2022年2月27日日曜日

2022 CHICAGO CUBS TOP 20 PROSPECTS

2022 CHICAGO CUBS

TOP 20 PROSPECTS

Brennen Davis

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.ブレネン・デービス(OF)/Brennen Davis:22歳
(A+/2A/3A)99G 350AB 19HR 50BB 118K .260/.375/.494/.869
◯スピード パワー 肩 / 
「30-30」も狙えるズバ抜けたポテンシャルを秘め、6-4/175の体格から伸びしろ抜群。長身選手ながら腕を上手くたたんで速球にも対応できるなどコンタクトも苦にしていない。守備面もスムーズなルート取りで平均以上のCFになれるとの評価。体が成熟すればRFにコンバートされるだろう。
Brennen Davis
(DSL)47G 158AB 5HR 30BB 39K .285/.398/.424/.822
◯パワー スピード 肩 / △素材型 ゴロ多い
21年1月に国際アマチュア選手としては球団記録となる契約金300万ドルで入団の原石。若き日のアレックス・ロドリゲスやマニー・マチャドと比較されるポテンシャルの持ち主で、DSLではOPS.822・21盗塁と好スタート。守備ではSSに必要な守備範囲、肩の強さを兼ね備える。プロスペクトとしての比較対象はノエルビ・マーテイ(SEA)のような感じか。
3.ケビン・アルカンタラ(OF)/Kevin Alcantara:19歳
(R)34G 119AB 5HR 17BB 36K .345/.423/.588/1.012
◯5ツール 体格 / △素材型 両翼向き?
昨夏にアンソニー・リゾーとのトレードでNYYから獲得した選手。6フィート6の恵まれたフィジカルに傑出した運動能力も兼ね備えた5ツール候補。軽々と広角に長打を生み出すプラスのパワーが強みで、21年はRで好成績を残し評価を大きく上げた。しかしスイングの長さは依然として要改善で上位レベルに適応するには磨かれる必要がある。守備はCFに残れる可能性を示すも大柄な体格から将来的には両翼がフィットするだろう。
(R/A)54G 182AB 7HR 42BB 67K .302/.434/.489/.923
◎パワー / 〇肩 / △コンタクト 素材型 守備
ダルビッシュ有とのトレードでSDから加入した1人。6-4/190の大柄な体格にジョーイ・ギャロ(NYY)とも比較されるパワーポテンシャルを秘める。ドラフト時はコンタクト面が課題との評価だったが、打率.303をマークするなど比較されるギャロよりもヒットツールは上だろう。スピード&肩は平均的だが、打球判断やルート取りに難があり、全体的な守備力は平均以下との見立て。
Owen Caissie

(R)25G 101AB 6HR 7BB 18K .327/.376/.594/.970
◯打撃 肩 / △素材型 守備
21年ドラフト2巡目。ヒットツールを高く評価されており、打撃面のポテンシャルはアレックス・ブレグマン(HOU)やデビッド・ライト(元NYM)と比較されるほど。すでにスイングスピードも素早く、Rでの25試合で6本塁打を放つなどパワーも開花の兆し。守備は高校ではSSもプロでは2Bへコンバートされる可能性あり。

6.ブレイリン・マルケス(LHP)/Brailyn Marquez:23歳
◎速球 / ◯奪三振 体格 / △コントロール 肩の故障明け
最速102マイルを誇るファイアーボーラー。第2球種のスライダーもプラスピッチで、右打者にはチェンジアップを扱う。しかしリリースにばらつきがあり、コントロールが不安定。21年は新型コロナ感染→肩の故障によりシーズン全休に終わった。純粋な球威はローテーション2-3番手級も、健康面とコントロールを改善できなければブルペン転向だろう。
Brailyn Marquez

(R)34G 141AB 3HR 11BB 35K .333/.383/.511/.894
◯パワー 肩 体格 / △3B向き? スピード 素材型
ダルビッシュ有とのトレードでSDから加入の1人。19年に130万ドルで契約のパナマ出身プロスペクト。6-4/185の体格に秘められたパワーポテンシャル&SSとしてはスピード不足でコンバートの可能性が指摘されている守備面からコリー・シーガー(TEX)と比較する声も。RではOPS.894と好スタートを切ったが、ややフリースインガー傾向あり。ボールの見極めを磨いていきたい。
Reginald Preciado
(A)6G 24AB 0HR 7BB 6K .417/.563/.500/1.063
◎CF守備 / ◯スピード 肩 / △パワー 素材型
20年ドラフト全体19位指名。昨夏のハビアー・バイエズのトレードでNYMから加入した。パワー面の評価が分かれるが、それ以外の4ツールは間違いなく平均以上でグレディ・サイズモア(元CLE)と比較される。守備範囲も広大で、未来のゴールドグラブ候補と評判。パワーを伸ばせばスケールの大きい1番CFになれるだろう。ちなみに両親はハリウッド俳優。

9.DJ ハーズ(LHP)/DJ Herz:21歳
(A/A+)3.31ERA 81.2IP BB/9=4.8 K/9=14.4 K/BB=2.98
◯速球 チェンジアップ 奪三振 / △コントロール
迫力あふれるクロスファイアーから強烈なボールを投げ込み、21年はマイナー全体3位のK/9=14.4(80イニング以上)をマーク。92-95マイルの4シーム、ダブルプラスのチェンジアップ、平均的なカーブの3球種はどれも空振りが取れる。コントロールに課題があり、ブルペンに転向してジョシュ・ヘイダーのような火消しセットアップが天職か。
 
10.
ジョーダン・ウィックス(LHP)/Jordan Wicks:22歳
(A+)5.14ERA 7.0IP BB/9=3.9 K/9=6.4 K/BB=1.67
◯コマンド チェンジアップ / △球威
打者を圧倒する球威はないが、投球術とコントロールに長けた完成度の高さが光る。完成型をマルコ・ゴンザレス(SEA)と比較されているローテーション3-4番手タイプ。91-93マイルでムーブ大の速球とダブルプラスのチェンジアップのコンビネーション。第3球種のスライダーも向上中。

11.ケイレブ・キリアン(RHP)/Caleb Kilian:25歳
(A+/2A)2.42ERA 100.1IP BB/9=1.2 K/9=10.0 K/BB=8.62
◯コマンド / △プラスピッチ無し
昨夏にクリス・ブライアントのトレードで獲得したプロスペクトの1人。プラスのコントロールが強みの投手だったが、球速がMAXで96-97マイルを出すなどパワーアップしたことがブレークの要因。速球をスポットに投げ分け、変化球3種も効果的に織り交ぜる。とはいえプラスピッチはなく、ローテーション下位のイニングイーター向きか。

12.
エド・ハワード(SS)/Ed Howard:20歳
(A)80G 302AB 4HR 18BB 98K .225/.277/.315/.592
◯SS守備 肩 / △素材型 打撃 / ✖アプローチ 
20年ドラフト全体16位指名。滑らかな動作、素早い動き、柔らかなハンドリング、平均以上の強肩からプラスのSSディフェンダーになれると評判。一方の打撃は未完成。プロデビューはOPS.592、三振率30.1%/四球率5.5%とアプローチ面の課題を露呈した。ドラフト時は打撃の評価も高かっただけに、雑なアプローチを修正して才能を開花させられるか。

13.
ネルソン・ベラスケス(OF)/Nelson Velazquez:23歳
(A+/2A)103G 385AB 20HR 30BB 132K .270/.333/.496/.829
◯パワー 守備 肩 / △コンタクト アプローチ
プロ5年目にして自己最多の20本塁打を放つなどパワーポテンシャルが開花。ゴロ性の打球割合を減らし、フライ性の打球を増やせたことが好結果につながった。またオフのAFLでは、すり足打法に変更するなどコンパクトなフォームに切り替えて26試合で打率.385・9本塁打をマーク。AFLのMVPに輝いた。守備でも強肩を武器にBaseball Prospectusの出す守備指標FRAAで+9.4を記録した。
Nelson Velazquez


14.
ミゲル・アマヤ(C)/Miguel Amaya:23歳
(2A)23G 79AB 1HR 21BB 22K .215/.406/.304/.710
◯アプローチ 肩 / △スピード 集中力 TJ手術明け
パナマ出身の大型捕手。21年は前腕の痛みで23試合の出場にとどまると、オフにはTJ手術を受けた。打撃はマイナー通算四球率10.6%の選球眼と二桁本塁打程度のパワーを兼ね備えており、守備面もよく磨かれている。強肩を武器にマイナー通算盗塁阻止率38%、21年も12試合という限られたサンプルだが45%をマークしている。攻守の能力はレギュラー捕手にふさわしい水準であり、故障から健康に復帰できるかがポイントとなるだろう。
(A+/2A)4.16ERA 80.0IP BB/9=3.5 K/9=10.1 K/BB=2.90
◎速球 / △コマンド 変化球 リリーフ向き? 
MAX98マイルのライジングファストボールが武器の剛腕。変化球の安定感がイマイチだがスライダーは平均以上のボールになり得る。速球の威力に加えスタミナも豊富で、50%以上のゴロ率を記録するなどのプラス面もあるが、チェンジアップ&コマンドの精度が高くなく、体も大きくないためブルペンに回るリスクが高い。球種を絞ってリリーフに転向すればクローザーも狙えるだろう。

16.アレクサンダー・カナリオ(OF)/Alexander Canario:22歳
(A/A+)107G 408AB 18HR 43BB 125K .230/.300/.431/.732
〇パワー 肩 / △素材型 両翼向き / ×アプローチ
クリス・ブライアントとのトレードで獲得したプロスペクトの1人。圧倒的なパワーポテンシャルの持ち主だが極度のフリースインガーであり、打率.230・三振率27.4%とヒットツールに課題がある。守備ではルート取りが拙く危なっかしいため、強肩を生かせるRFが最もフィットするだろう。攻守に荒さが目立ち、クリント・フレイジャーのような控え外野手止まりに終わる可能性あり。


17.
ヨヘンドリック・ピアンゴ(OF)/Yohendrick Pinango:20歳
(A/A+)108G 421AB 5HR 31BB 69K .276/.327/.373/.700
◯コンタクト / △両翼向き / ✖パワー
パワーレスだが卓越したコンタクト能力の持ち主で、アプローチ良くフィールド全体にヒットを量産する。21年はリーグ平均よりも3歳以上若いA+においても打率.289をマークするなど健闘した。すでに成熟した体格と平均的なスピード&肩の強さから守備はLF専念が既定路線だろう。

◯速球 3球種 / △素材型 実績
下半身を有効に使えるようになったことで17年に89マイル止まりだった速球は最速97マイルにまで上昇。チェンジアップの扱いに長け、課題とされてきたブレーキングボールもナックルカーブを習得。3球種で平均以上の評価を得ている。ローテーションポテンシャルの持ち主だがプロ4年でフルシーズン経験がなく、22年こそは健康なシーズンを送りたいところだ。
(2A/3A)110G 403AB 18HR 45BB 134K .223/.303/.427/.729
◯パワー スピード 肩 / △コンタクト アプローチ
コンタクト&アプローチは要改善だが傘下トップクラスのバットスピードを誇り、21年は自己最多の18本塁打を放った。元々はSSを守っていたアスリートであり、21年は内外野を幅広くプレー。打撃の安定感を高めることができればキケ・ヘルナンデス(BOS)やクリス・テイラー(LAD)のようなスーパーユーティリティーになれるかもしれない。
(R)0.00ERA 4.0IP BB/9=2.3 K/9=20.3 K/BB=9.00
◯体格 カーブ / △素材型 / ✖コントロール
21年ドラフト3巡目の高卒左腕。90-93マイルの4シームとスピンレート2800rmp前後のカーブのコンビネーション。6フィート3の長身を生かしたエクステンション大のフォームもプラス材料。高校時代は二刀流で投手としての実戦経験は浅いが、今後経験を積んでいけば大化けする可能性を秘めている。現段階では制球が壊滅的で捕手も取れないようなすっぽ抜けボールも少なくない。

Plus One Prospect

(A)4.79ERA 41.1IP BB/9=5.2 K/9=11.3 K/BB=2.17
◎速球 /△変化球 素材型 / ✖コントロール
昨夏にアンドリュー・チェイフィンとのトレードでOAKから加入の右腕。90マイル後半を計測する強烈なライジングファストボールが武器で、第2球種の縦カーブも落差抜群。打者の手元で切れるカッターと平均以下のチェンジアップも時折交える。球威は申し分ないがコントロールが悪く、先発に残るには磨かれる必要がある。

マックス・ベイン(RHP)/Max Bain:24歳
(A+)5.52ERA 93.0IP BB/9=5.4 K/9=10.9 K/BB=2.02
◯速球 カーブ / △コントロール
大学卒業後にドラフト指名されず米独立へ。ツイッターで自身の投球動画を投稿し”就活”していたところ、CHCとの契約に成功。21年はAで21先発すると防御率は5.51と振るわなかったが、K/9=10.9と支配力は示した。コンスタントに96-98マイルを計測する速球を高めに、落差の大きいカーブ&スライダーを低めに集めて空振りを誘う。パレンシア同様にコントロールに課題があり、リリーフとして早期昇格を目指すことになるか。

ザッカリー・リー(RHP)/Zachary Leigh:24歳
(R/A+)1.04ERA 8.2IP BB/9=3.1 K/9=17.7 K/BB=5.67
◯速球 / △コントロール フォーム
21年ドラフト16巡目のカレッジシニア右腕。出所の見にくい91-95マイルの4シームを軸に、スライダー&チェンジアップはどちらも空振りが取れる。プロでは短いイニングでの起用だったこともあり、MAX98マイルを計測。ギクシャクしたフォームと要改善なコマンドを含めてリリーフで輝くタイプか。

(A/A+)79G 264AB 5HR 25BB 86K .224/.323/.318/.641
◯肩 運動能力 / △素材型 スピード コンタクト
18年に20万ドルで入団とアマチュア時代の評価はあまり高くなかったが、20歳にしてA+まで昇格を果たすなど急成長中。打撃ではコンパクトかつ力強いスイング、守備ではアスレチックさが目を引く。とはいえ攻守に未完成であり、育成には長い時間がかかるだろう。

ヨナサン・ペルラザ(OF)/Yonathan Perlaza:23歳
(A+)99G 357AB 15HR 38BB 95K .280/.350/.479/.829
◯パワー / △守備 スピード
21年は自己最高の15本塁打・24二塁打・OPS.829とブレーク。豪快なパワーが武器のスイッチヒッターで、右打席OPS.811/左打席.833と両打席で結果を出している。守備は両翼専門で、DHでも29試合に出場するなど不得意。ユニバーサルDH導入をチャンスにしたい。

2022年2月23日水曜日

2022 WASHINGTON NATIONALS TOP 20 PROSPECTS

2022 WASHINGTON NATIONALS

TOP 20 PROSPECTS

Keibert Ruiz


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.
キーバート・ルイーズ(C)/Keibert Ruiz:23歳
(3A)72G 284AB 21HR 30BB 33K .310/.377/.616/.993
(MLB)29G 88AB 3HR 6BB 9K .273/.333/.409/.742
◎コンタクト / 〇即戦力 C守備 / △パワー 肩 
昨夏、マックス・シャーザー&トレイ・ターナーを放出したトレードで見返りとしてLADから獲得したトッププロスペクト。巧みなバットコントロールでコンタクトを量産し、課題とされてきたパワー面も3A/MLBで自己最多の24本塁打を放つなど開花の兆し。守備ではブロッキング&フレーミングともに優秀で壁性能は高いが、肩が弱いためマイナー6年で盗塁阻止率24%、MLBの限られたサンプルでも14%にとどまっている。

2.
ケード・カバリ(RHP)/Cade Cavalli:23歳
(A+/2A/3A)3.36ERA 123.1IP BB/9=4.4 K/9=12.8 K/BB=2.92
◎速球 / 〇奪三振 変化球 / △コントロール
20年ドラフト1巡目。腕のコンディション不良により、ドラフトでは評価を落としたが、21年は24先発/123.1回を投げ抜き健康面の不安を払拭。マイナートップの157Kを奪うなど大ブレークを果たした。軽々と100マイルを叩きだす馬力が魅力で、決め球のパワーカーブも強烈。スライダー&チェンジアップも変化量が大きく空振りが取れる。2A昇格以降にBB/9が大幅に悪化しており、制球面に不安あり。
Cade Cavalli

3.ブレイディ・ハウス(SS)/Brady House:19歳 
(R)16G 59AB 4HR 7BB 13K .322/.394/.576/.970
◎パワー / 〇肩 / △素材型 SSとしては大きい
21年ドラフトの全体1位候補にも挙げられていた大器で、全体11位でWSHが指名に成功した。ダブルプラスのパワーが武器の攻撃型SSで、広角に長打が打てる。6-4/215と大柄でスピードも平均的なため、SSにとどまれるかは疑問。投手として96マイルを計測した強肩から3B転向の可能性も。MLB公式はマット・チャップマン(OAK)と比較。
Brady House

(R/A+)2.30ERA 47.0IP BB/9=2.3 K/9=13.4 K/BB=5.83
◯速球 3球種 奪三振 / △耐久性
20年ドラフト2巡目。1巡目級のポテンシャルの持ち主で、オーバースロットとなる契約金200万ドルで合意した。93-97マイルの速球にカーブ&チェンジアップもよく切れ、21年はマイナーでK/9=13.4、オフのAFLでも14.2をマークするなど奪三振能力の高さが光る。一方で大学時代から肘の状態に不安があり、昨季も肘痛で半休するなど耐久面が心配。
Cole Henry


(R/A/A+)7.68ERA 36.1IP BB/9=5.0 K/9=10.2 K/BB=2.05
◎速球 / ◯スライダー 体格 / △コントロール 耐久面
19年ドラフト1巡目。6-8/250の恵まれた体躯と凄まじいポテンシャルから元ナショナルズのルーカス・ジオリト(現Wソックス)と比較される。最速99マイルの速球とパワースライダーがプラスピッチで、カーブ&チェンジアップも平均以上のポテンシャルを秘める。しかし制球難と故障体質がネックで、リリーフ転向を余儀なくされる可能性もある。
Jackson Rutledge
(R/A)4.66ERA 48.1IP BB/9=3.9 K/9=9.7 K/BB=2.48
◯速球 体格 / △素材型
19年に契約金125万ドルで入団のベネズエラン。92-95マイルの速球を投げ込み、すでに再現性の高いフォームも身に付けている。投球センスにも秀でており、カーブ&チェンジアップを効果的に扱う。また6-4/180と理想的な体格をしており、3球種を角度をつけて投げ込むことができる。時間はかかるだろうが、傘下トップクラスの投手になり得る素材だ。

7.
ヤセル・アンチュナ(SS)/Yasel Antuna:22歳
(A+)106G 405AB 12HR 46BB 100K .227/.307/.385/.692
◯パワー 肩 / △守備 / ✖エラー 
16年に国際アマチュアFAではナショナルズ史上最高額となる契約金385万ドルでプロ入りしたドミニカン。荒削りながらパワーを秘めたスイッチヒッターで、バレル性の打球を量産する攻撃面のポテンシャルは極めて高い。21年は序盤はスランプに悩まされたが、7-8月は打率.315と適応しつつあった。スピードと肩は平均以上だが、昨季96試合で36失策/守備率.894ではSS失格と言わざるを得ない。
Yasel Antuna


8.
ホアン・アドン(RHP)/Joan Adon:23歳
(A+/2A/3A)4.97ERA 105.0IP BB/9=3.4 K/9=10.5 K/BB=3.05
◯速球 スライダー / △コントロール チェンジアップ
マイナーでの成績は今一つだったが、シーズン最終戦でMLBデビューを果たすと、ワイルドカード争いに燃えるBOS打線を相手に5.1回2失点9Kと好投。95マイル前後の4シームと縦に鋭く切れるスライダーのコンボで空振りを量産した。コマンドの向上が課題で、リリーフ向きとの見方が強い。

9.デイレン・ライル(OF)/Daylen Lile:19歳
(R)19G 64AB 0HR 15BB 20K .219/.363/.250/.613
◯コンタクト / △素材型 パワー 守備
21年ドラフト2巡目。21年ドラフトの高校生ではNo.1ピュアヒッターの1人との呼び声高く、コンパクトなスイングでフィールド全体にライナーを量産する。走守の能力は平均的で適性はLFと見られているため、パワーの成長がバリューを左右することにだるだろう。完成型はマイケル・ブラントリー(HOU)か。
 
10.アーマンド・クルーズ(SS)/Armando Cruz:18歳
(DSL)48G 177AB 1HR 16BB 27K .232/.292/.305/.597
◎守備 / △素材型 打撃
21年に球団記録タイとなる390万ドルで契約の原石。芸術的な守備が自慢で、未来のゴールドグラブ候補と評判。パワーレスでコンタクト重視の打撃も含めて将来像はホセ・イグレシアス(BAL)か。打撃の向上が課題。

11.ジェラルド・カリーロ(RHP)/Gerardo Carrillo:23歳
(2A)4.76ERA 96.1IP BB/9=4.7 K/9=10.1 K/BB=2.16
◎速球 / 〇スライダー / ✖コントロール
シャーザー&ターナーのトレードでLADから獲得した1人。最速100マイルの高速シンカーと90マイル前後のスラッターのコンビネーションは強烈。しかし最低レベルのノーコンがネックであり、ブルペン転向が現実的か。球威はクローザー級。

12.
ジェレミー・デラロサ(OF)/Jeremy De La Rosa:20歳
(A)87G 326AB 5HR 30BB 122K .209/.279/.316/.595 
◯5ツール / △素材型 21年スランプ
フアン・ソトに次ぐパワーバットとして注目の原石。素早いスイングスピードでフィールド全体にバレル性の打球を量産する。走守もズバ抜けてはないものの平均から平均以上と高評価。21年のブレークが期待されていたが、OPS.595と大不振に終わった。それでも9月は打率.315と来季に期待のもてるラストを飾った。

13.アルド・ラミレス(RHP)/Aldo Ramirez:21歳
(R/A)3.26ERA 38.2IP BB/9=2.8 K/9=8.1 K/BB=2.92
◯速球 3球種 コントロール / △素材型 肘の状態
昨夏カイル・シュワバーとのトレードでBOSから加入。年齢に比して完成度が高く、また球速も年々向上を辿っている。90マイル中盤の速球を高低に投げ分け、カーブ&チェンジアップの扱いにも優れている。またフォームも滑らかでコントロールも良い。WSH加入後は7.2回のプレーにとどまり、肘痛でシーズン終了となった。

14.
ロイスマー・キンターナ(OF)/Roismar Quintana:19歳
(R)7G 13AB 1HR 6BB 5K .308/.550/.692/1.242
◯パワー CF守備 / △素材型
19年に契約金82万ドルで入団のベネズエラン。運動能力に富んだフィジカル面と平均以上のパワーからマーセル・オズーナ(ブレーブス)を彷彿とさせる。両翼/DH向きのオズーナに対して、スピードのあるキンターナはCFに残れる可能性を残している。21年はRでプロデビューを飾り好スタートを切ったが、故障で7試合の出場に終わった。

15.T.J. ホワイト(OF)/T.J. White:18歳
(R)15G 53AB 4HR 5BB 14K .283/.356/.547/.903
◎パワー / △素材型 守備走塁
21年ドラフト5巡目の高卒スイッチヒッター。自慢のパワーは20-80スケールで70評価をつけるスカウトもいるほど。Rでの15試合で4本塁打を放つなどプロの世界でもパワーツールは発揮できている。一方でパワー以外の4ツールは平均以下と見られており、MLBに昇格するには打ちまくるしかない。

16.
ドリュー・ミラス(C)/Drew Millas:24歳 
(A+)86G 322AB 3HR 54BB 53K .264/.372/.348/.720
◯肩 C守備 アプローチ / △パワー
昨夏のトレードでOAKから移籍。守備力の高い捕手で、21年は盗塁阻止率36%&フレーミング数値プラスをマーク。打撃のポテンシャルは目立ったものではないが、四球率14.1%/三振率13.8%とゾーンコントロールが巧みで出塁率の計算は立つため、優秀なバックアップ捕手になり得る。

17.
ミッチェル・パーカー(LHP)/Mitchell Parker:22歳
(A/A+)4.87ERA 101.2IP BB/9=3.4 K/9=12.7 K/BB=3.79
◯奪三振 速球 カーブ / △チェンジアップ
20年ドラフト5巡目。垂直に近いオーバースローから4シームを高めに、カーブを低めに集めてK/9=12.7をマークした。4シームは90-93マイル程度だがホップ変化が大きく、高めで空振りが取れる。ゾーンに集めるコントロールは備わっており、連打を浴びないように細かいコマンドを磨いていければローテーション入りの可能性あり。

18.
ブランドン・ボイシアー(1B)/Branden Boissiere:22歳
(A)25G 85AB 1HR 10BB 25K .200/.299/.294/.593
◯打撃 1B守備 / △パワー スピード
21年ドラフト3巡目。二塁打を量産する完成度の高い打撃と平均以上の1B守備のパッケージ。ゴールドグラブ4度、通算2445安打の名選手マーク・グレイス(元CHC他)と比較されている。大学通算117試合で9本塁打止まりとパワー面に疑問。

19.
ドノバン・ケーシー(OF)/Donovan Casey:26歳
(2A/3A)123G 484AB 16HR 36BB 168K .269/.329/.430/.759
◯パワー スピード 守備 / △コンタクト 
シャーザー&ターナーのトレードでLADから獲得した1人。コンタクトは荒いが19年にマイナーで「20-20」を達成したパワー&スピードが武器で、外野守備もプラス。21年もリーグ平均よりも1歳上ながら2AでOPS.844とよく打った。三振率31.6%のヒットツールに不安があり、MLBレベルの投手に対応できるか。

20.
エバン・リー(LHP)/Evan Lee:25歳
(A+)4.32ERA 77.0IP BB/9=3.7 K/9=12.2 K/BB=3.25
◯奪三振 速球 カーブ / △コマンド 先発経験
大学では投打の二刀流で活躍。大学時代からずっとリリーフ起用だったが、21年は先発に転向すると1年間ローテーションを回した。高スピンの4シーム&カーブのコンボで空振りを量産し、カッター&チェンジアップも扱える。比較的球数もまとまっているが、ブルペンとしての昇格が現実的か。

Sleeper Prospects

(A+)3.69ERA 90.1IP BB/9=2.5 K/9=9.3 K/BB=3.72
◯コントロール / △球威 コマンド 被弾多い
昨夏にヤン・ゴームズ&ジョシュ・ハリソンの見返りとしてOAKから獲得したプロスペクトの1人。4球種をコントロール良く織り交ぜるバックエンドSPタイプ。与四球は少ないが細かいコマンドは持っていないため、甘く入った球を打ち込まれる傾向がある。WSH移籍後は8先発で防御率6.03・HR/9=2.1と振るわなかった。

(R/A)4.73ERA 13.1IP BB/9=2.7 K/9=10.8 K/BB=4.00
◯スライダー / △体格
21年ドラフト4巡目。アンダーサイズながらコントロールが良く、3球種を効果的に織り交ぜる。80マイル前半のスライダーがベストピッチで、90-93マイルのシンキングファストもよく沈む。先発としてはやや球威不足で、リリーフ転向で球速を数マイル伸ばせれば戦力になり得る。

(A+)5.20ERA 62.1IP BB/9=3.6 K/9=12.4 K/BB=3.44
◯速球 奪三振 / △コントロール リリーフ専門
5巡までに短縮された20年ドラフトでは漏れたが、ドラフト外でWSHと契約。95-99マイルの4シームとプラスのパワーカーブのコンビネーションは強烈で、パワーリリーバー適性を見せている。コントロールを改善し続けることができればMLB昇格の可能性が見えてくるだろう。

(R)45G 137AB 3HR 24BB 59K .204/.363/.314/.677
◯スピード / △素材型
19年にDSLでチームトップの5本塁打・長打率.448をマーク。21年はRで苦戦したが依然としてポテンシャル評は高い。プラスのスピードを備えたCFで、打撃はライナー中心の中距離ヒッター。プロ入り後に20ポンドの増量に成功するなどパワー面も向上の兆し。フリースインガーでコンスタントさを磨いていきたい。

(A)26G 101AB 0HR 10BB 17K .208/.283/.267/.551
◯スピード 守備 / △打撃 パワー
21年ドラフト7巡目。俊足が武器の外野手で、強豪フロリダ大でレギュラーとして活躍。大学では有望選手のジャド・ファビアンがいたためLFを守っていたが、CFとして十分なスピードど守備力を兼ね備えている。打撃はコンタクト重視でパワーレスだが、磨きをかければ第4の外野手適性あり。

2022年2月20日日曜日

2022 PHILADELPHIA PHILLIES TOP 20 PROSPECTS

2022 PHILADELPHIA PHILLIES

TOP 20 PROSPECTS

Bryson Stott

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.ミック・エイブル(RHP)/Mick Abel:20歳
(A)4.43ERA 44.2IP BB/9=5.4 K/9=13.3 K/BB=2.44
◯速球 3球種 体格 / △素材型 スタミナ 肩の故障
20年ドラフト1巡目。MLB公式、Baseball Americaともにドラフト前のランキングでは高校生投手No.1評価だった。21年はプロデビューを飾ったが14先発で防御率4.43・BB/9=5.4と振るわなかった上に、肩の故障でラスト2か月を欠場した。それでも速球はStatcastで平均95.4/最速99.2マイル、平均スピンレート2488rmpとMLBトップクラスの数値を記録し、エースの片鱗は見せた。スライダー&チェンジアップもプラスピッチ候補。22年の飛躍に注目。
Mick Abel


2.
ブライソン・ストット(SS)/Bryson Stott:24歳
(A+/2A/3A)112G 418AB 16HR 65BB 108K .299/.390/.486/.876
◯コンタクト 肩 守備 / △プラスツール無し
19年ドラフト1巡目。目立ったツールはないが欠点も少ない完成度の高い内野手。特にヒットツールが1番評価されており、コンタクト&アプローチを両立している。守備面でもハードワークに取り組んでおり向上著しい。スターポテンシャルではないが、SSとして打撃&守備の両面でMLB平均~平均以上の働きが期待できる。
Bryson Stott
(R)0.00ERA 6.0IP BB/9=0.0 K/9=18.0
◎速球 / ◯奪三振 4球種 / △肩のコンディション
21年ドラフト1巡目の高卒右腕。6-7/215の規格外の体格から最速98マイルの速球を主体に平均~平均以上の変化球3種を織り交ぜる。また大柄ながら運動能力◎で、フォームの再現性&コントロールも安定している。体格的な伸びしろも十分に残っており、アップサイドは無限大。
Andrew Painter


4.
ヨハン・ロハス(OF)/Johan Rojas:21歳
(A/A+)96G 381AB 11HR 33BB 77K .263/.329/.417/.747
◯スピード CF守備 パワー /△コンタクト
運動能力が高く、スピードとCF守備の2つがプラスツール。しかしヒットツールが疑問視されており、パワーポテンシャルを発揮するためには辛抱強いアプローチを覚えていく必要がある。メジャー到達にはまだ時間がかかるだろうが、フィリーズ幹部はロハスのメークアップを買っている。21年は自己最多の11本塁打を放つなどパワーに開眼の兆し。

5.
ローガン・オホピー(C)/Logan O'Hoppe:22歳
(A+/2A/3A)104G 393AB 17HR 33BB 76K .270/.331/.458/.789
◯パワー 肩 守備 / △コンタクト 
打撃と守備の両面で評価されており、リーダー性も◎な司令塔候補。20-25ホーマー級のパワーを有し、20年のコロナ休止中に野球選手養成プログラムdrivelineで課題のコンタクト力UPに着手。21年は見事三振率を減らしつつ自己最多の17本塁打を放つなどブレークを飾った。捕手としての守備力もプラス評価で、Baseball Prospectusの出すフレーミング指標でもプラス数値を記録した。
Logan O'Hoppe

6.ハンス・クラウス(RHP)/Hans Crouse:23歳
(2A/3A)3.28ERA 85.0IP BB/9=3.6 K/9=10.4 K/BB=2.88
(MLB)5.14ERA 7.0IP BB/9=9.0 K/9=2.6 K/BB=0.29
◯速球 スライダー / △健康面 コントロール
昨夏にカイル・ギブソンと共にTEXから獲得した右腕。92-95マイルのシンキングファストと縦に鋭く落ちるスライダーのコンビネーションで、第3球種のチェンジアップもコロナ休止中に向上を辿った。19年に肘を故障したが、それ以前はMAX99マイルを計測しており、コンディションを整えて球威を取り戻すことができればローテーション半ば級のポテンシャル。

(A)30G 107AB 3HR 10BB 25K .215/.282/.374/.656
◯打撃 パワー / △守備走塁 
21年ドラフト2巡目。パワーと打撃技術を兼ね備えたスラッガー候補で、適応できればMLBで「.270・25-30本」が狙える。走守の能力は平均以下で、ポジションは外野両翼に限られるだろう。プロデビューでは不調だったが、打撃能力の高さから早期昇格もあり得る。

8.
マット・ビアリング(OF)/Matt Vierling:25歳
(2A/3A)79G 293AB 11HR 36BB 64K .277/.358/.444/.802
(MLB)34G 71AB 2HR 4BB 20K .324/.364/.479/.843
◯パワー スピード / △コンタクト
21年はMLBデビューすると77打席という限られたサンプルながらOPS.843と好成績をマークした。パンチ力があり、平均打球速度も91.5マイルとMLB上位20%に入る数値を記録した。コンタクト力を磨く必要はあるが、内野両コーナー&外野3ポジションをこなせる守備力からスーパーユーティリティになれる素質あり。

9.ルイス・ガルシア(SS)/Luis Garcia:21歳
(A/A+)103G 391AB 13HR 64BB 112K .243/.353/.414/.767
◯SS守備 肩 / △素材型 打撃
レギュラーSSに十分なポテンシャルを秘めるが、19年はAでOPS.516と打撃不振に苦しんだ。しかし20年のコロナ休止中にビルドアップに成功すると、21年はA/A+で13本塁打をマークするなど復調。依然として打撃面に課題は多いがSS守備は平均以上であり、ある程度打てれば守備型のレギュラーSSとして可能性あり。

10.フランシスコ・モラレス(RHP)/Francisco Morales:22歳
(2A/3A)6.28ERA 91.2IP BB/9=6.6 K/9=11.5 K/BB=1.75
◯奪三振 速球 スライダー / △チェンジアップ / ✖コントロール
速球&スライダーがプラスピッチであり、球威はエース級。しかし制球難が深刻で、第3球種のチェンジアップも不安定なため、先発投手としての適性には疑問あり。まだ22歳と若く、先発として試されるだろうが、デリン・ベタンセス(NYM)のようなキャリアを辿るか。
(R)22G 47AB 3HR 11BB 12K .255/.406/.468/.874
◯パワー / △素材型 スピード コンタクト
21年ドラフト3巡目の高卒選手。6フィート4の立派な体格の持ち主であり、現在は二塁打中心だが30本塁打級のパワーポテンシャルを期待されている。平均以下のスピードから守備はコーナー向きとされる。投手としても鳴らした強肩はRFに適任も、プロデビューではLF/1Bを守った。完成型はフレディ・フリーマン。

12.エリック・ミラー(LHP)/Erik Miller:24歳
(R/A/A+)1.42ERA 12.2IP BB/9=7.8 K/9=11.4 K/BB=1.45
◯3球種 奪三振 / △コントロール 耐久性
21年は肩のローテーターカフの痛みにより5登板に終わった。健康であれば93マイル前後の速球に高精度のスライダー&チェンジアップを織り交ぜる奪三振能力の高い先発左腕。コントロールと耐久面の問題を解消できればローテーション4番手級のポテンシャルも、将来的にはブルペン転向か。(A/A+)2.96ERA 24.1IP BB/9=5.2 K/9=15.9 K/BB=3.07
◎速球 / 〇3球種 奪三振 / △実績 / ✖コントロール
21年ドラフト5巡目。大学4シーズンで防御率4.84・BB/9=8.8と今一つだったが、プロでは好投を見せた。Aで平均95.8マイル/スピンレート2651rmpのシンキングファストを軸に、スピンレート2970rmpのスライダー、投球割合は少ないがプラスピッチ候補のチェンジアップのコンビネーション。制球難を改善できれば大化けする可能性あり。

14.
ヨスワー・ガルシア(OF)/Yhoswar Garcia:20歳
(A)18G 70AB 0HR 6BB 23K .229/.299/.271/.570
◯スピード / △素材型 
20年3月に契約金250万ドルで入団した原石。走攻守に高いポテンシャルを秘めており、中でも60ヤードを6.3秒で駆け抜けるスピードがベストツール。打撃は素早くコンパクトなスイングでハードコンタクトを量産し、CF守備も磨けば平均以上の可能性あり。21年は故障により18試合の出場に終わった。
(R/A)3.57ERA 75.2IP BB/9=3.4 K/9=11.2 K/BB=3.24
◯速球 カーブ 奪三振 / △素材型 コマンド 
フルシーズンデビューすると平均92.7マイルで高スピンの4シーム、カーブ、チェンジアップを効果的に織り交ぜて好投。6-3/180と体格も先発投手に適しており、コントロールも破綻していない。21年はデビューイヤーということもあり、5イニングより多く投げた試合はなかったため、先発投手としての耐久性を今後証明していく必要あり。
Cristian Hernandez


(A+/2A)95G 340AB 23HR 38BB 113K .250/.346/.488/.834
◯パワー / △スピード コンタクト
マイナー通算5シーズンで打率.232・三振率29.9%とヒットツールに懸念があるが、怪力が売りのパワーヒッター。21年は自己最多の23本塁打を放ち、オフには40人枠入りを果たした。守備はCF/RFを半々で守ったが、平均以下のスピードから将来的には両翼が適任との見立て。カイル・ブランクス(元SD他)のような強打の控え外野手が将来像か。
(R)4.50ERA 6.0IP BB/9=4.5 K/9=6.0 K/BB=1.33
◯3球種 体格 / △素材型 球速 コントロール
21年ドラフト4巡目の高卒右腕で、6-4/175の体格から伸びしろの大きさを高く評価されている。速球、カーブ、チェンジアップと3球種を効果的に織り交ぜることができる投球スキルは高校生離れしており、現在90マイル前後の速球をパワーアップできれば面白い。

18.ジャマリ・ベイラー(SS)/Jamari Baylor:21歳
(R/A)40G 145AB 5HR 19BB 60K .269/.373/.448/.821
◯スピード パワー 肩 /△コンタクト 素材型
19年ドラフト3巡目の高卒選手。パワー&スピードのコンビネーションは「20-20」も狙えるレベル。RではOPS1.021と好調だったが、A昇格後は15試合でOPS.486、三振率45%とヒットツールに黄色信号。守備では打球反応、肩の強さいずれも平均以上だが、動きや握り替えがやや鈍く、2Bや外野に回るリスクもある。

(A+/2A)4.25ERA 78.1IP BB/9=2.8 K/9=9.5 K/BB=3.46
◯速球 カーブ / △年齢
来季25歳と年を食っているのは難点だが、6-7/230の体格を含めて素材はMLBでも先発を張れるレベル。MAX97マイルの4シームを主体にカーブ&チェンジアップも精度が高く、コントロールも悪くない。リリーフに専念すれば22年中のMLB昇格もあり得る。

20.イーサン・リンドウ(LHP)/Ethan Lindow:23歳
(A+/2A)3.81ERA 85.0IP BB/9=2.3 K/9=8.7 K/BB=3.73
◎コマンド / △球威 被弾多い
4球種でストライクが取れるローテーション下位ポテンシャル。速球は最速でも92マイル止まりだが、コマンド&スピンレートが優秀。高めの速球とチェンジアップを自在に組み合わせて空振りが奪える。ブレーキングボールは磨いている段階だが、カーブとカッター気味のスライダーを扱うことができる。

Sleeper Prospects

(A+)4.97ERA 58.0IP BB/9=4.2 K/9=9.9 K/BB=2.37
〇速球 / △コントロール 耐久面 第3球種
94-96マイルの伸びのある4シームと80マイル台のキレのあるスライダーのコンビネーション。平均以下のカーブ&チェンジアップも時折交える。キャリアを通して肩の故障に悩まされており、耐久面の不安を克服する必要がある。

(A)4.35ERA 20.2IP BB/9=4.4 K/9=8.7 K/BB=2.00
〇速球 カーブ / △素材型 チェンジアップ コントロール TJ手術明け
18年に当時15歳ながら97マイルを計測した怪童。92-96マイルの4シームとAでスピンレート2775rmp、空振り率41%を記録したカーブのコンビネーション。投球比率8%にとどまったチェンジアップと全体的なコントロールの向上は今後の課題となるだろう。6月にTJ手術を受けており、22年中の復帰は微妙か。

ケンドール・シモンズ(2B/3B)/Kendall Simmons:22歳
(R/A)46G 147AB 6HR 16BB 41K .225/.329/.449/.778
◯パワー / △守備 コンタクト
空振りの多いプルヒッターでヒットツールに疑問も、ダブルプラス相当のパワーポテンシャルを秘める。Aでは平均打球速度87.8マイル、バレル率9.5%と優秀な数字を記録しており、課題のコンタクトを改善できれば攻撃型ユーティリティーとして面白いだろう。守備は発展途上で、フットワーク&ハンドリングはいずれも要改善。仮に改善されても平均以下止まりと見られている。

ハオイー・リー(2B)/Hao Yu Lee:19歳
(R)9G 22AB 1HR 3BB 5K .364/.440/.773/1.213
◯パワー / △素材型 
台湾出身。21年6月に契約するとRでの9試合でOPS1.213と打ちまくった。ガッシリ体型でプラスのパワーと辛抱強いアプローチを兼備したスラッガー候補。台湾のユースチームでもプレー経験豊富で、木製バットでの実績もある。アスレチックだが、高校時の故障を機にSSから2Bに転向した。

アレクシス・アズアヘ(IF)/Alexeis Azuaje:20歳
(R)19G 45AB 5HR 4BB 5K .400/.509/.867/1.376
◯コンタクト / △素材型
コンタクト力が高く、Rでは19試合という限られたサンプルながら打率.400・5本塁打・OPS1.376を記録。95マイル以上の打球を量産するなど打球速度も優秀で、体ができてくればさらなるパワー向上も見込める。スピーディで、内野3ポジションを堅実にプレー可能。

2022年2月13日日曜日

2022 NEW YORK METS TOP 20 PROSPECTS

2022  NEW YORK METS 

TOP 20 PROSPECTS

Francisco Alvarez


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.
フランシスコ・アルバレス(C)/Francisco Alvarez:20歳
(A/A+)99G 327AB 24HR 55BB 89K .272/.388/.554/.941
◯パワー 打撃 肩 / △素材型 スピード 捕手守備
18年に契約金270万ドルで入団のベネズエラン。ダブルプラスのパワーポテンシャルを秘めた攻撃型捕手で、若くして速球、変化球どちらも苦にせずバレル性の打球を量産する。一方の守備面は発展途上。着実に向上中とはいえ、21年は59試合マスクをかぶって14パスボール&12失策とまだまだ。肩の強さは平均以上だが盗塁阻止率は22%にとどまった。
Francisco Alvarez
(A+/2A)91G 332AB 12HR 46BB 98K .292/.382/.473/.855
◯打撃 肩 パワーポテンシャル / △ゲームパワー
19年ドラフト全体12位指名。パワーと辛抱強さを兼ね備えたスラッガーで、バレル性の打球を量産できる。6フィート3の体格と打球速度の速さからパワーポテンシャルを秘めており、昨季の22二塁打を本塁打に転換できるかがポイント。3B守備は要改善だがバスケ&アメフトでも活躍の運動能力を磨けば光るかもしれない。昨季はLFでも18試合に出場した。

3.
ロニー・マウリシオ(SS)/Ronny Mauricio:21歳
(A+/2A)108G 423AB 20HR 26BB 112K .248/.296/.449/.745
◯パワー 肩 守備 / △スピード 3B向き? アプローチ
フリースインガーで打率.248・四球率5.7%とヒットツールは黄色信号だが、20歳のシーズンで20本塁打を放つなどパワーポテンシャルを秘める。打球速度も優秀なため、選球眼などの打撃技術を磨けばMLBでも20本塁打以上が見込めるだろう。SS守備ではスピードが平凡ながら強肩&打球判断力でカバーしており、Baseball Prospectusの出す守備指標FRAAでは+10.5をマークした。SSで守備プラスを出しながら20本塁打以上できれば低打率でもWAR2.5~3.5程度が見込めるだろう。
Ronny Mauricio

4.
マット・アラン(RHP)/Matt Allan:21歳
◯速球 カーブ 奪三振 コントロール / △素材型 TJ手術明け
19年ドラフト3巡指名ながら1巡目相当となる契約金250万ドルで入団の高卒右腕。球威、体格、メークアップ、力感のないフォームどれも◎。最速97マイルの速球にダブルプラスのカーブをゾーンの低めにコマンドできる。チェンジアップも平均以上のボールになり得る可能性を示しており、ポテンシャルはローテ2番手クラス。TJ手術により昨季は全休。22年半ばの復帰予定。
Matt Allan

(2A/3A)83G 310AB 25HR 33BB 100K .281/.352/.581/.933
◯パワー 肩 / △スピード 3B守備
フライボールに特化したアプローチで長打を量産するパワーヒッター。21年は選球眼に改善が見られ、逆方向も有効に使って自己最多の25本塁打をマーク。大振りで高打率は望めないだろうが、MLBでも30ホーマーを狙えるポテンシャルだ。ドラフト時はSSも守備範囲が狭く、今では3B/LFに。1B転向の可能性もあり、ライアン・マウントキャッスル(BAL)のようなキャリアを辿るか。
Mark Vientos

(A)76G 302AB 5HR 23BB 104K .258/.326/.384/.710
◯パワー 肩 CF守備 / △素材型 / ✖アプローチ 
19年に契約金205万ドルで入団の大型ドミニカン。ダイナミックな5ツールCFで、中でもパワーツールが高評価。昨季の平均打球速度は90.1マイルと優秀だったが、コンタクト率とボール球スイング率に課題があり、アプローチを磨いていくことが求められる。契約後に増量しスピードは平均レベルに落ちたが、強肩で守備センスも良くCF/RF向き。

7.
ドミニック・ハメル(RHP)/Dominic Hamel:23歳
(2A)0.00ERA 3.0IP BB/9=0.0 K/9=21.0
◯速球 スライダー / △チェンジアップ
21年ドラフト3巡目。高いスピンレートを誇るMAX96マイルのライジングファストボールで空振りを量産し、スライダー&カーブもよく切れる。コントロールやチェンジアップの質は平均的であり、ローテーション下位もしくはリリーフで輝くタイプか。

8.
キャルビン・ジーグラー(RHP)/Calvin Ziegler:19歳
〇速球 / △素材型 コントロール チェンジアップ
21年ドラフト2巡目の高校生。アスレチックで力強いフォームから投げ込まれる常時93マイル、最速97マイルのランニングファストが特長。シュート方向に鋭く伸び上がる軌道のため、よく空振りが取れる。第2球種のカーブは決め球としてもカウント球としても確立している。80マイル中盤のチェンジアップは軌道が良いだけに、ロケーションや扱いを磨いていけば有効な第3球種になれるだろう。

(A)4.59ERA 96.0IP BB/9=3.6 K/9=7.4 K/BB=2.08
◯速球 体格 / △素材型 コントロール
1年間Aで投げ抜き、特にラスト10登板中6試合で6イニング以上を投げるなどスタミナ面もアピールした。6-7/244の恵まれた体格から投げ下ろされる平均93.5マイルのシンカーを主体にグラウンドボール率49%をマークした。第2球種のスライダーも空振り率41%と有効だった。体格と球威はイニングイーターに適任であり、コマンド&チェンジアップの向上がカギとなるだろう。

(A/A+)105G 389AB 6HR 64BB 146K .244/.354/.368/.722
◯パワー スピード / △素材型 / ✖コンタクト
三振が多くハイリスクだが、プラスのパワーポテンシャルを秘めた素材。辛抱強いアプローチで甘い球を強く叩き、Aでは平均打球速度91.4マイルを計測。30盗塁を決めるなど足も使える。A+昇格後にコンタクト率が68%→58%へと大幅に落ち、三振率も38%と上昇したため、コンタクトの向上が今後の課題だろう。元々はSSだったが昨季は3B/CFでプレー。

11.ホセ・ブットー(RHP)/Jose Butto:24歳
(A+/2A)3.83ERA 98.2IP BB/9=2.2 K/9=10.0 K/BB=4.58
◯チェンジアップ 奪三振 / △カーブ リリーフ向き?
21年は傘下2位の110K、自己ベストのK/9=10.0をマークするなど支配力が向上。傘下ベストとも評されるチェンジアップと平均93マイルの4シームとのコンビネーションでゾーンを積極的に攻める。ブレーキングボールの質が平凡なため、マルチイニングリリーバーの方が輝けるか?

12.カリル・リー(OF)/Khalil Lee:24歳
(3A)102G 292AB 14HR 71BB 115K .274/.451/.500/.951
(MLB)11G 18AB 0HR 0BB 13K .056/.056/.111/.167
◯出塁率 肩 スピード / △打撃 両翼向き?
20年にアンドリュー・ベニンテンディが絡んだ三角トレードでKCから加入。辛抱強いアプローチで21年は3Aでリーグトップの出塁率.451&四球率18.3%、同8位のOPS.951と開花。MLBでは打てなかったが、平均以上の走守を併せて第4の外野手にうってつけ。守備はRFが最もフィットするとの見立て。

(2A)79G 304AB 14HR 35BB 85K .257/.332/.487/.819
◯パワー アプローチ OF守備 / △体格 2B守備
身長5フィート7と小柄ながらパワーと選球眼を兼ね備えており、18,19,21年と平均以上のwRC+を記録するなど打撃での貢献が期待できる選手。特に21年は14本塁打・26二塁打・四球率10.1%といずれも自己ベストをマーク。プロ入り後は2Bに転向も、昨季は大学時代の本職だった外野に再コンバート。Baseball Prospectusの出す守備指標FRAAで+11.2と好成績を残した。

14.
ニック・プラマー(OF)/Nick Plummer:25歳
(2A/3A)117G 386AB 15HR 73BB 126K .280/.415/.479/.894
◯21年ブレーク アプローチ / △守備指標
15年にSTLから1巡指名。故障や不調でマイナーでは苦戦していたが、昨季プロ7年目にして開花。自己最多の15本塁打を放ち、3Aまで登りつめた。オフにFAとなり、マイナー契約でNYMに移籍してきた。アプローチの良いミドルヒッターで、パワーも覚醒の兆し。スピードも平均以上で外野3ポジションOK。即戦力の控え外野手として来季中のMLB昇格に期待。

15.
トーマス・ザパッキー(LHP)/Thomas Szapucki:26歳
(A/A+/2A)4.10ERA 41.2IP BB/9=6.0 K/9=8.9 K/BB=1.46
(MLB)14.73ERA 3.2IP BB/9=7.4 K/9=9.8 K/BB=1.33
◯3球種 奪三振 / △耐久性 コントロール リリーフ向き?
キレの良い4シームとカーブのコンボで三振が取れ、昨季はMLBデビューも経験。球持ちが良く、低めのリリースポイントから投げ込んでくるため打者は球速以上に打ちにくい。しかしマイナー6シーズンで最も投げられたのが19年の61.2回であり、先発投手に必要な頑丈さを備えているとは言い難い。コントロールにも課題があり、ブルペンが適任だろう。

16.
JT シュワーツ(1B)/JT Schwartz:22歳
(A)25G 82AB 0HR 13BB 12K .195/.320/.256/.576  
◎コンタクト / △パワー
21年ドラフト4巡目。アプローチ&コンタクトの磨かれた巧打の一塁手で、名門UCLAの主軸打者として21年は打率.396をマークした。高打率が望める一方で、パワー面は不透明であり、一塁という長打力が求められるポジションでどのようにアピールしていけるか。守備は一塁に限られる。

(3A)58G 195AB 10HR 31BB 66K .246/.354/.456/.810
(MLB)24G 23AB 1HR 1BB 8K .174/.208/.391/.600  
〇パワー / △コンタクト 守備
アプローチは荒いが、マイナーで5シーズン連続二桁本塁打中のパワーが武器の攻撃型二塁手。長くツインズ傘下でプレーしてきたが昨季は4球団を渡り歩き、最終的にNYMに落ち着いた。守備は決して得意ではなく、2BもしくはLFが適任と目されており、不安定な打撃と併せてレギュラーというよりもユーティリティー向きか。

(A+/2A/3A)3.73ERA 115.2IP BB/9=2.3 K/9=7.6 K/BB=3.38
◯コントロール 21年ブレーク / △球威 年齢
故障続きだった17年ドラフト37巡目左腕が、プロ6年目にしてブレーク。MAX93マイルと球威は平凡だが、抜群のコントロールで狙い球を絞らせない。高めの4シームと低めのスライダーがアウトピッチ。MLB未到達にもかかわらず、すでに27歳という年齢面がネック。

19.ヘイデン・センガー(C)/Hayden Senger:25歳
(A+/2A)61G 224AB 5HR 19BB 78K .263/.341/.429/.770  
〇肩 守備 / △アプローチ
元々は守備先行型の捕手だったが、ジワジワと打撃を伸ばしている。21年はA+での11試合でOPS.966をマークし2Aに昇格すると、そこでも50試合/17長打とパワフルな内容。守備でも強肩を武器に盗塁阻止率32%、フレーミング指標もプラスを記録した。派手さはないが、攻守の能力はバックアップとして及第点だろう。

20.
マイク・バシル(RHP)/Mike Vasil:22歳
(R)1.29ERA 7.0IP BB/9=0.0 K/9=12.9
◯4球種 コマンド / △実績
21年ドラフト8巡目。大学のシーズンでは16先発で防御率4.52と今一つだったが、Rでは7回1失点10Kと好投を見せた。MAX96マイルの速球と70マイル台の高スピンのカーブを主体に4球種をコマンドよく投げ込む。フルシーズンで飛躍なるか。

Sleeper Prospects

エリック・オージー(RHP)/Eric Orze:24歳
(A+/2A/3A)3.08ERA 49.2IP BB/9=2.5 K/9=12.1 K/BB=4.79
◯スプリット 奪三振 コントロール / △リリーフ専門
2度のガンを乗り越え、20年ドラフトで5巡指名。リリーフプロスペクトながら昨季はプロ1年目にして3Aまで昇格。来季中のMLB昇格も射程圏内だ。90マイル中盤の速球と絶品スプリットのコンビネーション。100マイルを出すようなクローザー級の球威はないが、ブルペンの一角として戦力になってくれるだろう。
Eric Orze

ジョエル・ディアズ(RHP)/ Joel Diaz:18歳
(DSL)0.54ERA 50.1IP BB/9=1.6 K/9=11.3 K/BB=7.00
◯速球 / △素材型
21年1月に契約すると、DSLで06年以降では歴代4位となる防御率0.54と好デビューを飾った。アマチュア時代に80マイル後半だった速球は92-96マイルを計測するまでに急成長。カーブ&チェンジアップへの感覚も良い。長い目で見ていきたい。

ホセ・ペロザ(3B)/Jose Peroza:22歳
(A/A+)102G 359AB 12HR 54BB 111K .254/.365/.421/.786 
〇パワー 肩 / △スピード
パンチ力があり、21年は自己最多の12本塁打・22二塁打を放つなどブレーク。四球率12.6%と見極めも良かった。A+昇格後は数字を落としたので、22年の適応に期待したい。守備では強肩が武器で3B適性も、守備範囲に課題あり。2B/1Bもこなせる。

(A+/2A)84G 337AB 9HR 19BB 73K .285/.337/.454/.791  
〇スピード 守備 コンタクト / ✖パワー
元NFL選手ジョン・マンガムの息子。ミシシッピ州立大時代にはカンファレンスレコードとなる383安打をマーク。パワー皆無のスラップヒッターだったが、昨季はA+/2Aで9本塁打を放つなどパンチ力もつけた。俊足を生かしたCF守備は素晴らしく、Baseball Prospectusの出す守備指標FRAAで+5.1をマークした。

(A)31G 113AB 1HR 15BB 24K .327/.421/.451/.872  
〇コンタクト 複数ポジションOK / △パワー
名門UCLAで4年間プレーした後、昨ドラフトで7巡指名を受けてプロ入りした。大学ラストイヤーにして打率.356と好成績を残すと、Aでも打率.327と打ち続けた。大学では二遊間を中心に外野でもプレー。長打力はないが複数ポジション守れるユーティリティー性が強み。

2022年2月12日土曜日

2022 MIAMI MARLINS TOP 20 PROSPECTS

2022 MIAMI MARLINS 

TOP 20 PROSPECTS

Eury Perez

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.
ユーリー・ぺレス(RHP)/Eury Perez:19歳
(A/A+)1.96ERA 78.0IP BB/9=3.0 K/9=12.5 K/BB=4.15
◯速球 奪三振 3球種 体格 コントロール / △素材型
昨季急成長を遂げたエースポテンシャル。19年の契約時に80マイル中盤だった速球は、平均94.9マイル/スピンレート2671rmpに成長。カーブ&チェンジアップもプラスピッチ候補で、6-8/200と大柄ながら身体操作も◎でメカニックも滑らか。依然として身体的な伸びしろを残しており、可能性は無限大。
Eury Perez

(2A/3A)2.27ERA 111.0IP BB/9=3.4 K/9=10.5 K/BB=3.10
◎球速 スライダー / △体格 先発経験 チェンジアップ
20年ドラフト全体3位指名。最速100マイルの速球&90マイル前半に達するスライダーはいずれも20-80スケールで70評価と絶品。先発経験の浅さとアンダーサイズな体格から先発適性に疑問をもたれていたが、22先発で111イニングを投げ切り、防御率2.27と不安を払拭。力感のない滑らかなフォームでコントロールも◎。チェンジアップの向上が先発として大成できるかの鍵を握る。
Max Meyer


3.カリル・ワトソン(SS)/Kahlil Watson:19歳
(R)9G 33AB 0HR 8BB 7K .394/.524/.606/1.130
◯打撃 スピード / △素材型 SS守備
事前の21年ドラフトランキングではMLB公式5位、Baseball Americaで6位に付けていたが、MIAが全体16位でスティールに成功。上手く育てば5ツール揃った大型SSになり得る高卒選手。パワー&コンタクトを両立し、スピードもプラス評価。SS守備のフットワークに課題があり、俊足を生かしてCF転向の可能性もある。
Kahlil Watson

◎速球 / 〇コマンド チェンジアップ / △体格 故障明け 
21年は肩の故障により全休。6-0/185と体はあまり大きくないが、
最速101マイルの速球と平均89マイルのチェンジアップ&スライダーでトンネルを通す。20年はメジャーデビューし7先発で防御率3.46、ワイルドカードでも5回無失点と好投を披露した。速球平均97.6マイルは2020年のMLB先発投手で両リーグ3位だった。春季トレーニングには万全の予定だが、健康に復帰できるか。

(A/2A/3A)2.93ERA 61.1IP BB/9=3.7 K/9=13.5 K/BB=3.68
(MLB)5.81ERA 26.1IP BB/9=6.5 K/9=9.6 K/BB=1.47
◎速球 / 変化球 奪三振 / △コマンド
コマンドに課題があるが、投げているボールはエース級。平均96.7マイルのランニングファスト、縦に落ちるスライダー&カーブ、平均92マイルの高速チェンジアップをバランス良く投げ込む。MLBでもイニング以上の奪三振を奪うなど球威は通用しているので、コマンドを磨いてMLBの打者に適応していけるかがポイントとなるだろう。
Edward Cabrera
(2A)1.77ERA 71.1IP BB/9=3.4 K/9=12.5 K/BB=3.67
◯速球 スライダー 奪三振 / △TJ手術明け
20年ドラフト4巡目。大学では通算防御率4.00、BB/9=4.6と不安定だったが、プロでは別人のように好投。しかし昨夏にTJ手術を受け、来季は全休が濃厚。力感のない滑らかなフォームを習得しコントロールが大幅に改善。角度の利いた93-96マイルの4シームとプラスのスライダー、平均的なチェンジアップのコンビネーション。
Jake Eder


7.
ジョー・マック(C)/Joe Mack:19歳
(R)19G 53AB 1HR 20BB 22K .132/.373/.208/.581
◯打撃 アプローチ 肩 / △素材型
21年ドラフト全体31位指名。攻守を両立した捕手への成長が期待される高校生。成熟したアプローチでライナー性の打球を量産し、平均以上の打者になれる可能性を秘めている。プラスの強肩の持ち主で、レシービングなど全体的な守備力を磨く必要はあるが、少なくとも捕手には残れるとの見立て。

8.ホセ・サラス(SS)/Jose Salas:19歳
(R/A)55G 200AB 2HR 22BB 51K .305/.391/.405/.796
◯パワー スピード / △素材型 アプローチ
19年に契約金280万ドルで入団したベネズエラン。祖父、父、おじがベネズエラのプロ野球でプレーというサラブレッド。「20-20」を狙えるスイッチヒッターSSで、ポテンシャルは高い。バットコントロールが良い一方で、何でも当てに行くアプローチのせいでウィークコンタクトが多く、Aでは平均打球速度が84マイルと悪かった。アプローチを磨く必要あり。

9.
イアン・ルイス(2B)/Ian Lewis:19歳
(R)43G 149AB 3HR 11BB 24K .302/.354/.497/.851
◯パワー スピード / △素材型  
バハマ出身プロスペクト。速球に強く、小柄ながら素早いスイングでバレル性の打球を量産できる。Rでは全安打の45%が長打とパワーポテンシャルも見せた。守備は長い目で見ると2B向きとされているが、平均以上のスピードと小回りの利く俊敏性から内野にはとどまれるだろうとの見立て。
(A/A+)4.60ERA 78.1IP BB/9=4.4 K/9=9.7 K/BB=2.21
◯体格 速球 カーブ / △コントロール チェンジアップ
20年ドラフト2巡目。ドラフト後にTJ手術を受けたが、21年は19先発とローテーションを回し経験を積んだ。6フィート7の長身を生かした角度のある4シーム&縦カーブのコンビネーション。高校時に90-93マイルだった球速はAで平均92.4マイル/最速96.3マイルに到達し、チェンジアップも向上をたどった。フォームを固めて制球難を改善したい。

11.
JJ ブレデイ(OF)/JJ Bleday:24歳
(2A)110G 397AB 12HR 64BB 101K .212/.323/.373/.695
◯パワー 肩 守備 / △両翼向き 21年不調
19年ドラフト全体4位指名。大学屈指のスラッガーとしてプロ入りも、昨季は大不振だった。それでもオフのAFLではOPS1.035と復調を見せており、来季の復活に期待したい。20年に15ポンドの増量に成功するとスピーディさが増し、Baseball Prospectusの出す守備指標FRAAで+12.2を記録するなど守備が上達。投手としても活躍した強肩と併せてプラスのRFディフェンダーになりうる。

(A+/2A)4.36ERA 97.0IP BB/9=2.4 K/9=11.1 K/BB=4.62
◯カーブ 奪三振 / △チェンジアップ 被弾多い
20年ドラフト3巡目。20年ドラフティーNo.1と評されたカーブが武器で、90-94マイルの高スピンの4シームとのコンビネーションで三振を量産する。A+では11先発/防御率3.79・BB/9=0.9と抜群の内容も、2Aでは9先発で防御率5.18・BB/9=4.5と苦戦。コマンド&チェンジアップの発達が先発に残れるかを左右するだろう。
13.エバン・フィッター(RHP)/Evan Fitterer:22歳
(R/A)4.15ERA 30.1IP BB/9=3.0 K/9=9.8 K/BB=3.30
◯速球 カーブ / △素材型 
19年ドラフト5巡目。名門UCLAへの進学が内定していたが、オーバースロットとなる契約金150万ドルでスティールに成功した右腕。91-95マイルの動きに富んだ速球と鋭いカーブを主体に4球種を織り交ぜる姿は、「球威を足したカイル・ヘンドリクス(カブス)」と形容される。

14.
イディ・キャッぺ(SS)/Yiddi Cappe:19歳
(DSL)55G 189AB 2HR 19BB 35K .270/.329/.402/.731
◯SS守備 肩 パワー / △素材型 コンタクト
21年1月に契約金350万ドルで入団したキューバ出身の大型SS。6フィート3の長身細身の体型は若き日のカルロス・コレアを連想させる。スムーズな守備動作とプラスの強肩からSSとして長く育成させる見込み。打撃は大振りで改善点も多いが、スイング自体は力強くパワーポテンシャルあり。
(2A/3A)114G 401AB 23HR 79BB 146K .224/.367/.456/.823
◯パワー 肩 / △両翼向き コンタクト
19年ドラフト3巡目。筋肉質でプラスのパワーポテンシャルの持ち主。2Aで打率.231・三振率29%とヒットツールは荒いが、フライボールに特化したアプローチでリーグトップタイの23ホーマーを放った。守備では強肩かつ守備範囲もあり適性はRFだが、守ろうと思えばCFも行けるとの見立て。
(A+/2A)3.89ERA 85.2IP BB/9=3.4 K/9=9.0 K/BB=2.69
(MLB)5.03ERA 34.0IP BB/9=5.3 K/9=8.5 K/BB=1.60
◯変化球 / △耐久性 球威
16年ドラフト全体7位左腕。4シームは平均90.3マイルとパワーレスだがホップ変化が大きく、変化量の大きいスライダー&チェンジアップ&カーブを上手く織り交ぜてストライクゾーンを上下左右に揺さぶる。ストライクゾーンへの投球割合は悪くなく、むしろ初球ストライク率はMLB平均を上回っているにもかかわらず、球威不足からか与四球は多い。ローテーション下位向きか。

17.ジョージ・ソリアーノ(RHP)/George Soriano:23歳
(A/A+)3.43ERA 89.1IP BB/9=3.7 K/9=11.5 K/BB=3.08
◯速球 スライダー 奪三振 / △チェンジアップ コントロール
力強い速球&スライダーを武器に三振が取れる右腕で、チェンジアップ&コマンドを磨けばローテーション入りが狙える。サイド気味のスリークォーターから放たれる速球はAで平均93.4マイルを計測し、平均スピン2600rmp超のスライダーは空振り率47%を記録。第3球種のチェンジアップは投球割合15%ながら空振り率40%と高水準だった。

18.
コディ・モリセット(2B/3B)/Cody Morissette:22歳
(A)34G 137AB 1HR 20BB 38K .204/.308/.299/.608
◯コンタクト / △パワー
21年ドラフト2巡目。コンタクト&アプローチに優れており、大学3年間で打率.337をマークしたアベレージヒッター。ライナー/ゴロ性の打球が多く、本塁打を量産するタイプではないだろう。大学では2B/3Bでプレー。3Bとしては肩が不足しており、2Bがフィットするとの見立て。

19.ニック・ナイダート(RHP)/Nick Neidert:25歳
(3A)3.67ERA 68.2IP BB/9=2.8 K/9=6.8 K/BB=2.48
(MLB)4.54ERA 35.2IP BB/9=5.8 K/9=5.3 K/BB=0.91
◯コントロール 変化球 / △速球
速球は90マイル前半と支配的ではないが、ストライクを積極的に攻めるコントロールと度胸を備えており、スカウトからはティム・ハドソン(元ジャイアンツ)と比較される。21年は変化球が軒並み好スタッツも、4シームが被打率.323・Run Value+5と打ち込まれた。ローテーション下位のイニングイーターとして働くには、速球の質やコマンドを改善する必要がある。

20.グリフィン・コナイン(OF)/Griffin Conine:24歳
(A+/2A) 108G 394AB 36HR 58BB 185K .218/.330/.531/.860
◯パワー 肩 / △スピード 両翼向き / ✖コンタクト
球宴2度の元メジャーリーガー、ジェフ・コナインの息子。21年はマイナー2位タイとなる36ホーマーを放つなど自慢のパワーポテンシャルを十分に発揮。三振率40.1%とヒットツールへの不安を払拭できるか。19年シーズン前に禁止薬物の使用が発覚し、50試合の出場停止処分を受けた過去あり。

Sleeper Prospects

アントニオ・ベレス(LHP)/Antonio Velez:25歳
(A+/2A)2.55ERA 99.0IP BB/9=1.0 K/9=8.5 K/BB=8.45
◯コントロール 3球種 / △球威 先発経験 年齢
5巡目までに短縮された20年ドラフトでは指名されず、ドラフト外でMIAに入団した。大学ではドラフト1巡目右腕のCJバンアイクの陰に隠れ、リリーフ起用だったが、プロでは先発に回り防御率2.25・K/BB=8.45と好投した。コントロールに長けており、速球&スライダー&チェンジアップのコンビネーションで打者を崩す。

(R)46G 156AB 0HR 15BB 59K .218/.295/.321/.615
◯肩 / △素材型
18年に契約金30万ドルで入団したベネズエラン。スラリとした体型でハイポテンシャル。打撃は現段階では非力だが、成熟すればパワーとアベレージを両立した打者になり得る。守備面ではアマチュア時代はSSも、プロでは3Bメインに転向。肩は強いが走力は平凡。

(A/A+)37G 138AB 5HR 6BB 44K .319/.367/.486/.852
◯21年好成績 / △年齢
21年ドラフト18巡目ながらOPS.852と好デビューを飾った。フリースインガーながらパンチ力があり、37試合で5本塁打を放った。大学ではSSとしてプレーしていたが、プロでは3Bメインに転向。来季24歳と年齢面にハンデを抱える。

(A/A+)120G 440AB 15HR 68BB 103K .300/.399/.468/.867
◯打撃 / △守備走塁 年齢
ヒッティングプロスペクト。19年ドラフト17巡目と下位指名の出身ながら打撃の完成度が高く、21年は打率.300・15本塁打・OPS.867をマーク。四球率13.2%とアプローチも磨かれている。元々は外野が本職だが、昨季は1Bメインでプレーした。来季25歳とホステトラー同様に年齢面にハンデあり。

(A)88G 299AB 3HR 33BB 75K .224/.309/.308/.617
◯守備 スピード / △打撃
20歳ながらAで攻守に健闘。SS,3B,2Bを中心にCFもこなすなどユーティリティーぶりを発揮し、Baseball Prospectusの出す守備指標FRAAでは+11.5を記録。打撃では低打率ながらも四球率9.6%をマークするなどアプローチ面で進歩があった。昨季17盗塁(2失敗)と足も使える。