2018 BOSTON RED SOX
TOP 20 PROSPECTS
Michael Chavis(3B) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.マイケル・チャビス(3B)/Michael Chavis
◯パワー 肩 / △スピード アプローチ
14年ドラフトNo.1パワーヒッターがプロ4年目でようやく開花。A+・2Aで打率.282・31本塁打・OPS.910をマーク。荒っぽいアプローチから将来像は5,6番を打つのが適任だろう。3B守備でも著しい向上を辿り、ポジションに残れるだろうとの評価を得ている。AFLでは1Bも経験。
【#ブレークプロスペクト17】— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2017年7月8日
マイケル・チャビス(BOS・3B)
14年ドラフト屈指のヒッティングプロスペクトがついにブレーク。プロ入り後は三振が多く、コンタクト面で苦しんでいたが、今季はA+・2Aで打率.313・20本塁打・OPS.990をマーク中。三塁守備では強肩が光る。 pic.twitter.com/o4MMbMEgUG
2.ジェイ・グルーム(LHP)/Jay Groome
◯速球 カーブ コマンド 体格 / △メークアップ 素材型
メークアップ面の脆さが不安視されているが、素材はC.カーショウ(ドジャース)と比べられるほど。速球&カーブ&チェンジアップに加え、昨季はカッターを習得し、よりカーショウらしさが増した。A-・Aでは計14先発して防御率5.69・K/9=11.7・BB/9=4.9とコマンドに苦しんだ。
3.タナー・ハウク(RHP)/Tanner Houck
◯速球 コマンド / △変化球 リリーフ向き?
投球フォーム、投球スタイルの類似性から大学のOBであるM.シャーザー(ナショナルズ)と比べられる。92-98マイルの勢い溢れる速球をコマンドよく投げ分ける。スライダー&チェンジアップの向上が先発に残るための課題。仮に先発として駄目でも、クローザーになれる。A-では防御率3.63・K/BB=3.1。
【#MLBドラフト17】#24— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2017年6月18日
タナー・ハウク(BOS・RHP)
投球フォームの類似性からマックス・シャーザー(WSH)と比較される右腕。最速98マイルの速球は鋭く沈み、威力抜群。一方で変化球の精度に難があり、リリーフ向きとも。複雑なフォームをしているが、コマンドは安定している。 pic.twitter.com/J1XPsDLSuB
4.ブライアン・マタ(RHP)/Bryan Mata
◯体格 フォーム 速球 3球種 / △素材型
国際アマチュアFAが解禁になって半年経っても所属が決まらず、レッドソックスがわずか$25Kで獲得。すると、彗星のごとく名を上げ、18歳にして昨季Aで17先発して防御率3.74をマーク。すでに滑らかで再現性の高いフォームを身に着けており、6-3/160と体格的な伸びしろも十分。ポテンシャルはローテーション3~4番手相当。
5.マイク・シャワリン(RHP)/Mike Shawaryn
◯奪三振 速球 スライダー / △リリーフ向き?
打者の左右を問わず、90-94マイルの速球&切れ味抜群のスライダーで空振りを誘う投球スタイル。少なくともミドルリリーフとしてメドが立ち、チェンジアップが向上すればポテンシャルはローテーション4番手。昨季はA・A+で26先発して防御率3.81・K/9=11.3・BB/9=3.2をマーク。
6.ジョシュ・オキミー(1B)/Josh Ockimey
◯パワー アプローチ / ✖守備走塁 コンタクト
D.オルティズ(元レッドソックス)の後継者として注目を浴びる左の一塁手。バットスピードに優れ、広角に長打を生み出すことができる。昨季はA・A+でOPS.820・14本塁打。アプローチも年々向上を辿り、昨季は四球率15.2%・三振率26.2%と良水準。守備走塁での貢献は見込めないだろう。
7.サム・トラビス(1B)/Sam Travis
◯打撃 / △パワー 肩
オキミーがオルティズなら、トラビスはK.ユーキリスのような選手像。本来なら走攻守揃った一塁手だが、16年に左膝のACLを断裂し、以降マイナーでのパフォーマンスも下降気味。昨季は3AでOPS.726、MLBでも33試合に出場してOPS.667。試合でも長打力を発揮できるようになればメジャー定着も見えてくる。
8.ジャレン・ビークス(LHP)/Jalen Beeks
◯球種 奪三振 / △リリーフ向き?
プラスピッチは持っていないが、マイナーで着実なパフォーマンスを続けている。昨季は23歳にして、2A・3Aで計26先発。11勝8敗・防御率3.29・K/9=9.6・BB/9=3.4をマークした。ギクシャクしたメカニクスで打者を欺く一方で、ローテーション下位で起用するよりは、リリーフの方が映えるとの見方も。
9.コール・ブラネン(OF)/Cole Brannen
◯スピード CF守備 アプローチ / △打撃 パワー 素材型
昨年のドラフト2巡目高校生。20-80スケールで70評価のスピードとシュアな打撃スタイルから将来像は「.270・15本・30盗塁」。CF守備も素晴らしく、B.ガードナーやJ.エルズベリー(いずれもヤンキース)のような選手への成長が期待される。R・A-では42試合で打率.224・0本塁打も、41K/34BBとアプローチは悪くなかった。
10.アレックス・シェリフ(RHP)/Alex Scherff
◯速球 チェンジアップ / △リリーフ向き? カーブ 素材型
大学進学の可能性が高いと見られていたため、5巡まで後退も無事プロ入り。最速98マイルの速球&平均以上のチェンジアップのコンビネーションから、カーブ&スライダーが改善されればポテンシャルはローテーション3番手相当とも。メカニクスも滑らかでなく、リリーフ向きとの見方も。
【#MLBドラフト17】#161— 今日のプロスペクト (@TodayProspect) 2017年6月24日
アレックス・シェリフ(BOS・RHP)
最速98マイルの速球と高校生No.1と評されるチェンジアップのコンビネーション。一方でスライダー・カーブといった変化球の精度向上と安定してストライクを取れるような制球力を身につけることが先発投手としての鍵。 pic.twitter.com/tKgDqBcBZW
11.ダニー・ディアズ(SS)/Danny Diaz
◯パワー 肩 / △素材型 スピード 3B向き?
12.ロニエル・ラウデス(RHP)/Roniel Raudes
◯3球種 / △素材型
昨季はA+で23先発して防御率4.50。19歳にしてフルシーズンを投げ切ったことは評価したい。速球は90マイル前半と支配的ではないが、カーブ&チェンジアップをきっちり使いこなすことができ、マイナー通算K/BB=3.66とコマンドも優秀。6-1/160と体格的な伸びしろも残す。ローテーション4番手相当。
13.トラビス・レーキンス(RHP)/Travis Lakins
◯速球 3球種 / ✖コマンド 素材型
安定感には欠けるが、ポテンシャルは傘下随一。平均で92-94マイル、最速で96-97マイルの沈む速球に、好調時にはプラスピッチとなるカーブ&チェンジアップから、ポテンシャルはローテーション3番手相当。昨季はA+で7先発/防御率2.61と好投した後、2Aでは8先発/防御率6.23と打ちこまれた。
14.ボビー・ダルベック(3B)/Bobby Dalbec
◯パワー 肩 / △3B守備 / ✖コンタクト スピード
大学時代は二刀流としてプレー、16年はA-でOPS1.101と猛打を炸裂させたが、プロ2年目の昨季は、13本塁打・OPS.772と物足りない数字。特に85試合/132Kと不安視されていたコンタクト面の脆さを露呈した。3B守備も機敏さに欠け、攻守に課題は多い。
15.ダーウィンソン・ヘルナンデス(LHP)/Darwinzon Hernandez
◯速球 / △リリーフ向き? 変化球 コマンド
常時93-96マイル、最速97マイルの速球を武器に、Aでは103.1回/116三振と支配的な数字。平均以下のコマンド&変化球から上の階級でもパフォーマンスを維持できるかは懐疑的。21歳とまだ若く、これからの成長に期待したい。課題を克服できなければ左のミドルリリーフに回ることになるだろう。
16.C.J.チャッタム(SS)/C.J. Chatham
◯打撃 肩 SS守備 / ✖アプローチ
昨季は故障により7試合の出場のみ。アプローチは荒っぽいが一般的なSSよりもパンチ力で勝る。6-4/185とSSとしては体が大きいため、守備動作は素早くないが、一歩目の判断の速さと肩の強さでカバー。仮に二塁に回ったとしても見劣りしないだけの打力を備えている。
17.ロレンゾ・セドロラ(OF)/Lorenzo Cedrola
◯スピード CF守備 コンタクト / ✖パワー 素材型
スピードツールが光る原石。長打力は欠けるが、コンタクト&CF守備が高評価で1番センターとして十分なポテンシャルを潜める。昨季は19歳ながら投高のAで打率.285・4本塁打・19盗塁・OPS.709と奮闘。三振率12.7%コンタクトスキルは流石だが、四球率2.9%と辛抱強さを身に着ける必要がある。
18.ブライアン・ジョンソン(LHP)/Brian Johnson
◯球種 投球術 / △球威
メジャー定着を果たせず、プロスペクトランキングから名前が消えない。M.バーリー(元ブルージェイズ他)と比較される技巧派で、多彩な球種でバットの芯を外す投球スタイル。昨季は3Aで18先発して防御率3.10、MLBでも5先発を任された。ローテーション下位を支えるイニングイーターになりたい。
19.ジェーク・トンプソン(RHP)/Jake Thompson
◯速球 スライダー / △リリーフ向き? / ✖コマンド
昨年のドラフト4巡目。最速98マイルの速球&平均以上のスライダーのコンビネーションはパワフルの一言。しかし、コマンドに苦しんでおり、チェンジアップも平凡なため、先発を続けていけるかは懐疑的。セットアッパー相当の球威を備えている。すでに23歳を迎えており、リリーフとしての早期昇格に期待したい。
20.ヘクター・ベラスケス(RHP)/Hector Velazquez
◯コマンド / ✖球威
昨季メキシコリーグから移籍すると、3Aで19先発/防御率2.21と好投。MLBでも24.2回/防御率2.92と結果を出した。平均90マイルの速球と80マイル台のシンカー系のボールを低めに集める投球スタイルで、支配力はない。FIPは3Aで3.45、MLBで4.58と平凡で、フロックとの見方も。
Plus One Prospect
タイラー・エスプリン(OF)/ Tyler Esplin
◯パワー / △両翼向き / ✖素材型
昨年のドラフト7巡目指名。パワーが武器の18歳で、特に逆方向にも長打が打てるのが魅力。守備は外野両翼をこなす。6-4/225と年齢離れした体格を誇る。Rでは22試合に出場して打率.271・2本塁打・OPS.729をマークした。