2019 HOUSTON ASTROS
TOP 20 PROSPECTS
Forrest Whitley(RHP) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.フォレスト・ウィットリー(RHP)/Forrest Whitley
エースポテンシャル。93-97マイルの速球を主体に、カッター&カーブ&チェンジアップはどれも決め球になる上質な球種。コマンドを磨いていけば球界を代表するエース投手になれる。マイナー3年でK/9=13.3と支配力が傑出している。
2.カイル・タッカー(OF)/Kyle Tucker
◯パワー 打撃 / △両翼向き?
卓越したコンタクトスキルを生かし、フライボール革命を取り入れ長打力が開眼。3Aで打率.332・24本塁打・OPS.989をマークしメジャー初昇格も経験。3年連続20盗塁以上と足も使えるが、守備はセンターよりも両翼向きとも。
3.ヨーダン・アルバレス(OF)/Yordan Alvarez
◯打撃 パワー / ✖スピード LF守備
パワーと打撃技術を兼ね備えたヒッティングプロスペクト。マイナー3年で打率.301・OPS.888・四球率11%をマークし、18年はキャリアハイとなる20ホーマーとパワーも付けている。一方で6-5/255と体が大きくスピードに欠けるため、LF守備は平均以下。将来は1B専門か。
4.ジョシュ・ジェームズ(RHP)/Josh James
◯速球 3球種 奪三振/ △コマンド
18年は2A/3Aで21先発して防御率3.23・K/9=13.5とブレーク。MLBでは23イニングという限られたサンプルながら速球、チェンジアップ、スライダーいずれも被打率1割台と支配力を発揮。速球は平均97.2マイル、最速101マイルを計測。
5.コービン・マーティン(RHP)/Corbin Martin
◯速球 カーブ 奪三振 /
最速98マイルの速球とカーブのコンビネーションはパワフル。プロ入り時は制球難からブルペン転向が目されていたが、マイナー2年で防御率2.44・BB/9=2.6とコマンド面の不安を払拭。チェンジアップも向上を辿り、3球種揃った。
6.J.B. バカウスカス(RHP)/J.B. Bukauskas
◯速球 スライダー 奪三振 / △体格 コマンド チェンジアップ
投手としては小柄だが、パワフルなストレート&スライダーのコンビネーションで打者を捻じ伏せる本格派。小柄な体格に加え、力みがちなフォームで耐久性に不安。コマンド&チェンジアップも平均以下で先発適性に疑問も、将来像はS.グレイ(レッズ)か。
7.シオネル・ペレス(LHP)/Cionel Perez
◯速球 4球種 / △体格
キューバ出身。16年にアストロズ入り後、球速が急成長。93-98マイルの沈む速球を主体に4球種を器用に織り交ぜる完成度の高い左腕に成長を遂げた。18年は2A/3Aで73.2回を投げて防御率2.08と好投。MLBデビューも果たした。しかし5-11/170の小柄な体格から耐久性を不安視されており、ロングリリーフの方がフィットする?
8.フランバー・バルデス(LHP)/Framber Valdez
絶品カーブはメジャー37イニングで被打率.098・空振り率12.6%を記録。91-95マイルのシンカーとのコンビネーションでK/9=8.3・GB%=70%をマーク。制球がネックでマイナーでは2年続けて防御率4点台のパフォーマンスも、マイナー4年でK/9=10.3と支配力は◎。
9.ブライアン・アブレイユ(RHP)/Bryan Abreu
◯速球 カーブ 奪三振 / ✖コマンド 素材型
18年はA-/Aで54.1回を投げて防御率1.49・K/9=14.9と支配的なパフォーマンスで一躍注目を浴び、オフには40人枠入りを果たした。コマンドは発展途上だが、93-96マイルの速球とスピンの利いたカーブのコンビネーションは威力抜群。
◯肩 C守備 アプローチ / ✖パワー
小柄ながら運動能力に優れたアスリート捕手。17年は2A/3AでOPS.649と苦しんだが、18年は3AでOPS.836と復活。パワーはないがアプローチとコンタクトに長ける。抜群の運動能力を生かした捕手守備の評価は高く、仮に打撃がダメでも良いバックアップになれる。
11.ロジェリオ・アルメンテロス(RHP)/Rogelio Armenteros
◯チェンジアップ 奪三振 /
球威では傘下内の他の投手に劣るが、5球種をバランスよく織り交ぜる投球術が光る。中でも鋭く落ちるチェンジアップがベストピッチ。18年は3Aで防御率3.74・K/9=10.2をマーク。ポテンシャルはローテ4~5番手相当。
12.セス・ビーア(OF/1B)/Seth Beer
18年ドラフト1巡目のスラッガータイプ。大学3年間で56ホーマー・98K/198BBをマークしており、マイナーでも12ホーマー・OPS.885の好デビュー。長打力に加え、四球も多い。鈍足で守備走塁での貢献は見込めず、将来は1B/DHとの見立て。
13.タイラー・アルビー(RHP)/Tyler Ivey
◯奪三振 / △メカニクス コマンド
17年ドラフト3巡目。18年はA/A+で防御率2.97・K/9=10.8・BB/9=2.3をマーク。90-95マイルのホップ型の速球と縦に割れるカーブのコンビネーション。プロでは安定した制球を見せているが、大きく足を上げる複雑なフォームから先発適性を不安視するスカウトも。
14.クリスチャン・ハビアー(RHP)/Cristian Javier
◯奪三振 / △球威 コマンド
速球は89-93マイルと球威は並だが、タイミングの取りにくいフォームとスピンレートの高さでA/A+では防御率2.70・K/9=11.9をマーク。カーブやチェンジアップで打者のバランスを崩す。2年続けてBB/9=4.0オーバーの制球と球速不足から上位での投球に懸念。
15.ルイス・サンタナ(2B)/Luis Santana
◯打撃 / △素材型 パワー 肩
今オフにJ.D.デービスとのトレードでメッツから加入。5-8/175と小柄だがアプローチの良い広角にライナーを飛ばす打撃が素晴らしい。Rでは打率.348・OPS.917をマーク。守備は肩が弱く2Bが適任。ユーティリティー性にはやや欠けるが、レギュラー2B相応のポテンシャル。
16.フレウディス・ノバ(SS)/Freudis Nova
◯パワー スピード / ✖素材型 守備 アプローチ
H.ラミレス(元レッドソックス)と比較される大器。遊撃手離れした打撃力を有するが、長く遊撃を守り続けられるかは疑問。RではOPS.797・6ホーマーをマークしたが、攻守に荒削り。打撃では辛抱強さを身に着ける必要があり、守備ではルーティンプレーに課題。
17.ブランドン・ビエラク(RHP)/Brandon Bielak
◯速球 4球種 / △チェンジアップ コマンド
◯速球 / ✖素材型
18年ドラフト2巡目の高卒右腕。超高校級の球威を誇り、最速96マイルのシンカーとスライダー、カーブのコンビネーションは抜群。フォームの再現性も高く、コマンドも同世代の投手よりも発達している。未来のローテーション投手として期待。
◯速球 奪三振 / △コマンド リリーフ向き?
大学では通算BB/9=5.3と制球難に苦しんだが、18年はA/A+で100.2回を投げて防御率2.32・K/9=10.2・BB/9=2.9と制球を改善させブレーク。6-4の長身から92-96マイルの速球と平均以上のスライダー&カーブを投げ込む。ブルペン向きか。
アレックス・マッケーナ(OF)/Alex McKenna
◯打撃 / △両翼向き?
18年ドラフト4巡目のパンチ力あるCF。打撃は力強いスイングでライナーを量産しA-/Aで打率.311・7本塁打・OPS.906と好デビュー。平均的なスピードからCFに残れるかは評価が分かれるが、4番手外野手として期待。