2017 MLB MOCK DRAFT
2017年ドラフトのモック(指名予想)になります。すでにアップ済みのトップ70と比較してもらえればと思います。純粋なプロスペクトの評価による順位ではなく、各球団の傾向等も含め、当日の指名を予想することに重きを置いています。
1.ミネソタ・ツインズ
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◯コマンド 打撃 カーブ / ✖スピード
打者としてはエイドリアン・ゴンザレス(ドジャース)、投手としてはクリフ・リー(元フィリーズ)と比較される二刀流。打撃では確実性とパワーを兼ね備えており、滑らかなスイングから広角打法を披露している。投球では89-93マイルの速球をコマンドよく投げ込み、平均以上のカーブで仕留めるスタイル。チェンジアップの精度を磨いている段階だが、投手に専念することで改善できるだろうとの見立て。
将来像:エイドリアン・ゴンザレス(ドジャース)/ クリフ・リー(元フィリーズ)
2.シンシナティ・レッズ
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◎球速 / ◯運動能力 パワー メークアップ 学業 /
あるア・リーグスカウトが「投打のポテンシャルは大谷翔平(NPB・日ハム)以上」と評する二刀流プレーヤー。投手としては17歳にして最速102マイルを計測しており、力みの抜けたフォームから軽々と90マイル後半を叩き出す。コマンド&運動能力に加えて、メークアップ面も非常に高く買われており、可能性は無限大。高校生を対象とした試験で上位3%に入るスコアを叩き出すなど学業面も優秀。
将来像:大谷翔平(NPB・日ハム)
3.サンディエゴ・パドレス
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◯速球 変化球 コマンド / △投球フォーム
球威、変化球、コマンドの3点を取り揃えた希少な高校生左腕。187cm/81㎏と線は細いが、最速96マイルの速球に、いずれも平均以上のカーブ&スライダー&チェンジアップを織り交ぜることができる。足を大きく上げるフォームだが、恵まれた運動能力のおかげでバランスを保つことができており、高校生としては非常に安定したコマンドを示している。フォームのエクステンションにも富んでおり、球速表示以上に速球は力強い。
将来像:デビッド・プライス(レッドソックス)
4.タンパベイ・レイズ
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◯速球 変化球 スタミナ 体格 /
デビッド・プライス(レッドソックス)などここ10年で7名のドラフト1巡目投手を輩出しているバンダービルト大学の出身。最速97マイル、常時92-95マイルの速球を主体に平均以上のスライダー&パワーカーブで力強く押す本格派。このほかに、80マイル後半のスプリットも織り交ぜることができる。打者を圧倒できる球威の持ち主であり、細かいコマンドを磨くことができればエースポテンシャル。
将来像:カルロス・カラスコ(インディアンズ)
5.アトランタ・ブレーブス
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◎スピード メークアップ / ◯運動能力 パワー アプローチ /
20-80スケールで70評価のズバ抜けたスピードと非常に洗練されたメークアップを兼ね備える。現段階では打撃技術はまだ発展途上で長打を量産するタイプではないが、平均以上のバットスピードとパワーポテンシャルを秘めており、数年後にはトレイ・ターナー(ナショナルズ)のようにパワー面が開花するかもしれない。スイングが遠回りする癖を改善する必要がある。
将来像:トレイ・ターナー(ナショナルズ)
6.オークランド・アスレチックス
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◯パワー スピード 肩 / △両翼向き? 素材型 / ✖アプローチ
17年ドラフト候補では、有数のファイブツール高校生。傑出したパワー&スピード&強肩を有しており、特に逆方向に軽々と叩き込むパワーは、長距離砲不足の今ドラフトでは非常に希少だ。守備ではセンターを守るのに十分なツールを有しているが、打球判断やルート取りにやや難があり、特訓が必要だろう。小さな田舎の出身で上のレベルへの対応力が不安視されているが、負けん気が強く、戦うための準備は整っている。
将来像:ドリュー・スタッブス(レンジャース)
7.アリゾナ・ダイアモンドバックス
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◯打撃 アプローチ 投球 / △両翼向き?
大学入学後は投手としての方が高く評価されていたが、今季は打者として打率.400・14本塁打・OPS1.186(5月20日現在)と一皮むけて評価が逆転。19三振/40四球と卓越したコンタクト技術とアプローチが光る。今年に入り本塁打が急増している点も含め、アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)と共通点が多い。スピードは平均以上も将来的には両翼向きとの見立て。
将来像:アンドリュー・ベニンテンディ(レッドソックス)
8.フィラデルフィア・フィリーズ
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◯速球 スライダー / △体格
20-80スケールでいずれも70評価を受けるストレート&スライダーのコンビネーションで打者を圧倒できる球威が魅力。特にスライダーはストレートよりもコマンドに優れ、86^
-88マイルの範囲で鋭く曲がる。ストレートは常時92-94マイルで安定しているが、ここぞという場面では最速97マイルに達する。チェンジアップも向上中で、少なくとも平均レベルとの見立て。183cm/88㎏と投手としてはやや小柄。
将来像:ソニー・グレイ(アスレチックス)
9.ミルウォーキー・ブルワーズ
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◎ファイブツール / △コンタクト
今ドラフトNo.1のファイブツールプレーヤー。木製バットで飛距離450フィート(137m)を記録したパワー、投手として97マイルを計測した肩、60ヤードを6.4秒で駆け抜けるスピードどれをとっても高校生の中では桁違い。不安視されていたコンタクト面も、スイングが改善されたおかげで劇的に改善されている。今季は94打席で24本塁打・OPS2.019・9三振・32四球と圧倒的な成績。
将来像:アダム・ジョーンズ(オリオールズ)
10.ロサンゼルス・エンゼルス
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◯スライダー 体格 3球種 / △コンディション 球速低下
昨年は2年生ながらA.J.パク(現アスレチックス)を差し置いてエースの重責を背負った。13勝3敗・防御率3.18と素晴らしい投球を披露し、夏にはBAの大学プロスペクトランキングで1位にランクイン。しかし、昨年秋に両ひざの手術を行い、まだ昨夏の水準までは回復できていない。92-94マイルだった球速は88-92マイルに低下。それでも平均以上のスライダー、ソツなく扱えるチェンジアップ、195cm/102㎏の体格などスペックは先発投手として理想的。
将来像:マックス・シャーザー(ナショナルズ)
11.シカゴ・ホワイトソックス
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◯速球 変化球 5球種 運動能力 /
最速98マイルのストレート&80マイル後半のカッターを主体に三振の山を築く本格派。80マイル中盤のスライダー&縦カーブは安定感を高める必要があるものの、将来的には平均以上との見立てで、チェンジアップの精度もまずまず。また、抜群の運動能力のおかげでフォームの再現性も高い。体格とスケールではワンランク落ちるものの、器用さを加えたノア・シンダーガード(メッツ)になれる。
将来像:器用さを加えたノア・シンダーガード(メッツ)
12.ピッツバーグ・パイレーツ
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◎スピード / ◯肩 CF守備 / △プルヒッター / ✖アプローチ コンタクト
20-80スケールで80評価のスピード、強肩かつ正確なスローイング、センターとして申し分ない守備能力、荒削りながら平均以上のバットスピードからファイブツールプレーヤーになり得る大器。しかし、下半身が扱えておらず割れができていないため、55試合/65三振とコンタクト&アプローチ面が脆い。高レベルの投手への対応に不安を抱えており、指名には勇気がいるだろう。父ジェレミーは元フィリーズ傘下。
将来像:ジャコビー・エルズベリー(ヤンキース)
13.マイアミ・マーリンズ
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◯速球 カーブ / △コマンド
最速96マイルの速球と大きく割れるカーブのコンビネーションが光る高校生左腕。速球、カーブいずれも20-80スケールで60相当の評価を得ている。第3球種のチェンジアップはストライクに決まった時は平均以上のボールとなっているが、まだ高校生ということもあり、未完成。コマンドにもばらつきがあるが、運動能力の高さから改善されるだろうとの見立て。荒っぽさは懸念材料だが、ポテンシャルの高さは大きな魅力。
将来像:スコット・カズミアー(ドジャース)
14.カンザスシティ・ロイヤルズ
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◯速球 チェンジアップ コマンド 体格 /
今年に入り、球威・安定感いずれもワンランク上昇し、評価もうなぎ上り中の右腕。高校生ながらチェンジアップの精度に自信を持っており、93-97マイルの速球とのコンビネーションで打者をきりきり舞いにさせている。スライダーはやや安定感に欠けるが、素晴らしいスピン量を誇る。リリースの見にくい投球フォームと平均以上の制球力を両立しており、1巡指名は堅いとの見立て。野手としても注目を集める。
将来像:ダニー・サラザー(インディアンズ)
15.ヒューストン・アストロズ
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◯打撃 アプローチ 1B守備 / ✖スピード
ルイビル大学やノースカロライナ州立大学など強豪がひしめくACCで打率.348・12本塁打・8三振/35四球(5月20日現在)と素晴らしい打撃成績を残している左の好打者。卓越したコンタクト技術と広角打法に加えて、平均以上のパワーポテンシャルも秘めている。走者としては平均以下だが、187cm/95㎏という大柄な体格に比して軽快に動くことができ、一塁守備は平均から平均以上との評価。
将来像:カイル・シュワ―バー(カブス)
16.ニューヨーク・ヤンキース
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◯打撃 アプローチ 1B守備 投球 /
15年のU-18杯では決勝の日本戦に先発した経歴を持つ。まだ高校生で、これからの選手ではるが、打撃での構えやスイング、傑出した選球眼で辛抱強く見極めていく打撃スタイルからジョーイ・ボットー(レッズ)と比較されている。パワー面での成長も著しく、逆方向に400フィート超えの打球も打てるようになってきた。外野を守れるだけの守備力を備えているが、一塁に専念すればゴールドグラブも狙えるレベル。
将来像:ジョーイ・ボットー(レッズ)
17.シアトル・マリナーズ
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◯体格 3球種 コマンド /
大きく沈むツーシーム、平均をやや上回るスライダー、平均以上のチェンジアップの3球種をバランス良く操る先発左腕。今季に入り球速、コマンドいずれも向上を遂げ、K/BBが2.03から9.33に上昇するなど支配力が向上している。198cm/108㎏と体格もガッシリしており、伸びしろは小さいが即戦力。常時91マイル、最速94マイルの球速は、エース候補としてはやや物足りないか。
将来像:ドリュー・ポメランツ(レッドソックス)
18.デトロイト・タイガース
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◎速球 / ◯体格 /
今年5月末のブルペンセッションでは101マイルを計測した剛腕。198cm/108㎏の大柄な体格からムーブメントの利いた威力抜群の速球を投げ込む。チェンジアップは打者の手元で鋭く落ち、制球にはばらつきがあるが、平均以上のボールになり得る。他には、やや変化は緩いがカーブ&スライダーも投げることができる。一部ではリリーフ向きとの見方が強いが、先発として脈アリと見る球団なら1巡目指名は十分あり得る。
将来像:カール・パバーノ(元ツインズ他)
19.サンフランシスコ・ジャイアンツ
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◯パワー / △3B守備
今ドラフトでは希少なパワーヒッター。ぎこちないスイングから快音を響かせる姿はハンター・ペンス(ジャイアンツ)と比較されている。打率.341・32三振・41四球とコンタクト面も安定しており、適応力の高さもうかがえる。三塁の守備では正確かつ力強いスローイングとまずまずのフットワークを有しているが、一歩目の反応に難があり、三塁に残れるかが将来の価値を左右することになるだろう。
将来像:トッド・フレイザー(ホワイトソックス)
20.ニューヨーク・メッツ
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◯体格 速球 /
198cm/83㎏の伸びしろ溢れる体格から最速95マイルの速球を投げ込む素材型。高校生ながら19歳と年齢は食っているが、高いアップサイド評を得ている。球速は常時88-92マイルとそれほどではないが、安定したコマンドと長いリーチによって打ちにくさを生み出している。持ち球であるスライダーとチェンジアップはいずれも向上の余地を残している。比較的フォームの力みは少なく、先発投手としての素質は十分。
将来像:クリス・セール(レッドソックス)
21.ボルティモア・オリオールズ
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◯コンタクト / △2B向き? ツール
目立ったツールはないが、攻守の完成度は今ドラフトNo.1。傑出はしないないが、遊撃に残れる守備力を有しており、コースに逆らわず広角に打ち分ける打撃力もレギュラー選手として及第点レベル。今春に長打力が開眼しており、パワーも二桁本塁打程度まで伸びるだろうとの見立て。平均レベルの守備範囲と肩の強さから二塁手向きとも。選手としてのプロフィールは15年ドラフト全体1位のダンズビー・スワンソン(ブレーブス)と合致。
将来像:ダンズビー・スワンソン(ブレーブス)
22.トロント・ブルージェイズ
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◎速球 / ◯体格 コマンド / △チェンジアップ
投球フォームの類似性からマックス・シャーザー(ナショナルズ)と比較されている右腕。最速98マイルの速球は、素晴らしい変化を誇り、球速表示以上の球威を生み出している。一方で変化球の精度に難アリ。スライダーはやや変化がぬるく、チェンジアップの扱いもまだまだ。シャーザー同様にやや不格好な投球フォームをしているが、安定してストライクに投げ込むことができる。
将来像:サム・ダイソン(レンジャース)
23.ロサンゼルス・ドジャース
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◯ファイブツール スピード CF守備 /
アメリカンフットボールとの二刀流で、ファイブツールプレーヤーへの可能性を秘めた素材型。特に平均を大きく上回ると評されるスピード面を評価されており、守備走塁で大きくインパクトを生み出せるだろう。今春に向上を辿った打撃では平均以上のスイングスピードとパワーポテンシャルを示している。すでにヤンキースとドジャースが関心を寄せている。高校生ながらドラフト3日前に19歳の誕生日を迎える。
将来像:メルビン・アップトンJr(元ブルージェイズ他)
24.ボストン・レッドソックス
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◯コンタクト アプローチ / ✖2B守備 肩
コンパクトかつ滑らかなスイングを示し、大学では打率.442とズバ抜けた成績を叩き出している。パワーもメジャー平均レベル(一部スカウトは平均以上と評価)で、選球眼にも優れるため、今ドラフトでは有数の完成度の高さを誇る。しかし、二塁守備の拙さがネックとなっており、不確定なポジションがどう出るか。肘の状態に不安を抱えており、トミージョン手術を要するとも。
将来像:スピードと守備力を引いたホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
25.ワシントン・ナショナルズ
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◯4球種 コマンド / △体格
エースポテンシャルではないが、完成度の高さから早期でのMLB到達が見込める即戦力右腕。平均から平均以上の4球種をコマンドよく織り交ぜて、ここまで国内最多の140奪三振をマークしている。中でも速球と同じ腕の振りから繰り出されるチェンジアップが決め球。速球は90-94マイルだが、スピンレートに優れており、面白いように空振りが取れる。185cm/77㎏と投手としてはやや小柄。
将来像:ジェレミー・へリクソン(フィリーズ)
26.テキサス・レンジャース
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◯パワー スピード 肩 / △両翼向き? コンタクト
平均以上のパワーとスピードを備えており、センターに残れる可能性も秘めたスケールの大きいプエルトリカン。懸念材料はボール球を追いかける癖があり、アプローチが荒い事と、センターよりも両翼向きと評価するスカウトが多いことだろう。マイナーでの鍛錬により、磨かれる必要がある。兄ヘンリーはレッドソックス傘下、もう1人の兄ヘクターはサッカーのプエルトリコ代表でフォワードを務めている。
将来像:マーセル・オズーナ(マーリンズ)
27.シカゴ・カブス
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◯速球 体格 メンタル / △変化球 リリーフ向き?
195cm/86㎏の大柄な体格からスピンの利いた速球を投げ下ろす。最速で96-97マイルを計測する速球は、今年3月の招待試合で平均球速94.4マイルをマーク。大柄な体格に反して、フォームのエクステンションが平凡で、また力みも強いため、フォームの改造が必須だろう。カーブは上手くかかった時は素晴らしい変化を見せるが、磨かれる必要がある。気迫あふれるメンタルと恵まれた球威からクローザーとして評価するスカウトも。
将来像:ジョナサン・パペルボン(元ナショナルズ他)
28.トロント・ブルージェイズ(補償ピック:エドウィン・エンカーナシオン)
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◯速球 変化球 体格 / △コマンド / ✖メークアップ
190cm/108㎏のガッシリとした体格から平均以上の3球種を投げ込む。中でも最速97マイルの速球と切れ味抜群でブレーキの利いたスライダーのコンビネーションで打者を手玉に取っており、今季はK/9=15.7と高い奪三振率を残している。一方でBB/9=3.7・防御率3.51とコマンド面の不調が続いている。また、部内の規律を違反し謹慎処分にもなっており、性格面にも不安を抱えている。リリーフとしてなら即戦力とも。
将来像:カルロス・ロドン(ホワイトソックス)
29.テキサス・レンジャース(補償ピック:イアン・デズモンド)
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◯SS守備 スピード 打撃 /
セント・アンドリューズ島の出身で、デレク・ジーター(元ヤンキース)にちなんで名づけられた。軽快な守備を披露しており、肩と守備範囲はいずれも遊撃に止まれる水準。さらに、打撃力も一般的な遊撃プロスペクトより優れており、バックスピンをかけて鋭い打球を飛ばすことができる。今春に大きく評価を上げており、1巡目指名候補。
将来像:エドゥアルド・ヌネス(ジャイアンツ)
30.シカゴ・カブス(補償ピック:デクスター・ファウラー)
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◎SS守備 / ◯スピード コンタクト / ✖体格 パワー
素晴らしい守備能力を示し、遊撃手としての能力に疑いの余地はない。172cm/71㎏と小柄で、今のところパワーレスが目につくが、野球IQとメークアップの優秀さからホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)との共通点が指摘されている。守備面は素晴らしいだけに、アルトゥーベのように打撃面を磨くことができれば華のあるスタープレーヤーへとなり得るはずだ。
将来像:ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)
31.タンパベイ・レイズ
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◯ファイブツール CF守備 メークアップ /
スケールの大きいファイブツールプレーヤーになり得る逸材。ズバ抜けたスピードと肩を備えており、センターに残れるとの見立て。打撃ではやや空振りをするシーンが見られるものの、将来的にはパワーとアベレージを両立した打者になれるだろう。すでにライナー性の鋭い打球を量産できている。溢れんばかりの闘争心を有しており、メークアップ面の評価も高い。
将来像:デクスター・ファウラー(カージナルス)
32.シンシナティ・レッズ
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◯速球 変化球 コマンド 体格 /
縦横2種類のカーブは、今年の高校生の中ではNo.1とも評される絶品。素晴らしい軌道を描き、打者の手元で鋭く曲がる。速球も今春に入り、常時90マイル前半、最速で94マイルと力強さが増している。コマンドも平均以上の精度を見せており、193cm/81㎏の細身の体格と滑らかで力みの抜けた投球フォームも合わせてエースポテンシャルを秘めている。チェンジアップと体格面の向上が課題。
将来像:イバン・ノバ(パイレーツ)
33.オークランド・アスレチックス
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◯カーブ / △球速低下 コマンド リリーフ向き?
大学1年時に12勝0敗・防御率1.97と神がかり的な投球を見せたが、95-96マイルを連発していた速球が90-94マイルに低下するなどして評価は下降気味。速球の質が落ちたため、平均以上のカーブを投球の生命線としており、このカーブがコマンド出来ている時は支配的な投球ができるが、そうでないときは苦しい投球を強いられている。フォームの力みとコマンドの平凡さからリリーフ向きとも。
将来像:ジャスティン・グリム(カブス)
34.ミルウォーキー・ブルワーズ
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◯パワー 肩 メークアップ / △スピード
U-18米国代表の3番打者として、パン・アメリカ世界大会の優勝に貢献。素晴らしいバットスピードから豪快なプルヒッティングを披露する。そのパワーはUnder Armour All-America Gameのホームラン競争で優勝するなどすでに証明済み。高校では遊撃も、プロレベルでは機敏さに欠けるため、三塁転向が濃厚。父ジェームズはレンジャース傘下でコーチをしていた人物で、メークアップ面の評価も高い。
将来像:ハビアー・バイエズ(カブス)
35.ミネソタ・ツインズ
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◯速球 カーブ / △体格
小柄なハードボーラーという点で本リスト6位のJ.B.バカウスカスと比較する声が多い。常時92-95マイル、最速97マイルの速球と80マイル前半に達するパワーカーブのコンビネーションで打者を捻じ伏せる。さらに、チェンジアップを扱う才覚も見せており、力みの抜けたフォームでコマンドも落ち着いている。小柄な体格から耐久性を不安視されているが、リラックスしたフォームからでも球威を生み出せる馬力は魅力。父マイクは元アストロズ傘下。
将来像:ソニー・グレイ(アスレチックス)
36.マイアミ・マーリンズ
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◎1B守備 / ◯スピード / △パワー
一塁手ながらズバ抜けた運動能力を有しており、中でもスク―ピングに長けた一塁守備は未来のゴールドグラブ候補と評される。打撃では一塁手としてはパワーが物足りないが、アプローチよくライナー性の打球を生み出すことができ、打率.368・ISO.260と打ちまくっている。スイングスピードの早さから本塁打もじきに増えてくるだろうとの見立て。プロで長打力を伸ばせるかが分かれ目。
将来像:ポール・ゴールドシュミット(ダイアモンドバックス)
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