2025 TORONTO BLUE JAYS
TOP 15 PROSPECTS
2025年 トロント・ブルージェイズ プロスペクトランキング
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Arjun Nimmala
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本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。
FV50
1.アージャン・ニムラ(SS)/Arjun Nimmala:19歳23年ドラフト1巡目の大型高卒SS。パワーと守備力に強みがあり、BALなどで活躍したJJハーディ(通算188本塁打/GG賞3回)と比較するスカウトも。24年は開幕29試合で打率.167/三振率34%と苦戦し、延長春季トレーニングで調整を行った。しかし、その後6月27日に再昇格してからはwRC+146と好調だった。上位10%打球速度102.7マイルは18歳の平均を大きく上回っており、引っ張りフライ率16.7%(MLB平均は6.8%)と空中にボールを集める技術も備えている。SS守備では、走力は平均的だが、守備本能と強肩のおかげで平均以上の守備範囲を示している。An Arjun Nimmala home run for your timeline 👀 pic.twitter.com/NrhNdlLLWU
— Toronto Blue Jays (@BlueJays) July 12, 2024
Arjun Nimmala
24年ドラフト1巡目。大学2年シーズンにして14先発/防御率2.61と台頭し、国内有数の投手として注目を集めると、3年シーズンは全米1部リーグトップとなる防御率2.03をマーク。しかし肺の病気を患い、健康面の心配から全体20位までスリップした。投手としてはイニングイーターの働きを期待されている。長身オーバースローから93-95マイルの4シーム、80マイル後半に届く縦スライダー、80マイル前半のスプリット&カーブをコントロール良く投げ分ける。
21-23年にマイナーで3年連続28本塁打以上をマークしているパワーヒッター候補。24年は禁止薬物の使用により出場停止があったが、3Aで上位10%打球速度107マイル/引っ張りフライ率12.7%とスラッガーとしての素質は示した。コンタクト率とチェイス率が平均以下で、ヒットツールに課題がある。また、守備力も平均~平均以下との評価で、3B/2Bにとどまれることを示す必要がある。
Orelvis Martinez continued his torrid stretch for the @BuffaloBisons with his FIFTH homer of the week.
— Minor League Baseball (@MiLB) April 22, 2024
The @BlueJays' No. 2 prospect is slashing .333/.392/.681 after today's 108.6 mph roundtripper: https://t.co/UL25tJ6mwz pic.twitter.com/ripq8gFH6m
Orelvis Martinez
FV45
エースポテンシャルの大型左腕だが、健康面の不安からキャリアに黄色信号が灯っている。昨年7月にTJ手術を受けて、25年は全休の見込み。来季を全休と仮定すると、プロ5シーズンで140イニング(年平均28イニング)止まりであり、先発投手として健康に稼働し続けられるかは疑問。23歳シーズンを全休し、25歳で先発投手として開花したギャレット・クロシェのようになれるか。
Ricky Tiedemann slings 2 1/3 frames of hitless ball in his latest rehab start for the Single-A @DunedinBlueJays.
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) June 26, 2024
MLB's No. 2 LHP prospect (@BlueJays) got whiffs on 10 of his 19 swings en route to five punchouts. pic.twitter.com/yysQqyqUJw
Ricky Tiedemann
菊池雄星とのトレードで獲得した1人。開幕からマイナーで好投を続け、ドラフトから1年でMLBデビューを果たした。エースというよりもローテーション4-5番手のイニングイーター向きと見られている。平均93マイルのライジングファストを軸に変化球4種をコントロール良くミックスする。6-3/223と体格も先発向き。
23年ドラフト4巡目の高卒右腕で、オーバースロットとなる契約金150万ドルでプロ入りを決めた。高校ではSSとの二刀流でも有名だったアスリートであり、6-3/190の体格と合わせて伸びしろを高く買われている。平均93マイルの4シームと縦スラでカウントを整え、80マイル前後の大きく曲がるカーブで仕留める。これからの成長に期待。
22年ドラフト2巡目。コンタクト能力に長けた打撃と堅実なSS守備が強み。24年は2A/3Aでの128試合で打率.296/6本塁打/wRC+106をマーク。statcastデータが得られる3Aでは、ゾーン内コンタクト率95%とさすがのコンタクト能力を示した。フィールド全体にゴロ/ライナーを打ち分けるアプローチで本塁打を狙う打者ではないが、上位10%打球速度104マイルと打球速度はMLB平均並。ケビン・ニューマンのようなユーティリティーになれるか。
22年ドラフト3巡目。完成度の高い左打者で、コンタクト&アプローチが磨かれている。24年は2A/3Aで打率.293/16本塁打/wRC+136をマーク。四球率12.1%/三振率14.2%とゾーン管理が優秀で、3Aではゾーン内コンタクト率91.7%を計測した。平均的な走力&肩力を有し、外野コーナーを無難にこなせる。一方で両翼選手としてはパワーが平凡である点がネック。
FV40
23年ドラフト9巡目。アプローチの磨かれた左打者で、24年はA+/2AでwRC+は142をマークした。四球率15.7%/三振率16.5%と完璧にゾーンを管理し、17本塁打を放つなどプルサイドへのパンチ力もある。守備走塁の能力は平均的で、ポジションは外野コーナーであるため、どれだけ打てるかにかかっている。
ニカラグア出身。速球は平均92マイルで打者を圧倒するようなプラスピッチは持たないが、5球種をコントロール良く投げ分ける投球術が光る。24年はAで17先発して防御率4.06/奪三振率25.8%/与四球率7.2%をマーク。FIPは3.47と優秀な数値だった。6-3/170と細身の体格から球速はもう数マイル伸びるか。バックエンドSP向き。
24年ドラフト2巡目。ドラフトイヤーに防御率3.28/奪三振率 27.9%/与四球率 5.5%と安定したパフォーマンスを披露し、評価を伸ばした。プラスピッチは持たないが、速球、スライダー、チェンジアップをコントロール良く投げ分けるイニングイータータイプ。6-4/215と体格も先発投手として理想的。
23年ドラフト13巡目ながら24年は打撃好調で、A+/2Aで打率.279/17本塁打/wRC+138とブレイク。夏のトレードでTORに移った。しかし、TOR加入後は打率.185/三振率30%と調子を崩していたので、来季どうなるか。大学時代は2Bだったが、プロでは3Bに転向。守備力不足で外野向きと見るスカウトも。
スロバキア出身左腕で、Youtubeでジャスティン・バーランダーやデビッド・プライスの動画を観て独学でピッチングを学んでいたが、12歳の時に家族でカナダへ移住。そこでカナダ屈指の強豪ボクスホール高へ進学したことでスカウトの目に留まりドラフト指名を受けた。キレの良い速球と多彩な変化球で打者を翻ろうする。奪三振能力は優秀で制球もまずまずなので、あとは耐久性の弱さを改善したい。
15.ジョニー・キング(LHP)/Johnny King:18歳
24年ドラフト3巡目。ドラフト当日17歳という若さと恵まれた体格が買われている。すでにMAXで94-95マイルに達する速球、スライダー&チェンジアップが平均以上のポテンシャル。フルエフォート&癖のある独特なアームアクションを不安視する声あり。
Notable Prospects
カーソン・メッシーナ(RHP)/Carson Messina:19歳
24年ドラフト12巡目の高卒右腕。4巡目相当となる契約金でスティールに成功した。制球は荒いが、速球とスライダーのコンボはパワフル。特にスライダーは20-80スケールで70評価を得る。先発にとどまるにはコントロールを磨いていきたい。
ウィル・ワグナー(1B/2B)/Will Wagner:26歳
元MLB選手ビリー・ワグナーの息子。ゾーン理解が深く、打者として洗練されている。コンタクト&アプローチに優れ、24年は3Aで77試合で打率.315/6本塁打/wRC+130/四球率16.6%/三振率10.4%をマーク。二桁打てるかどうかレベルのパワー&MLBでは1B/DHが適任とされる守備力から攻守でバリューを生み出せるかは疑問。
ショーン・キーズ(3B)/Sean Keys:22歳
24年ドラフト4巡目。ヒットツールの磨かれた左打者で、Aでは22試合という小サンプルながらwRC+134と好成績を残した。上位10%打球速度102マイルは今一つだったため、ボールを空中に集めてパワーナンバーを伸ばしたい。3B守備は平均以下の評価。
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