2025年2月22日土曜日

2025 MINNESOTA TWINS TOP 15 PROSPECTS

2025 MINNESOTA TWINS

TOP 15 PROSPECTS

2025年 ミネソタ・ツインズ プロスペクトランキング
Walker Jenkins

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。

FV60

1.ウォーカー・ジェンキンス(OF)/Walker Jenkins:20歳
23年ドラフト全体5位指名の高卒外野手で、攻守の完成型をカイル・タッカー(CHC)とも比較されている。若き日のジョー・マウアーを連想させるコンパクトな左スイングでラインドライブを量産し、辛抱強いアプローチで四球も稼げる。24年はハムストリングの負傷で欠場もあったが、A/A+で打率.293/wRC+148/四球率15.6%/三振率12.6%をマークし、高卒1年目にして2Aに到達。6-3/210と体格は申し分ないが、82試合で6本塁打、Aでの33試合で上位10%打球速度101.7マイルとパワーを伸ばしていく必要がある。守備は現在CFをこなしているが、将来的には肥大化してRFがフィットするか。
Walker Jenkins


FV55

2.
エマニュエル・ロドリゲス(OF)/Emmanuel Rodriguez:22歳
マイナートップクラスの打球速度と四球率を誇り、走守の能力も平均以上。故障体質と昨季三振率29.5%と三振の多さが懸念事項だが、ある球団の分析モデルによると、球界3,4位にも選ばれている賛否両論のプロスペクト。24年は47試合の出場にとどまったが、2Aでの37試合で打率.298/8本塁打/wRC+203/四球率25.1%をマーク。マイナーではほとんどCFとして出場しBaseball Prospectusの出す守備範囲指標DRPはここ2年で+5.3を記録するなど走守でも貢献できる。才能を発揮できればとんでもない選手になれ、仮に低打率で伸び悩んでもトレント・グリシャムのように2WAR前後は見込めるだろう。
Emmanuel Rodriguez


FV50

23年ドラフト2巡目。走攻守に貢献できるスーパーユーティリティー候補。打撃はコンタクト&出塁能力に優れ、20盗塁レベルの走塁力を備える。守備は2Bを中心にCFや3Bもプレー可能。24年はA+/2Aで打率.303/15本塁打/23盗塁/wRC+158と大ブレイク。辛抱強いアプローチで四球率13.4%/三振率17.2%とゾーン管理も優秀。TJ手術を受けたため、25年はDHで開幕予定。


FV45

コントロールの良いイニングイータータイプ。24年は2A/3Aで計133回を投げて防御率2.37/FIP2.86/奪三振率24.5%/与四球率5.9%をマーク。独特なオーバースローから繰り出される平均93.9マイルでホップ成分の強い4シームがベストピッチ。カッター、スライダー、カーブ、チェンジアップと変化球が平均的であり、これらの質を磨いていくことが先発残留の鍵となるだろう。

ロマン砲。26-6/210の恵まれた体格を有し、パワー、スピード、肩の3ツールがプラス候補というフィジカルモンスター。フリースインガーで三振率28%と依然としてコンタクト能力は弱いが、24年はAでwRC+116と健闘。ゴロ率を38.7%に抑え、14本塁打/ISO.185と長打を稼いだ。上位10%打球速度は19歳にしてMLB平均を超える104.5マイルを計測した。守備はSS中心にCF/3Bでもプレー。サイズ的にSSに残るのは厳しそうだが、オニール・クルーズやエリー・デラクルーズのような開花を期待したい。

6.コナー・プリーリップ(LHP)/Connor Prielipp:24歳
22年ドラフト2巡目。エース級のポテンシャルだが、肘の靭帯手術を2度経験しており、健康面に不安がある。24年は手術から復帰し、9登板(29.1回)で防御率2.70/奪三振率45.1%と順調な回復ぶりを見せた。97-98マイルに届く速球に高スピンのスライダー、平均的なチェンジアップのコンビネーション。制球も安定しており、あとは先発としての耐久性を証明していくだけだ。
Connor Prielipp


7.ダサン・ヒル(LHP)/Dasan Hill:19歳
24年ドラフト全体69位指名の高卒左腕。オーバースロットとなる200万ドルで契約した。6-5/165の長身細身の体格から伸びしろを期待されている。MAX96マイルの4シームに高スピンスライダー、70マイル台で落差の大きいカーブのコンビネーション。コントロールも破綻しておらず、数年後の開花に期待したい。

8.マルコ・ライヤ(RHP)/Marco Raya:22歳
ポテンシャルはローテーション上位クラスも耐久面が不透明。平均で94-95マイルの4シームにスライダー&カーブ&カッターと4球種がプラスピッチ候補。課題のチェンジアップも向上の兆し。コントロールも平均的で、細身の体格からもアップサイド大。しかしマイナーでは3~4イニング程度の起用で慎重に育成されており、先発として稼働できるかが争点となりそうだ。

9.チャーリー・ソト(RHP)/Charlee Soto:19歳
23年ドラフト1巡目の高卒右腕。6-5/210の恵まれた体格から平均95マイル超の速球、変化量大のチェンジアップ&スライダーを投じる。6月終了時点で防御率6.58と苦戦していたが、ラスト7先発で防御率3.67/FIP3.15奪三振率27.3%/与四球率9.8%と覚醒の兆し。4シームはホップ変化量13.7インチと伸びが弱く、4シームからシンカー主体に切り替えたことが功を奏したと見られている。春季トレーニングでは100マイルを連発していた。

24年ドラフト全体21位指名。辛抱強いアプローチでフィールド全体にライナーを打ち分けるコンタクトヒッターで、大学ではここ2年いずれも打率.325超え。昨季3BからSSに転向したが、プロでは3B向きとの評価。3Bとしてはパワーレスなプロフィールだが、近年コンタクト系の打者の改造に成功しているMIN傘下でどうなるか。


FV40

24年シーズン、PHI傘下で最もブレイクした投手プロスペクトの1人。オフのルール5ドラフトでMINに移ってきた。A+で12先発/xFIP3.04、2Aでも8先発/ⅹFIP3.08と好投。計103.2回を投げて奪三振率31.3%/与四球率6.7%と素晴らしい支配力を披露した。MAX97マイルでエクステンション抜群の4シームと80マイル前半のスラーブを主軸に、80マイル中盤で外にフェードするチェンジアップも交える。

12.C.J.カルペッパー(RHP)/C.J. Culpepper:23歳
プラスピッチは持たないが、豊富な球種レパートリーで打者の的を絞らせない。速球、スライダー、カーブ、カッター、チェンジアップをバランスよく織り交ぜる。速球は平均94マイルほど。24年は前腕の張りで欠場があったが、15先発で58.1回を投げて防御率3.55/FIP3.09をマークした。

24年ドラフト2巡目。豪快なパワーが武器のスラッガー候補。ヒットツールに荒さはあるが、MLBでも20-25本塁打が狙えるとの評価。2年生まで1B/DHだったが、3年シーズンに3B転向。しかし、プロ基準で見ると3B守備は平均以下であり、長期的には1Bに回ることになるか。

24年1月に契約金150万ドル弱で入団したトップアマチュア。素晴らしいパワーを有しており、DSLではリーグ2位の11本塁打と順調なデビュー。wRC+は177にのぼった。三振率23.8%/コンタクト率50%とコンタクト能力は要改善。スピード&肩力もプラス評価で、CF中心に外野3ポジションで出場。最終的には肥大化してRFにスライドするとの評価。
大学で5年間プレーもドラフトされず、米独立でプレーしていたが、昨年契約金わずか500ドルでMINと契約すると、すぐさまブレイク。A/A+でwRC+169と打ちまくり、3Aに昇格。3Aでも64試合でwRC+144と打ち続けた。身長5フィート5と小柄でパワーレスだがコンタクト能力と俊足が武器のハッスルプレーヤー。二遊間中心に内外野こなせる。



Notable Prospects

アプローチとコンタクト能力に優れた中距離ヒッターで、24年はA+で81試合/wRC+150とよく打った。辛抱強いアプローチで四球率14.9%と四球を稼ぎ、11本塁打/ISO.185とパンチ力もある。一方で捕手としての守備力は平均以下の評価で、LFでも18試合に出場した。Baseball Prospectusの出すフレーミング指標は+4.2と捕球能力は良好も、盗塁阻止率13%と送球能力に問題あり。

ユニークなイニングイーター候補。速球は平均90マイルとパワーレスだが、平均より3.2インチもホップ変化が大きい(23年のデータ)ため空振りが取れる。またナックルボールの使い手であり、80マイル台の高速ナックル、70マイル台のカーブ、80マイル前半の縦スライダーと変化球も多彩。6-5/220の体格からスタミナも豊富だ。

並外れたコンタクト能力を有し、左右の違いはあるがMIN傘下出身でもあるルイス・アラエスと比較される原石。Rでは36試合で驚異の三振率6.4%をマーク。3本塁打/ISO.128とパワーは未発達だが、出塁率.382/wRC+120と平均以上の打撃成績を収めた。アラエスと同様に2B守備は平均以下で、1Bにスライドする可能性あり。

24年ドラフト3巡目。ドラフトイヤーは負傷で20試合の出場にとどまったが、OPS1.216覚醒のと兆しを見せていた。CFでも活躍できるほどの運動能力を有し、大学ではRF中心に捕手でもプレー。捕手としてドラフトされた。打撃は積極アプローチの二塁打マシーンで、パワーをどれだけ伸ばせるか。

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