2019年1月29日火曜日

2019 HOUSTON ASTROS TOP 20 PROSPECTS

2019 HOUSTON ASTROS

TOP 20 PROSPECTS

Forrest Whitley(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.フォレスト・ウィットリー(RHP)/Forrest Whitley
◯球威 変化球 コマンド 体格 奪三振 / 
エースポテンシャル。93-97マイルの速球を主体に、カッター&カーブ&チェンジアップはどれも決め球になる上質な球種。コマンドを磨いていけば球界を代表するエース投手になれる。マイナー3年でK/9=13.3と支配力が傑出している。

2.カイル・タッカー(OF)/Kyle Tucker
◯パワー 打撃 / △両翼向き?
卓越したコンタクトスキルを生かし、フライボール革命を取り入れ長打力が開眼。3Aで打率.332・24本塁打・OPS.989をマークしメジャー初昇格も経験。3年連続20盗塁以上と足も使えるが、守備はセンターよりも両翼向きとも。

3.ヨーダン・アルバレス(OF)/Yordan Alvarez
◯打撃 パワー / ✖スピード LF守備
パワーと打撃技術を兼ね備えたヒッティングプロスペクト。マイナー3年で打率.301・OPS.888・四球率11%をマークし、18年はキャリアハイとなる20ホーマーとパワーも付けている。一方で6-5/255と体が大きくスピードに欠けるため、LF守備は平均以下。将来は1B専門か。

4.ジョシュ・ジェームズ(RHP)/Josh James
◯速球 3球種 奪三振/ △コマンド
18年は2A/3Aで21先発して防御率3.23・K/9=13.5とブレーク。MLBでは23イニングという限られたサンプルながら速球、チェンジアップ、スライダーいずれも被打率1割台と支配力を発揮。速球は平均97.2マイル、最速101マイルを計測。

5.コービン・マーティン(RHP)/Corbin Martin
◯速球 カーブ 奪三振 / 
最速98マイルの速球とカーブのコンビネーションはパワフル。プロ入り時は制球難からブルペン転向が目されていたが、マイナー2年で防御率2.44・BB/9=2.6とコマンド面の不安を払拭。チェンジアップも向上を辿り、3球種揃った。

6.J.B. バカウスカス(RHP)/J.B. Bukauskas
◯速球 スライダー 奪三振 / △体格 コマンド チェンジアップ
投手としては小柄だが、パワフルなストレート&スライダーのコンビネーションで打者を捻じ伏せる本格派。小柄な体格に加え、力みがちなフォームで耐久性に不安。コマンド&チェンジアップも平均以下で先発適性に疑問も、将来像はS.グレイ(レッズ)か。

7.シオネル・ペレス(LHP)/Cionel Perez
◯速球 4球種 / △体格
キューバ出身。16年にアストロズ入り後、球速が急成長。93-98マイルの沈む速球を主体に4球種を器用に織り交ぜる完成度の高い左腕に成長を遂げた。18年は2A/3Aで73.2回を投げて防御率2.08と好投。MLBデビューも果たした。しかし5-11/170の小柄な体格から耐久性を不安視されており、ロングリリーフの方がフィットする?

8.フランバー・バルデス(LHP)/Framber Valdez
◯速球 カーブ グラウンドボーラー 奪三振 / △コマンド リリーフ向き?
絶品カーブはメジャー37イニングで被打率.098・空振り率12.6%を記録。91-95マイルのシンカーとのコンビネーションでK/9=8.3・GB%=70%をマーク。制球がネックでマイナーでは2年続けて防御率4点台のパフォーマンスも、マイナー4年でK/9=10.3と支配力は◎。

9.ブライアン・アブレイユ(RHP)/Bryan Abreu
◯速球 カーブ 奪三振 / ✖コマンド 素材型
18年はA-/Aで54.1回を投げて防御率1.49・K/9=14.9と支配的なパフォーマンスで一躍注目を浴び、オフには40人枠入りを果たした。コマンドは発展途上だが、93-96マイルの速球とスピンの利いたカーブのコンビネーションは威力抜群。

10.ギャレット・スタッブス(C)/Garrett Stubbs
◯肩 C守備 アプローチ / ✖パワー
小柄ながら運動能力に優れたアスリート捕手。17年は2A/3AでOPS.649と苦しんだが、18年は3AでOPS.836と復活。パワーはないがアプローチとコンタクトに長ける。抜群の運動能力を生かした捕手守備の評価は高く、仮に打撃がダメでも良いバックアップになれる。

11.ロジェリオ・アルメンテロス(RHP)/Rogelio Armenteros
◯チェンジアップ 奪三振 / 
球威では傘下内の他の投手に劣るが、5球種をバランスよく織り交ぜる投球術が光る。中でも鋭く落ちるチェンジアップがベストピッチ。18年は3Aで防御率3.74・K/9=10.2をマーク。ポテンシャルはローテ4~5番手相当。

12.セス・ビーア(OF/1B)/Seth Beer
◯パワー アプローチ / ✖守備走塁
18年ドラフト1巡目のスラッガータイプ。大学3年間で56ホーマー・98K/198BBをマークしており、マイナーでも12ホーマー・OPS.885の好デビュー。長打力に加え、四球も多い。鈍足で守備走塁での貢献は見込めず、将来は1B/DHとの見立て。

13.タイラー・アルビー(RHP)/Tyler Ivey
◯奪三振 / △メカニクス コマンド
17年ドラフト3巡目。18年はA/A+で防御率2.97・K/9=10.8・BB/9=2.3をマーク。90-95マイルのホップ型の速球と縦に割れるカーブのコンビネーション。プロでは安定した制球を見せているが、大きく足を上げる複雑なフォームから先発適性を不安視するスカウトも。

14.クリスチャン・ハビアー(RHP)/Cristian Javier
◯奪三振 / △球威 コマンド
速球は89-93マイルと球威は並だが、タイミングの取りにくいフォームとスピンレートの高さでA/A+では防御率2.70・K/9=11.9をマーク。カーブやチェンジアップで打者のバランスを崩す。2年続けてBB/9=4.0オーバーの制球と球速不足から上位での投球に懸念。

15.ルイス・サンタナ(2B)/Luis Santana
◯打撃 / △素材型 パワー 肩
今オフにJ.D.デービスとのトレードでメッツから加入。5-8/175と小柄だがアプローチの良い広角にライナーを飛ばす打撃が素晴らしい。Rでは打率.348・OPS.917をマーク。守備は肩が弱く2Bが適任。ユーティリティー性にはやや欠けるが、レギュラー2B相応のポテンシャル。

16.フレウディス・ノバ(SS)/Freudis Nova
◯パワー スピード / ✖素材型 守備 アプローチ
H.ラミレス(元レッドソックス)と比較される大器。遊撃手離れした打撃力を有するが、長く遊撃を守り続けられるかは疑問。RではOPS.797・6ホーマーをマークしたが、攻守に荒削り。打撃では辛抱強さを身に着ける必要があり、守備ではルーティンプレーに課題。

17.ブランドン・ビエラク(RHP)/Brandon Bielak
◯速球 4球種 / △チェンジアップ コマンド
オーバースローからキレの良い4球種を投げ分ける。スピンレートの高い91-94マイルの速球、決め球のスパイクカーブ、左打者に有効なチェンジアップはいずれも平均以上の評価。18年はA+/2Aで117回を投げて防御率2.37・K/9=10.1・BB/9=3.0をマーク。

18.ジェイソン・シュローダー(RHP)/Jayson Schroeder
◯速球 / ✖素材型
18年ドラフト2巡目の高卒右腕。超高校級の球威を誇り、最速96マイルのシンカーとスライダー、カーブのコンビネーションは抜群。フォームの再現性も高く、コマンドも同世代の投手よりも発達している。未来のローテーション投手として期待。

19.アブラハム・トロ・ヘルナンデス(3B)/Abraham Toro-Hernandez
◯パワー アプローチ 肩 / △コンタクト
アベレージは低いが、パワーとアプローチを兼ね備えたスイッチヒッター。18年はA+/2Aで打率.247・16本塁打・OPS.779・四球率11.3%をマーク。運動能力が高く、強肩を生かした3B守備もセールスポイントの一つ。マイナー3年で打率.248止まり。

20.ピーター・ソロモン(RHP)/Peter Solomon
◯速球 奪三振 / △コマンド リリーフ向き?
大学では通算BB/9=5.3と制球難に苦しんだが、18年はA/A+で100.2回を投げて防御率2.32・K/9=10.2・BB/9=2.9と制球を改善させブレーク。6-4の長身から92-96マイルの速球と平均以上のスライダー&カーブを投げ込む。ブルペン向きか。

Plus One Prospect
アレックス・マッケーナ(OF)/Alex McKenna 
◯打撃 / △両翼向き?
18年ドラフト4巡目のパンチ力あるCF。打撃は力強いスイングでライナーを量産しA-/Aで打率.311・7本塁打・OPS.906と好デビュー。平均的なスピードからCFに残れるかは評価が分かれるが、4番手外野手として期待。

2019年1月26日土曜日

2019 MINNESOTA TWINS TOP 20 PROSPECTS

2019 MINNESOTA TWINS

TOP 20 PROSPECTS

Royce Lewis(SS)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ロイス・ルイス(SS)/Royce Lewis
◯打撃 スピード メークアップ / △素材型 SS守備 パワー
J.マウアー以来となる全体1位指名。T.ターナー(ナショナルズ)のようなスケールの大きいリードオフマンSSになれるかもしれない逸材。20-80スケールで70評価のスピードと洗練されたメークアップに定評。A/A+では14ホーマー・OPS.803をマーク。

2.アレックス・キリロフ(1B/OF)/ Alex Kirilloff
◯打撃 パワー / △素材型 
本人も尊敬するというJ.ハミルトン(元レンジャース)を彷彿とさせる豪快なスイングがトレードマーク。大振りながら並外れた打撃センスでパワーとアベレージを両立。高校ではCFを守っていた運動能力も合わせてC.べリンジャー(ドジャース)と共通点が多い。A/A+で打率.348・20本塁打・OPS.970。

3.ブラスダー・グラテロル(RHP)/Brusdar Graterol
◎速球 / ◯3球種 / △素材型
96-100マイルの速球と90マイルに迫るスライダー&チェンジアップのコンビネーションは球威抜群。TJ復帰2年でBB/9=2.6と制球も安定している。18年はA/A+で19先発して防御率2.74・K/9=9.4・BB/9=2.5をマーク。

4.ルイス・ソープ(LHP)/Lewis Thorpe
◯速球 奪三振 / ✖耐久性 
オーストラリア出身の逸材。18年はTJ手術を乗り越え、2A/3Aで25先発を果たすなど耐久面の不安を払拭するシーズンとなった。93マイル前後の速球、カーブ、チェンジアップを織り交ぜてK/9=10.5・BB/9=2.5。ローテーション3番手相当のポテンシャル。

5.アキル・バドゥー(OF)/Akil Baddoo
◯打撃 アプローチ スピード / △肩 素材型
チームOBのトリ・ハンターと比較される原石。ベストツールは20-80スケールで60のスピード。打撃はラインドライブ重視で、SLG.419とパワーも十分。四球率14.3%・三振率24%と三振も四球も多い辛抱強いアプローチ。守備もCFでOKなレベル。

6.トレバー・ラーナック(OF)/Trevor Larnach
◯打撃 アプローチ / △守備走塁
18年ドラフト全体20位。走守は平均以下だが打撃が武器のカレッジ選手。三振も四球も多いアプローチだが、R/Aでは三振を減らし5ホーマー・OPS.890をマーク。将来像は少なくとも左のプラトーン要員にはなれるだろう。

7.ワンダー・ハビアー(SS)/Wander Javier
◯ファイブツール / ✖素材型
M.サノーを上回る球団最高額の契約金$4Mで入団の大器。ズバ抜けたファイブツールを有し、順調に育てばMLBを代表する遊撃手になれる。18年は故障によりプレーがなかったが、19年シーズンにブレークに期待。

8.ブレント・ルーカー(OF)/Brent Rooker
◯パワー / △守備走塁 コンタクト
元ツインズ主砲J.ウィリンガムと比べられる豪快なパワーヒッター。プロ2年目にして開幕から2Aでシーズンを過ごし22ホーマー・.ISO.211と長所を発揮。三振率26.4%は要改善だが、四球率9.9%とアプローチは悪くない。

9.スティーブン・ゴンサルべス(LHP)/Stephen Gonsalves
◯速球 チェンジアップ 奪三振 体格 / △コマンド
長身で長いリーチから角度のある速球とブレーキの利いたチェンジアップのコンビネーション。マイナー6年でK/9=9.5をマークも、18年は2A/3AでBB/9=4.8と制球難に苦しんだ。コマンドを安定させられればB.スネル(レイズ)のようにブレークもあり得る。

10.ジョーダン・バラゾビック(RHP)/Jordan Balazovic
◯速球 奪三振 / △素材型
細身の体格ながら、90マイル中盤の速球とキレあるスライダーのコンビネーションは力強い。19歳のシーズンにしてK/9=11.6・BB/9=2.6と制球も安定している。伸びしろも大きく、これからの成長に期待。

11.ホアン・ドゥラン(RHP)/Jhoan Duran
◯速球 奪三振 グラウンドボーラー / △コマンド 変化球
18年はAでK/9=10.4・GB%=54%と高い奪三振とゴロアウト率をマーク。大柄な体格から96-98マイルの速球と、93-94マイルのスプリットとシンカーの中間「スプリンカー」を投げ下ろす。カーブは角度があり、決め球にもゴロを打たせるのにも有効。

12.ニック・ゴードン(SS/2B)/Nick Gordon
◯守備走塁 / △パワー ツール
ディー・ゴードン(マリナーズ)の弟。兄のようなズバ抜けた運動能力は持っていないが、確率よく外野の間を破る打撃技術では勝る。18年は2AでOPS.903も、3Aでは.544。マイナー通算OPS.704は守備型で知られるB.クロフォードやA.エスコバーのマイナー時代よりも下。

13.ブレイン・エンロウ(RHP)/Blayne Enlow
◯カーブ 速球 体格 / △素材型
縦横2種類のカーブは絶品で、速球も最速94マイル。6-3/180の理想的な体格に加え、投球フォームも滑らかで伸びしろは十分。フルシーズン1年目はAでK/9=6.8・BB/9=3.4とややインパクト不足か。

14.ザック・リテル(RHP)/Zack Littell
◯コマンド / △球威
17年にはマイナートップの19勝をあげた先発右腕。球威はそこまでではなく、ストライク先行の投球で試合を作り上げるイニングイーター。18年は2A/3Aで防御率3.98をマークし、MLBでも8試合に登板した。

15.タイラー・ウェルズ(RHP)/Tyler Wells
◯4球種 コマンド 体格 /
マイナー3年でK/BB=3.84のコマンドを武器に、キレの良い4球種をゾーンに集めるフライボーラー。6-8/265の大柄な体格と併せてワークホース向き。18年はA+/2Aで21先発して防御率2.49をマークした。

16.ルイス・アラエズ(2B)/Luis Arraez
◯コンタクト / △ユーティリティー向き 守備走塁 / ✖パワー
マイナー5年で打率.329の安打製造機。小柄でパワーはなく、守備走塁も平凡なためレギュラーとしてやっていけるかは微妙だが、2B/3B/SSを器用にこなすユーティリティーさはどのチームにも重宝されるはずだ。

17.ユニアー・セベリーノ(2B)/Yunior Severino
◯パワー / ✖素材型
元々はブレーブスと契約も、ブレーブスが海外FAで不正をしていたためFA処分に。その後ツインズと契約金$2.5Mの契約を結んだ。柳田悠岐(ホークス)を彷彿とさせる豪快なスイングで、Rでは49試合で8ホーマーを放った。

18.ギルバート・セレスティーノ(OF)/Gilberto Celestino
◯CF守備 / △素材型 打撃 
R.プレスリーとのトレードで昨年にアストロズから加入。A.アルモラ(カブス)と比較される好守のCF。打撃はアルモラ同様にコンタクト重視のフリースインガー。R/A-/2Aで計64試合に出場して打率.287・5本塁打・OPS.747をマーク。

19.ライアン・ジェファーズ(C)/Ryan Jeffers
◯打撃 アプローチ / △守備
18年ドラフト2巡目。成熟したアプローチと二桁本塁打が見込める長打力が魅力の攻撃型捕手。R/AではOPS.946・四球率11.9%・三振率16.2%をマークした。一方で捕手としての守備力には疑問。捕手に残れるかが今後のバリューを左右する。

20.トラビス・ブラッケンボーン(3B/2B)/Travis Blankenhorn
◯パワー / △スピード コンタクト
シンプルかつ力強いスイングは若き日のA.ゴードン(ロイヤルズ)と比較される。マイナーで3年連続二桁本塁打のパワーは魅力だが、コンタクトに課題があり、18年は打率.234・三振率25.7%・四球率6.9%。守備では機敏さに欠け、守備範囲に不安。

Plus One Prospect
ウィリアンズ・アストゥーディオ(C/1B)/Willians Astudillo
◎コンタクト / △パワー 捕手守備
フリースインガーながらズバ抜けたコンタクト技術をもつ安打製造機。マイナー9年で三振率3.3%・四球率3.5%・打率.306をマーク。本職は捕手だが、内外野両翼もこなすユーティリティー。メジャーでは30試合で打率.355・三振率3.0%と持ち味を発揮。

2019年1月19日土曜日

2019 KANSAS CITY ROYALS TOP 20 PROSPECTS

2019 KANSAS CITY ROYALS

TOP 20 PROSPECTS

Brady Singer(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ブレイディ・シンガー(LHP)/Brady Singer
◯球威 コマンド 即戦力 / △チェンジアップ
18年ドラフト全体18位。即戦力でローテーション半ば相当の活躍が期待できる。スリークォーターから威力のあるシンカー&スライダー。コマンドの評価も平均以上だが、大学ではチェンジアップをあまり投げておらず、第3球種に不安。

2.カイル・リー(OF)/Khalil Lee
◯パワー 肩 スピード アプローチ / △素材型 コンタクト
パワーとスピードを兼ね備える攻撃面に加え、CFに残れる守備力も併せ持つ5ツール候補。18年は100試合で6ホーマーとHRは量産できなかったが、三振率を32%→25%に減らしながら、四球率を12%→14%に上げるなどアプローチ面での成長が見られた。

3.MJ メレンデス(C)/MJ Melendez
◯肩 C守備 運動能力 パワー / ✖コンタクト 素材型
運動能力抜群のオールラウンドキャッチャー。レシービングは発展途上だが、プレート後方での機敏さや座り投げで盗塁阻止するキャノンアームは魅力満点。Aではリーグトップの盗塁阻止率42%。打撃は打率.251・三振率30.3%も19ホーマー・ISO.241をマーク。

4.ダニエル・リンチ(LHP)/Daniel Lynch
◯速球 3球種 コマンド 即戦力 / 
18年ドラフト全体34位。大学では90マイル前後のツーシーム主体も、プロではフォーシーム主体に切り替えたことでR/Aで防御率1.58・K/9=10.7・BB/9=1.4と支配力が向上。スライダー&チェンジアップも扱え、制球も◎。即戦力のローテーション4番手。

5.ニッキー・ロペス(SS)/Nicky Lopez
◯スピード アプローチ 守備 / ✖パワー
マイナー3年で.291/.371/.394をマークのコンタクトヒッター。非力ながらも昨季は2A/3Aでキャリアハイの9ホーマーを放ち、52K/60BBと持ち前のアプローチにも磨きをかけた。守備走塁も◎で、将来像はKCレギュラーのアルシデス・エスコバーか。

6.ジャクソン・コワー(RHP)/Jackson Kowar
◯速球 チェンジアップ / △カーブ コマンド
18年ドラフト全体33位。最速97マイルの速球とプラスプラスのチェンジアップを滑らかなフォームから投げ分ける。カーブとコマンドの出来がブルペン転向か先発残留かを左右する。いずれにせよシンガー、リンチ同様に早期昇格が見込める。

7.カルロス・ヘルナンデス(RHP)/Carlos Hernandez
◯速球 チェンジアップ / △素材型
193cm/79㎏の伸びしろ溢れる体格から94-97マイルの速球&チェンジアップ&カーブを投げ込む。18年はAで15先発して防御率3.29・K/9=9.3・BB/9=2.6と安定した投球内容。同年代の選手と比べ、フォームの再現性も高く先発適性あり。

8.ニック・プラット(1B)/Nick Pratto
◯打撃 アプローチ 1B守備 / △素材型
17年ドラフト全体14位。卓越した選球眼と打撃技術からJ.ボットー(レッズ)と比較される左打者だが、フルシーズン1年目は14ホーマー・OPS.786とインパクト不足な上、三振率27.9%とコンタクトに不安。肝心の打撃で結果を出せないと厳しい。

9.カイル・イスベル(OF)/Kyle Isbel
◯スピード CF守備 / △パワー
ガッツ溢れる俊足巧打のリードオフCF。積極走塁とダイビングキャッチが代名詞。打撃はコンパクトに左右へライナーを打ち分ける二塁打マシーン。R/Aでは打率.326・7本塁打・OPS.893と好デビュー。ハイフロアーで4番手外野手として計算できる。

10.クリス・ビュビック(LHP)/Kris Bubic
◯3球種 / △コマンド
18年ドラフト全体40位。ゆったりとしたフォームから「思ったよりも来る」速球とブレーキの利いたチェンジアップで打者を欺く米製和田毅(元ホークス他)。Rでは防御率4.03・K/9=12.6・BB/9=4.5とやや制球難を露呈。

11.イェフリ・デルロサリオ(RHP)/Yefri Del Rosario
◯速球 / △素材型
元々ブレーブスと100万ドルで契約も、ブレーブスの契約違反によりFAとなり、ロイヤルズ入りした。19歳と若くまだ粗削りだが、91-97マイルの速球とスライダーの威力は抜群。Aでは15先発して防御率3.19・K/9=8.2・BB/9=3.3。

12.ブルワー・ヒックリン(OF)/Brewer Hicklen
◯パワー スピード / △LF向き? / ✖肩 コンタクト
17年ドラフト7巡目ながらフットボールで鳴らしたパワーとスピードは要注目。18年はAで打率.307・17本塁打・OPS.930・27盗塁をマーク。三振率28.2%とアプローチが不安定で、A+昇格後は22試合/OPS.573と成績を落としており、19年は不安を払拭できるかがカギとなるだろう。

13.オースティン・コックス(LHP)/Austin Cox
◯速球 カーブ 奪三振 / △コマンド
18年ドラフト5巡目、投げっぷりの良い大型左腕。193cmの長身から最速95マイルの速球と大きく割れる縦カーブをテンポよく投げ下ろし、RではK/9=13.8をマーク。BB/9=4.1と制球をより安定させることが課題。

14.セウリー・マティアス(OF)/Seuly Matias
◯パワー 肩 / ✖コンタクト 素材型
15年に契約金225万ドルで入団の大器。ズバ抜けたパワーと強肩を秘めたアスリートで、18年はAでリーグトップの31ホーマーを放つ活躍。しかし三振率34.8%・四球率6.4%とヒットツールが壊滅的なためハイリスクなプロスペクト。

15.マイケル・ギグリオッティ(OF)/Michael Gigliotti
◯打撃 スピード CF守備 / ✖パワー 肩
俊足を生かした攻守が魅力の1番センター候補。17年はR/Aで打率.320・4本塁打・OPS.877・22盗塁と最高のプロデビューを飾ったが、18年は故障により6試合の出場にとどまった。19年の巻き返しに期待。

16.トレバー・オークス(RHP)/Trevor Oaks
◯シンカー グラウンドボーラー コマンド / ✖奪三振
低めに90マイル中盤の高速シンカーを集めるグラウンドボーラー。18年は打高の3Aで22先発して防御率3.23と好投し、メジャーデビューも経験。BB/9=2.0と制球は安定しているが、K/9=6.1と決め球不足でローテーション下位のイニングイーター向き。

17.リチャード・ラブレディ(LHP)/Richard Lovelady
◯速球 奪三振 / 
スリークォーターから最速97マイルの速球と切れ味鋭いスライダーを投げ込むリリーフ左腕。18年はリリーフとして73イニングを投げ防御率2.47・K/9=8.8・BB/9=2.6と好投。J.ヘイダー(ブルワーズ)のようなインパクトあるロングリリーバーになり得る。

18.ジョナサン・ボウラン(RHP)/Jonathan Bowlan
◯体格 速球 / △変化球
18年ドラフト2巡目、198cm/118㎏の巨漢右腕。Rでは防御率6.94・K/9=5.9と不安なデビューも、大学ではK/9=11.0・BB/9=1.9と見事な投球内容だった。最速97マイルの速球をゾーンに集めるイニングイータータイプも、変化球の質向上がローテーション残留のカギ。

19.ジャンサー・ララ(RHP)/Janser Lara
◯速球 / △リリーフ向き コマンド 素材型
先発投手としては体格、制球、球種どれも不十分だが、最速100マイルを計測するハードボーラー。18年はR/Aで71.1回を投げて防御率3.91・K/9=10.2・BB/9=3.9をマーク。19年も先発として出番を与えらえる予定だが将来像はブルペンだろう。

20.メイブリス・ビロリア(C)/Meibrys Viloria
◯C守備 / △パワー
昨季21歳にしてメジャーデビューを飾ったコロンビア出身の守備型キャッチャー。パワーレスでレギュラー捕手になれるかは疑問だが長くバックアップ捕手を務められるだろう。マイナー5年でOPS.765。

Plus One Prospect
クリス・エリス(RHP)/Chris Ellis
◯速球 / △リリーフ向き? コマンド
ルール5ドラフトからのトレードで今オフ加入。18年は2A/3Aで10勝・防御率3.93・K/9=8.4・BB/9=2.5をマーク。リリーフ時には93-97マイルを計測しており、スイングマン起用が見込まれる。

2019年1月15日火曜日

2019 DETROIT TIGERS TOP 20 PROSPECTS

2019 DETROIT TIGERS

TOP 20 PROSPECTS

Casey Mize(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ケーシー・マイズ(RHP)/Casey Mize
◯球威 コマンド3球種 体格 即戦力 / 
18年ドラフト全体1位指名。現行のドラフト制度になってからは史上最高額の契約金750万ドルで合意した。速球、スライダー、スプリット、コマンドいずれもプラス評価でローテーション上位のポテンシャル。即戦力で19年でのデビューも視野。

2.マット・マニング(RHP)/Matt Manning
◯速球 カーブ 体格 奪三振 / △コマンド チェンジアップ
父は元NBAプレーヤー。父譲りの6-6/185の体格に恵まれた運動能力を秘める大器。安定感には欠けるが、長身から繰り出される速球&カーブは球威抜群。18年はA/A+/2Aで22先発して防御率3.29・K/9=11.8・BB/9=3.9。コマンドとチェンジアップの向上が課題。

3.アイザック・パレイデス(SS)/Isaac Paredes
◯打撃 肩 アプローチ / △スピード 3B・2B向き? 
19歳にして完成された打撃。バレルやアプローチを熟知しており、A+/2Aで15ホーマー・OPS.815(四球率10.2%・三振率15.1%)をマーク。今はSSを守っているが、守備範囲の問題から将来は3B転向が濃厚。

4.ダズ・キャメロン(OF)/Daz Cameron
◯打撃 CF守備 / △素材型
父マイクはゴールドグラブ3度の元メジャーリーガー。父のような突出したツールは持っていないが、走攻守しっかりと整っている。打撃はまだ未熟ながらバレルを理解したスイングでA+/2A/3Aで8ホーマー・OPS.749。CF守備も平均以上の評価。

5.フランクリン・ペレス(RHP)/Franklin Perez
◯速球 変化球 コマンド 体格 / △肩の故障
17年夏にJ.バーランダーの見返りとしてアストロズから加入。21歳にして球威とコマンドを両立しており、近い将来ローテーション3番手を狙える。18年は肩の故障により7登板にとどまり7月以降はシャットダウンとなった。

6.パーカー・メドウズ(OF)/Parker Meadows
◯パワー スピード CF守備 / △コンタクト 素材型
18年ドラフト2巡目の高卒選手。オースティン・メドウズ(レイズ)の弟。長身でコンタクトに不安はあるがCFに残れる守備力と「20-20」も狙えるパワー&スピードを両立。R/A-ではOPS.850と好デビューも、三振率29.2%は懸念材料。

7.ジェーク・ロジャース(C)/Jake Rogers
◎C守備 / △コンタクト
マイナートップレベルの守備力を有し、最低でもバックアップ捕手にはなれる。打撃は低打率ながら17ホーマーと一発がある。5月末でOPS.494と苦しんでいたが、6月以降はOPS.871と復調した。

8.クリスティン・スチュワート(OF)/Christin Stewart
◯パワー / ✖守備走塁
プルヒッターで高打率は望めないが、パワー&選球眼は平均以上。マイナーでは2年連続でリーグの本塁打王を獲得している。18年は3Aで23ホーマー・OPS.851をマーク。守備走塁はからっきしでDH専門との見立て。

9.アレックス・ファエド(RHP)/Alex Faedo
◯3球種 / △耐久性 球威ダウン 一発病
フロリダ大では平均以上の3球種を扱うエースポテンシャルを見せていたが、プロでは球威ダウンにより評価を落としている。コマンドで勝負するタイプでもないので、球威を回復できるかどうかが今後の課題。18年はA+/2Aで24先発して防御率4.04をマークも、2Aでは60回/15HRと一発病を発症。

10.ジェーコブ・ロブソン(OF)/Jacob Robson
◯コンタクト スピード / △パワー
非力な1番CFとの見立てだったが、2A/3Aでキャリアハイの11ホーマー・OPS.816と長打力を伸ばして評価急上昇。四球率11.2%とアプローチも辛抱強い。平均を大きく上回るスピードを生かしたCF守備は平均以上で、4番手外野手として計算できる。

11.ウェンセール・ペレス(SS)/Wenceel Perez
◯打撃 SS守備 / ✖パワー 素材型
体は大きくないが、パワー以外の4ツールは平均以上。打撃は19歳にしてバレルを理解しており、R/A-/Aで打率.312・3本塁打・OPS.791をマークした。四球率7.6%・三振率13.5%とアプローチも良い。守備も現段階ではSSに残れるとの見立て。

12.コディ・クレメンス(2B)/Kody Clemens
◯パワー アプローチ / △守備走塁
サイヤング賞を7度獲得した名投手ロジャー・クレメンスの息子。走守は平均以下だがパワーが自慢の攻撃型二塁手で、A/A+では5ホーマー・OPS.816と好デビュー。四球率10.5%・三振率17.7%とアプローチも落ち着いている。

13.ブロック・デサレージ(OF)/Brock Deatherage
◯パワー スピード /  
18年ドラフト10巡目。R/A/A+で打率.326・7本塁打・OPS.890と素晴らしいデビュー。パワフルなバッティングで広角に長短打を量産できる。60試合で19盗塁を決めたスピードも自慢で、CF守備でもガッツ溢れる好捕を披露する。パワーとスピードを備えたCFとして注目。


14.ボー・バロウズ(RHP)/Beau Burrows
◯速球 / △リリーフ向き? チェンジアップ コマンド
常時92-94マイルの伸びのある速球とスピンの利いたパワーカーブは威力抜群。2Aで26先発して防御率4.10・K/9=8.5・BB/9=3.8をマーク。先発に残るにはコマンドとチェンジアップを磨いていく必要がある。球種的な問題からリリーフ向きか。

15.カイル・ファンクハウザー(RHP)/Kyle Funkhouser
◯速球 奪三振 / △耐久性 コマンド
チェンジアップが向上し、速球とスライダー主体の投球から脱却に成功。2A/3Aで19先発して防御率3.96・K/9=8.8・BB/9=4.5をマーク。球威はローテーション半ばクラスだが、コマンドと耐久性の不安からブルペン転向が目されている。

16.ウィリー・カストロ(SS)/Willi Castro
◯SS守備 / △打撃 素材型
21歳ながら3Aに到達。平均以上のSS守備はメジャー級との評判で、リーグの監督が選ぶベストSSディフェンダーにも選ばれた。一方で打撃面に疑問。2A/3Aで打率.264・9本塁打・OPS.708をマーク。コンパクトなスイングでライナーを生み出すが、長打力不足な上にフリースインガー。

17.スペンサー・ターンブル(RHP)/Spencer Turnbull
◯速球 グラウンドボーラー / △変化球 コマンド リリーフ向き?
94-97マイルの高速シンカーが武器のグラウンドボーラー。奪三振能力も伸ばしており、18年はキャリアハイとなるK/9=10.0をマークした。26歳と正念場を迎えており、19年はメジャー定着を目指したい。

18.マット・ホール(LHP)/Matt Hall
◯カーブ 奪三振 / ✖球威
18年はスイングマンとして2A/3Aで計114.1回を投げ、防御率2.13・K/9=10.6をマーク。メジャーデビューも経験した。速球は80マイル台と球威はないが、スピンの利いたカーブが絶品。メジャーでも便利屋としての活躍に期待。

19.グレゴリー・ソト(LHP)/Gregory Soto
◯速球 奪三振 / △リリーフ向き? / ✖コマンド チェンジアップ
荒削りだが傘下トップクラスの球威を誇る未完の大器。90マイル中盤の速球とカーブを売りにA+では113.1回/115K。ダイナミックな投球フォームもあって、BB/9=5.6と制球難。将来像はブルペンと見られている。

20.タリク・スクーバル(LHP)/Tarik Skubal
◯速球 / △コマンド
18年ドラフト9巡目。大学では制球難に苦しんでいたが、プロでは22.1回を投げて防御率0.41・K/9=13.3・BB/9=1.6と完璧な内容。大きく足を上げ力みの入ったフォームだが、92-95マイルの速球とスライダーのコンビネーションは威力抜群。

Plus One Prospect
カルロス・グズマン(RHP)/Carlos Guzman
◯速球 / ✖素材型
3Bとしてプロ入りも、17年から投手コンバート。投手経験が浅く変化球やコマンドの精度はまだまだだが、92-94マイルの速球は力強い。A-では11先発して防御率3.86・K/9=9.1・BB/9=2.5をマーク。

2019年1月11日金曜日

2019 CLEVELAND INDIANS TOP 20 PROSPECTS

2019 CLEVELAND INDIANS

TOP 20 PROSPECTS

Triston McKenzie(RHP)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.トリストン・マッケンジー(RHP)/Triston McKenzie
◯速球 カーブ 奪三振 / △耐久性
6-5/165と細身ながら力あるボールを投げ込み、2Aで防御率2.68をマーク。平均92マイルの速球はエクステンションに優れ、空振りが取れる。スピンの利いたカーブも高評価。21歳ながら3A開幕が目され、ローテーション上位のポテンシャル。

2.ノーラン・ジョーンズ(3B)/Nolan Jones
◯打撃 アプローチ 肩 / △スピード 守備
A/A+で19ホーマー・OPS.871をマーク。華麗なスイングでフィールド全体に打ち分け、傘下最多の89四球を選ぶなどアプローチも辛抱強い。強肩を生かした守備はホットコーナー向きだが、グラブ捌きやフットワークは要改善。

3.ジョージ・バレラ(OF)/George Valera
◯打撃 / △両翼向き? / ✖素材型
傑出した打撃技術と両翼向きの守備力からJ.ソト(ナショナルズ)と比較されている18歳。華麗なスイングでバックスピンの利いた打球を広角に打ち分ける。昨年のソト同様、マイナーでの実績は皆無だが19年シーズンのブレークに期待。

4.イーサン・ハンキンス(RHP)/Ethan Hankins
◎速球 / ◯変化球 コマンド 体格 / ✖故障明け
18年ドラフト1巡目。肩の故障によりドラフトでは評価を落としたが、万全ならエースポテンシャル。球威、変化球、制球力、体格、どれも恵まれており、G.コール(アストロズ)の再来との呼び声高い。

5.ユー・チャン(SS/3B)/Yu Chang
◯パワー 肩 3B守備 / ✖コンタクト
台湾出身の攻撃型遊撃手。遊撃手離れしたパワーを持っており、18年は3Aで13本塁打・OPS.741をマーク。三振率27.8%とコンタクト面に不安。メジャーでF.リンドーアがいるため三塁転向が既定路線。三塁守備は20-80スケールで「70」をつけるスカウトも。

6.ルイス・オビエド(RHP)/Luis Oviedo
◯コンタクト スピード 肩 / △アプローチ パワー 素材型
19歳ながら94-98マイルの速球でゾーンを積極的に攻める投げっぷりの良い右腕。スライダー、チェンジアップも平均から平均以上と変化球も発達している。加えて6-4/170と体格も先発向き。A-/Aでは11先発で防御率2.05・K/BB=3.94。

7.ブライアン・ロッチオ(SS)/Brayan Rocchio
◯コンタクト スピード メークアップ / ✖素材型
17歳ながらRでリーグ3位の打率.343をマークしたヒットセンス抜群のスイッチヒッター。スピードツールも平均以上で、60試合で22盗塁を決めた。遊撃守備でも平均以上の守備範囲を示している。メークアップの評判も良く、スター選手になり得る。

8.レニー・トーレス(RHP)/Lenny Torres
◯速球 / ✖素材型 チェンジアップ
18年ドラフト全体41位の高卒右腕。最速で96-97マイルに達する速球と切れ味鋭いスライダーのコンビネーションは球威◎。Rでは15.1回/22K/4BB/防御率1.76と好投。チェンジアップを磨いていけば先発ローテーション入りも見えてくる。

9.オスカー・メルカド(OF)/Oscar Mercado
◯スピード 肩 CF守備 / △パワー
昨夏にトレードで加入。ダイナミックな5ツール候補で、マイナーで4年連続30盗塁以上のスピードがベストツール。肩も平均以上でCF守備も抜群。打撃はホームランバッターではないが、鋭い打球で外野の間を破り、二塁打を量産する。

10.ノア・ネイラー(C)/Noah Naylor
◯パワー アプローチ 肩 / ✖守備 素材型 
18年ドラフト1巡目の高卒捕手。パワーとアプローチを両立した打撃が最も評価されており、Rでは四球率15.1%・三振率20.1%と安定した打撃内容だった。守備では運動能力が高く肩も強いが、レシービングなどの捕球技術を磨く必要がある。

11.サム・ヘントゲス(LHP)/Sam Hentges
◯速球 4球種 奪三振 / △コマンド 
6-6/245の迫力ある体格から最速97マイルの速球を投げ込む。変化球の精度は改善の余地があるが、カーブ&カッター&チェンジアップをバランスよく扱える。A+では23先発して防御率3.27・K/9=9.3・BB/9=4.0をマーク。コマンドの改善が最大のテーマ。

12.タイラー・フリーマン(SS)/Tyler Freeman
◯コンタクト / △2B向き? パワー
コンパクトなスイングからライナー性の打球を量産し、M.ヤング(元レンジャーズ)のような選手になり得る。守備はSSとしてはやや物足りず、2Bの方が向いてそうだ。昨季はA-でリーグトップの打率.352・29二塁打をマーク。

13.レイネル・デルガド(SS)/Raynel Delgado
◯打撃 肩 / △守備範囲 スピード / ✖素材型
18年ドラフト6巡目だがオーバースロットで合意した高卒SS。フィジカルが強く、パワフルなスイッチヒッターとして注目。Rでは打率.306・四球率14.7%と好デビュー。守備ではスピードが平均以下で守備範囲がネック。

14.ニック・サンドリン(RHP)/Nick Sandlin
◯速球 球種 コマンド / △耐久性 リリーフ向き?
18年ドラフト2巡目で、早期昇格が見込めるサイドスロー右腕。小柄ながら90マイル前半の速球と多彩な変化球をコマンドよくゾーンに集める。マイナーでは25試合にリリーフして防御率3.00・K/BB=12.0と安定したパフォーマンスを披露。

15.ダニエル・ジョンソン(OF)/Daniel Johnson
◎肩 / ◯スピード パワー / ✖コンタクト
今オフにY.ゴームスとのトレードで加入した5ツールアスリート。17年は22ホーマー・22盗塁と評価を上げたが、昨季は2Aで6ホーマーと物足りない数字に終わった。CFに残れるだけの資質を有しているが、キャノンアームの持ち主で長期的なポジションはRFになりそうだ。

16.ウィル・ベンソン(OF)/Will Benson
◯パワー スピード 肩 / ✖素材型 コンタクト
G.スタントン(ヤンキース)とも比較されるフィジカルモンスターで、ポテンシャルは傘下ベスト。コンタクトが未熟で、Aでは打率.180・三振率30%と弱点は明白。一方で22ホーマー・四球率16.2%とポジティブな面もある。守備では肩が強くRF向き。

17.リチャード・パラシオス(SS)/Richard Palacios
◯スピード コンタクト / △パワー 肩
18年ドラフト3巡目。長打力には恵まれていないがコンタクトとスピードに優れたリードオフマン。出塁能力が高い上にスイッチヒッターで使い勝手◎。マイナーでは45試合で打率.361と最高のデビュー。肩が弱く2B向きか。

18.アーロン・シバイル(RHP)/Aaron Civale
◯コマンド / △球威
球威は目立たないが、4球種でコマンドよくコーナーを突く。中でもスライダーがベストピッチ。17年にはマイナーでBB/9=0.8をマーク。18年は2Aで21先発して防御率3.89・BB/9=1.8をマークした。

19.ボビー・ブラッドリー(1B)/Bobby Bradley
◎パワー / ✖守備走塁 コンタクト
マイナー5年で114本塁打の飛ばし屋も、アベレージ面で伸び悩み立ち位置が危うくなっている。18年はキャリアワーストの打率.224・OPS.774に終わった。守備走塁での貢献も見込めないため、打てなければ長くメジャーで活躍するには厳しいだろう。

20.マルコス・ゴンザレス(SS)/Marcos Gonzalez
◯打撃 / △2B向き? パワー / ✖素材型
19歳ながら打撃能力が発達しており、Rでは打率.305・OPS.855とよく打った。現段階ではギャップヒッターだが、体格が成熟すればパワーもついてくるはずだ。守備ではSSにとどまれるだけの資質を有しているが、長期的に見れば2Bに回る可能性が高い。

Plus One Prospect
エリー・モーガン(RHP)/Elijah Morgan
◯チェンジアップ 奪三振 / △球威 体格
速球は最速でも92マイル止まりだが、「D.ダフィー(ロイヤルズ)のgif画像を何度も見て研究した」というサークルチェンジを武器に三振の山を築く。A/A+で防御率3.27・K/9=9.8・BB/9=2.1をマークも、球威不足な上に体格も先発投手としては小柄な点は気掛かり。

2019年1月8日火曜日

2019 CHICAGO WHITE SOX TOP 20 PROSPECTS

2019 CHICAGO WHITE SOX

TOP 20 PROSPECTS

Eloy Jimenez(OF)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.イロイ・ヒメネス(OF)/Eloy Jimenez
◎パワー 打撃 / △両翼向き スピード
スタントン(マーリンズ)、ジャッジ(ヤンキース)に次ぐパワーモンスターの系譜。18年は2A/3Aで打率.337・22本塁打・OPS.961をマークし、勤勉な練習態度も高評価。6-4/205と体が大きく、動きも鈍いため守備は両翼向き。

2.マイケル・コペック(RHP)/Michael Kopech
◎速球 / ◯奪三振 / ✖コマンド TJ手術
最速105マイルの速球に加え、スライダーもよく切れてスカウトからはN.シンダーガード(メッツ)と比較されている。3AでBB/9=4.3と制球難は克服できていないが、ポテンシャルはメジャーを代表するエースになれるほど。TJ手術により19年は全休予定。

3.ルイス・ロバート(OF)/Luis Robert
◯ファイブツール / △コンタクト CF守備
契約金2600万ドルでプロ入りしたキューバ出身プロスペクト。パワーとスピードを兼ね備えた大型CFだが、18年は左親指の靭帯を故障し50試合の出場にとどまった。打撃はヒットツール、守備ではルート取りに課題があるが、ポテンシャルはオールスター級。

4.ニック・マドリガル(2B)/Nick Madrigal
◎コンタクト / ◯スピード 2B守備 / △パワー
18年ドラフト全体4位。小柄ながら卓越したコンタクトスキルを有する「第二のJ.アルトゥーベ(アストロズ)」。20盗塁以上が見込めるスピードに加え、2B守備はゴールドグラブ相当。パワーはなく本塁打は期待できないが、二塁打マシーンとして期待。

5.ディラン・シーズ(RHP)/Dylan Cease
◎速球 / ◯奪三振 カーブ / ✖コマンド チェンジアップ 耐久性
14年のドラフト後にTJ手術を受けたが、術後球速がみるみる上昇。最速103マイルに達し、第2球種のパワーカーブも高評価。制球は悪いがA+/2Aで12勝2敗・防御率2.40・K/9=11.6と支配的な投球。先発がダメでもクローザーになれる逸材。

6.デーン・ダニング(RHP)/Dane Dunning
◯速球 グラウンドボーラー 3球種 / 
マイナー3年で防御率2.73・K/BB-4.23と安定感抜群で、高い確率でローテーション入りが期待できる。90マイル前半のシンカーと平均以上のスライダー&チェンジアップをコマンドよく低めに集めるグラウンドボーラー。

7.ルイス・アレクサンダー・バサベ(OF)/Luis Alexander Basabe
◯ファイブツール CF守備 / ✖コンタクト
J.ブラッドリーJr(レッドソックス)を彷彿とさせる5ツール候補。FGではH.グリーン(レッズ傘下)の102マイルをスタンドに放り込んだ。三振率28%とコンタクトに不安も、四球率11%とアプローチは辛抱強い。「20-20」が期待でき、CF守備もOK。

8.ブレーク・ラサフォード(OF)/Blake Rutherford
◯打撃 / △両翼向き 
ロバートやバサベのようなツールはないが、滑らかなスイングから長短打を生み出すM.ブラントリー(アストロズ)のような外野手。ブラントリー同様に、守備はCFよりも両翼向きとされる。18年はA+で打率.293・7本塁打・OPS.781をマーク。

9.ミッカー・アドルフォ(OF)/Micker Adolfo
◯パワー 肩 / ✖素材型 コンタクト
フィールド全体にバレル性の打球を量産するパワーヒッター。A+で11ホーマー・OPS.833をマーク。荒削りだが三振率27%は前年比-5%の改善だった。昨年7月にTJ手術を受けたため、19年シーズンの復帰時期は未定。健康であれば強肩が光るRF向きの選手。

10.ルイス・ゴンザレス(OF)/Luis Gonzalez 
◯打撃 肩 / △パワー 両翼向き
パワー&スピードはズバ抜けていないが、A/A+で打率.307・14本塁打・OPS.866と好成績を残した。CFを守れるだけのスピードを持っているが、プラスの強肩からRF向きとされる。将来は両翼を中心にCFも守れる4番手外野手か。

11.ジミー・ランバート(RHP)/Jimmy Lambert 
◯3球種 奪三振 / △体格 
細身の体型だが、90マイル前半の速球、カーブ、チェンジアップを効果的に織り交ぜるM.ワカ(カージナルス)タイプの先発右腕。A+/2Aで18先発して防御率3.67・K/9=10.3・BB/9=2.5をマーク。

12.リンカーン・ヘンズマン(RHP)/Lincoln Henzman
◯グラウンドボーラー 3球種 コマンド / △奪三振
17年ドラフト4巡目。ガッシリとした先発向きの体格から90マイル中盤の速球、カッター、スプリットを投げ下ろすグラウンドボーラー。18年はA/A+で22先発して防御率2.35・K/9=6.7・BB/9=1.5をマークした。奪三振率は平凡だが制球力は安定している。

13.ザック・コリンズ(C)/Zack Collins
◯パワー アプローチ / ✖コンタクト 守備 スピード
マイナー2位の101四球を選んだ選球眼と25ホーマー以上も期待できるパワーポテンシャルはC.サンタナ(インディアンズ)を彷彿とさせる。サンタナ同様に捕手としての守備力には疑問があり、将来は1B/DHか。マイナー3年で打率.232と低打率も気がかり。

14.スティール・ウォーカー(OF)/Steele Walker
◯打撃 / △肩 両翼向き?
18年ドラフト2巡目。優れたハンドアイコーディネーションで左右にライナーを打ち分ける。平均以上のツールはヒットツールだけだが、バットで存在感を出せる選手。マイナーではOPS.613とデビューは不発に終わった。

15.ジェーク・バーガー(3B)/Jake Burger
◯パワー / △3B守備 故障明け
17年ドラフト全体11位指名。運動能力では劣るが、パワフルなバッティングが武器の大砲候補。3Bとしての守備力を改善できるかが課題。昨年は2度のアキレス腱断裂により全休しており、19年シーズンの巻き返しに期待。

16.ギャビン・シーツ(1B)/Gavin Sheets
◯パワー 肩 アプローチ / △コンタクト / ✖スピード
92年に横浜大洋ホエールズでプレーしたラリー・シーツの息子。豪快なスイングからズバ抜けたパワーを披露し、強肩を生かした1B守備も堅い。A+では打率.293・三振率16%・四球率11%とアプローチ面で向上も、6本塁打は物足りない。

17.アレク・ハンセン(RHP)/Alec Hansen
◎速球 / ✖コマンド
はマイナートップとなる191奪三振をマークするなどブレークを果たし、制球難は克服したと思われたが、18年は防御率6.31・BB/9=10.3と大学時代の姿に戻ってしまった。長身から繰り出される100マイル近い速球は圧倒的なだけに19年の復活に期待したい。

18.イアン・ハミルトン(RHP)/Ian Hamilton
◎速球 / 
100マイルに迫る速球と高速スライダーを武器に2A/3Aで防御率1.74・22セーブ・K/9=10.8をマークの守護神候補。メジャーデビューして10試合に登板するなど、19年はブルペンの一角として期待される。マイナー3年でBB/9=2.7と制球力もまずまず。

19.バーナルド・フローレス(LHP)/Bernardo Flores
◯コマンド 3球種 / △球威
A+/2Aで25先発して防御率2.65・K/9=6.1・BB/9=1.8と好投。球威は飛び抜けてないが、コマンドや変化球の評価が高いハイフロアーな先発左腕。17年に90マイル前後だった球速が、90-94マイルに向上しているとのレポートもあり、19年も球威を維持できるか注目したい。

20.ジョナサン・スティーバー(RHP)/Jonathan Stiever
◯速球 奪三振 / 
18年ドラフト5巡目。少ないサンプルながらRで28回/39K/9BBと支配力をアピール。最速96マイルの速球と70マイル台のスパイクカーブで三振を奪う。6-2/205の体格と運動能力の高さは先発として十分。

Plus One Prospect
タイラー・ジョンソン(RHP)/Tyler Johnson
◯速球 奪三振 3球種 / 
クロスステップから100マイルの速球を繰り出すパワーリリーバー。スライダーとチェンジアップも効果的に扱うことができ、この手の投手にしては制球も悪くない。A/A+では41試合に登板して防御率1.40・K/9=13.8・BB/9=2.5をマーク。

2019年1月5日土曜日

2019 TORONTO BLUE JAYS TOP 20 PROSPECTS

2019 TORONTO BLUE JAYS

TOP 20 PROSPECTS

Bo Bichette(SS) / Vladimir Guerrero Jr.(3B)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.ブラディミール・ゲレーロJr(3B)/Vladimir Guerrero Jr.
◎打撃 パワー / △3B守備 スピード
打撃の完成度が傑出しているマイナーNo.1プロスペクト。マイナーでは打率.381・20本塁打・OPS1.073と圧巻の内容。3B守備は向上を辿っているが、ポジションに止まれるかは不明瞭。将来は1B/DHへの転向が目されているが、それでも評価が揺らぐことはない。

2.ボー・ビシェット(SS)/Bo Bichette
◯打撃 パワー / △SS守備
17年にはマイナートップの打率.362をマーク。フォームの予備動作は大きいが、ヒットセンスが傑出している。SS守備は平均レベルまで向上も、将来は2Bや3B転向か。平均レベルのスピードと積極走塁を武器に18年は32盗塁を決めている。

3.ダニー・ジャンセン(C)/Danny Jansen
◯打撃 アプローチ / △肩
パワーは10~15本塁打レベルだが、成熟したアプローチで左右にライナーを打ち分ける。18年は3Aで12ホーマー・OPS.863をマーク。メジャーでも31試合に出場した。守備ではブロッキングは及第点も、スローイングが平均以下で盗塁阻止率も19%と低い。

4.ネイト・ピアーソン(RHP)/Nate Pearson
◎速球 / △耐久性 スタミナ リリーフ向き?
常時90マイル後半、最速101マイルの速球が武器で、速球派としてはコマンドも安定している。プロ入り後に課題であった変化球が向上し、価値が上昇している。18年は右腕の故障により1登板に終わった。健康に過ごせればエース相当の素材、19年シーズンの開花に注目。

5.ジョーダン・グローシャンズ(SS)/Jordan Groshans 
◯パワー 肩 / △SS守備 素材型
18年ドラフト全体12位指名の高卒選手。弾丸ライナーでスタントに突き刺すパワーは要注目。Rでは5ホーマー・OPS.799と好デビュー。大柄な体格の割には動けるが、守備範囲には欠け、強肩と併せて3B向きのプロフィール。

6.ショーン・リードフォーリー(RHP)/Sean Reid-Foley
◯球威 奪三振 / ✖コマンド
2A/3Aで防御率3.26・K/9=10.4・BB/9=3.5と好投。メジャーでも7先発を任され、速球は平均94マイル、スライダーは被打率.095と球威は十分にアピールできた。課題の制球が安定してくれば先発ローテーション3番手相当の活躍が期待できる。

7.ケビン・スミス(SS)/Kevin Smith
◯打撃 野球IQ 守備 / △肩
17年ドラフト4巡目のカレッジ選手がスイングを改善してブレーク。A/A+で打率.302・25本塁打・29盗塁をマークした。走守のポテンシャルは目立たないが、堅実な守備力を有しており、SSに残れる可能性は十分。

8.キャバン・ビジオ(2B/3B)/Cavan Biggio
◯パワー アプローチ / △守備 / ✖三振
殿堂選手クレイグ・ビジオの息子。父同様16年ドラフト5巡目と前評判は高くなかったが、ボトムハンドの使い方を見直したことでブレーク。2Aで三振率26%と三振は多いが、辛抱強いアプローチで26ホーマー、マイナー3位の100四球をマーク。

9.エリック・パルディーニョ(RHP)/Eric Pardinho
◯球威 コマンド / △素材型 体格
契約金140万ドルで入団のブラジル出身右腕。18歳ながら最速96マイルの速球とプラスのカーブを投げ込む球威と高いコマンドを兼ね備えるエースポテンシャル。Rでは11先発して防御率2.88・K/9=11.5・BB/9=2.9をマークした。16年9月のWBC予選ではパキスタン戦にリリーフ登板している。

10.アンソニー・アルフォード(OF)/Anthony Alford
◯スピード コンタクト CF守備 / △肩 耐久性
運動能力抜群で、中でも出塁能力とスピードの評価が高い。ポテンシャルは文句無しも、浮き沈みの大きいパフォーマンスから大成できずにいる。18年はマイナーでOPS.654と不振。19年こそ、1番センターに定着してほしいところ。

11.アダム・クロフェンステイン(RHP)/Adam Kloffenstein
◯球威 体格 / △素材型
18年ドラフト3巡目で、オーバースロットの契約金245万ドルで入団。18歳ながら196cm/110㎏の恵まれた体格を有する大型右腕。最速96マイルの速球と平均以上のスライダーとチェンジアップを投げ込む。

12.トレント・ソーントン(RHP)/Trent Thornton
◯コマンド / △リリーフ向き?
大きく足を上げるフォームが特徴のゴーグル投手。マイナー通算K/BB=4.65のコマンドを武器に、速球も最速97マイルとパワーもある。18年は3Aで22先発して防御率4.42・K/9=8.8・BB/9=2.2だった。

13.オレルビス・マルティネス(SS)/Orelvis Martinez
◯パワー 肩 / △素材型
18年夏に契約金350万ドルで入団の原石で、A.ベルトレ(元レンジャース)と比べられる。素晴らしいスイングから平均以上の打者になれると評され、守備の評価も平均以上。体格の成熟とともに、SSから3Bに移るだろうと見られている。

14.ミゲル・ヒラルド(SS)/Miguel Hiraldo
◯打撃 肩 / △SS守備 素材型
17年に契約金75万ドルで入団の18歳。18年はDSLでOPS.834をマークし、Rで米国デビューも飾った。コンパクトかつ鋭いスイングから平均以上の打者になれると目されている。機敏さに欠けSS適性には疑問も、肩の強さやグラブ捌きは良いので3Bが適任か。

15.ヘクター・ペレス(RHP)/Hector Perez
◯速球 奪三振 / ✖コマンド
荒れ球ながら93-99マイルの速球を主体に4球種を織り交ぜるポテンシャルは買いたい。18年はA+/2Aで115回を投げて防御率3.76・K/9=10.4・BB/9=5.0をマーク。被打率.196と球威は抜群なので、制球が改善されなくても優秀なリリーバーになれるだろう。

16.T.J. ゾイク(RHP)/T.J. Zeuch
◯速球 グラウンドボーラー / △奪三振
ズッシリと沈む92-94マイルの速球が武器のグラウンドボーラー。18年はA+/2Aで27先発して防御率3.17と安定した投球を披露した。K/9=6.0と支配力に欠け、天井は高くないが、即戦力の先発として計算できる。

17.ライアン・ノダ(OF/1B)/Ryan Noda
◯パワー アプローチ / △コンタクト
ドラフト15巡目出身ながら17年はリーグMVPの好デビュー。18年もAで20ホーマー・OPS.905をマークするなど実力を証明した。打率は.250~.260程度だろうが、豪快なパワーとマイナー最多の109四球を選んだ選球眼が武器。

18.ローディ・テレズ(1B)/Rowdy Tellez
◯パワー / ✖守備走塁
P.フィルダー(元レンジャーズ)とも比較される巨漢スラッガー。18年は3Aで13ホーマー・OPS.765と打撃専門の選手としてはやや物足りない数字も、メジャー昇格後は23試合でOPS.943と打ちまくった。守備走塁での貢献は皆無。

19.サンティエゴ・エスピナル(SS)/Santiago Espinal
◯スピード 肩 守備 / △ユーティリティー向き?
S.ピアースとのトレードで昨夏レッドソックスから加入。小柄ながら運動能力に恵まれたツールのパッケージ。18年はA+/2Aで打率.297・10本塁打・OPS.800をマーク。守備力も平均以上で、SSを中心に内野全般をこなすことができる。

20.フアン・デパウラ(RHP)/Juan De Paula
◯速球 体格 / △変化球 リリーフ向き? コマンド
18年4月にK.ピラーとのトレードで加入。6-3/165と細身で伸びしろがある大器晩成右腕。92-97マイルの速球は角度があり、ゴロアウトになりやすい。しかしカーブ&チェンジアップは安定感に欠けブルペン転向の可能性もある。18年はA-/Aで52.1回を投げて防御率1.71をマークした。

21.カル・スティーブンソン(OF)/Cal Stevenson
◯スピード OF守備 コンタクト / △パワー
俊足巧打の外野手で、第四の外野手にピッタリ。打撃では長打力不足だが、コンタクトとアプローチが優秀。Rでは年下相手との対戦が主だったが、打率.369のハイアベレージを残した。外野の守備も優れており、CFに残れる力を持っている。

22.デビッド・ポーリーノ(RHP)/David Paulino
◯球種 球威 コマンド / △耐久性 メークアップ
禁止薬物の使用や故障により評価を落としているが、実力はローテーション投手として十分。平均から平均以上の4球種をコマンドよく織り交ぜる。メジャー通算42.2回で防御率5.48も、K/BB=3.50とポジティブな側面も見られる。


Plus One Prospect
リース・マグワイア(C)/Reese McGuire
◯肩 C守備 / △打撃 パワー
ゴールドグラブの守備力を有するバックアップタイプ。非力すぎるバッティングがネックだが、23歳の若さを考慮すればまだ改善の余地はある。18年は3AでOPS.651も、7本塁打はキャリアハイだった。