RHP)/Mason Miller /OAK
常時90マイル後半から100マイルを計測する豪腕。ボールの威力は申し分ないが、肩の故障で昨季は14イニングのプレーにとどまっており、耐久面を証明する必要がある。
比較対象:ハンター・ハービー(ナショナルズ)


100.
AJ スミス=シャウバー(RHP)/AJ Smith-Shawver /ATL
現段階では粗削りだが、速球とスライダーで打者を制圧する投球スタイルは昨季ブレークしたスペンサー・ストライダーと重なるものがある。
比較対象:スペンサー・ストライダー(ブレーブス)

Just Missed

ハーリン・スザーナ(RHP)/Jarlin Susana /WSH
フアン・ソトの見返りの1人。荒削りでリリーフ転向のリスクを抱えるが、MAX103マイルの剛球は要注目。数年後の開花に期待。
比較対象:マイケル・コペック(Wソックス)

ジェット・ウィリアムズ(SS)/Jett Williams /BOS
22年ドラフト全体14位指名の高卒野手。身長5フィート8と小柄ながらコンタクト&走力がプラス候補のリードオフポテンシャル。
比較対象:ダスティン・ペドロイア(元レッドソックス)

マルコ・ライヤ(RHP)/Marco Raya /MIN
昨季Aで頭角を現した20歳右腕。速球、カーブ、スライダーの3球種がプラスピッチ候補。19試合投げて65球以上投げたのは6試合だけとスタミナ面が不透明。
比較対象:ホセ・べリオス(ブルージェイズ)

ジョーイ・オルティズ(SS)/Joey Ortiz /BAL
プラスのSSディフェンダーで、22年は課題の打撃が覚醒。7月以降はマイナートップの101安打、同7位のOPS1.026をマークした。
比較対象:ニック・アメッド(Dバックス)

エドゥアルド・ジュリアン(2B)/Edouard Julien /MIN
打撃能力が高く、昨季は2AでOPS.931、wRC+144と圧倒的なパフォーマンス。一方で平均以下の守備力から、一塁やレフトへの転向もあり得る。
比較対象:ブランドン・ラウ(レイズ)

ダックス・フルトン(LHP)/Dax Fulton /MIA
6フィート7の大型左腕で、長身を生かして角度あるボールを投げ下ろす。20歳ながらA+でFIP3.08、2Aでも3.11と安定した投球内容を見せた。
比較対象:マックス・フリード(ブレーブス)

2023年3月13日月曜日

2023 CHINCINNATI REDS TOP 20 PROSPECTS

2023 CHINCINNATI REDS

TOP 20 PROSPECTS

Elly De La Cruz

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は23年6月30日見込みのもの。

FV60

1.エリー・デラクルーズ(SS/3B)/Elly De La Cruz:21歳
(A+/2A)121G 28HR 40BB 158K .304/.945
◎パワー 走力 肩 / ✖アプローチ 
パワー、スピード、肩の3ツールがダブルプラス評価を受けるポテンシャルの塊。しかし、三振率30.8%とヒットツールが黄色信号。比較されるオニール・クルーズ(PIT)よりもマイナーでの三振率は高いが、打率やOPSといったマイナーでの打撃スタッツは上であるため、MLBでどんな成績を残せるかは未知数。アプローチの成長がシーリングを決めるだろう。
Elly De La Cruz

FV50

2.
ノエルビ・マーテイ(SS)/Noelvi Marte:21歳
(A+)115G 19HR 59BB 107K .279/.829
◎パワー / 〇走力 肩 / △素材型 3B向き? アプローチ 
ルイス・カスティーヨとのトレードでSEAから獲得したトッププロスペクト。ダブルプラスのパワーポテンシャルを秘めた大型SSで、22年はA+でwRC+131と優秀な打撃成績を収めた。一方で四球率11.3%という数字以上に選球眼を問題視されており、また、引っ張り方向への打球割合が50%を超すなどアプローチ面に不安がある。ここ2年で47盗塁を決めるなど足も使えるが、打撃をより生かせるように体を大きくしていくことが予想されるため、そうなるとSSからコンバートされる可能性も。Baseball Prospectusの出す守備範囲指標RDAは-2.7で、オフのAFLでは全21試合を3Bで出場するなど、将来的には3B転向が既定路線か。
Noelvi Marte
(R/A)116G 14HR 46BB 123K .293/.845
◯SS守備 肩 打撃 / △素材型 パワー
カスティーヨのトレードで獲得したうちの1人。元々はプラスのSS守備を評価されていた選手だったが、22年は打撃面で急成長。スムーズなスイングで確率よくフライボールを量産(フライ率34.8%)し、25二塁打・10三塁打・wRC+120を記録した。また、CIN加入後の27試合という限られたサンプルだがランチアングルは22.5度を記録(昨年のMLBならJ.ギャロに次ぐ3位タイの数字)した。一方でMAX打球速度は98.9マイルと平凡な数字にとどまっており、パワー面の評価は平均以下となっている。
Edwin Arroyo


4.キャム・コリアー(3B)/Cam Collier:18歳
(R)9G 2HR 7BB 6K .370/1.144
◯打撃 肩 年齢 / △素材型
22年ドラフト全体18位指名。オーバースロットとなる契約金500万ドルで入団した。高校を飛び級で卒業し、短大に進学。そこでOPS.956と結果を出し、17歳でドラフト指名を受けるというプロフィールはブライス・ハーパー(PHI)と同じ。現時点ではハーパーほどのスターポテンシャルではないが、年上選手を相手に素早いスイングでライナーを量産するなど打撃の完成度は高く、ピュアヒッター候補。守備では、投手として90マイル前半を投げていた強肩が武器で、3BやRFに適性があるとの見立て。
Cam Collier

(A+/2A)122G 32HR 40BB 137K .304/.955
◎パワー 肩 / △コンタクト 走力 守備
コンタクト&アプローチを改善できればMLBでも30ホーマー以上が狙える長距離砲候補。22年はマイナー2位の114打点を記録するなどブレーク。ISO.283・wRC+152と圧倒的なパワーを見せつけた。積極的すぎるアプローチを修正していきたい。守備ではダブルプラスの強肩の持ち主も、走守の能力は平均以下で、1B転向の可能性あり。

6.
チェース・ぺティ(RHP)/Chase Petty:20歳
(A/A+)3.48ERA 98.1IP BB/9=2.8 K/9=8.8
〇シンカー グラウンドボーラー コントロール / △素材型
高校時にはMAX102マイルを計測した一方で、荒削りな点を問題視されていたが、プロでは100マイルを超すような速球を投げなくなった(速球はAで平均93.9マイル)代わりに、投手としての完成度がアップ。シンカー/スライダーをコントロール良く投げ分けて、Aではグラウンドボール率59.8%とゴロの山を築いた。また、1イニング当たりの球数は14.90球(昨季のMLBで100イニング以上投げた投手の中では9位)と理想的で、疑問視されていた先発適性を証明してみせた。さらに対左打者に対して被OPS.615、チェンジアップは空振り率57.1%を記録するなど左打者対策も問題なし。

7.
コナー・フィリップス(RHP)/Connor Phillips:22歳
(A+/2A)3.78ERA 109.2IP BB/9=5.4 K/9=12.3
◯速球 スライダー / △素材型 / ✖コントロール
20年ドラフト2巡目指名の高校生投手。95-97マイルの伸びのあるランニングファストとスイーパー系のスラーブのコンボ。速球を高めに集めるバーチカルアプローチを試行中であるとはいえ、プロ2年でBB/9=5.4とさすがに与四球が多すぎるため、適性はリリーフか。3月の春季トレーニングで登板した際には、速球が平均96.3マイル/スピンレート2463rpm、縦の落差はわずか11インチを記録するなど球質の良さを見せつけた。

(2A/3A)106G 23HR 51BB 89K .274/.879
(MLB)28G 2HR 11BB 26K .211/.632
◯即戦力 ユーティリティー / △ツール
プラスツールはないが、攻守に完成度の高いユーティリティー候補。打撃では辛抱強いアプローチでコンタクトを量産し、マイナーでwRC+127・ISO.241をマーク。慎重なアプローチで甘い球を見逃すことも多いので、パワーナンバーを増やすにはアプローチの転換が必要だろう。守備は3Bを中心に複数ポジションOK。
(A+/2A)3.81ERA 118.0IP BB/9=3.7 K/9=12.1
◯コントロール カーブ / △チェンジアップ 対右打者
大学4年にして先発に転向するとブレークを果たし、ドラフト2巡目でCIN入り。切れの良い4シームと高スピンのカーブを軸にマイナー2年でK/9=12.4をマークしている。22年はA+で4先発/防御率0.67と好投も、2Aでは20先発/防御率4.75と苦戦した。対左打者には被OPS.556・0被本塁打と支配的だったが、対右打者には被OPS.712・8被本塁打と痛打された。平均以下のチェンジアップを磨くことがローテーション残留の鍵になりそうだ。球速も93マイル前後なため、スイングマン向きか?

(2A)103G 17HR 70BB 127K .232/.816
◯選球眼 走力 / △パワー 2B向き?  
高校時代の18年にもARIから1巡指名を受けたエリートで、名門UCLAに進学するとそこでも結果を残し、21年ドラフトでも1巡指名を受けてCIN入りを果たした。完成度の高いコンタクトヒッターと見られていたが、22年は2Aで打率.232・三振率28.1%とアベレージ面で苦戦。SS守備でもRDA-4.1と振るわなかった。大学時代は3BやCFも経験しており、不動のレギュラーというよりもスーパーユーティリティータイプか。
(R)8G 0HR 4BB 5K .292/.851
◯パワー / △守備 / ✖走力
22年ドラフト全体32位指名。パワーポテンシャルを期待されており、確率よくハードコンタクトを量産する打撃技術も兼ね備える。一方で走守の能力は平均以下で、将来は1B転向が心配されている。打ち続けることが求められる。

(2A/3A)4.11ERA 122.2IP BB/9=5.6 K/9=9.0
◯速球 カーブ / △コントロール 22年不調
ジェシー・ウィンカー&エウヘリオ・スアレスを放出したトレードのメインパッケージ。21年はSEA傘下トップの153Kをマークするなどブレークしたが、昨季は不調で評価を落とした。6-6/210の迫力ある体格から最速97マイルの速球とプラスのカーブを投げ込む。プロ入り後は制球難が改善傾向だったが、昨季はBB/9=5.6と逆戻り。23年は評価を取り戻せるか。

FV40

(2A/3A)4.70ERA 111.0IP BB/9=2.6 K/9=8.4
◯コントロール 3球種 / △22年不調
19年ドラフト3巡目。94-98マイルの速球に80マイル後半のハードスライダー、平均以上のチェンジアップをコントロールよく織り交ぜるバックエンドSPタイプ
。22年はシーズンを通して苦しんだが、本調子ならローテーション下位orリリーフとしてチームの戦力になれる選手。

14.リカルド・カブレラ(SS)/Ricardo Cabrera:18歳
(DSL)46G 1HR 13BB 40K .253/.743
◯走力 肩 / △パワー 素材型
MLB公式の国際アマチュアFAリストで3位にランクインしていた原石で、22年に契約金270万ドルで入団した。現時点では細身でパワーレスながら、SSにふさわしい抜群の運動能力の持ち主でアップサイドは高い。まずはウェイトをつけてパワーを伸ばしたい。

15.カルロス・ホルヘ(2B)/Carlos Jorge:19歳
(R)42G 7HR 25BB 41K .261/.935
◯打撃 走力 / △パワー 肩 素材型
高打率&高出塁率が狙える攻撃型二塁手候補で、昨季はRでwRC+151と好パフォーマンス。小柄ながらコンパクトかつスムーズなスイングでラインドライブを量産する。2年連続で27盗塁を決めるなど走力もあるが、平均以下の肩の強さから適性は2Bとされている。

16.
ビクター・アコスタ(SS)/Victor Acosta:19歳
(R)42G 2HR 21BB 37K .237/.707
◯走力 肩 / △素材型 パワー
21年に契約金180万ドルでプロ入りした原石。ブランドン・ドルーリーの対価としてSDから移籍してきた。小柄ながらプラスの走力&肩を有するアスリート。非力さは否めないが、プロ2年でwRC+132・四球率14.6%と打撃センスも悪くない。フルシーズンデビューで飛躍できるか。

17.ジェイ・アレン(OF)/Jay Allen:19歳
(A/A+)91G 3HR 44BB 92K .225/.670
〇走力 守備 / △素材型 パワー 打撃
21年ドラフト全体30位指名の高校生。アメフトのクオーターバックとしても鳴らしたアスリートタイプ。フルシーズン1年目は43盗塁を決めた一方で、打撃のパワーレスを露呈。トラッキングシステムが搭載されているAでの平均打球速度は82.1マイルにとどまった。MAX打球速度は107.8マイルと悪くないので、安定して実戦でパワーを発揮できるようになるかがポイントとなりそうだ。

FV40-

18.
レオナルド・バルケイザー(SS)/Leonardo Balcazar:19歳
(R)42G 4HR 18BB 42K .322/.886
◯コンタクト 肩 / △素材型 パワー
契約金10万ドルと有望視されていたわけではなかったが、コンタクト能力を武器にRで打率.322・wRC+144をマークするなど好パフォーマンス。守備ではプラスの強肩の持ち主で、SS適性あり。

19.ウィル・ベンソン(OF)/Will Benson:25歳
(3A)89G 17HR 75BB 91K .279/.948
◯パワー / △コンタクト
とてつもないパワーポテンシャルを誇るフィジカルモンスター。昨季開幕時点でマイナー通算453試合で打率.210・三振率34.7%とコンタクトが弱点だったが、昨季は三振率を22.7%に改善させてwRC+153とついに覚醒。レギュラーに置くには低打率がネックながら、一発があり、守備では外野3ポジションをプレー可能なので、プラトーン/控え外野手には最適だ。

(R)42G 6HR 21BB 49K .286/.883
◯パワー / △素材型 守備 走力
パワーポテンシャル。21年の契約時から20ポンドの増量に成功し、昨季はRで6本塁打・wRC+141とパワーを発揮した。しかし、三振率29.9%と空振りの多さが黄色信号で、コンタクトや選球眼を磨いていく必要がある。守備では強肩を武器に37試合で6補殺を記録するなどRF適性を見せているが、平均以下の走力から将来的にはLFやDHに回る可能性も。

Sleeper Prospects


(A)4.70ERA 82.1IP BB/9=5.8 K/9=10.3
〇スライダー 回転数 / △チェンジアップ / ✖コントロール
平均94マイル超の4シーム&シンカーとプラスのスライダーを軸にした投球。特にスライダーは横に大きく滑るスイーパー系で、回転による変化方向と実際の変化方向に30度も開きがあるSSWの利いたボール。チェンジアップの質が低く、2球種に絞ってリリーフで勝負が現実的か。

(A+)2.52ERA 25.0IP BB/9=4.3 K/9=10.1
◯速球 スライダー / △コントロール 健康面
20年ドラフト3巡目。94-99マイルのライジングファストボールを高めに、プラスのスライダーを低めに落として空振りを量産するパワーピッチャー。昨季6試合の登板にとどまったコンディション面、平均以下のコントロール、第3球種の弱さを考えると輝けるのはブルペンか?

(R/A)14G 3HR 7BB 11K .342/1.132
◯パワー 肩 / △コンタクト
22年ドラフト5巡目。パワーが武器の攻撃型捕手で、プロでは14試合という限られたサンプルではあるが、OPS1.132と打ちまくった。大学では58試合/59三振と空振りが多く、高打率を見込めるタイプではないだろうが、守備面の評価も悪くないため、打撃を売りに貢献が見込めるかもしれない。

2023年3月4日土曜日

2023 CHICAGO CUBS TOP 20 PROSPECTS

2023 CHICAGO CUBS

TOP 20 PROSPECTS

Pete Crow-Armstrong

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は23年6月30日見込みのもの。

FV55

1.ピート・クロウ=アームストロング(OF)/Pete Crow-Armstrong:21歳
(A/A+)101G 16HR 36BB 102K .312/.896
◎CF守備 / ◯スピード 肩 / △パワー 素材型
20年ドラフト全体19位指名。パワー面の評価が分かれるが、それ以外の4ツールは間違いなく平均以上でグレディ・サイズモア(元CLE)と比較される。守備範囲も広大で、未来のゴールドグラブ候補と評判。22年は課題の打撃で急成長を見せ、守備でもマイナーのゴールドグラブを受賞。A+昇格後は四球率4.9%/三振率24%とアプローチを崩していたので、選球眼の改善が今後の課題だろう。ちなみに両親はハリウッド俳優。

FV50

2.
ケビン・アルカンタラ(OF)/Kevin Alcantara:20歳
(A)112G 15HR 55BB 123K .273/.811
◯パワー 体格 守備 / △素材型 両翼向き?
6フィート6の恵まれたフィジカルに傑出した運動能力も兼ね備えた5ツール候補。軽々と広角に長打を生み出すプラスのパワーが強み。選球眼やスイングの長さは依然として要改善も、5月以降は三振率23.7%・OPS.831と適応を見せるなど成長を見せている。守備はBaseball Prospectusの出す守備範囲指標RDAで+4.2を記録するなどCFに残れる可能性を示すも、大柄な体格から将来的には両翼がフィットするだろう。
Kevin Alcantara


3.ブレネン・デービス(OF)/Brennen Davis:23歳
(R/A+/3A)53G 5HR 25BB 65K .180/ .597
◯パワー 肩 / △22年不調 故障多い
「30-30」も狙えるズバ抜けたポテンシャルを秘め、6-4/175の体格から伸びしろ抜群。長身選手ながら腕を上手くたたんで速球にも対応できるなどコンタクトも苦にしていない。しかし故障続きのため、プロ5年間で通算221試合の出場にとどまるなど、コンディション不良&実戦経験の乏しさが最大の懸念事項。
守備面も平均以上の走力&肩でCFとしてプレー可能との評価だが、最終的には両翼が適任だろう。
Brennen Davis


FV45

4.
ケード・ホートン(RHP)/Cade Horton:21歳
◯速球 スライダー / △コンディション チェンジアップ
22年ドラフト全体7位指名。高校時から二刀流として有望視されていたプロスペクトだったが、大学進学の意志が強かったため進学。しかし大学ではTJ手術を受けるなどコンディション不良に悩まされた。速球&スライダーはパワフルで、チェンジアップ向上が先発として成功するための鍵。

5.マット・マービス(1B)/Matt Mervis:25歳
(A+/2A/3A)137G 36HR 50BB 107K .309/.984
◯パワー 打撃 肩 / △守備走塁 年齢
新型コロナウィルス感染拡大の影響で5巡目までに短縮された20年ドラフトからは漏れ、ドラフト外での入団となったが、22年は36本塁打を放つなど大ブレーク。スイング軌道を修正したことでプラスのパワーポテンシャルが開眼した。打撃成績の傑出度を示すwRC+は2Aで147、3Aで152と文句無し。
(R)44G 3HR 13BB 53K .261/.677
◯パワー 肩 / △素材型 走力
21年1月に国際アマチュア選手としては球団記録となる契約金300万ドルで入団の原石。米国デビューは三振率30.2%と想定されていた以上に打撃スキルの弱さを露呈した。それでもパワーはプラス評価であり、アプローチを改善すれば平均以上の打者になれるとの見立て。守備ではSSに必要な守備範囲、肩の強さを兼ね備えるが、走力不足から適性は3Bか。

7.
ベン・ブラウン(RHP)/Ben Brown:23歳
(A+/2A)3.38ERA 104.0IP BB/9=3.1 K/9=12.9
〇速球 カーブ 伸びしろ / △チェンジアップ 耐久性
デービッド・ロバートソンとのトレードで昨夏PHIから獲得。6フィート6の長身から投げ込まれる94-97マイルの4シームとカーブはいずれもプラスピッチ候補で、多くの空振りを奪える。チェンジアップをめったに投げず、左打者対策のためにも磨いていく必要がある。
Ben Brown

(A+)105G 11HR 50BB 124K .254/.751
◎パワー / 〇肩 / △コンタクト 素材型 守備
6-4/190の大柄な体格にパワーポテンシャルを秘める。ドラフト時はコンタクト面が課題との評価だったが、当初の想定よりもヒットツールは悪くない。22年は4月を除けば打率.274・11本塁打・OPS.810・wRC+129と優秀な内容だった。スピード&肩は平均的だが、打球判断やルート取りに難があり、全体的な守備力は平均以下との見立て。
Owen Caissie


(3A)3.92ERA 110.1IP BB/9=2.9 K/9=8.6
(MLB)2.18ERA 33.0IP BB/9=1.9 K/9=9.0
◯スライダー 即戦力 / △チェンジアップ
昨夏トレードでNYYから獲得。5球種で積極的にゾーンを攻めるイニングイーター向きの右腕。第2球種のスラーブがプラスピッチだが、チェンジアップの精度が今一つで、先発としてやっていくには改善していきたいところ。

(A+/2A)3.80ERA 94.2IP BB/9=2.7 K/9=11.5
◯コマンド チェンジアップ / △球威
打者を圧倒する球威はないが、投球術とコントロールに長けた完成度の高さが光る。完成型をマルコ・ゴンザレス(SEA)と比較されているローテーション4番手タイプ。91-93マイルでムーブ大の速球とダブルプラスのチェンジアップのコンビネーション。第3球種のスライダーも向上中。

FV40

11.ケイレブ・キリアン(RHP)/Caleb Kilian:26歳
(3A)4.22ERA 106.2IP BB/9=5.0 K/9=10.5
(MLB)10.32ERA 11.1IP BB/9=9.5 K/9=7.1
◯球威 / △コマンド
21年夏にクリス・ブライアントのトレードで獲得したプロスペクトの1人。元々はコントロールが強みの投手だったが、球速がMAXで96-97マイルを出すなどパワーアップしたことがブレークの要因。しかし22年はコマンド難に悩まされ、MLBでは11.1回で13失点と振るわなかった。それでも球威はローテーション4番手級であり、コマンドを取り戻せればMLB定着が狙える。

12.
ミゲル・アマヤ(C)/Miguel Amaya:24歳
(R/2A)40G 6HR 21BB 41K .261/.824
◯パワー 肩 / △走力 集中力 健康面
パナマ出身の大型捕手。22年はTJ手術のため全休と見られたが、DHとして復帰して少ないサンプルながら2AでOPS.864とよく打った。守備でも術前の時点では、強肩を武器にマイナー通算盗塁阻止率38%をマークしている。攻守の能力はレギュラー捕手にふさわしい水準であり、故障から健康に復帰できるかがポイントとなるだろう。

13.DJ ハーズ(LHP)/DJ Herz:22歳
(A+/2A)4.25ERA 95.1IP BB/9=6.6 K/9=13.3
◯速球 チェンジアップ / ✖コントロール
迫力あふれるクロスファイアーから強烈なボールを投げ込み、マイナー3年でK/9=13.5と奪三振能力の高さが魅力。92-95マイルの4シーム、ダブルプラスのチェンジアップ、平均的なカーブの3球種はどれも空振りが取れる。コントロールに課題があり、ブルペンに転向してジョシュ・ヘイダー(SD)のような火消しセットアップが天職か。

(A+/2A/3A)125G 37HR 59BB 147K .252/.899
〇パワー 肩 / △両翼向き コンタクト / ✖アプローチ
クリス・ブライアントとのトレードで獲得したプロスペクトの1人。22年はマイナー2位の37本塁打を放った。圧倒的なパワーポテンシャルの持ち主だが極度のフリースインガーであり、三振率27.5%とヒットツールは依然として未熟なまま。守備ではルート取りが拙く危なっかしいため、強肩を生かせるRFが最もフィットするだろう。攻守に荒さが目立ち、クリント・フレイジャーのような控え外野手止まりに終わる可能性あり。

(A)113G 7HR 39BB 81K .272/.721
◯打撃 肩 / △素材型 守備
21年ドラフト2巡目。ヒットツールを高く評価されており、打撃面のポテンシャルはアレックス・ブレグマン(HOU)やデビッド・ライト(元NYM)と比較するスカウトも。しかし守備力は将来1B転向も心配されるほどであり、マイケル・チェイビス(WSH)やタイ・フランス(SEA)が現実的な比較対象か。

16.
ダニエル・パレンシア(RHP)/Daniel Palencia:23歳
(A+)3.94ERA 75.1IP BB/9=4.2 K/9=11.7
◎速球 / △第3球種 コントロール
21年夏にアンドリュー・チェイフィンとのトレードでOAKから加入の右腕。最速102マイルの強烈なライジングファストボールが武器で、第2球種の縦カーブも落差抜群。打者の手元で切れるカッターと平均以下のチェンジアップも時折交える。球威は申し分ないがコントロールが悪く、先発に残るには磨かれる必要がある。

17.ジャクソン・フェリス(LHP)/Jackson Ferris:19歳
◯体格 速球 / △素材型 
22年ドラフト2巡目の高卒左腕。1巡目のホートンで節約した分の契約金をつぎ込み、契約金$3Mで入団に至った。93マイルの伸びのある速球に高スピンのカーブ、速球と同じ腕の振りから投げ込まれるチェンジアップのコンビネーション。6-4/195と体格的な伸びしろも◎。

18.ポーター・ホッジ(RHP)/Porter Hodge:22歳
(A/A+)2.63ERA 109.1IP BB/9=4.5 K/9=11.6
◯速球 スライダー / △コマンド チェンジアップ
90マイル中盤のランニングファストと80マイル中盤のハードスライダーのコンビネーション。球威は十分だが、先発に残るにはコマンド&チェンジアップを磨く必要がある。リリーフに専念すればセットアップ級の役割も狙える。

19.モイゼス・バレステロス(C)/Moises Ballesteros:19歳
(R/A)63G 10HR 31BB 47K .257/.813
◯パワー アプローチ / △走力 C守備 素材型
21年1月に契約金$1.2Mで入団したベネズエラン。パワーとゾーンコントロールを両立した打撃が売りの攻撃型捕手。一方でずんぐり体型で俊敏性はゼロであり、捕手に残れるかは疑問符が浮かぶ。1B/DHタイプになるリスクあり。

20.
ルイス・デバース(RHP)/Luis Devers:23歳
(A/A+)1.91ERA 117.2IP BB/9=2.0 K/9=9.3
◯チェンジアップ コマンド / △速球 スライダー
22年はK/BB=4.69と上質な投球内容。速球は90-92マイルと打者を圧倒するような球威は無いが、シュート方向に大きくフェードしながら落ちていくチェンジアップを武器に、打者のタイミングを崩す。球威がない分、細かいコマンドを磨いていくことが求められる。

Sleeper Prospects

(R/A)53G 4HR 19BB 32K .316/.869
◯コンタクト 走力 / △素材型 パワー 肩
コンタクト能力の高いスイッチヒッターで、RでwRC+153と好結果を出した。ライナー中心のアプローチで体格も大きくないため、パワーの評価は平均以下。守備も2B向きとの評価であり、パワーナンバーを伸ばせるかがポイント。

(2A/3A)133G 9HR 34BB 77K .314/.812
◯コンタクト 守備 / △パワー
卓越したコンタクトスキルの持ち主で、22年は2A,3Aいずれでも3割以上の打率をマークした。パワーは平均以下でレギュラー向きではないが、CFとしてプレー可能な守備力を含めて控えには最適だろう。

ヨナサン・ペルラザ(OF)/Yonathan Perlaza:24歳
(A+)124G 23HR 72BB 127K .255/.850
◯パワー / △守備 スピード
昨季のスリーパー枠にも挙げたが、22年は23本塁打・72四球とさらにキャリアハイを更新。豪快なパワーが武器のスイッチヒッターで、右打席OPS.840/左打席.853と両打席で結果を出している。守備は両翼専門なため、バリューを出すには打ち続けるしかない。

ジョーダン・ノーグー(OF)/Jordan Nwogu:24歳
(A+)88G 15HR 37BB 90K .265/.856
◯パワー / △守備 スピード
20年ドラフト3巡目。6-3/230とフィジカルに恵まれており、プラスのパワーと平均以上の走力が武器。22年は15本塁打・19盗塁をマークした。守備は現在はCFを中心に外野3ポジションで出場しているが、最終的にはLFに落ち着くか。