2019 CHINCINNATI REDS
TOP 20 PROSPECTS
Nick Senzel(3B) |
本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
1.ニック・センゼル(3B)/Nick Senzel
16年ドラフト全体2位指名。攻守のオールラウンドな三塁手で、A.レンドン(ナショナルズ)やK.ブライアント(カブス)と比較される。特に打撃の完成度が素晴らしく、18年は3Aで打率.310・8本塁打・OPS.887をマーク。
2.テイラー・トランメル(OF)/Taylor Trammell
◯スピード 打撃 / △LF向き? 肩 打球反応
16年ドラフト1巡目指名。傑出したアスリートで、オールスター級のファイブツールプレーヤーになり得る。平均を大きく上回るスピードを有するが、打球反応&肩の強さが平凡なため、LF向きとの指摘も。三振率22.8%とは空振りはやや多いが、A+で四球率12.6%・8ホーマー・OPS.781をマーク。
3.ハンター・グリーン(RHP)/Hunter Greene
◎速球 / ◯メークアップ 体格 打撃 / ✖素材型
17年のドラフト全体2位指名。滑らかなフォームから最速103マイルの速球と80マイル中盤のスライダーを投げ込むポテンシャルの塊。18年はAで18先発して防御率4.48・K/9=11.7・BB/9=3.0をマーク。対左打者の被OPS.964とチェンジアップの向上が課題。
4.ジョナサン・インディア(3B)/Jonathan India
◯打撃 肩 3B守備 /
18年ドラフト全体5位指名。J.ドナルドソン(ブレーブス)とも比較される走攻守揃ったオールラウンド三塁手。打撃は選球眼に優れ、長打力も昨春に開眼。大学では遊撃や二塁の経験もあるが、プロでは三塁を守っていく予定。R/Aでは6ホーマー・OPS.814をマーク。
5.トニー・サンティラン(RHP)/Tony Santillan
◎速球 / ◯スライダー 体格 奪三振
アップサイドだけならエース級。6-3/240の体格から最速100マイルの速球を繰り出し、スライダーも90-91マイルを計測するなどパワフル。課題のコマンドもBB/9を5.2→3.9→2.3と3年続けて改善させており、A+/2Aで149回を投げて防御率3.08と安定した投球を見せた。
6.ブラディミール・グティエレス(RHP)/Vladimir Gutierrez
◯コマンド 速球 3球種 / △リリーフ向き?
キューバではリリーフとして活躍し、メジャーで先発に挑戦する経歴はライセル・イグレシアス(レッズ)と重なる。最速で95-97マイルを叩き出す速球にカーブとチェンジアップを織り交ぜる。マイナー2年で防御率4.39も、K/BB=4.19と投球内容は悪くない。
7.タイラー・スティーブンソン(C)/Tyler Stephenson
◯パワー アプローチ 肩 / △体格 C守備
M.ウィータースとも比べられる6-4/225の大型捕手。打撃ではパワーと選球眼を兼ね備えており、A+で11ホーマー・OPS.730・四球率10%をマーク。一方で捕手守備は発展途上。肩は平均以上だが、大柄な体格のためかフットワークが鈍く、18年は盗塁阻止率24%止まりだった。
8.TJ フリードル(OF)/TJ Friedl
◯スピード CF守備 / ×パワー 肩
9.ホゼ・シリ(OF)/Jose Siri
◎スピード / ◯パワー 肩 / ×アプローチ コンタクト
20-80スケールで80評価のスピードと平均以上のパワーを兼ね備えたロマン溢れるCF。しかし粗削りで、A+/2Aで三振率30%とコンタクト&アプローチが不安定。それでもISO.210のパワーをメジャーでも発揮できれば面白い存在。
10.マイク・シアニ(OF)/Mike Siani
◯5ツール / ×素材型
18年ドラフト4巡目。U-18ではアメリカ代表メンバーとしてチームの優勝に貢献した。傑出した運動能力を有し、G.サイズモア(元インディアンス)のような平均以上のCFになれるだろう。RではOPS.737とまずまずのデビュー。
11.マリエル・バティスタ(OF)/Mariel Bautista
◯スピード / ×素材型
恵まれたアスリートで平均以上のスピードが最大の武器。18年はパワー面で向上が見られ、Rで打率.330・8本塁打・OPS.927と素晴らしいパフォーマンス。フルシーズンで結果を出せればトップ5前後まで評価を上げるだろう。
12.スチュアート・フェアチャイルド(RHP)/Stuart Fairchild
◯パワー スピード CF守備 / ✖コンタクト 肩
コンタクトに不安を抱えているが、「20本塁打・20盗塁」級のポテンシャルを秘めている外野手。外野守備はCFとして申し分ない水準で、D.スタッブスのような将来像か。18年はA/A+でOPS.750・23盗塁をマーク。
13.マイケル・ベルトレ(OF)/Michael Beltre
◯スピード アプローチ / △両翼向き?
スピードと選球眼に優れる外野手。18年はA/A+で打率.278・5本塁打・OPS.799・22盗塁をマーク。三振率19.8%・四球率16.1%とアプローチも成熟している。スピードは平均以上だが6-3/220と体が大きく、守備はRF向き。打球は力強く、パワーも伸びしろアリ。
14.ジェーコブ・ヘザリー(LHP)/Jacob Heatherly
17年ドラフト3巡目の20歳。93-95マイルの速球を主体に4球種を扱うポテンシャルはローテーション3-4番手相当。しかし、コマンドに苦しんでおり、18年はRで防御率5.82・K/9=11.4・BB/9=9.3だった。上手く育てばG.ゴンザレス(元ナショナルズ他)になれる。
15.ジェームズ・マリナン(RHP)/James Marinan
◯速球 体格 / ✖コマンド
16.ライアン・リリー(RHP)/Ryan Lillie
◯速球 コマンド / △リリーフ向き?
威力ある91-94マイルの速球が最大の武器で、スライダー&チェンジアップもまずまず。球威に加えて、マイナー2年でK/BB=4.80とコマンドも優秀。ドラフト時はブルペン転向が濃厚と見られていたが、先発でもやっていける可能性を示している。18年はR/A/A+で22先発して防御率3.44をマーク。
17.ケウリー・メラ(RHP)/Keury Mella
クロスステップ気味のフォームから91-97マイルのシンカーで強気に攻め、スライダー&チェンジアップも打者の手元でよく切れる。コマンドに難があり、ローテーション下位~ブルペン向きのポテンシャル。18年は3Aで防御率3.00・K/9=8.4・BB/9=3.1をマーク。
18.スコット・モス(LHP)/Scott Moss
◯3球種 / △球威
18年はA+でリーグトップの15勝をマークしたワークホース左腕。速球は90マイル程度で支配的ではないが、打者の手元でリリースされるためキレがあり、スライダー&チェンジアップも効果的に扱うことができる。伸びしろは限られているが、ローテーション5番手もしくはスイングマンとしてチームに貢献できるだろう。
◯速球 / ×素材型 コンディション
18年ドラフト2巡目の高校生。最速97マイルの速球と平均以上のスライダーのコンビネーションはパワフルだが、プロでは肘のコンディション不良のため不調だった。Rでは29回を投げて防御率7.14だったが、健康を取り戻せればもう少しできるはずだ。
20.ヘンドリック・セレメンティーナ(C)/Hendrik Clementina
◯パワー / △C守備 / ✖スピード
豪快なパワーが武器のキャッチャー。18年はAで打率.268・18本塁打・OPS.824をマーク。6-0/250とどっしりとした体型で平均以下の捕手守備を心配されていたが、今季の春季トレーニングには20-30ポンド減量して到着。機敏さUPでブレークなるか。
Plus One Prospect
ジョシュ・バンミーター(2B/OF)/Josh VanMeter
◯パワー /
小柄ながらパンチ力があり、内外野こなす守備力も含めてスーパーユーティリティーになれる。16年にパドレス傘下で14ホーマーをマークしたが、トレードでレッズに加入した17年は2AでOPS.678と不発。しかし、18年は2A/3Aで12ホーマー・OPS.791と再ブレークで評価上昇中。