2025 TEXAS RANGERS
TOP 15 PROSPECTS
2025年 テキサス・レンジャース プロスペクトランキング
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。
FV60
来年の球界No.1プロスペクト本命。18歳にしてA+でwRC+123をマークし、上位10%打球速度106マイル&最速打球速度116マイルというMLBでもトップクラスのパワーポテンシャルを披露した。ちなみに昨季のMLBで打球速度116マイル以上を計測したのは15人だけである。課題のヒットツールはシーズン通じて向上してはいるが、三振率25.6%と依然として磨かれる必要があるだろう。27盗塁を決めるなど現在はプラスのスピードを有するがが将来的には失われることが予想されている。守備面ではダブルプラスの強肩を有しており、遊撃から離れるならば三塁や外野に回ることになるだろう。
A couple of Sebastian Walcott open-side cuts. A double and a single. Double is in slow-mo. #Rangers pic.twitter.com/owGLiUgaBA
— Josh Norris 🐻 (@jnorris427) April 21, 2024
Sebastian Walcott
FV50
バンダービルト大では3位のジャック・ライターと共にWエースで活躍。昨季はTJ手術から復帰するとマイナーで36.2回を投げて防御率1.96/奪三振率39.6%という支配的な投球を披露し、そのままMLB昇格。平均96マイルの速球とダブルプラス評価のスライダーのコンボでねじ伏せる。4シームの形状や第3球種の確立など開発すべき課題もあるが、まずは健康を維持することが1番だろう。
21年ドラフト全体2位指名。大学では凄まじいノビを誇る速球で好投も、プロでは苦戦中。それでも今春は球速が平均98マイル前後出ており、スライダー、カーブ、チェンジアップと変化球3種いずれも優秀なスタッフ指標を記録するなどついに覚醒の兆し。マイナー2年で与四球率12.4%、HR/9=1.3という不安定なコマンドを改善して先発ローテーション定着を図りたい。
24年に急成長を遂げ、A+/2Aで110回を投げて防御率3.67/奪三振率30.1%/与四球率7.4%と好投。A+では12先発で防御率2.80、2Aでは被弾が増えて防御率4.89と数字を落としたが、奪三振率&与四球率はほぼ変わらなかった。95-96マイルの4シーム、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。ストライクに集めるコントロールは十分なので、あとは被弾を避けるように細かいコマンドを磨いていきたい。
FV45
ヨーダノ・ベンチュラ(元KC)と比較される小さな剛腕投手。常時90マイル後半の速球にスライダー&チェンジアップと3球種がプラスピッチ候補。24年は2Aで86.1回を投げて防御率1.98/奪三振率30.7%をマーク。先発に残るには与四球率14%のコントロールの改善と耐久面の証明が求められる。最も輝けるのはクローザーか?
肘の手術で今季は全休見込み。故障がなければ本リストの3位に入れる予定だった。大学3年間で防御率6.47とパッとしなかったが、プロ入り後にフォームや投球プランの修正を行いブレイク。A+/2Aで88.1回を投げて防御率2.24、マイナートップの33.1K-BB%をマークした。平均97マイルの4シームを高めに、プラスのスプリットチェンジアップを低めに投げ分ける。
24年ドラフト1巡目の攻撃型捕手。大学2シーズンで31本塁打&四球>三振を記録するなどパワー&ゾーン管理に優れ、広角に長打を打てるのも魅力。またスタンフォード大出身ということで頭脳明晰な点も評価されている。一方で捕手としての守備力は賛否両論。1B/DHに回る可能性も。
24年1月に契約すると、DSL/Rでの35試合で打率.377/出塁率.481と打ちまくった。0本塁打とパワーは未発達だが、6フィート3の長身細身の体型から伸びしろが見込める。スピード&守備能力も評価されており、SSに定着できるポテンシャルあり。勤勉性も高評価。
17-year-old Yolfran Castillo made his Arizona Complex League debut on Friday after tearing up the Dominican Summer League.
— Rangers Player Development (@TEXPlayerDev) July 7, 2024
Castillo hit .414 with a 1.023 OPS across 20 DSL games after signing this January. 🔥 pic.twitter.com/HOxGDvVz7D
Yolfran Castillo
24年の国際アマチュアFAの目玉選手。MLB公式のリストでは3位にランクインし、フリオ・ロドリゲス(SEA)と比較されていた。DSLではOPS.830と好デビューを飾り、オールスターゲームではMVPを獲得。CFにふさわしい運動能力と打撃アプローチの良さが光る。バイリンガルで野球IQや勤勉性も賞賛されている。
Probably the best piece of hitting today belonged to the #Rangers Paulino Santana, who smoked this 97 mph fastball into the oppo gap for a double. pic.twitter.com/KafJhzkpCt
— Josh Norris 🐻 (@jnorris427) July 21, 2024
Paulino Santana
ロベルト・オスーナ(元ホークス他)の弟。選手としての将来像はアレックス・バードゥーゴ(元NYY他)と比較されている。スムーズなスイングで広角にライナーを量産し、昨季はA+/2Aで打率.292/18本塁打/wRC+143をマーク。また、守備面でも10ポンド減量し運動能力が向上。CF守備でも評価を上げた。
FV40
20年ドラフト1巡目指名。コンタクト率の高さとチェイス率の低さを売りに、昨季3AでwRC+138をマーク。ゾーンコンタクト率は90%と優秀な一方で、上位10%打球速度102マイルとパワーは平均以下。2Bとしては守備力が、1Bとしては長打力が不足しているため、レギュラーとしてインパクトを残せるかは微妙か。
21年ドラフト5巡目。速球は90マイル前後と球威は突出していないが、マイナーで3年続けてFIP3点台半ば、トータルでFIP3.40&20.6K-BB%と安定した投球を続けている。速球、カーブ、チェンジアップをコマンド良く織り交ぜる。昨季は2A昇格後にフライ率&被本塁打率が悪化し、パフォーマンスを落とした。配球やコマンドを修正して痛打を避けられるか。
身長5フィート11と体は大きくないが、強烈なフルスイングで強打を見せる原石。昨季はRでリーグ2位の9本塁打、3位のOPS1.009をマーク。コンタクトの荒さを改善できるか。スピードも傘下有数で、24盗塁(4失敗)と走塁でも貢献できる。守備は外野3ポジションでプレー。
Notable Prospects
コルトン・カーティス(RHP)/Kolton Curtis:21歳
コマンドは未熟だがスペックは要注目。6フィート4の長身から平均93マイルでホップ変化の大きい4シーム、高精度のスライダー&チェンジアップ、大きく落ちる縦カーブでゾーンの上下左右を攻め込む。24年はAで82回を投げて防御率2.85/FIP4.42をマーク。
デービッド・ダバリロ(RHP)/David Davalillo:22歳
ダブルプラスのスピードを有するアスリート。肩も強く、プラスのSSディフェンダーに成長するポテンシャルを秘めている。問題は昨季A+で三振率29.2%を喫した打撃能力。12本塁打&ISO.176とパンチ力はあるが、コンタクト能力の改善が求められる。
ケイデン・スカボロー(RHP)/Caden Scarborough:20歳
23年ドラフト6巡目の高卒右腕。6-5/185の長身細身体型で伸びしろ大。5フィート3という超低リリースから90マイル中盤のランニングファストと80マイル中盤の大きく曲がるスウィーパーのコンボは強烈。不安定な制球を改善できればブレイクが見えてくるはず。
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