2025 LOS ANGELES ANGELS
TOP 15 PROSPECTS
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Caden Dana |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。
FV50
1.ケイデン・デナ(RHP)/Caden Dana:21歳22年ドラフト11巡目指名の高卒投手。6-4/215の恵まれた体格と強靭な腕力からノア・シンダーガード(元NYM他)を彷彿とさせる。24年は2Aで135.2回を投げてFIP3.16/奪三振率27.4%/与四球率7.3%と好投し、MLBデビューも経験。速球の平均は93-94マイルほどで、シンダーガードのような剛腕エースというよりは、安定してイニングを稼ぐワークホース向きか。上位ローテーションクラスになるには速球、スライダーに次ぐ第3球種を開発していきたい。
Caden Dana
昨夏にカルロス・エステべスの見返りの1人としてPHIから獲得した剛腕。大学時代は制球難だったが、プロ入り後に改善されてブレイク。A/A+/2Aで計22先発してFIP2.88/奪三振率35.2%/与四球率12.0%をマークした。100マイルに届く速球とパワフルなスライダー&カーブの3球種がプラスピッチ候補。このまま制球を改善し続けることができるか。
George Klassen through 4 starts this season: 0.00 ERA.
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) April 27, 2024
The @Phillies' 2023 sixth-round Draft pick has been dominant for the @Threshers with 32 K's and 5 BBs: pic.twitter.com/mPJc93tgGz
George Klassen
FV45
24年ドラフト全体8位指名。パワーが武器の攻撃型二塁手で、早期昇格が見込まれている。プロ入り後も25試合でOPS.984と結果を出した一方で、フリースインガー傾向が強く、2Aでは三振率29%とアプローチを磨く必要あり。守備走塁の能力は並であり、打ち続けることが求められる。
昨季MLBデビューを飾り、MLB史上初の「イタリア生まれイタリア育ちの投手」になった技巧派左腕。エステべスの見返りの1人としてPHIから加入した。絶対的な球種はないが、4球種のコンビネーションで打者のタイミングを外す。アンドリュー・ヒーニーやアンドリュー・アボットのような堅実なローテーション4番手投手が理想型だろう。
ポテンシャルは傘下No.1。24年1月に球団史上2番目に高い契約金230万ドルで入団すると、DSLでは5本塁打、wRC+123と順調なデビュー。17歳にして打球速度117マイルを計測したとの報告もあり、パワーはズバ抜けている。ボール球を振ることが多く、スイング判断を磨いて開花できるか。守備面では6フィート3の筋肉質な体型から3B転向が目されている。
Joswa Lugo HR🚨🚨🚨
— Jared Tims (@Jared_Tims) August 6, 2024
His 3rd of the year #Angels pic.twitter.com/FEMqP3e4LS
Joswa Lugo
7.バレット・ケント(RHP)/Barrett Kent:20歳
23年ドラフト8巡目の高卒右腕。オーバースロットとなる契約金で入団を決めた。6-4/215の恵まれた体格とMAX98マイルの馬力から1位のデナと似たプロフィール。変化球3種もまずまずで、中でもスライダーはプラスピッチ候補。プロ1年目は26先発をこなすなど経験を積めた一方で、FIP5.26と投球内容は振るわず。コントロール改善が課題。
FV40
24年ドラフト全体74位指名(大谷翔平のFAに伴う補償ピック)。通算544登板の元MLBリリーバー、パト・ニシェック風の変則サイドからMAX100マイルの速球とスウィーパーのコンボ。変則フォームで先発が務まるか不透明。大学最終年に16先発で106イニング(平均6.6回)を投げ、与四球率も3.3%と優秀だったが、プロでも先発として稼働できることを証明したい。
21年に契約金200万ドルで入団の原石。昨季は20歳にして2Aで83試合に出場したが、wRC+83と苦戦。リーグ平均より3.8歳も年下ではあったが、選球眼や変化球の対応は要改善。最大の強みは守備力で、最低限打てればアデイニー・エチャバリアのような下位打線レギュラーorユーティリティーとして戦力化できる可能性あり。
11.トレイ・グレゴリー=アルフォード(RHP)/Trey Gregory-Alford:19歳
24年ドラフト11巡目の高卒右腕。2巡目相当の契約金で入団した。6-5/235の迫力ある体格からMAX100マイルの速球&ハードスライダー。多くの高校生投手に言えるように、チェンジアップとコントロールの改善が課題。
昨夏にルイス・ガルシアとのトレードで獲得したプロスペクト。球宴9度の名選手カルロス・ベルトランの甥にあたる。19年ドラフト2巡目でプロ入りしてから苦戦が続いていたが、昨季は打撃フォーム改善が功を奏しブレイク。2A/3AでOPS.954/17本塁打をマークした。プロ入り時はSSだったが、その後3B、外野と転向している。外野コーナーに見合う打撃貢献をできるか。
強肩が武器の守備型捕手。ポップタイムは1.8秒を切ることもあり、マイナー2年で盗塁阻止率40%を記録している。打撃はフリースインガーながらパンチ力あり。Aでの48試合でwRC+105と健闘し、18歳シーズンにしてA+に昇格したが、A+ではwRC+69と苦戦した。打撃向上が課題。
ゾーン管理が優秀な攻撃型捕手。スムーズなスイングでラインドライブを量産し、A/A+でOPS.777をマークした。75試合で2本塁打にとどまったパワーをどれだけ伸ばせるか。アマチュア時代は外野手で、捕手としての守備力は発展途上。しかし捕手にふさわしい運動能力や肩力を有しており、今後の成長に期待。
遅咲きの選手で、日本のカープアカデミーを経て21歳の時にLAAと契約。24年はプロ1年目にして2Aまで到達。マイナーで計65.2回を投げて防御率3.15/奪三振率33.5%をマーク。プロ入り後に球速は数マイル上昇し、MAX99マイルに。スライダーも決め球として確立し、シーズンを通して制球力も向上。成長が著しく、未来のリリーフ候補として注目したい。
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