2024 BOSTON RED SOX
TOP 20 PROSPECTS
Marcelo Mayer |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は24年6月30日見込みのもの。
FV55
1.マルセロ・メイヤー(SS)/Marcelo Mayer:21歳21年ドラフト全体4位指名。コリー・シーガーの打撃力&ブランドン・クロフォードの守備力と評され、走力以外の4ツールがプラス評価。23年はA+ではwRC+139と圧倒も、2AではwRC+63・三振率25.8%と苦しんだ。シーズン通して肩痛を抱えていたため、全快の状態で今季どれだけ打てるか。
22年ドラフト2巡目の高卒選手。スロットバリューの3倍になる契約金$2.5MでBOSが口説き落とした。23年は高卒1年目にしてA/A+/2Aで打率.272・14本塁打・OPS.869とブレイク。プラスのパワー&CFにとどまれる守備力(体の大きさ的には両翼がフィットか)を兼ね備える。四球率17.5%とアプローチも磨かれている。
FV50
23年ドラフト全体14位指名。攻守を両立したオールラウンド捕手で、捕手ながら平均レベルのスピードを有するアスレチックさも含めてJ.T.リアルミュートのような将来像を期待。打撃は広角にライナーを量産する二塁打マシーンタイプ。R/A+/2Aで26試合/OPS.977と最高のデビューを飾っている。
SSとCFを中心に複数ポジションをこなせるユーティリティプレイヤー。プラスの走力を生かした広大な守備範囲が魅力で、ゴールドグラブCFになれるポテンシャル。打撃は2A/3Aで打率.302・20本塁打・OPS.870をマークも、超フリースインガーでMLBに適応できるかは未知数。平均レベルで打てればケビン・キアマイアーに、最低でもホセ・シリのような守備型CFにはなれるだろうとの見立て。
Ceddanne Rafaela
21年に契約金150万ドルで入団した原石。パワーと走力を両立した5ツール候補で、上手く育てばスケールの大きい選手になり得る。しかし昨季は肩の故障によりAで31試合の出場にとどまり、wRC+71・三振率26.8%とヒットツールにも不安を残した。ポテンシャルは凄まじいが、変化球の見極めなど打席でのアプローチを磨いていく必要がある。
Miguel Bleis
FV45
20ホーマー級のパワー&外野3ポジションOKの守備力を兼ね備える。昨季3Aで22本塁打・wRC+130とブレイクすると、MLBでも少ないサンプルながら28試合でwRC+135と活躍した。3A、MLBともに打球速度、チェイス率、バレル率は平均以上の水準を維持しており、昨季の覚醒は本物であると信じたい。
20年ドラフト1巡目指名。ヒットツールを高く評価されている。21年はA/A+でwRC+140オーバー、22年はA+でwRC+84とスランプ、23年は2AでwRC+116と復活。アップダウンの激しいキャリアを送っている。低評価だった2B守備でもBaseball Prospectusの出す守備範囲指標RDAで2年連続プラスを記録するなど成長中。バットを頭上高くに構えるフォームは気になるが、21歳にして2Aで攻守に平均以上のパフォーマンスを見せたことを考えればレギュラーポテンシャルだろう。
低リリースから94-96マイルのライジングファストとプラスのカーブ、平均レベルのチェンジアップのコンビネーション。昨季は開幕こそ苦戦したが、5月以降はA+/2Aでの21先発で防御率2.98・FIP3.10・奪三振率36.2%・被打率.180と復調。与四球率は12.7%と高いままであったが、コマンドを改善できればクリスチャン・ハビアー(HOU)になれる。
オーバースローから常時95/MAX99マイルで変化量大のライジングファストで空振りを量産する。この速球と縦に鋭く落ちるカーブのコンビネーションに加え、左打者にはチェンジアップ&カッターを織り交ぜるなど先発相応のレパートリーを有する。先発に残るにはマイナー通算与四球率13.0%、A+での36.1回でHR/9=2.0と不安定なコマンドを磨きたい。
FV40
アレックス・バーデューゴの見返りの1人。23年は2Aで152.2回を投げて防御率3.48・xFIP3.55と好投。93-95マイルの4シームとプラスのスイーパーで積極的にゾーンを攻める。マイナー2年でK/BB=4.67とコントロールは安定しているが、投球の8割以上が速球&スイーパーの2ピッチタイプでリリーフ向きか?
23年ドラフト2巡目の高卒選手。スロット額の2倍近くとなる300万ドルでプロ入りした大器。傑出したアスリートで、5ツールポテンシャルを秘める。唯一にして最大の欠点は未熟なヒットツールで、Rでは12試合というサンプルながら打率.139・三振率33.3%と不安を露呈。プロで打てることを証明したい。
22年ドラフト4巡目ながら、23年はA+でwRC+173、2Aでも119とブレイク。パワーは平均以下だが、無駄の少ないスイングで広角にライナーを打ち分け、四球率16.2%とアプローチも磨かれている。守備は3B中心に2B/SSもプレー可能とユーティリティー適性あり。現時点ではベンチ要員向き、パワーが伸びれば下位打線のレギュラーになり得る。
プラスツールは持たないが、走攻守にオールラウンドな第4の外野手タイプ。23年はAでwRC+121、A+でも119をマーク。7本塁打とパワーは平均以下だが、スムーズなスイングで31二塁打とギャップを破り、四球率14%/三振率18%とアプローチも成熟している。守備ではCF中心に外野3ポジションOK。パワーが伸びれば面白い存在。
小柄でパワーレスなのがネックだが、攻守にハイパフォーマンスを見せるユーティリティー候補。打者としてはコンタクト&アプローチに優れたスイッチヒッターで、22年はAで、23年はA+でいずれもwRC+120超えをマーク。守備ではダブルプラスの強肩が武器で、Baseball Prospectusの出す守備指標DRPはここ2年で+7.9。SSをメインに2Bもこなす。
22年ドラフト全体24位指名の高卒選手。滑らかで無駄のないスイングからラインドライブを量産するヒットツールが高評価。守備動作などは悪くないが、SSとしては守備範囲の狭さを指摘されており、MLBでは2B向きとの見立て。23年は腰の負傷により34試合の出場に終わった。
20年ドラフト3巡目指名。13歳で500フィート超え弾を放つなどアマチュア時代から飛ばし屋として注目されていた逸材。23年は課題のコンタクト面が向上し、A+でwRC+145をマーク。2Aでは89と数字を落としたが、20歳のシーズンということを考慮すれば救いの余地はある。守備走塁で貢献できる選手ではないため、打ち続けるしかない。
平均以上のパワーと捕手として平均レベルの守備力を兼ね備え、開花すればレギュラー捕手ポテンシャル。打撃はRでの42試合でwRC+137をマーク。一方でAでの15試合で打率.203・三振率35.3%とコンタクトツールが弱点。守備では強肩を武器に盗塁阻止率32%をマーク。フレーミングも光るものあり。
マイナー4年で防御率4.66・与四球率10.2%と飛び抜けた成績を残せていないが、23年はA+/2Aで119.1回を投げて奪三振率29.4%とブレイクの兆し。92-97マイルの速球にスライダー、カーブ、チェンジアップと多彩な球種で空振りを誘う。癖のあるストロークを直してコントロールを改善できればローテーション下位ポテンシャル。
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