2018年1月27日土曜日

2018 SAN DIEGO PADRES TOP 20 PROSPECTS

2018 SAN DIEGO PADRES

TOP 20 PROSPECTS

Fernando Tatis Jr.(SS)

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。

1.フェルナンド・タティス Jr.(SS)/Fernando Tatis Jr.
◯打撃 パワー 肩 アプローチ / △3B向き?
同名の父はメジャーで11年プレーした元大リーガー。昨季は18歳ながらA・A+で22ホーマー・OPS.877とブレーク。豪快なプルヒッティングが自慢だが、ミッドウェスト・リーグ(A)最多の75四球を選ぶなど打撃技術も兼備。守備はSSよりも3B向きとの評価。


2.マッケンジー・ゴア(LHP)/MacKenzie Gore
◯速球 球種 コマンド / ✖素材型 
昨年のドラフト全体3位指名。球威、変化球、コマンドの3点を取り揃えた希少な高校生左腕。最速96マイルの速球&平均以上のカーブ&チェンジアップ&スライダー。大きく足を上げる独特なフォームをしているが、投球フォーム自体は滑らかで、コマンドも優秀。


3.ルイス・ウリアス(2B/SS)/Luis Urias
◯コンタクト 肩 / △パワー
ズバ抜けたコンタクトスキルを示す未来の首位打者候補。昨季は20歳ながら2Aで打率.296、65K/68BBをマーク。3本塁打とパワーはまだまだだが、打球速度の速さには定評がある。守備では平均以上の2Bになれるとの触れ込みだが、肩の強さはSSでもOKなほど。

4.カル・クアントリル(RHP)/Cal Quantrill
◯速球 変化球 コマンド / △耐久性
TJからの復帰シーズンで116回/110K/40BB、防御率3.80と結果を出した。常時90マイル中盤を計測する速球&マイナー屈指とされるチェンジアップの威力は抜群で、カーブ&スライダーも平均から平均以上のボール。コマンドにも優れ、試合を支配できる才能の持ち主。

5.マイケル・バイエズ(RHP)/Michel Baez
◯速球 コマンド 体格 奪三振 / △変化球
キューバから亡命し、16年12月に契約金$3Mでパドレス入り。昨季はAで10先発して防御率2.45・K/9=12.6・BB/9=1.2をマーク。6-8/220の巨体から繰り出す最速98マイルの速球は絶品。スライダー&チェンジアップはまだ不安定ながら決まった時は鋭く曲がる。変化球が育てばエースポテンシャル。

6.エイドリアン・モレホン(LHP)/Adrian Morejon
◯速球 3球種 / ✖素材型
キューバから亡命し、16年に$11Mでパドレスと契約した逸材。18歳にして球威と投球術を兼ね備えた姿は、J.ウリアス(ドジャース)と比較されている。91-93マイルの速球&チェンジアップ&カーブ。AではBB/9=4.2とコマンド&メカニクスを乱してしまった。

7.アンダーソン・エスピノーザ(RHP)/Anderson Espinoza
◯速球 カーブ コマンド / △TJ手術明け 耐久性
16年にD.ポメランツとのトレードでレッドソックスから移籍。昨季はブレークが期待されたが、TJ手術により全休に終わった。力みのないフォームから最速100マイルの速球&マイナー屈指のカーブ。耐久性への不安が大きいが、エースポテンシャルの持ち主。

8.ジョーイ・ルチェシー(LHP)/Joey Lucchesi
◯3球種 速球 体格 コマンド / 
6フィート5の長身から92-96マイルの速球&カーブ&チェンジアップを投げ下ろす。両コーナーに投げ分けるコマンドも備えており、球筋の見にくいフォームも独特。スタミナ&コマンドの評価も高く、ポテンシャルは先発ローテーション4番手相当。昨季はA+・2Aで23先発して防御率2.20・K/9=9.6・BB/9=2.1。


9.エリック・ラウアー(LHP)/Eric Lauer
◯コマンド 球種 即戦力 / 
エースポテンシャルではないが、完成度の高さが魅力の即戦力左腕。コマンドよく平均から平均以上の4球種を投げ分ける。昨季はA+・2Aで122.2回/132K/36BB・防御率3.30をマーク。今季中の昇格も射程圏内。

10.ローガン・アレン(LHP)/Logan Allen
◯速球 4球種 / 
大柄な体格から92-94マイルの力強い速球と、多彩な変化球を織り交ぜる姿はJ.レスター(カブス)と比較されている。第2球種のバルカンチェンジは平均以上の評価で、カーブはリリースがやや不安定ながら平均から平均以上の評価。昨季はコマンドを磨き、A・A+で23先発して防御率2.95・K/9=10.2をマーク。

11.エステウリー・ルイーズ(2B)/Esteury Ruiz
◯打撃 スピード / ✖素材型 
昨夏トレードでロイヤルズから加入。18歳にして卓越したコンタクト能力を披露し、6-0/150と小柄ながらパワーも潜める。スピードも平均以上で、J.アルトゥーベ(アストロズ)のような攻撃型二塁手になり得る。昨季Rで打率.350・4本塁打・26盗塁・OPS.997をマーク。

12.フランシー・コーデロ(OF)/Franchy Cordero
◯パワー スピード / ✖コンタクト アプローチ 
攻守にかなり荒削りだが、「20-20」相当のポテンシャルを秘めている。昨季は3Aで打率.326・17本塁打・15盗塁・OPS.972をマーク。しかし、93試合/118K/23BBとヒットツールはかなり疑わしい。元々SSを守っていたため、OF守備も不慣れでまだこれからという状態。

13.クリス・パダック(RHP)/Chris Paddack
◯コマンド 体格 / △TJ手術明け
昨季はTJ手術により全休したが、16年にはマイナーで防御率0.85・K/BB=14.2と圧倒的な成績を残している。最大の武器はズバ抜けたコマンドで、21歳ながら狙った所にピンポイントにコマンドすることができる。速球は92-94マイル、同じ腕の振りから繰り出されるチェンジアップも高評価。

14.ジェーコブ・ニックス(RHP)/Jacob Nix
◯速球 コマンド 体格 / ✖素材型
6-4/220の体格から伸びしろが大きく、速球はすでに最速95マイル。カーブ&チェンジアップも落差に恵まれており、3球種いずれもストライクを稼ぐことができる。昨季は16先発で防御率4.67も、BB/9=1.8とコマンドは着実に成長している。ローテーション3番手相当のポテンシャルを秘める。

15.ホルヘ・オナ(OF)/Jorge Ona
◯パワー / △コンタクト 両翼向き スピード / ✖素材型
16年に契約金$7Mでパドレス入りしたキューバ出身プロスペクト。筋肉質のガッシリした体格にズバ抜けたパワーを潜めており、昨季Aで打率.277・11本塁打・OPS.755をマークした。107試合/115Kとコンタクト面を磨く必要がある。守備はRF向き。

16.マイケル・ゲティズ(OF)/Michael Gettys
◯ファイブツール CF守備 / ✖コンタクト 素材型 
傑出したファイブツールを備えるアスリート選手。上手く育てばB.バクストン(ツインズ)のようなロマンある選手になり得る。すでに外野守備ではゴールドグラブ級の美技を連発しているが、116試合/191Kと打撃には疑問符。それでも17HRはキャリアハイ。

17.ガブリエル・アリアス(SS)/Gabriel Arias
◯肩 SS守備 / △打撃 / ✖素材型 
16年に契約金$1.9Mでパドレス入り。恵まれた運動能力の持ち主で、守備での動きは非常に滑らかで広大な守備範囲を見せる。平均を大きく上回る強肩で多くのアウトを奪い、未来のゴールドグラバーと評するスカウトも。打撃の成長がキャリアを左右する。昨季は17歳ながらAで16試合プレー。プレーオフでは打率.364と目立った活躍。

18.エドワード・オリバレス(OF)/Edward Olivares
◯肩 スピード パワー / △コンタクト / ✖素材型
オフにY.ソラーテとのトレードで加入。昨季A・A+で打率.269・17本塁打・20盗塁・OPS.795とブレークを飾ったファイブツールタイプ。コンタクト面に不安を残すが、パワーとスピードのコンビネーションは魅力的であり、外野3ポジションどこでも十分な守備力も備える。肩も強く、将来像はS.マーテイ(パイレーツ)か。

19.ジェイソン・ロサリオ(OF)/Jeisson Rosario
◯打撃 スピード 肩 / △パワー / ✖素材型
傑出したファイブツールポテンシャルを秘めるアスリート。昨季はRでOPS.773をマーク。ギャップを破るヒッティングセンスを披露し、36K/33BBと17歳にしてアプローチも優れる。パワースタッツが伸びれば一気にトッププロスペクトとなるだろう。

20.ペドロ・アビラ(RHP)/Pedro Avila
◯3球種 奪三振 / 
昨季よりD.ノリスとトレードで加入。昨年8月の試合でパドレス傘下1Aのチーム記録となる1試合17奪三振をマークするなどブレーク。90マイル前半の速球を主体にカーブ&チェンジアップを織り交ぜ、A・A+で23先発して防御率3.70・K/9=11.9・BB/9=2.3をマーク。

21.ルイス・カンプサーノ(C)/Luis Campusano
◯肩 パワー / ✖C守備 素材型
昨年のドラフト2巡目高校生。打撃先行型の捕手で、Rでも4本塁打・OPS.732をマーク。パワーと肩のツールが傑出しているが、捕手としての守備力には疑問符。柔らかいミット捌きやフットワークを磨いていく必要がある。


Plus One Prospect
カイル・マグラス(LHP)/Kyle McGrath
◯即戦力 変則 / ✖球速 
人間投石機のような独特なオーバースローで注目を集める変則左腕。昨季はMLBデビューし、17試合で防御率2.84。速球は平均86マイルだが、独特のフォームと同じ腕の振りから繰り出されるチェンジアップで打者を惑わす。セットアッパー格としてブレークに期待。

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