2014年3月31日月曜日

プロスペクトレポート #17 Matt Skole 

~~メジャーで30発打てる逸材~~

【マット・スコール(3B)】




Bats/Throws     L/R
Height/Weight   6-4/225
Age                 24


・経歴

11年に5巡目指名で入団すると1年目からA-で打率.290、5本塁打という成績を残すと、12年にはA-とA+級で系119試合出場して.291/.426/.559 27ホーマーという素晴らしい活躍を見せる。13年はさらなる進化が見込まれたが守備の際に走者と交錯し負傷。わずか2試合のみの出場でシーズンを棒に振ってしまった。オフのAFLで復帰も成績は振るわず心配されたが、今年のSTでは.333/.412/.733と打ちまくりヒッティングプロスペクトとしての存在感を取り戻した。並外れたパワーに加え選球眼がよく、出塁能力の高さも魅力の一つ。
弟のJake Skoleは10年の全体15位指名選手だが、プロの壁にぶち当たっており、13年は117試合に出場し.211/.338/.302
四球の多さは兄弟共通の模様。


・レポート

YearAgeTmLevGPAABH2B3BHRRBISBCSBBSOBAOBPSLGOPS
201121AuburnA-7231927279231548214252.290.382.438.820
2012222 TeamsA-A+1195244131202812710411099133.291.426.559.986
201222HagerstownA10144834398180279210094116.286.438.5741.013
201222PotomacA+1876702210101210517.314.355.486.841
201323HarrisburgAA275110020022.200.429.400.829
3 Seasons19385069020052232154131143187.290.410.510.920
Provided by Baseball-Reference.com: View Original Table
Generated 3/28/2014.


Batting

Pawer=◎

6フィート4、225ポンドたるフレームで、プラス評価の素晴らしいパワーを持つ。
プルヒッターで右方向に強い打球飛ばすことが多いが、最近は逆方向への長打も増えつつあり、さらなる進化が期待される。(STでは逆方向への打球が目立ちました)
そのパワーは既にメジャーで20本以上打てるレベルにまで洗練されている。


Contact=△

プラス評価を受ける荒々しいパワーと上質な選球眼を持つ一方で、三振の多さが目につく。ブレークを果たした12年は27本のホームランを打ち、99のフォアボール選んだが、119試合の出場で133の三振を喫した。現段階でのコンタクト能力は平均以下だが、それも彼のパワーと選球眼を考えればそれほど問題にはならないだろう。左投手への対応は問題ない様子。


Approach=◎

洗礼された選球眼でたくさんのフォアボールを選ぶ素晴らしいアプローチを示す12年の99四球 出塁率.426 BB%19%は彼の上質なアプローチを顕著に表している。


Base Running

Speed=△

アスリート性に乏しくスピードツールは平均以下たる評価を受けるが、12年は11個盗塁を決めて、失敗はなかった


Deffence

Arm=〇

Fielding=×

肩は平均以上。三塁守備では強肩を発揮するが、レンジに不安があり、三塁を続けていくのは厳しいと目され、一塁への転向が濃厚。既にAFL、STでは一塁メインで、アダム・ラローシュの契約が切れる来季は正一塁手の座を争うことになるだろう。
ハンドリングは優秀で、平均を越える一塁手になれるはず。

・総評

傘下では貴重なヒッティングプロスペクト。去年はケガで残念でしたが、今年はAAでもA+同様打ちまくって、来年はレギュラーとして頑張ってほしいです。
三振は多いですがあのアプローチ&パワーは本物なはず。





2014年3月30日日曜日

プロスペクトレポート #16 Brian Goodwin


~~ファイブツール揃った1番センター候補~~




・経歴

11年の1巡目補完(全体34位)指名の外野手。現在23歳。”ファイブツールプレイヤー”たる評価を受け、比較されるデナード・スパンよりも上質なパワーと出塁能力を持っている。抜群のアスリート性を誇るが、まだまだ荒削り。将来の1番センター候補。
プロ2年でAAまで到達しており、STには招待選手として参加。ホームランを打つなどポテンシャルを示した。学業不振で大学を退学になったのは黒歴史。


・レポート

YearAgeTmLevGPAABRH2B3BHRRBISBCSBBSOBAOBPSLGOPS
2012212 TeamsA-AA1004523826410726214521876189.280.384.469.852
201221HagerstownA5826621647701819381544339.324.438.542.979
201221HarrisburgAA42186166173781514331850.223.306.373.680
201322HarrisburgAA1225334578211519111040191166121.252.355.407.762
2 Seasons222985839146222451324923718127210.265.368.435.803
Generated 3/27/2014.

Batting

Pawer=〇

素晴らしいバットスピードとパワーポテンシャルを秘めており、平均~平均を少し上回るという評価。12年は14本塁打、13年は10本塁打
13年は122試合で計40長打という出来。11三塁打はスピード&パワーのおかげ。


Contact=△

まだまだヒッティングツールは発達段階だが、平均以上になり得るポテンシャルを持つ。
しかし左投手への対応は大きな課題で、13年の左投手に対するOPSは.624(対右投手は.822)
特に左投手の変化球には手を焼いている。レギュラーとして出るには左投手克服は急務。

Approach=〇

待ち球スタイルの打撃で高い出塁能力を誇る。昨13年の出塁率.355 ISO.155 BB%=12.4%は優秀な数字。
その打撃スタイルの影響か三振は多め。(K%=22.7%



Base Running

Speed=〇

スピードツールは彼のファイブツールの中で最も評価が高く20-80スケールで65~70たる評価。
60ヤード6秒5で駆け抜ける抜群のアスリート性とスムーズなベースランニングでは高い評価を受けているが、盗塁技術は磨く必要がある。
13年は19盗塁11失敗(盗塁成功率63%)という彼の持っているツールを考えればとても残念な数字。




Deffence

Arm=〇

センターとしては及第点レベルの平均~平均を上回るレベルの肩を持ち合わせる。

Fielding=△

ルート取りなど守備はまだまだ荒削りで課題も多いが、平均以上のセンターになり得る可能性を秘めている。スピードを生かしたレンジは魅力。しかし足、肩も含めて守備はライバルのマイケル・テイラーには遠く及ばないだろう。


総評

アダムダンのFA補償で指名した選手。どんな選手に育つか楽しめですが個人的にはテイラー君推しなのでどうなのでしょうか。
バッティングはともかく、足、守備ではテイラーに勝てないと思うのでバッティングでどれだけアピールできるかですね。(まあテイラーが今年AAでつまずく可能性もありますが)
上がグッドウィン、下がスパンです。そっくりですね。







2014年3月26日水曜日

プロスペクトレポート #15 Zack Walters

~~パワフルスインガー~~



Bats/Throws     S/R
Height/Weight   6-2/210


Prospects Ranking By Team

Far East Division #8(2014)

Fangraphs         #7(2014)

SB NATION    #13(2014)

District Sports Page #6(2014)


・経歴

パワフルな打撃が売りの大型ショートで、現在24歳。2010年ドラフトでダイヤモンドバックスから9巡目指名で入団。11年に当時ローテーションの一角を担っていたジェーソン・マーキーを放出してまでして獲得した逸材。元々アベレージヒッター系の選手だったが、12年から打率、出塁率と引き替えにパワー全開の打撃に転身。12年は平凡なスタッツだったが、翌13年には前ジョンソン監督の指導により打撃センスが開花し、AAAで29本塁打をマーク。
今年のSTでは.379/.455/.621と素晴らしい成績を残したが、AAAスタート。守備は平凡で、打撃力を生かすためにサード、セカンドのみならずファーストや外野手として見る声もある。
Year Age Lg Lev G PA AB R H 2B 3B HR RBI SB CS BB SO BA OBP SLG OPS
2010 20 NORW A- 69 297 275 44 83 18 4 4 43 14 4 16 59 .302 .338 .440 .778
2011 21 2 Lgs A-A+ 127 538 477 84 143 34 7 9 67 19 11 50 129 .300 .367 .457 .824
2011 21 MIDW A 97 412 361 69 109 27 6 9 56 12 10 42 96 .302 .377 .485 .861
2011 21 CARL A+ 30 126 116 15 34 7 1 0 11 7 1 8 33 .293 .336 .371 .707
2012 22 3 Lgs A+-AA-AAA 126 484 455 56 121 23 5 12 49 7 3 24 109 .266 .302 .418 .720
2012 22 CARL A+ 54 207 193 24 52 8 1 5 24 6 3 10 43 .269 .304 .399 .703
2012 22 EL AA 43 172 164 23 48 11 4 6 19 1 0 8 38 .293 .326 .518 .844
2012 22 IL AAA 29 105 98 9 21 4 0 1 6 0 0 6 28 .214 .260 .286 .545
2013 23 IL AAA 134 521 487 69 123 32 5 29 77 4 3 20 134 .253 .286 .517 .803
4 Seasons 456 1840 1694 253 470 107 21 54 236 44 21 110 431 .277 .322 .461 .783
Generated 3/26/2014.

Batting

Pawer=◎

平均以上の評価を受ける。昨年はAAAで29本塁打を放つなど持ち前のパワーを発揮。スイッチヒッターで左右に強いライナー性の打球を弾き返す。
スイッチヒッターだが、昨年打った29本塁打中25本は左打席によるもの。それでもSTでは左右両打席で長打を量産していました

Contact=△

コンタクトは平均~平均以下という評価。特に三振が多く昨年は134三振K%=25%を越える。ここ2年の打率は.259

Approach=×

極端なフリースインガーで三振が多く、四球が少ない。昨13年のK%は25.7 BB%は3.8という数字。


Base Running

Speed=△

ランナーとしては平均程度。アスリート性には問題ないものの1歩目のスタートなど走塁センスに不安。マイナー通算44盗塁21失敗(成功率67%)

Deffence

Arm=〇

プラス評価を受けている強肩を生かした守備が武器。13年にはBaseball Americaによるナショナルズ組織のBest IF Arm Playerに選出された。しかし送球難で多くの送球ミスを喫した。

Fielding=△

レンジなどには特別不安はないが、いかんせんエラーが多い。昨年は31失策。エラーの多さに加えSSとしてはフレームが大きすぎることもあり、昨シーズン終盤は3Bでの出場がメインになっていった。STでは2Bも守り、無難にこなしていた。同じSSには絶対的存在のデズモンドがいるのでユーティリティが適任か?
打撃を生かすためOF/1Bへのコンバートも目される。




総評
STで見る限り、去年29本打ったパワーはフロックでないはず。自慢の打撃を武器に存在感を発揮してほしいところ。
スイッチヒッター&パワーヒッター&SSというのは魅力。STで見た限り守備も言われてるほど悪くないと思ってます。