2025 MILWAUKEE BREWERS
TOP 15 PROSPECTSJesus Made
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。
FV55
1.ヘズス・マデ(SS)/ Jesus Made:18歳🏆🏆Jesus Made is your Brewers Complex Player of the Month🏆🏆
— Brewers Player Development (@BrewersPD) July 4, 2024
And what a first month in pro ball it was for Made‼️
• .443 OBP / .597 SLG / 1.040 OPS
• 9 XBH (3 HR, 2 3B, 4 2B)
• 11 BBs / 11 Ks, with 7 stolen bases#ThisIsMyCrew pic.twitter.com/FdYteMmFP5
FV50
22年ドラフト2巡目。6-7/190の長身細身からMAX102マイルのライジングファスト&高スピンのスライダーを投げ込むポテンシャルの塊。エクステンション幅7フィート4はMLBでもトップクラス。球威は申し分ないが、マイナー3年でBB/9=5.8のノーコンが致命的。長い手足、腕のストロークの長さ、フルエフォートな投げっぷり等が原因でメカニクスの再現に苦労している。ブルペン向きとの見方も多いが、制球難さえ克服できればエースポテンシャルだ。
Jacob Misiorowski
23年にマイナーリーグのゴールドグラブを受賞。攻守を両立した捕手への成長が期待されている。24年は開幕戦で帰塁するために飛び込んだ際に右肩関節唇を断裂。シーズン終了となる手術を受た。23年にBaseball Prospectusの出すフレーミング指標では+7.0を記録。また、盗塁阻止率35%&1試合あたりの盗塁企図1.05はいずれも50試合以上出場した選手でマイナーベストだった。打撃は2AでwRC+107をマーク。20-25ホーマー相当のポテンシャルも、フリースインガー傾向を改善していく必要がある。
左右の違いはあるが、6-4/195の体格、発達した打撃能力、SS/3B向きの守備能力からガナー・ヘンダーソン(BAL)と比較されている大型SS。24年はフルシーズン1年目にしてAでwRC+136と素晴らしいデビュー。コンタクト能力が高く、ラインドライブを量産できる点が強み。ISO.100と現時点ではパワー不足だが、長身細身の体格からビルドアップの見込みあり。一般的なSSよりもサイズが大きく走力も平均的だが、プラスの強肩、高い野球IQ、軽快な身のこなしからSSに定着できる可能性あり。24年はBaseball Prospectusの出す守備指標DRPで+3.8を記録し、マイナーのゴールドグラブを受賞した。
FV45
23年ドラフト3巡目の高卒選手。オーバースロットとなる175万ドルで契約した。6-4/218の規格外のフレームに強靭なパワー&運動能力を兼ね備える。30ホーマー以上打てる三塁手になり得る。守備は大柄な体格に比して動けるが将来的に1Bに回る可能性も。24年はR/Aで計79試合に出場して打率.282・16本塁打・OPS.946をマーク。三振率27.9%とコンタクト能力に欠点があり、ジョーイ・ギャロ(元TEX他)と重なるものがある。
23年ドラフト13巡目指名だが、プロ入り後に急成長。大学時に常時90マイル前半/MAX96マイルだった速球は春季トレーニングで100マイルを計測。開幕してからもA+で4先発/防御率2.45/奪三振率33.9%と快投を披露したが、シーズンが進むにつれて球威が落ち、2Aでは苦戦を強いられた。大学時代は制球難から先発/リリーフ兼任投手だったことから、まずは1年間ローテーションを守れることを証明していきたい。好調なら90マイル後半のライジングファスト、ツーシーム、スウィーパーでゾーンを上下左右に揺さぶる。
23年1月に150万ドルで契約すると、DSLでwRC+125と好デビュー。24年はR級をすっ飛ばしてAで米国デビュー。18歳ながら110試合に出場して打率.250・7本塁打・wRC+117と年上選手を相手に健闘を見せた。成熟したアプローチで広角にラインドライブを量産し、守備では爆発的なスピードがあるわけではないがCF適性あり。
Luis Pena wins DSL Player of the Month, reaching base in every game with a .547 OBP / .716 SLG / 1.263 OPS 🏆🏆
— Brewers Player Development (@BrewersPD) July 5, 2024
His DSL ranks in June:
• 2nd in OPS, OBP, and SLG
• 1st in SB (24)
• 8% K-rate #ThisIsMyCrew pic.twitter.com/b0qFCiwQNJ
21年ドラフト1巡目指名。コンタクト力と選球眼を兼ね備えるヒットマシーン。23年は2A/3Aで打率.284・18本塁打・OPS.930・wRC+140超とブレイク。走っても55盗塁とプラスのスピードを披露した。しかし、24年は3AでwRC+114と前年よりもパフォーマンスを落とし、MLBにも定着できなかった。加えて守備も1Bメインに移りバリューダウン。1Bとしては本塁打不足であり、1Bに見合うようにパワーを伸ばすか、他ポジションで定着できるように守備能力を改善していくことが求められる。
長身細身のヒョロヒョロ体型で、ミジオロウスキー(当リスト2位)に次ぐポテンシャルだと評するスカウトも。長い手足を生かし、エクステンション幅はMLBでもトップクラスの7フィート5を誇る。90マイル前半の4シーム、2シーム、80マイル前後のスウィーパーがプラスピッチ候補で、チェンジアップもシュート方向への変化量が大きい。体格が成熟すれば球速向上の余地があり、伸びしろを見込んでノスよりも上の10位とした。腕のストロークが長く、メカニクスの再現に苦労している。
23年ドラフト全体33位指名の高卒右腕。MAX98マイルの速球とスピンレート3000rpmsに達するカーブのコンビネーションから、ランス・マカラース(HOU)と比較するスカウトも。身長6フィート1と体格は平均的だが、運動能力&フォームの再現性に秀でる。24年はAで21先発と実戦経験を積んだ。多くの高卒投手と同じくコマンド&チェンジアップの改善が今後の課題。
FV40
21年ドラフト4巡目。低いリリースポイントから90マイル前半のライジングファスト&変化量大のチェンジアップでゾーンの高低を揺さぶる。24年はR/A+/2A/3Aで計81.1回を投げて防御率3.32・奪三振率32.8%・与四球率4.7%と素晴らしい投球内容だった。しかし球速や第3球種であるスライダーの平凡さ、アンダーサイズな体格などからリリーフ向きとの評価が多い。3Aでは全投球の87.6%が速球とチェンジアップだった。
Notable Prospects
ブレイロン・ペイン(OF)/Braylon Payne:18歳
ホゼ・アンダーソン(OF)/Jose Anderson:18歳
ブライス・メッセージ(RHP)/Bryce Meccage:19歳
24年ドラフト2巡目の高卒右腕。6-4/200の立派な体格から高回転の90マイル中盤の速球&スライダーを中心に、カーブ&チェンジアップも扱うスペックの高さが魅力。力みがちでコントロールに課題があるが、運動能力の高さから改善されるだろうとの評価。父親はで1988年にLADからドラフト指名された元投手、叔父も現PIT投手コーチと野球一家に育った。ドラフト指名からは漏れ、23年7月にドラフト外のアマチュアFAでMIL入り。24年はリリーフとして開幕も好投が認められ、中盤から先発転向。結局A/A+/2Aで計102回を投げて防御率2.03/奪三振率34.7%/与四球率6.2%と素晴らしい投球を見せた。90マイル前半と速球は平凡だが、80マイル中盤の大きく落ちる縦スライダーを得意とする。