2021年1月5日火曜日

2021 CHINCINNATI REDS TOP 20 PROSPECTS

2021 CHINCINNATI REDS

TOP 20 PROSPECTS

Hunter Greene


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
選手の年齢は21年6月30日見込みのもの。なお2020年はマイナーリーグの公式戦が中止となったため、メジャーでのパフォーマンスを基に再評価を行った。昨年の順位と大きな変化はないが、再度情報を収集し、更新している。またマイナーの成績は19年のもの、MLBの成績は20年のものを掲載している。

1.ハンター・グリーン(RHP)/Hunter Greene:21歳
※18年(A)4.48ERA 68.1IP BB/9=3.0 K/9=11.7 K/BB=3.87
◎速球 / ◯メークアップ 体格 / △素材型 チェンジアップ TJ手術明け
17年のドラフト全体2位指名。滑らかなフォームから最速103マイルの速球と80マイル中盤のスライダーを投げ込むポテンシャルの塊。学業も優秀でメークアップの評価が高い。19年はTJ手術により全休しており、健康面とチェンジアップの向上が懸念材料。20年は復帰し代替キャンプで過ごした。
Hunter Greene

2.ニック・ロドロ(LHP)/Nick Lodolo:23歳
(R/A-)2.45ERA 18.1IP BB/9=0.0 K/9=14.7
◯3球種 コマンド 即戦力 / 
19年ドラフト全体7位指名。エースポテンシャルではないが完成度が高く、即戦力でローテーション半ばクラスの活躍が見込める。6フィート6の長身から90-94マイルの速球、スライダー、チェンジアップをコマンドよく投げ込む。球威やチェンジアップのキレを磨ければシーリングを伸ばせるだろう。

3.
タイラー・スティーブンソン(C)/Tyler Stephenson:24歳
(2A)89G 312AB 6HR 37BB 60K .285/.372/.410/.782
(MLB)8G 17AB 2HR 2BB 9K .294/.400/.647/1.047
◯パワー アプローチ 肩 即戦力 / △C守備 スピード
マット・ウィータースとも比べられる6-4/225の大型捕手。打撃はメジャー即戦力だが守備は発展途上。打撃ではパワーと選球眼を兼ね備えており、「出塁率.350&20本塁打」以上が見込める。一方で捕手守備は発展途上。肩は平均以上だが、大柄な体格のためかフットワークが鈍く、19年は盗塁阻止率26%止まりだった。打撃を生かすために一塁や外野に回る可能性もある。20年はメジャーデビューし打っては2ホーマー、守ってはビリー・ハミルトンの盗塁阻止と印象的な活躍。
Tyler Stephenson
(A+/2A)121G 428AB 11HR 59BB 110K 11SB .259/.365/.402/.767
◯打撃 肩 3B守備 / △パワー  
18年ドラフト全体5位指名。ジョシュ・ドナルドソン(ツインズ)とも比較される走攻守揃ったオールラウンド三塁手。中でも選球眼に優れ、出塁率の高さが特徴。20本塁打以上打てる力はあるが、マイナー通算165試合で17本塁打とパワー面をまだ発揮できていない。不動のレギュラーというよりも、複数ポジションを覚えてニック・センゼルのような立ち回りになる可能性もある。

5.
ホセ・ガルシア(SS)/Jose Garcia:23歳
(A+)104G 404AB 8HR 25BB 83K 15SB .280/.343/.436/.779
(MLB)24G 67AB 0HR 1BB 26K .194/.206/.194/.400
◯スピード 肩 SS守備 / △打撃 アプローチ
キューバ出身で17年に契約金500万ドルで入団。運動能力がズバ抜けており、守備走塁がプラス評価。打撃面を伸ばせれば「20-20で守備プラス」のレギュラーSSになれる。打撃はこれからだが、昨季は50%以上のフライボール率をキープしながら37二塁打をマーク。フィジカル面も順調に成長しているため、将来は20本塁打以上も可能だろう。しかし、20年はデビューしたものの経験不足から打撃面で苦しんだ。

6.オースティン・ヘンドリック(OF)/Austin Hendrick:20歳
◯パワー 肩 / △コンタクト 両翼向き? 素材型
20年ドラフト全体12位指名。スイングの美しさ&バットスピードの速さは20年ドラフト組でNo.1。空振りの多さは課題だが、メジャーで中軸を担えるスケールの大きいバッターになりうる。守備ではスピード&ルート取りが平均以下でCFよりも両翼向きか。攻守のパッケージはジョック・ピーダーソン(LAD)を連想させる。

7.
テジェイ・アントーン(RHP)/Tejay Antone:26歳
(2A/3A)4.00ERA 26GS 146.1IP BB/9=3.3 K/9=8.2 K/BB=2.51
(MLB)2.80ERA 35.1IP BB/9=4.1 K/9=11.5 K/BB=2.81
◯速球 スライダー 奪三振 / △チェンジアップ
20年からレッズのピッチングコーディネーターに就任したカイル・ボーディ(ドライブラインの創設者)が「過小評価されている投手」に挙げた右腕。メジャーデビューすると90マイル前半だった速球が平均95.6マイルに上昇。スピンレートもメジャー上位2%に入る高水準で別人のように進化。チェンジアップの向上が先発に残るための鍵。
(A)4.15ERA 112.2IP BB/9=2.6 K/9=8.5 K/BB=3.21
◯コントロール 運動能力 3球種 / △素材型 コンディション
19年に19歳ながらAで1年間ローテーションを回した点を評価したい。高校時代に98マイルを計測した速球は91-94マイルにとどまっているが、カーブ&チェンジアップを器用に織り交ぜる投球術に磨きがかかったことが好成績につながった。コマンドと運動能力の高さからローテーション半ばクラスに育ってくれると期待したい。(R)3G 8AB 0HR 2BB 3K .000/.200/.000/.200
◎パワー / ◯肩 / △素材型 RF向き? / ✖コンタクト
潜在的なパワーは20-80スケールで文句無しの80評価。シーリングに達することができれば40本塁打も夢ではない。しかしヒットツールに欠陥があり、空振りの多さが心配。ショーケースで98マイルを計測した強肩は三塁に適任も、守備範囲とハンドリングの問題からRF向きと見るスカウトも多い。攻守にハイリスク。
Rece Hinds

10.
タイラー・カリハン(2B/3B)/Tyler Callihan:21歳
(R)57G 224AB 6HR 10BB 50K .263/.298/.442/.740
◯パワー 打撃 / △スピード 素材型 守備
19年ドラフト3巡目。U-18の米国代表でもプレーした経歴をもち、パワーとアベレージを兼ね備えた打撃面の評価が高い。打撃には疑う余地がない一方で運動能力には疑問。高校ではSSもプロでは早速2B/3Bに回った。レギュラー選手になるには守備を磨く必要がある。

11.
マイク・シアニ(OF)/Mike Siani:21歳
(A)121G 466AB 6HR 46BB 109K 45SB .253/.333/.339/.672
◎スピード 肩 CF守備 / △素材型 打撃
傑出した運動能力を有し、ゴールドグラブが狙えるほどのセンター守備が1番の武器。一方の打撃面は発展途上で、磨かれる必要がある。平均レベルのパワーを秘めているものの、バレルコントロールが未熟で19年はISO.083と長打不足が顕著だった。20年は代替キャンプで経験を積んだ。

12.
トニー・サンティラン(RHP)/Tony Santillan:24歳
(2A)4.84ERA 102.1IP BB/9=4.7 K/9=8.1 K/BB=1.70
◯速球 / △コントロール コンディション リリーフ向き?
6-3/240の体格から最速100マイルの速球を投げ込むポテンシャルを19年は発揮できなかった。上での痛みもあり、速球は90マイル前半にとどまり、BB/9、GB%はいずれも悪化。コントロール、変化球ともに磨く必要があり、ブルペン転向のリスクが高い。20年は代替キャンプで調整していたがメジャーでの出番はなかった。

13.
アラン・セルダ(OF)/Allan Cerda:20歳
(R)39G 132AB 9HR 20BB 56K .220/.360/.470/.829
◯パワー / △素材型 コンタクト 
パワーポテンシャルを高く評価されており、19年はRでリーグ5位となISO.250をマークした。またフライボールを打つ技術も身に付けており、グラウンドボール率が24.7%を上回っているのは19年のメジャーではマイク・トラウトただ1人のみ。スピードと肩の強さはCF/RF向き。

14.
ジャクソン・ミラー(C)/Jackson Miller:19歳
◯運動能力 / △素材型
20年ドラフト2巡目。プラスツールはないが攻守にオールラウンドで、一般的な捕手よりも運動能力が高いのが魅力。打撃はシンプルなスイングでラインドライブ中心。ブロッキング&レシービングは要改善だが、守備動作や肩の強さは問題ないので、持ち前の運動能力も考慮すれば将来的には少なくとも平均レベルの守備力に育つだろう。
(R)46G 188AB 6HR 18BB 46K .255/.327/.415/.742
◯打撃 / △2B向き? 
19年ドラフト4巡目。スターポテンシャルではないが攻守に平均以上になり得るスイッチヒッター。三振はやや多いがバレルゾーンに打球を量産でき、パワーも15~20本塁打相当を秘める。守備ではSSとしては肩が平均的なため2B向きか。2Bに回れば平均以上になれる可能性がある。
(3A)6.04ERA 27GS 137.0IP BB/9=3.2 K/9=7.7 K/BB=2.44
◯速球 チェンジアップ / △リリーフ向き? 一発病 コマンド
キューバではリリーフとして活躍し、メジャーで先発に挑戦する経歴はライセル・イグレシアス(エンゼルス)と重なる。19年は3Aでリーグワースト2位タイとなる26被本塁打を喫するなど不本意なシーズンに終わった。それでも速球とチェンジアップの2球種がプラスピッチで、カーブも平均レベル。20年は復活を期待されていたが、禁止薬物の使用で出場停止処分を受けた。

17.
クリスチャン・ロア(RHP)/Christian Roa:22歳
◯4球種 コントロール / △球威 コマンド
20年ドラフト2巡目。92-94マイルの速球を主体に4球種を織り交ぜるストライクスロワー。大学では計8四球を出したラスト2登板を除けば通算BB/9=2.0と優秀。コントロールは良いがコマンドが甘く、被安打数が多いのが懸念材料。先発として長く活躍するには、細かいコマンドを磨く必要があるものの、早期昇格を狙える。(A/A+)3.16ERA 102.2IP BB/9=3.9 K/9=9.4 K/BB=2.43
◯速球 カーブ / △チェンジアップ コントロール リリーフ向き?
20年にコディ・リードとのトレードでレイズから加入。92-95マイルの速球とカーブの2球種がプラスピッチで、球威だけならローテーション半ば~セットアッパー級。先発に残るにはコントロール&チェンジアップを磨く必要があるが、26歳で2A以上の経験がなく、リリーフとして早期昇格を目指すことになるだろう。

19.
TJ フリードル(OF)/TJ Friedl:25歳
(2A)65G 226AB 5HR 29BB 50K 13SB .235/.347/.385/.732
◯スピード CF守備 / ×パワー 肩
俊足とハッスルプレーを武器に最多安打を2度受賞したレニー・ダイクストラ(元フィリーズ)と比較される。19年は打撃成績を軒並み落としてしまったが、四球率10.8%・出塁率.347とチャンスメーカーとしての役割は果たした。パワーが平均以下のため第四の外野手止まりとの声が多い。

20.
クイン・コットン(OF)/Quin Cotton:23歳
(R)61G 237AB 4HR 34BB 49K .283/.376/.409/.785
◯アプローチ スピード / △パワー 肩 盗塁技術
19年ドラフト8巡目。下位指名となったがRでは好パフォーマンスを披露し、「スティール」との呼び声高い。目立ったツールはないが、平均以上のスピードと四球率11.8%をマークした選球眼から第四の外野手向き。レギュラーを目指すならパワーを伸ばすことが求められる。

Plus One Prospect
ブライス・ボニン(RHP)/Bryce Bonnin:22歳
◯速球 スライダー / △コントロール リリーフ向き?
20年ドラフト3巡目。制球難だが96-98マイルを計測する速球&スライダーがプラスピッチ。コントロールの悪さに加え、大学では1度しか7イニングを投げたことがなく、スタミナ面も不安要素。運動能力の高さを買われており、レッズマイナーで改善できるか。改善されなければリリーフ転向となるだろう。

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