2020年12月31日木曜日

2021 WASHINGTON NATIONALS TOP 20 PROSPECTS

2021 WASHINGTON NATIONALS

TOP 20 PROSPECTS

Jackson Rutledge

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は21年6月30日見込みのもの。なお2020年はマイナーリーグの公式戦が中止となったため、メジャーでのパフォーマンスを基に再評価を行った。昨年の順位と大きな変化はないが、再度情報を収集し、更新している。またマイナーの成績は19年のもの、MLBの成績は20年のものを掲載している。

1.
ケード・カバリ(RHP)/Cade Cavalli:22歳
◯速球 変化球 / △耐久性 コマンド
20年ドラフト1巡目。腕のコンディション不良で評価を落としたが、ポテンシャルはエース級。最速98マイルのホップ型のフォーシームと80マイル前半のハンマーカーブのコンボ。80マイル後半のスラッターも磨きがかかった。コマンドと健康面に不安があり、リスクはある。プロ入り後は代替キャンプと教育リーグで経験を積んでおり、21年は準備万端。
Cade Cavalli

(R/A-/A)3.13ERA 37.1IP BB/9=3.6 K/9=9.4 K/BB=2.60
◎速球 / ◯スライダー 体格 / △コマンド 素材型
19年ドラフト1巡目。6-8/250の恵まれた体躯と凄まじいポテンシャルから元ナショナルズのルーカス・ジオリト(現Wソックス)と比較される。最速99マイルの速球とパワースライダーがプラスピッチで、カーブ&チェンジアップも平均以上のポテンシャルを秘める。ジオリトを彷彿とさせるショートアームを採用しており、じきに課題のコントロールも向上するだろう。20年は代替キャンプでコントロール良く投球できていた。
Jackson Rutledge

3.コール・ヘンリー(RHP)/Cole Henry:21歳
◯速球 カーブ / △耐久性
20年ドラフト2巡目。1巡目級のポテンシャルの持ち主で、オーバースロットとなる契約金200万ドルで合意した。大学2年でプロ入りと1位のカバリよりも1歳年下である点もプラス。最速97マイルのシンキングファストと70マイル中盤の縦カーブを主体にチェンジアップも向上中。肘の故障歴がある点は心配。
Cole Henry


4.
ヤセル・アンチュナ(SS)/Yasel Antuna:21歳
(R)3G 6AB 0HR 2BB 1K .167/.375/.167/.542
◯パワー 肩 / △守備 素材型 / ✖エラー 
16年に国際アマチュアFAではナショナルズ史上最高額となる契約金385万ドルでプロ入りしたドミニカン。19年はTJ手術のためにわずか3試合の出場にとどまった。荒削りながらパワーを秘めたスイッチヒッターで、バレル性の打球を量産する攻撃面のポテンシャルは極めて高い。スピードと肩は平均以上で、グラブ捌きも柔らかいが、マイナー2年で守備率.871は落第点だ。20年は代替キャンプで本塁打を量産して評価が急上昇。

5.ティム・ケイト(LHP)/Tim Cate:23歳
(A/A+)3.07ERA 143.2IP  BB/9=2.0 K/9=8.7 K/BB=4.34
◎カーブ / ◯コマンド グラウンドボーラー / △体格 球速
速球は平均89マイルと球威は平凡だが、縦に割れるカーブが絶品。19年は143.2回で139Kを奪い、グラウンドボール率58.3%はマイナー全体10位の高水準だった。平均以下だったチェンジアップも向上を辿り、右打者対策も十分。コマンドは良いだけに速球をあと2マイルほど伸ばせればローテーション4番手クラスの投手になれるだろう。

6.
アンドリー・ララ(RHP)/Andry Lara:18歳
◯速球 体格 / △素材型
19年に契約金125万ドルで入団のベネズエラン。92-95マイルの速球を投げ込み、すでに再現性の高いフォームも身に付けている。投球センスにも秀でており、カーブ&チェンジアップを効果的に扱う。また6-4/180と理想的な体格をしており、3球種を角度をつけて投げ込むことができる。時間はかかるだろうが、傘下トップクラスの投手になり得る素材だ。

7.
ジェレミー・デラロサ(OF)/Jeremy De La Rosa:19歳
(R)26G 82AB 2HR 12BB 29K 3SB .232/.343/.366/.709 
◯5ツール / △素材型
フアン・ソトに次ぐパワーバットとして注目の原石。素早いスイングスピードで、フィールド全体にバレル性の打球を量産を生み出せる。また2ストライクになったらスタンスをかがめるソト流のアプローチを取り入れている。
ビクター・ロブレスのようにはズバ抜けてはいないが、走守も高評価。20年は代替キャンプに参加し、センターへ2HRを放つなど年上選手を相手に自信をつけた。(A)55G 201AB 4HR 34BB 57K .264/.377/.383/.760
◯アプローチ パワー 肩 / △コンタクト 消極的すぎ
19年ドラフト3巡目。ゾーン理解に長けた四球マシーンで、Aでは四球率14.8%をマーク。また6-5/230と大柄からパワーも向上が見込める。しかしアプローチが消極的すぎるところがあり、チームはもう少し積極的に打つようにアプローチを改善させようとしている。プロ入り後に1Bに転向したが、運動能力の高さから早くも適応を見せている。完成型はマット・カーペンター(カージナルス)だろうが、丁度よいアプローチを見つけてパワーナンバーを伸ばす必要がある。(R)7.52ERA 20.1IP BB/9=6.2 K/9=8.4 K/BB=1.36
◯速球 体格 運動能力 / △素材型 故障歴 コントロール
18年ドラフト全体27位。故障歴があり、リスクを負っての指名となったが、19年はコンディション不良に悩まされ、オフには肩の手術を受けた。20年は復帰して教育リーグに参加した。高校では投手、野手、アメフトのキッカーの「三刀流」をこなし、18年ドラフトで最も運動能力が高いと評判だった。6-4/195の体格から最速97マイルを投げ込むポテンシャルは文句無し。健康を取り戻せるかが最大のカギ。
 
10.セス・ロメロ(LHP)/Seth Romero:25歳
(A)3.91ERA 25.1IP BB/9=2.8 K/9=12.1 K/BB=4.25
(MLB)13.50ERA 2.2IP BB/9=10.1 K/9=16.9 K/BB=1.67
◯速球 スライダー 奪三振 / ✖素行面
17年のドラフト1巡目。薬物使用、門限破り、チームメイトへの暴行…数々の問題行動により大学の野球部から除名処分を受けた超問題児。19年はチームの規律違反で春季トレーニングを追い出されるなどプロ入りしても相変わらず。しかし、野球の才能は本物で、速球&スライダーのコンビネーションは威力抜群。ポテンシャルはローテーション半ばクラスなだけに人として成長してほしい。20年はリリーフとしてデビューも、チームは先発として期待しているため、21年はマイナーで先発経験を積むことになるだろう。

11.
ロイスマー・キンターナ(OF)/Roismar Quintana:18歳
◯パワー CF守備 / △素材型
19年に契約金82万ドルで入団のベネズエラン。運動能力に富んだフィジカル面と平均以上のパワーからマーセル・オズーナ(前ブレーブス)を彷彿とさせる。両翼/DH向きのオズーナに対して、スピードのあるキンターナはCFに残れる可能性を残している。

12.
サミー・インファンテ(SS)/Sammy Infante:20歳
◯オールラウンド / △コンタクト 素材型
20年ドラフト2巡目。大学進学の可能性もあり、オーバースロットの契約金で合意した。目立ったプラスツールはないが、5ツール全てが平均~平均以上で野球センスも抜群。1番の欠点はヒットツールだが、そこさえ改善できれば20年ドラフト組ではトップクラスの高校生SSとの評判だった。

13.
ホアン・アドン(RHP)/Joan Adon:22歳
(A)3.86ERA 105.0IP BB/9=3.8 K/9=7.7 K/BB=2.05
◯速球 スライダー / △コントロール チェンジアップ
19年はAで11勝をマークするなど一気にブレーク。7月に防御率8.10と息切れしたが、8月には防御率1.93と復調してみせた。平均93マイル、コンスタントに95-96マイルを計測する速球と80マイル中盤のスライダーのコンボはパワフル。チェンジアップは平均87マイルと速球との球速差が甘く、改善の余地あり。コントロールも磨いていく必要がある。オフに40人枠入りするなどチームも期待している。

14.
マット・クロニン(LHP)/Matt Cronin:23歳
(A)0.82ERA 22.0IP BB/9=4.5 K/9=16.8 K/BB=3.73
◯速球 カーブ 奪三振 / ×コントロール
19年ドラフト4巡目。早期昇格の期待できるパワフルリリーフ左腕。オーバースローから投げ下ろされる92-95マイルの速球と縦に割れるカーブはいずれもプラスピッチ。コントロールに不安を抱えているが、安定感を磨いていけばセットアッパークラスのリリーバーになれるだろう。

15.トレス・バレラ(C)/Tres Barrera:26歳 
(2A)101G 357AB 8HR 36BB 69K .249/.323/.381/.704
◯肩 C守備 / △打撃
19年9月にはメジャーデビューを果たすなど守備型のバックアップ捕手としての働きが期待できる。運動能力が高く、スローイングやブロッキングなど捕手としての才能は文句無し。打撃のポテンシャルは平凡だが、コンパクトなスイングへと転換し、19年はキャリアハイとなる23二塁打を放った。レギュラーとまではいかなくても、優秀なバックアップになれるだろう。20年は禁止薬物の使用により80試合の出場停止処分。

16.ジェーク・アービン(RHP)/Jake Irvin:24歳
(A)3.79ERA 128.1IP BB/9=2.7 K/9=7.9 K/BB=2.97
◯体格 速球 / △チェンジアップ
18年ドラフト4巡目。19年の4月は防御率8.24と苦しんだが、5月以降は20先発で防御率2.95と見違える投球。90マイル前半の速球は終盤には95-96マイルを計測するなどパワーアップ。カーブもよく切れ、6-6/225と体格も理想的。チェンジアップの向上が必須で、昨季は対左打者にOPS.759と苦しんだ。

17.スティーブン・フエンテス(RHP)/Steven Fuentes:24歳
(A+/2A)2.23ERA 80.2IP BB/9=2.5 K/9=9.9 K/BB=4.05
◯奪三振 3球種 / △球威 リリーフ向き
球威は平均的だが投球術に優れており、ユスメイロ・ペティート(アスレチックス)と比べられる便利屋。90マイル前半のシンカーを武器に19年はグラウンドボール率58%をマーク。スライダー&チェンジアップも三振率40%超えと決め球として効果的だった。

18.ジャクソン・クラフ(SS)/Jackson Cluff:24歳
(A)62G 240AB 5HR 26BB 63K .229/.320/.367/.687
◯肩 スピード 守備 / △打撃 パワー
19年ドラフト6巡目。大学時に精神面の問題で2シーズン休養したが、19年にカムバックすると打率.325をマークするなど好成績を残し、ナショナルズからドラフト指名を受けた
。平均以上のスピードと強肩を生かしたSS守備が計算でき、ユーティリティーポテンシャル。打撃のコンスタントさを改善できればジェーク・クロネンワース(パドレス)になれる。

19.
ダニエル・マーテ(OF)/Daniel Marte:20歳
(DSL)55G 210AB 5HR 11BB 67K .257/.310/.448/.758
◯スピード / △素材型
19年にDSLでチームトップの5本塁打・長打率.448をマーク。20年も教育リーグで印象的なパフォーマンスを見せた。プラスのスピードを備えたCFで、打撃はライナー中心の中距離ヒッター。プロ入り後に20ポンドの増量に成功するなどパワー面も向上の兆し。フリースインガーでコンスタントさを磨いていきたい。
(R)37G 154AB 0HR 21BB 31K 6SB .359/.455/.481/.935
◯コンタクト / ✖パワー 
5-8/147とかなりの小兵でパワーはからっきしだが、19年にRで打率.359をマークしたコンタクトヒッター。スピードと内野守備はどちらもメジャー平均レベルのポテンシャルを秘めており、今後も打ち続けることができればメジャーでユーティリティーの枠を狙えるだろう。まだ若く、これからの選手だ。

Plus One Prospect
(2A/3A)3.39ERA 93.0IP BB/9=2.5 K/9=10.1 K/BB=4.00
(MLB)4.91ERA 11.0IP BB/9=4.1 K/9=13.1 K/BB=3.20
◯スライダー 奪三振 / △コントロール 被弾多い リリーフ向き
21年シーズンのメジャー定着に期待のリリーバー。高スピンの速球&スライダーのコンビネーションで、メジャー通算34.2回/42Kをマークしている。20年は速球、スライダーいずれも被打率1割台と好調で、特に決め球のスライダーは空振り率46%と冴えていた。一方でHR/9=2.6と一発病が顕著。コントロールを磨いて被弾を減らしたいところ。

2020年12月30日水曜日

2021 PHILADELPHIA PHILLIES TOP 20 PROSPECTS

2021 PHILADELPHIA PHILLIES

TOP 20 PROSPECTS

Spencer Howard

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
選手の年齢は21年6月30日見込みのもの。なお2020年はマイナーリーグの公式戦が中止となったため、メジャーでのパフォーマンスを基に再評価を行った。昨年の順位と大きな変化はないが、再度情報を収集し、更新している。またマイナーの成績は19年のもの、MLBの成績は20年のものを掲載している。

1.スペンサー・ハワード(RHP)/Spencer Howard:24歳
(R/A+/2A)2.03ERA 71.0IP BB/9=2.0 K/9=11.9 K/BB=5.88
(MLB)5.92ERA 24.1IP BB/9=3.7 K/9=8.5 K/BB=2.30
◎速球 / ◯奪三振 4球種 / △肩のコンディション
次期エース候補筆頭。20年はメジャーデビューしたが肩の違和感により6先発でシャットアウトとなった。93-99マイルの速球でゾーンを突く制球力も持ち併せ、スライダー&チェンジアップは打者の手元で鋭く切れてピッチトンネルを通すことができる。特にスライダーは空振り率40.7%とよく切れた。フォームも滑らかで、コマンドを磨くことができればローテーション2番手クラスになれるだろう。
Spencer Howard

2.
ブリソン・ストット(SS)/Bryson Stott:23歳
(R/A-)48G 166AB 6HR 24BB 39K 5SB .295/.391/.494/.885
◯コンタクト 肩 守備 / △2B/3B向き?
19年ドラフト1巡目。目立ったツールはないが欠点も少ない完成度の高い内野手。その中でもヒットツールが1番評価されており、コンタクト&アプローチを両立している。守備面でもハードワークに取り組んでおり向上が著しい。SSとしては6-3/200と大柄なため、2Bや3Bにコンバートされる可能性は高いが、どのポジションでも平均以上のディフェンダーになれるだろう。20年は代替キャンプで経験を積んだ。
Bryson Stott

3.ミック・エイベル(RHP)/Mick Abel:19歳
◯速球 3球種 コントロール 体格 / △素材型 スタミナ
20年ドラフト1巡目。MLB公式、BAともにドラフト前のランキングでは高校生投手No.1評価だった。20年はパンデミックにより実戦経験を積むことができなかったが、ブルペン投球で最速99マイルを計測。スライダーもプラスピッチで、チェンジアップ&コマンドも平均以上と評判。体格と運動能力にも恵まれており、エースポテンシャル。課題のスタミナを磨いていきたい。

4.フランシスコ・モラレス(RHP)/Francisco Morales:21歳
(A+)3.82ERA 96.2IP BB/9=4.3 K/9=12.0 K/BB=2.80
◯奪三振 速球 スライダー 体格 / △コントロール チェンジアップ
最速98マイルの速球と19年に空振り率30%を記録したスライダーの2球種がプラスピッチ。チェンジアップも落差があり、第3球種として確立しつつある。しかしリリースが不安定でコントロールを見失う場面が見られ、チェンジアップの向上と共に先発投手に残るための課題となるだろう。

5.
ラファエル・マーチャン(C)/Rafael Marchan:22歳
(A/A+)85G 314AB 0HR 30BB 39K .261/.333/.325/.658
(MLB)3G 8AB 1HR 1BB 2K .500/.556/.875/1.431
◎守備 / ◯肩 / ✖パワー 
素晴らしい守備力を有した司令塔候補。アジリティ、ブロッキング、ブレ―ミング、スローイングどれも素晴らしく捕手としての欠点は少ない。打撃はコンタクト能力に優れているが、マイナー通算5年で210試合プレーして0本塁打とパワーレスがネック。しかし、メジャーでは初ホームランを放ち、限られたサンプルながら平均打球速度92マイルを計測。
Rafael Marchan
(2A)4.94ERA 105.2IP BB/9=3.5 K/9=7.0 K/BB=2.00
(MLB)4.50ERA 4.0IP BB/9=6.8 K/9=9.0 K/BB=1.33
◯速球 3球種 スタミナ / △コマンド
91-96マイルのムーブの利いた速球&スライダー&チェンジアップと優秀な3ピッチを兼ね備える。ローテーション3番手クラスのスペックの高さも、パフォーマンスが付いてこない。細かいコマンドに欠けるため、19年は四球が増えてしまった。また、ツーシーム多用の投球を本人が好んでいるため、球威の割に三振数も伸びない。20年はメジャーデビューを経験。

7.
ルイス・ガルシア(SS)/Luis Garcia:20歳
(A)127G 467AB 4HR 44BB 132K 9SB .186/.261/.255/.516
◯SS守備 肩 コンタクト / △素材型 / ✖パワー
レギュラーSSに十分なポテンシャルを秘めるが、19年は5-11/170フィジカルが未完成でパワーレスから打撃不振に苦しんだ。しかし、SS守備は平均以上であり、リーグ平均よりも3.5歳を若かった点を考慮すればまだ見込みはある。20年はビルドアップに励み、20ポンドの増量に成功。教育リーグではMAX107マイルの打球を放った。
◎スピード / ◯パワー / △コンタクト 
20年ドラフト3巡目。20年ドラフト組ではNo.1のアスリートと評されていた。「25-25」を狙えるパワー&スピードの持ち主だが、攻守に荒さが目立つ。打撃は大振りのため大学通算148試合/165Kとコンタクトに不安があり、プロに適応できるかは疑問が残る。ハイリスクハイリターン。

9.ジョジョ・ロメロ(LHP)/JoJo Romero:24歳
(2A/3A)5.82ERA 111.1IP BB/9=3.8 K/9=7.4 K/BB=1.96
(MLB)7.59ERA 10.2IP BB/9=1.7 K/9=8.4 K/BB=5.00
◯5球種 / △リリーフ起用?
5球種を織り交ぜるワークホース。19年は速球が90マイルを割るなどコンディションが不安定で2A降格も経験した。しかし終盤に3A復帰後は91-93マイルにまで回復し、オフのAFLでリリーフ登板時には最速96マイルも計測した。20年はリリーフとしてメジャーデビューを果たし、4シームは平均95.3マイルを計測とパワフルな内容。スライダー&チェンジアップはいずれも空振り率30%以上とよく切れた。

10.エニネル・デロスサントス(RHP)/Enyel De Los Santos:24歳
(3A)4.40ERA 94.0IP BB/9=3.4 K/9=7.9 K/BB=2.37
(MLB)7.36ERA 11.0IP BB/9=4.1 K/9=7.4 K/BB=1.80
◯速球 3球種 / △コマンド 
92-98マイルの速球が武器のパワーアーム。18年は3Aでリーグ2位となる防御率2.63と好投したが、19年は大きく数字を落としてしまった。コントロールは悪くないが細かいコマンドが平均以下で、シュート方向に切れる速球が真ん中に甘く入ったところを痛打された。20年はメジャーでのプレーがなかった。

11.
ヨハン・ロハス(OF)/Johan Rojas:20歳
(R/A-)60G 238AB 2HR 14BB 41K 14SB .265/.313/.429/.741
◯スピード CF守備 /△コンタクト
運動能力が高く、スピードとCF守備の2つがプラスツール。しかしヒットツールが疑問視されており、パワーポテンシャルを発揮するためには辛抱強いアプローチを覚えていく必要がある。メジャー到達にはまだ時間がかかるだろうが、フィリーズ幹部はロハスのメークアップを買っている。20年は筋力トレーニングに励んだ。

12.
エリック・ミラー(LHP)/Erik Miller:23歳
(R/A-/A)1.50ERA 36.0IP BB/9=3.8 K/9=13.0 K/BB=3.47
◯スライダー 奪三振 / △コントロール リリーフ向き? 
19年ドラフト4巡目ながらプロデビューで支配的なパフォーマンス。90-92マイルの速球とプラスのスライダーのコンビネーションで多くの空振りを奪える。第3球種のチェンジアップも効果的に扱うことができる。しかし平均以下のコントロールとコマンドからブルペンに回るだろうと見られている。

13.イーサン・リンドウ(LHP)/Ethan Lindow:22歳
(A/A+)2.52ERA 110.2IP BB/9=1.8 K/9=9.7 K/BB=5.41
◎コマンド / △球威
4球種でストライクが取れるローテーション下位ポテンシャル。速球は最速でも92マイル止まりだが、コマンド&スピンレートが優秀で。高めの速球とチェンジアップを自在に組み合わせて空振りが奪える。ブレーキングボールは磨いている段階だが、カーブとカッター気味のスライダーを扱うことができる。(A+/2A/3A)2.91ERA 114.1IP BB/9=4.6 K/9=12.0 K/BB=2.58
◯速球 カーブ 奪三振 / △チェンジアップ コマンド
6フィート5の長身でエクステンションを生み出し、リリースの見にくいフォームも生かして多くの空振りを生み出せる。最速96マイルの速球とカーブの2球種がプラスピッチで、チェンジアップの向上にも取り組んでいる。平均以下のコマンドを磨いていけるかが将来を左右するだろう。(2A)119G 465AB 11HR 33BB 111K 15SB .252/.303/.439/.741
(MLB)8G 14AB 0HR 4BB 6K .214/.389/.214/.603
◯メークアップ / △パワー 
16年ドラフト全体1位指名。走攻守と欠点が少ないがプラスのツールもない。19年はキャリアハイとなる11本塁打・長打率.439とパワー向上が見られたが、マイナー4年でOPS.692ではメジャーでレギュラーを張るのは厳しいと言わざるを得ない。第四の外野手止まりと見るスカウトも多い。20年はメジャーデビューを経験。

16.
ニック・マトン(SS)/Nick Maton:24歳
(A+/2A)114G 399AB 7HR 50BB 85K 12SB .266/.349/.376/.725
◯アプローチ 守備 / △パワー
フィル・マトン(インディアンス)の弟。攻守に確実性が高く、少なくともユーティリティーにはなれるだろう。パワーを磨く必要はあるが四球率12.5%とゾーン理解に優れる。メークアップに優れ、守備も平均程度から平均以上に向上した。20年は代替キャンプで年上選手との対戦経験を積んだ。


17.
サイモン・ムジオティ(OF)/Simon Muzziotti:22歳
(A+)110G 425AB 3HR 32BB 60K 21SB .287/.337/.372/.709
◯コンタクト CF守備 / △パワー
19年は投手有利なリーグで健闘し、20年はパンデミックで中止になるまで春季トレーニングに参加していた。細身でパワーレスだが、平均以上のコンタクト力を生かしたギャップヒッター。フライボール率の向上に取り組んでいる。CF守備では広大なカバー範囲を示し、傘下No.1の守備力を誇っている。最低でも守備が計算できるため、第四の外野手にはなれるだろう。

18.ジャマリ・ベイラー(SS)/Jamari Baylor:20歳
(R)4G 11AB 0HR 1BB 2K .273/.333/.455/.788
◯スピード パワー 肩 /△コンタクト 素材型
19年ドラフト3巡目の高卒選手。プラスのスピードを有し、平均以上の打者になれるポテンシャルを秘める。打撃ではヒットツールに不安があるもののバットスピードが速くパワフル。守備では打球反応、肩の強さいずれも平均以上だが、動きや握り替えがやや鈍く、2Bや外野に回るリスクもある。

19.
ベイリー・フォルター(LHP)/Bailey Falter:24歳
(2A)3.84ERA 77.1IP BB/9=1.7 K/9=7.2 K/BB=4.13
◯コマンド / △チェンジアップ
滑らかな投球フォームと6-4/175の体格からポテンシャルを高く評価されている。それでいてマイナー5年でK/BB=4.75とコマンドに優れている。89-93マイルの速球とカーブ主体にゾーンを攻める投球で、チェンジアップは発展途上。

20.
マウリシオ・ルロベラ(RHP)/Mauricio Llovera:25歳
(2A)4.55ERA 65.1IP BB/9=3.9 K/9=9.9 K/BB=2.57
(MLB)36.00ERA 1.0IP BB/9=9.0 K/9=9.0 K/BB=1.00
◯速球 奪三振 / △コンディション不良 球速低下
5-11/200と上背はないが、最速97マイルの速球はパワフル。第2球種のチェンジアップも19年に空振り率26%と効果的。第3球種のスライダーはキレを磨いていく必要がある。19年は前腕の故障により球速低下に悩まされ、後半戦を離脱した。健康にプレーできるかがポイント。20年はメジャーデビューを経験。

Plus One Prospect
ケンドール・シモンズ(2B/3B)/Kendall Simmons:21歳
(A-)51G 171AB 12HR 20BB 54K .234/.333/.520/.854
◯パワー / △守備 コンタクト
空振りの多いプルヒッターでヒットツールに疑問も、ダブルプラス相当のパワーポテンシャルを秘める。フライボール率47.1%のフライボールヒッターぶりからコンタクトが安定するようになれば攻撃型ユーティリティーとして面白いだろう。守備は打撃以上に発展途上で、すでに本職のSSを離れている。フットワーク&ハンドリングいずれも要改善。仮に改善されても平均以下止まりと見られている。

2020年12月29日火曜日

2021 NEW YORK METS TOP 20 PROSPECTS

2021  NEW YORK METS 

TOP 20 PROSPECTS

Francisco Alvarez


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
選手の年齢は21年6月30日見込みのもの。なお2020年はマイナーリーグの公式戦が中止となったため、メジャーでのパフォーマンスを基に再評価を行った。昨年の順位と大きな変化はないが、再度情報を収集し、更新している。またマイナーの成績は19年のもの、MLBの成績は20年のものを掲載している。

1.
フランシスコ・アルバレス(C)/Francisco Alvarez:19歳
(R)42G 157AB 7HR 21BB 37K .312/.407/.510/.916
◯パワー 打撃 肩 / △素材型 スピード パスボール多い
18年に契約金270万ドルで入団のベネズエラン。ダブルプラスのパワーポテンシャルを秘めた攻撃型捕手で、若くして速球、変化球どちらも苦にせずバレル性の打球を量産する。一方の守備面は発展途上。19年は27試合マスクをかぶって15個のパスボールを許したが、これは近年MLBで流行っているフレーミングを重視した片膝捕球の習得過程でのもので、徐々に改善されていく見込み。肩の強さはプラス評価を得る。
Francisco Alvarez

2.
マット・アラン(RHP)/Matt Allan:20歳
(R/A-)2.61ERA 10.1IP BB/9=4.4 K/9=12.2 K/BB=2.80
◯速球 カーブ 奪三振 コントロール 体格 / △素材型
19年ドラフト3巡指名ながら1巡目相当となる契約金250万ドルで入団の高卒右腕。球威、体格、メークアップ、力感のないフォームどれも◎。最速97マイルの速球にダブルプラスのカーブをゾーンの低めにコマンドできる。チェンジアップも平均以上のボールになり得る可能性を示しており、ポテンシャルはローテ2番手クラス。
Matt Allan

3.
ロニー・マウリシオ(SS)/Ronny Mauricio:20歳
(A)116G 470AB 4HR 23BB 99K 6SB .268/.307/.357/.665
◯パワー 肩 / △スピード 3B向き? 素材型
17年に契約金210万ドルで入団。守備はメジャーでプレーしているアメッド・ロサリオやアンドレス・ジメネスほど傑出していないが、6-3/166の体型からパワーポテンシャルを期待されている。しかしスイングの長さが課題で、Aではグラウンドボール率53.6%とハードヒットを生み出せずに苦しんだ。それでもリーグ平均よりも3.5歳若かったことを加味したいところ。同じく18歳でAをプレーしたヒメネス(.265/.346/.349)と比べるとアベレージは同程度、選球眼はヒメネス、長打力ならマウリシオに軍配が上がりそうだ。
Ronny Mauricio
(R/A-)51G 188AB 7HR 35BB 65K .234/.368/.452/.821
◯パワー アプローチ 肩 / △素材型 スピード コンタクト
19年ドラフト全体12位指名。パワーと辛抱強さを兼ね備えたスラッガーで、高校最終年は93打席で打率.624・19本塁打とズバ抜けたパフォーマンス。打球速度が速く、広角にも打てるため将来は25本塁打も狙える。三塁守備は要改善だがバスケ&アメフトでも活躍の運動能力を磨けば光るかもしれない。

5.ピート・クロウ=アームストロング(OF)/Pete Crow-Armstrong:19歳
◯スピード CF守備 肩 / △パワー 素材型
20年ドラフト全体19位指名。パワー面の評価が分かれるが、それ以外の4ツールは間違いなく平均以上でグレディ・サイズモア(元インディアンス)と比較されるアスリート。守備範囲も広大で、20年ドラフト組ではNo.1の外野守備評価を得いていた。パワーを伸ばせばスケールの大きい1番CFになれる。両親はハリウッド俳優。

6.
J.T. ギン(RHP)/J.T. Ginn:22歳
◯速球 スライダー / △TJ手術明け チェンジアップ
18年ドラフトでドジャースから1巡指名も、ドラフトイヤーの20年にTJ手術。2巡目で指名されたが、1巡目相当となる契約金290万ドルでメッツ入りを決めた。健康であればMAX99マイルの速球とプラスの縦スライダーのコンビネーション。プロではチェンジアップの向上に取り組んでいく必要があるだろう。
(2A)4.19ERA 116.0IP BB/9=2.9 K/9=9.5 K/BB=3.30
(MLB)3.44ERA 49.2IP BB/9=4.3 K/9=7.2 K/BB=1.67
◯スライダー 即戦力 / △球威 チェンジアップ
18年にマイナーの規定投球回に達した投手の中では3位となるグラウンドボール率64.5%を記録したグラウンドボーラー。20年はメジャーデビューすると、新人トップの6勝をマークし、ローテーションの一角を担った。平均92マイルの4シームを高低に投げ分け、被打率.119・空振り率37%のスライダーで仕留める。マイナー通算BB/9=2.5とコマンドは本来ならば優秀。チェンジアップ&シンカーの質が上がってくれば、マイナー時代のようにゴロアウトが増えるだろう。

8.
カリル・リー(OF)/Khalil Lee:23歳
(2A)129G 470AB 8HR 65BB 154K 53SB .264/.363/.372/.735
◯パワー 肩 スピード / △素材型 コンタクト 両翼向き
パワーとスピードを兼ね備えるダイナミックな5ツール候補。19年は四球率11.9%と選べてはいるが、三振率28.2%&ゴロ率53%とヒットツールに疑問符。リーグ最多の53盗塁を決めるなどスピードは平均以上だが、守備ではスピードを生かし切れておらず、強肩と併せてRFが適任と言われている。20年は代替キャンプで経験を積み、コンタクト面を磨いた。21年こそはポテンシャルを開花させられるか。

(A)111G 416AB 12HR 22BB 110K .255/.300/.411/.711
◯パワー 肩 / △コンタクト 素材型 スピード 3B守備
17年ドラフト2巡目。長身細身の体型から伸びしろが大きく、ズバ抜けたパワーポテンシャルを秘める。フライボール特化のアプローチで打球速度も傘下トップクラス。しかし、19年は投手有利な本拠地でシーズンを通して苦しみ、特に四球率は前年の14.1%から4.8%に大幅悪化。それでも前半戦のOPS.650から後半戦はOPS.777とスランプを脱した。守備では強肩もスピードに欠け、比較されるマニー・マチャド(パドレス)のようなゴールドグラバーになるのは厳しいだろう。

10.
トーマス・サパッキー(LHP)/Thomas Szapucki:25歳
(A/A+/2A)2.63ERA 61.2IP BB/9=3.8 K/9=10.5 K/BB=2.77
◯3球種 奪三振 / △耐久性 リリーフ向き?
18年にTJ手術を受けており、健康面に不安があるが、3球種を有効に織り交ぜる先発ローテーション候補。オフには40人枠入りも果たした。球持ちが良く、低めのリリースポイントから投げ込んでくるため打者は球速以上に打ちにくい。しかし、マイナー5シーズンで最も投げられたのが19年の61.2回であり、先発投手に必要な頑丈さを備えているとは言い難い。マイナーでの投球内容は非凡だが、ブルペンが適任だろう。

11.アレクサンダー・ラミレス(OF)/Alexander Ramirez:18歳
◯パワー スピード CF守備 / △素材型 コンタクト  
19年に契約金205万ドルで入団の大型ドミニカン。現段階ではひょろひょろしているが、パワー&スピードを両立したCFになり得る。CF守備も経験を積めば平均以上になれるとの見立て。大振りなスイングでヒットツールの評価が分かれているが、バレル性の打球をキープできており、メッツ関係者は心配していない。

12.
フレディ・バルデス(OF)/Freddy Valdez:19歳
(DSL/R)60G 230AB 6HR 31BB 49K 6SB .274/.367/.448/.814
◯パワー / △両翼向き スピード コンタクト 素材型
18年に契約金145万ドルで入団のドミニカン。空振りは多いがパワーは本物。フライボールの割合が高く、四球率10.9%と選球眼も優れているスラッガーとしての資質は十分。体が大きくスピードも平均以下のためRFが適任だろう。まだメジャー昇格までは長い時間が必要だが中軸を打てるポテンシャル。

13.
フランクリン・キロメ(RHP)/Franklyn Kilome:26歳
(MLB)11.12ERA 11.1IP BB/9=7.1 K/9=10.3 K/BB=1.44
◯速球 カーブ 体格 / △コントロール TJ手術明け
TJ手術により19年シーズンを全休。コマンドが平凡なのがネックだがポテンシャルを高く評価されている。高スピンレートの最速97マイルの速球と落差の大きいカーブはどちらも決め球に使える上質なボール。コマンドの問題からブルペン向きとの声も多い。20年はメジャーデビューし、4試合にリリーフ登板。

14.
ロベルト・ドミンゲス(RHP)/Robert Dominguez:19歳
◎速球 / △素材型 コントロール / ✖チェンジアップ
19年11月、18歳になる直前にメッツと契約合意に達した豪腕。ドミニカの教育リーグでは17歳にして最速99マイルを計測。ちなみに20年のドラフト候補の高校生で99マイルを計測したのはジャレッド・ケリー(現CWS)とドミンゲスの2人だけ。球速が全てではないが、希少な存在であることは間違いない。(R)5.09ERA 40.2IP BB/9=5.5 K/9=8.0 K/BB=1.44
◯速球 伸びしろ 体格 / △素材型 コントロール
17年に27万ドルで入団の隠れた逸材。6-8/218と体格に恵まれており、90-95マイルの速球は表示以上に力がある。70マイル後半のカーブもスピンレートが高く、チェンジアップも扱える。しかしコントロールに課題があり、Rでは14先発して1度も5イニング以上を投げていない。メジャー昇格にはだいぶ時間がかかりそうだ。

16.
ミシェル・オタネス(RHP)/Michel Otanez:23歳
(R/A-)3.14ERA 63.0IP BB/9=4.0 K/9=10.0 K/BB=2.50
◯速球 / △コマンド 素材型
95-98マイルの速球を投げ込む剛腕で、シュート方向に勢いよく切れる球質はスライダーとの相性抜群だ。チェンジアップは磨く必要があるが、平均以上のボールになると見るスカウトも存在する。ブルペンでは間違いなく輝ける素材だが、チェンジアップが安定すれば先発としての可能性も十分残っている。

(A)109G 382AB 9HR 37BB 139K .209/.283/.330/.613
◯パワー 肩 / △素材型 / ✖コンタクト
長身細身のスイッチヒッターで、ズバ抜けたパワーポテンシャルの持ち主。しかし、19年にAで打率.209・三振率33%を喫するなどヒットツールに課題がある。しかしコンタクト面を改善できれば大化けの可能性あり。プラスの強肩に加え、フットワーク&ハンドリングもSSとして及第点レベルの資質を持っているが、19年はトッププロスペクトのマウリシオがいたため2Bを中心に守った。体の大きさを考えると将来は3B転向か。

(R)62G 242AB 7HR 31BB 108K .260/.344/.413/.757
◯パワー / △素材型 / ✖コンタクト
三振が多くハイリスクだが、プラスのパワーポテンシャルを秘めた素材。6-3/195の伸びしろある体格からさらなるパワー向上が見込める。一方守備ではSSとしては守備範囲が不足しており、肩の強さを考えると3Bが最もフィットしそうだ。

19.ホセ・ブット(RHP)/Jose Butto:23歳
(A)3.62ERA 112.0IP BB/9=2.5 K/9=8.8 K/BB=3.52
◯チェンジアップ 奪三振 / △カーブ リリーフ向き?
19年はメッツ傘下4位となる防御率3.62、5位となる109奪三振をマーク。特に後半戦は2イニング限定のショートスターターとして起用されると速球が90マイル前半→最速98マイルにまで上昇。傘下ベストとも評されるチェンジアップとのコンボで球宴明けは防御率2.72と好投。カーブが今一つでブルペン向きか。

20.
タイラー・メジル(RHP)/Tylor Megill:25歳
(A/A+/2A)3.52ERA 71.2IP BB/9=3.1 K/9=11.6 K/BB=3.68
◯速球 奪三振 / △コマンド チェンジアップ リリーフ向き?
6-7/230の迫力ある体躯から高スピンレートの平均93マイルの速球を投げ下ろす。80マイル中盤のスライダーも威力がある。クロスファイアー気味に投げ込んでくるため、特に右打者からすると角度が厄介。チームは今後も先発としての機会を与えていくつもりだが、コマンド&チェンジアップは平均以下のためブルペンが適任かもしれない。

21.サム・マクウィリアムズ(RHP)/Sam McWilliams:25歳
(2A/3A)4.10ERA 131.2IP BB/9=3.2 K/9=7.5 K/BB=2.32
◯スライダー スタミナ / △奪三振
メジャー未経験ながら今オフにメジャー契約で入団の右腕。6-7/230の恵まれた体格から90マイル前半から中盤のシンカーとキレ味鋭い高スピンのスライダーを投げ下ろす。17-19年にマイナーで3年続けて130イニングオーバーとスタミナも豊富。マイナー6年でK/9=7.0と奪三振能力は平均的な水準にとどまっており、ブルペンに回るか?

Plus One Prospect
ジョシュア・コーニエリー(RHP)/Joshua Cornielly:20歳
(DSL/R)4.89ERA 46.0IP BB/9=1.8 K/9=10.2 K/BB=5.78
◯コントロール / △球威 カーブ
昨季DSL/RでK/BB=5.78をマークしたコントロールが武器の右腕。速球は90マイル前半と球威は平凡だが、チェンジアップを巧みに織り交ぜてタイミングを崩す。カーブは平均的な第3球種だがキレを磨いていきたいところ。

2020年12月28日月曜日

2021 MIAMI MARLINS TOP 20 PROSPECTS

2021 MIAMI MARLINS 

TOP 20 PROSPECTS

Sixto Sanchez

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は21年6月30日見込みのもの。なお2020年はマイナーリーグの公式戦が中止となったため、メジャーでのパフォーマンスを基に再評価を行った。昨年の順位と大きな変化はないが、再度情報を収集し、更新している。またマイナーの成績は19年のもの、MLBの成績は20年のものを掲載している。

1.シクスト・サンチェス(RHP)/Sixto Sanchez:22歳
(A+/2A)2.76ERA 114.0IP BB/9=1.7 K/9=8.1 K/BB=4.90
(MLB)3.46ERA 39.0IP BB/9=2.5 K/9=7.6 K/BB=3.00
◎速球 / 〇コマンド チェンジアップ 3球種 / △体格 
ホセ・フェルナンデス以来の逸材と評されるエース候補。6-0/185と体はあまり大きくないが、
最速101マイルの速球と平均89マイルのチェンジアップ&スライダーでトンネルを通す。20年はメジャーデビューし7先発で防御率3.46、ワイルドカードでも5回無失点と好投を披露した。速球平均97.6マイルは先発投手で両リーグ3位だった。マイナー5年でK/BB=4.59とコマンドも良い。
Sixto Sanchez

2.JJ ブレデイ(OF)/JJ Bleday:23歳
(A+)38G 140AB 3HR 11BB 29K .257/.311/.379/.690
◯打撃 パワー 肩 / △両翼向き
19年ドラフト全体4位指名。19年には大学で国内最多の27本塁打をマークした。滑らかなスイングと磨かれたアプローチからマイケル・ブラントリー(前アストロズ)にパワーを足したような好打者になれるだろう。スピードに欠けるが守備センスが良く、肩も投手として活躍した経歴があるほど強いためRFが適任だ。20年は代替キャンプに15ポンド減量した姿で登場。スピーディさが増し、守備走塁でも好パフォーマンスを見せた。
JJ Bleday

3.エドワード・カブレラ(RHP)/Edward Cabrera:23歳
(A+/2A)2.23ERA 96.2IP BB/9=2.9 K/9=10.8 K/BB=3.74
◎速球 / カーブ 奪三振 / △素材型 コマンド
19年は高いポテンシャルを発揮したシーズンとなった。プロ入りから3年で防御率4.42とくすぶっていたが、昨季は19先発で防御率2.23・被打率.190とブレーク。最速100マイルの角度ある速球と昨季向上を辿ったカーブがプラスピッチで、チェンジアップも第3球種として計算できる。課題のコントロールも改善が見られたが、まだ磨いていく必要がある。
Edward Cabrera

4.ジャズ・チザム(SS/2B)/Jazz Chisholm:23歳
(2A/3A)112G 395AB 21HR 52BB 147K 16SB .220/.321/.441/.761
(MLB)21G 56AB 2HR 5BB 19K .161/.242/.321/.563
◯パワー スピード 肩 SS守備 / ×コンタクト 
荒削りだが「20-20」が期待できるバハマ出身SS。18年にマイナーのSSではトップとなる25ホーマーを放ちブレークも19年は低打率に苦しんだ。オーバースイングで空振りが多いのが課題。20年はメジャーデビューし、56打席で打率.161・三振率30.6%と苦しんだが、平均以上の守備能力を披露した。スピード&肩の強さはSSとして及第点。上手く育てば、ハビアー・バエズ(カブス)になれるだろう。

5.
マックス・マイヤー(RHP)/Max Meyer:22歳
◎球速 スライダー / △体格 先発経験 チェンジアップ
20年ドラフト全体3位指名。大学2年の時に先発転向。最速100マイルの速球&90マイル前半に達するスライダーはいずれも20-80スケールで70評価と絶品。アンダーサイズで先発適性に疑問も、フォームに力感なくコントロールも平均以上。チェンジアップのマスターが先発かリリーフかを左右するだろう。
(A+/2A)2.90ERA 136.1IP BB/9=2.2 K/9=9.9 K/BB=4.55
(MLB)6.11ERA 28.0IP BB/9=4.2 K/9=12.5 K/BB=3.00
◯速球 奪三振 3球種 / △変化球
17年ドラフト全体13位指名。20年はメジャーデビューし7先発を務めるなど経験を積んだ。6フィート6の長身を生かした長いリーチから放たれる93.6マイルの速球は表示以上に力があり、スピンレートも2426と平均以上を記録。スライダー&チェンジアップはいずれも空振り率30%以上で、特にチェンジアップはメジャー平均より5.2インチも縦変化があり、被打率.167と効果的だった。マイナー2年でBB/9=2.6とコントロールも安定しており、先発ローテーション4番手クラス。

7.
ヘスス・サンチェス(OF)/Jesus Sanchez:23歳
(2A/3A)113G 415AB 13HR 39BB 100K 5SB .260/.325/.398/.723
(MLB)10G 25AB 0HR 4BB 11K .040/.172/.080/.252
◯パワー 肩 / △アプローチ 両翼向き
19年のデッドラインでトレード加入のオールスター候補。「.280・25本」がコンスタントに期待できる打撃能力が最大の武器。しかし、フリースインガー&プルヒッターで打席でのアプローチを磨いていく必要があるだろう。守備はCFの経験もあるが、平均的なスピードと平均以上の強肩からRFが最もフィットするだろう。20年はメジャーデビューも25打数1安打と散々な内容だった。(A+/2A)121G 455AB 27HR 33BB 91K .270/.321/.530/.851
(MLB)14G 39AB 0HR 2BB 12K .154/.195/.205/.400
◯パワー 1B守備 / △スピード
若き日のデービッド・オルティーズと比較されるスラッガーで、19年にA+/2Aで27ホーマーを放つなどブレーク。打球速度がズバ抜けており、広角に長打が打てる。四球を稼げるタイプではないが三振数も少なくコンタクト難はない。1B守備は平均以上の評価で、守備範囲や肩の強さ、スクーピングに優れている。
(A+/2A)3.54ERA 106.2IP BB/9=3.4 K/9=10.0 K/BB=2.98
(MLB)5.87ERA 7.2IP BB/9=5.9 K/9=9.4 K/BB=1.60
◯カーブ コマンド 奪三振 / △耐久性 速球
16年ドラフト全体7位左腕。TJ手術から復帰すると19年は21先発を務めるなど健康ぶりをアピールした。プラスのカーブが最大の武器で、メジャーでは少ないサンプルながら被打率.091・空振り率50%を記録。かつては92-95マイルを計測もメジャーでは平均89.6マイル止まり。コントロール&チェンジアップの精度も悪くないが、速球の球威がこのままだとローテーション下位止まりだろう。(R/A)42G 163AB 2HR 30BB 42K 11SB .270/.388/.362/.750
◯パワー スピード 肩 / △コンタクト
19年ドラフト全体35位指名。ヒットツールに懸念があるものの長身のオールラウンダーで、ブラッドリー・ジマー(インディアンズ)と比較されている。20~30本塁打も狙えるバットスピードがあり、守備もCFとして及第点。

11.
ダックス・フルトン(LHP)/Dax Fulton:19歳
◯体格 カーブ / △TJ手術明け
20年ドラフト2巡目。6-6/230の立派な体格の持ち主で、高いアップサイドが見込める。19年9月にTJ手術を受け、現在はリハビリ中。長身から放たれる90-93マイルの速球は角度があり、今後の球速UPに期待できる。縦に割れるカーブがプラスピッチで、チェンジアップもプロで磨けば平均以上と評判。

12.
モンテ・ハリソン(OF)/Monte Harrison:25歳
(3A)56G 215AB 9HR 25BB 73K 20SB .274/.357/.451/.808
(MLB)32G 47AB 1HR 4BB 26K .170/.235/.255/.491
◎肩 / ◯パワー スピード / ✖コンタクト 素材型  
アンドリュー・マッカチェン(フィリーズ)と比べられる5ツールモンスター。「30-30」も狙えるポテンシャルもコンタクト難が致命的。それでも18年に36.9%だった三振率を19年は29.9%に一応改善させている。守備では抜群の強肩で外野3ポジションどこでも通用する。20年はメジャーデビューし苦戦したが、チーム最速となる打球速度112.6マイルの二塁打を放った。
13.ニック・ネイダート(RHP)/Nick Neidert:24歳
(R/A+/3A)4.67ERA 54.0IP BB/9=4.5 K/9=7.7 K/BB=1.70
(MLB)5.40ERA 8.1IP BB/9=2.2 K/9=4.3 K/BB=2.00
◯コマンド チェンジアップ ストライク先行 / △球威 スライダー
速球は90マイル前半と支配的ではないが、ストライクを積極的に攻めるコマンドと度胸を備えており、スカウトからはティム・ハドソン(元ジャイアンツ)と比較される。19年はキャリアワーストの成績に終わったが、オフのAFLでは5先発で防御率1.25と復調を見せた。20年はメジャーデビューを経験した。ローテーション下位のイニングイーターとして期待。

14.
エバン・フィッター(RHP)/Evan Fitterer:21歳
(R)2.38ERA 22.2IP BB/9=4.8 K/9=7.5 K/BB=1.58
◯速球 カーブ / △素材型 
名門UCLAへの進学が内定していたが、オーバースロットとなる契約金150万ドルでスティールに成功した右腕。91-95マイルの動きに富んだ速球と鋭いカーブを主体に4球種を織り交ぜる姿は、「球威を足したカイル・ヘンドリクス(カブス)」と形容される。

15.
カイル・ニコラス(RHP)/Kyle Nicolas:22歳
◯速球 / △コントロール チェンジアップ リリーフ向き?
20年ドラフト2巡目。最速100マイルの速球と80マイル後半のスライダーがパワフルな剛腕。大学2年間で防御率5.63とくすぶっていたが、20年は4先発で防御率2.74・K/BB=5.29とブレークしかけていた。チェンジアップ&コントロール面からブルペン向きの見方が強いが、20年に入りフォームをコンパクトにしたことでコントロールは改善傾向にあり、先発としての可能性も捨てきれない。

16.ホセ・サラス(SS)/Jose Salas:18歳
◯パワー スピード / △素材型 
19年に契約金280万ドルで入団したベネズエラン。祖父、父、おじがベネズエラのプロ野球でプレーというサラブレッド。「20-20」を狙えるスイッチヒッターSSで、ポテンシャルは高い。体格的に長くSSに残れるかは意見が分かれているが、マーリンズ組織は運動能力の高さから可能だとの見立て。(A-/A)69G 260AB 11HR 34BB 72K .308/.407/.542/.949
◯パワー 肩 / △両翼向き
19年ドラフト3巡目。筋肉質でプラスのパワーポテンシャルの持ち主。それでいてプロデビューでは四球率11%とヒットツールも上々だった。守備では強肩のおかげで外野両翼ならば平均から平均以上の選手になれるだろう。

18.
グリフィン・コナイン(OF)/Griffin Conine:23歳
(A) 80G 304AB 22HR 38BB 125K .283/.371/.576/.946
◯パワー 肩 / △スピード 両翼向き / ×コンタクト
父ジェフは球宴2度の元メジャーリーガー。しかし19年シーズン前に禁止薬物の使用が発覚し、50試合の出場停止処分。開幕を出遅れたが22ホーマーを放つなど自慢のパワーポテンシャルを見せつけた。空振りの多さを心配されており、ヒットツールは平凡。強肩で守備はコーナー向き。

19.コナー・スコット(OF)/Connor Scott:21歳
(A/A+)122G 476AB 5HR 42BB 117K 23SB .248/.310/.359/.670
◯スピード 肩 CF守備 / △打撃 素材型
18年ドラフト全体13位。6-4/180の長身細身の体型で、素手でバットを振り抜く姿は高校の先輩であるカイル・タッカー(アストロズ)と瓜二つ。スピードが最大の武器で、少なくとも平均以上のCFになれるとの見立て。現状ではパワー&アプローチが不安定で打撃のポテンシャルを生かし切れていない。

20.ポール・キャンベル(RHP)/Paul Campbell:25歳
(A+/2A)3.67ERA 144.2IP BB/9=2.3 K/9=7.0 K/BB=3.03
◯球種 コントロール / △球威
20年のルール5ドラフトでレイズから移籍してきた完成度の高い右腕。球威は飛びぬけていないが、高スピンの4シームに平均以上のチェンジアップ、カッター、平均以下のカーブを組み合わせる。マイナー3年でBB/9=2.3とコントロールも平均以上。ローテーション下位~ロングリリーフの枠を担うだろう。

Plus One Prospect
ブレイディ・エンカーナシオン(RHP)/Breidy Encarnacion:20歳
(DSL)1.91ERA 47.0IP BB/9=2.1 K/9=10.9 K/BB=5.18
◯速球 3球種 伸びしろ / △素材型
19年にDSLでプロデビューを飾ると、防御率・K/9・K/BBでチームトップをマーク。6-3/185の理想的な体躯から最速94マイルの速球にカーブ&チェンジアップを織り交ぜる。フォームも滑らかでストライク先行の投球をすることができる。まだまだ時間はかかるだろうが将来が楽しみな選手だ。

2020年12月26日土曜日

2021 ATLANTA BRAVES TOP 20 PROSPECTS

2021 ATLANTA BRAVES 

TOP 20 PROSPECTS

Cristian Pache


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は21年6月30日見込みのもの。なお2020年はマイナーリーグの公式戦が中止となったため、メジャーでのパフォーマンスを基に再評価を行った。昨年の順位と大きな変化はないが、再度情報を収集し、更新している。またマイナーの成績は19年のもの、MLBの成績は20年のものを掲載している。

1.クリスチャン・パチェ(OF)/Cristian Pache:22歳
(2A/3A)130G 487AB 12HR 43BB 122K 8SB .277/.340/.462/.802
(MLB)2G 4AB 0HR 0BB 2K .250/.250/.250/.500
◎CF守備 / ◯スピード 肩 / △プルヒッター 
傑出した運動能力の持ち主で、チームの主砲ロナルド・クーニャと比較される原石。中でも俊足と強肩を生かしたCF守備はマイナーNo.1の呼び声高い。課題とされてきた打撃でも19年は36二塁打・12本塁打とキャリアハイを更新。パワーを磨きつつあり、将来は20-25本塁打も可能と評されるまでになった。17-19年の打球傾向はいずれのシーズンもレフト方向が50%以上とプルヒッターぶりが顕著で、フィールド全体が扱えるようになるとさらに上のレベルに行けるだろう。20年はポストシーズンでレギュラー起用され、HRも放った。
Cristian Pache

2.
イアン・アンダーソン(RHP)/Ian Anderson:23歳
(2A/3A)3.38ERA 135.2IP BB/9=4.3 K/9=11.4 K/BB=2.65
(MLB)1.95ERA 32.1IP BB/9=3.9 K/9=11.4 K/BB=2.93
◎チェンジアップ / ◯奪三振 運動能力 速球 
16年ドラフト全体3位指名。20年はメジャーデビューを果たすと6先発で防御率1.95と好投。ポストシーズンでも4先発で防御率0.96(うち3登板は無失点)と大活躍した。平均94マイルの4シームを高低に投げ分け、チェンジアップ&カーブで仕留める。特にベストピッチのチェンジアップは被打率.104・空振り率39.8%と抜群だった。マイナー4年でBB/9=4.0と四球は多いが、4シームとチェンジアップでピッチトンネルを操るコマンドは素晴らしい。現段階でローテーション3番手クラスだが、カーブの質を磨ければさらに上を狙える。

3.ドリュー・ウォーターズ(OF)/Drew Waters:21歳
(2A/3A)134G 527AB 7HR 39BB 164K 16SB .309/.360/.459/.819
◯打撃 スピード 肩 CF守備 / ✖アプローチ 
卓越したヒットセンスの持ち主で、スムーズなスイングで広角に打ち分けるスイッチヒッター。19年は2Aでリーグの首位打者を獲得するなどオールスター級の打者になり得る。しかし四球率6.7%・三振率28.6%とアプローチが脆く、プレミア12では9打席で7三振を喫するなど各国の上位投手相手に苦戦した。まだ時間はかかるだろうがアプローチを修正し適応できればオールスター選手になれる。
Drew Waters
(3A)3.42ERA 121.0IP BB/9=1.9 K/9=8.8 K/BB=4.54
(MLB)4.02ERA 15.2IP BB/9=5.2 K/9=8.6 K/BB=1.67
◯コントロール 速球 スタミナ 即戦力 / △変化球 伸びしろ
19年には21歳のシーズンで3Aで好投。頑丈な体格、マイナー4年でK/BB=4.01のコントロールの良さからローテーション下位のワークホースに適任と見られている。常時93-95マイルの4シーム&2シームを主体に積極的にゾーンを攻める。持ち球のチェンジアップ、カッター、カーブはいずれもメジャー通算で被打率.300オーバーと磨かれる必要がある。

5.シェイ・ランゲリアーズ(C)/Shea Langeliers
(A)54G 216AB 2HR 17BB 55K .255/.310/.343/.652
◯C守備 肩 パワー / △スピード
19年ドラフト1巡目。守備能力は19年にDRS+21を記録したオースティン・ヘッジス(パドレス)と比べられる司令塔候補。Aでは盗塁阻止率41%をマークするプロデビューを飾り、フレーミングも優秀。打撃のポテンシャルは少なくともヘッジスより上で、将来的に「.270・20本」も狙えるだろう。20年は代替キャンプで好パフォーマンスを披露し、評価を上げた。
Shea Langeliers

6.カイル・マラー(LHP)/Kyle Muller:23歳
(2A)3.14ERA 111.2IP BB/9=5.5 K/9=9.7 K/BB=1.76

◯体格 伸びしろ 速球 / △素材型 コントロール 変化球
高校では二刀流としても活躍。6-7/250の体格に素晴らしいポテンシャルを潜めており、16年にドラフト2巡目ながらオーバースロットとなる契約金250万ドルでブレーブス入りした。プロ入り時に80マイル後半だった速球は投手育成プログラム「ドライブライン」によってにはMAX100マイルに上昇。変化球&コントロールはまだ粗く、磨かれる必要がある。

7.ジャレッド・シュスター(LHP)/Jared Shuster:22歳
◯チェンジアップ 奪三振 今季急成長 / △実績 スライダー
20年ドラフト1巡目。20年はパンデミックにより4登板でシーズン終了も、90マイル前後だった速球が常時92-95マイル、MAX97マイルに上昇。大学2年間でBB/9=5.2も、20年はBB/9=1.4とコントロールも大幅に改善。コンパクトなストロークから速球&チェンジアップでトンネルを通す。スライダーの強度獲得が課題だろう。大学通算防御率6.17の男がプロで輝けるか。

8.
ブレイデン・シューメイク(SS)/Braden Shewmake:23歳
(A/2A)65G 247AB 3HR 25BB 40K 13SB .300/.371/.425/.796
◯コンタクト スピード / △SSにしては体大きい
19年ドラフト全体21位。オーバーピックでの指名となったが卓越したコンタクトスキルとスピードを武器に19年はAでOPS.868と好デビューを飾った。6-4とSSとしては長身だが高い野球IQと守備能力を持ち併せており、平均レベルの評価。打撃を活かして2Bや3Bに移る可能性もある。20年は代替キャンプで経験を積んだ。
(A+/2A)110G 381AB 6HR 29BB 84K .255/.315/.354/.669
(MLB)4G 10AB 0HR 0BB 4K .400/.400/.500/.900
◯パワー 運動能力 / △素材型 精神面
ウィルソン・コントレラス(カブス)の弟。攻守のポテンシャルは高いが、全体的に磨かれる必要がある。捕手ながら運動能力が高く、アジリティや肩の強さは申し分ないが、集中力不足などからミスの多さが目立つ。守備能力ではランゲリアーズに劣るが、打撃では優位に立てる可能性がある。

10.タッカー・デビッドソン(LHP)/Tucker Davidson:25歳
(2A/3A)2.15ERA 129.2IP BB/9=3.7 K/9=9.3 K/BB=2.48
(MLB)10.80ERA 1.2IP BB/9=21.6 K/9=10.8 K/BB=0.50
◯速球 奪三振 / △リリーフ向き? コマンド
コントロールの悪さからドラフト19巡目でプロ入りも、19年はコントロールを改善させてブレークを飾った。コンスタントに96-97マイルを叩き出す速球と縦カーブのコンビネーションで、新球種のスライダーも効果的。平均以下のチェンジアップ&コントロールと力んで投げるフォームから、メジャーではリリーフ向きか。

11.ジャッセール・デラクルーズ(RHP)/Jasseel De La Cruz:24歳
(A/A+/2A)3.25ERA 133.0IP BB/9=3.3 K/9=8.2 K/BB=2.47
◎速球 / △変化球 コマンド
荒削りながらハイポテンシャルで3球種揃った先発投手になり得る。速球は最速100マイルで、カーブ&チェンジアップも平均以下だったのが平均前後の水準まで向上した。コントロールもBB/9を18年の4.4から19年は3.3に改善させるなど進歩が見られた。変化球&コマンドの改善が上手くいかなくてもブルペンで輝けるだろう。

12.
ワスカー・イノア(RHP)/Huascar Ynoa
(A+/2A/3A)5.09ERA 97.1IP BB/9=4.2 K/9=10.2 K/BB=2.44
(MLB)5.82ERA 21.2IP BB/9=5.4 K/9=7.1 K/BB=1.31
◯速球 スライダー 即戦力 / △コマンド リリーフ向き?
先発時には常時94-95マイル、リリーフ時には100マイルを叩き出すパワーアーム。80マイル中盤のスライダーは縦変化が優秀で、決め球に使える。20年はメジャーで被打率.171・空振り率39.2%と有効だった。チェンジアップは平均レベルだがリリーフ時にはほとんど使わない。マイナー5年でBB/9=4.1とコントロールに課題があり、先発に残れるかは微妙。

13.マイケル・ハリス(OF)/Michael Harris:20歳
(R/A)53G 212AB 2HR 18BB 42K .277/.344/.393/.737
◯スピード 肩 コンタクト / △素材型 パワー アプローチ
19年ドラフト3巡目の高卒選手。ツールの宝庫で、スピード&肩の強さはすでにプラス評価。外野3ポジションどこでも通用する資質を備えている。打撃でもスイッチヒッターで、コンタクトを多く生み出せる。スイング自体は力強く、アプローチを磨いていけば本塁打も量産できるようになるだろう。RではOPS.917とよく打っていたがAでOPS.501と苦しんだ。当時18歳という年齢を考慮すれば仕方ないだろう。

14.ジェシー・フランクリン(OF)/Jesse Franklin:22歳
◯パワー 守備 / △コンタクト 両翼向き
20年ドラフト3巡目。スキーによる負傷で20年は公式戦でのプレー無しも、野球センス抜群で攻守にオールラウンドな人材。打撃ではスイングの長さからヒットツールに懸念も平均以上のパワーの持ち主。守備ではCFが本職で打球判断やルート取りも悪くないが、メジャー基準で考えると両翼が適任だろう。両翼なら平均以上になれると評判。

15.ボーン・グリッソム(SS)/Vaughn Grissom:20歳
(R)44G 184AB 3HR 16BB 27K .288/.361/.400/.761
◯パワー 肩 / △3B向き 素材型
19年ドラフト11巡目ながらバットスピードとアプローチが優秀でRでは四球率8.7%・三振率14.7%をマーク。6-3/180の大柄な体格からパワーも成長が期待できる。守備ではSSを守っているが、シーズン後半は3Bでの出番が増えた。肩の強さやグラブ捌き、大柄な体格から3B向きと見るスカウトが多い。20年は代替キャンプ&教育リーグで経験を積んだ。

16.
フレディ・ターノック(RHP)/Freddy Tarnok:22歳
(A+)4.87ERA 98.0IP BB/9=3.3 K/9=7.5 K/BB=2.28
◯3球種 速球 体格 / △コマンド リリーフ向き?
恵まれた体躯から豪快に投げ込む姿はケンリー・ジャンセン(ドジャース)と重なる。昨季はコントロールの改善に取り組み、BB/9を4.8→3.1に改善させた。速球は92-94マイルとデラクルーズやイノアほどではないが、チェンジアップに磨きがかかり決め球として確立。パワーカーブもよく切れる。
(2A/3A)2.73ERA 79.0IP BB/9=4.7 K/9=8.1 K/BB=1.73
(MLB)27.00ERA 0.2IP BB/9=40.5 K/9=0.0
◯球威 4球種 / △コマンド リリーフ向き? 不安定
19年はTJ手術から本格復帰となったが、術前の水準まで球威は復活。先発時には90マイル前半もリリーフ時には97-98マイルを計測することもある。スライダー&カーブに加え、第4球種にチェンジアップも織り交ぜる。大柄な体格ゆえコントロールとスタミナがネックで、ブルペンに専念した方がいいかもしれない。20年はメジャーデビューを経験した。

18.ビクター・ボドニック(RHP)/Victor Vodnik:21歳
(A)2.94ERA 67.1IP BB/9=3.2 K/9=9.2 K/BB=2.88
◯速球 / △コマンド 変化球 リリーフ向き 体格
最速で96-98マイルに達する速球が自慢。Aではリリーフ中心のプレーとなったが支配的な投球を見せた。スライダー&チェンジアップはキレるが安定感に欠けるのがネック。フォームも未完成でコントロールは平均以下。身長6フィートとアンダーサイズでブルペン向きと見るスカウトが多いが、球威は先発でも通用しうるレベル。

19.
ブライス・エルダー(RHP)/Bryce Elder:22歳
◯スライダー 3球種 コントロール / △球威
20年ドラフト5巡目。テキサス大では2年生からエースとしてプレーしており、完成度は高い。プラスのスライダーが最大の武器で、90マイル前半のシンカーと組み合わせてゾーンをゆさぶる。チェンジアップも昨年秋から向上をたどる。球威は他のプロスペクトと比べると劣るが、3球種扱えコントロールも安定しているため、先発適性では勝るだろう。

20.
ブライス・ボール(1B)/Bryce Ball:22歳
(R/A)62G 263AB 17HR 26BB 50K .329/.395/.628/1.023
◯パワー / △守備走塁
6-6/235と体格に恵まれた左打者で、自慢のパワーは20-80スケールで70評価。RではリーグトップのISO.352と長打を量産。それでいて選球眼も備わっている。守備では1B専門だが、フットワーク等を磨いていけば平均程度の守備力になれるだろう。20年は春季トレーニングで左中間にHRを放った。

Plus One Prospect
(A/A+/2A)131G 470AB 14HR 36BB 91K 8SB .323/.389/.498/.887
◯コンタクト / △LF向き パワー
身長5フィート11と小柄だが、シンプルなスイングで広角にライナーを弾き返す。プロ入りしてから2年続けて打率.300オーバーを記録。19年オフのAFLでもOPS.810と健闘。守備はLFが適任とされているが、AFLではRFも経験。バックアップ向きだが、このまま打てればレギュラーを張れる程度の実力はある。

2020年12月24日木曜日

2021 MINNESOTA TWINS TOP 20 PROSPECTS

2021 MINNESOTA TWINS

TOP 20 PROSPECTS

Royce Lewis


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
選手の年齢は21年6月30日見込みのもの。なお2020年はマイナーリーグの公式戦が中止となったため、メジャーでのパフォーマンスを基に再評価を行った。昨年の順位と大きな変化はないが、再度情報を収集し、更新している。またマイナーの成績は19年のもの、MLBの成績は20年のものを掲載している。

1.
アレックス・キリロフ(OF/1B)/Alex Kirilloff:23歳
(A+)94G 375AB 9HR 29BB 76K .283/.343/.413/.756
◎打撃 / 〇パワー / △素材型 打球角度 両翼向き
本人も尊敬するというジョシュ・ハミルトン(元レンジャース)を彷彿とさせる豪快なスイングがトレードマーク。大振りながら並外れた打撃センスでパワーとアベレージを両立。高校ではCFを守っていた運動能力も合わせてコディ・べリンジャー(ドジャース)と共通点が多い。19年は手首の故障の影響もあり、不発に終わったが、平均打球速度91マイルと打球速度は優秀で、ランチアングルの低さを改善できれば本塁打量産が狙える。20年は球団史上初となるポストシーズンでのMLBデビューを達成。
Alex Kirilloff

2.
ロイス・ルイス(SS)/Royce Lewis:22歳
(A+/2A)127G 517AB 12HR 38BB 123K 22SB .236/.290/.371/.661
◯パワー スピード メークアップ / △素材型 コンタクト
ツインズとしてはジョー・マウアー以来となる全体1位指名(2017年)。平均以上のSSになれる守備力&若き日のジョージ・スプリンガー(前アストロズ)と比較されるパワー&20-80スケールで70評価のスピードを兼ね備える。19年はA+/2AでOPS.661とヒットツールに不安を露呈した。オフのAFLではOPS.975の活躍でMVPを受賞。ポテンシャルは文句無しだが、ヒットツールの不安を克服できるかが分かれ目。21年2月に右ひざの前十字靭帯を断裂し、今季中の復帰は厳しいとみられる。
Royce Lewis

3.トレバー・ラーナック(OF)/Trevor Larnach:24歳
(A+/2A)127G 476AB 13HR 57BB 124K .309/.384/.458/.842
◯打撃 アプローチ / △守備走塁
18年ドラフト全体20位。走守は平均以下だが打撃が武器のスラッガー。守備は両翼向き。打撃は三振も四球も多いアプローチだが、ライナーが多く19年は30二塁打をマーク。13本塁打止まりでプラスと評されるパワーにやや疑問はあるが、将来は少なくとも左のプラトーン要員にはなれるだろう。順調なら21年シーズンのデビューが狙える。

4.
ライアン・ジェファーズ(C)/Ryan Jeffers:24歳
(A+/2A)103G 368AB 14HR 37BB 83K .264/.341/.421/.762
◯パワー フレーミング / △肩
成熟したアプローチと二桁本塁打が見込める長打力が魅力の攻撃型捕手。19年は2A昇格後に24試合で4本塁打・OPS.856とよく打って打撃面の評価を上げた。守備では肩の強さは目立たないがフレーミングとブロッキングが優秀で平均以上のレシービング評を得ている。20年はメジャーで攻守に好パフォーマンス。打球速度&フレーミング数値で平均以上をマークした。一方で14許盗塁/2阻止と盗塁阻止能力に課題。
(A/A+)2.69ERA 93.2IP BB/9=2.4 K/9=12.4 K/BB=5.16
◯速球 3球種 体格 奪三振 / △素材型
6-5/215の恵まれた体格から平均93マイルの速球&キレあるスライダー&チェンジアップのコンビネーションはすでにローテーション半ばポテンシャル。19年は支配的なシーズンを送り、伸びしろも大きい。マイナー4年でK/BB=3.71と優秀なコマンド能力を見せているが、2A以上の経験は無く、21年シーズンの活躍が評価を分けるだろう。球威では6位のドゥランに劣るが、コントロールと第3球種の精度から先発適性では勝るか。
Jordan Balazovic

6.
ホアン・ドゥラン(RHP)/Jhoan Duran:23歳
(A+/2A)3.76ERA 115.0IP BB/9=3.1 K/9=10.6 K/BB=3.40
◎速球 スプリット / 〇体格 奪三振 グラウンドボーラー / △コマンド 変化球
長身から力強い速球を投げ下ろし、高い奪三振とゴロアウト率を誇る右腕。大柄な体格から96-100マイルの速球と、90-93マイルのスプリットとシンカーの中間「スプリンカー」を投げ下ろす。カーブは角度があり、決め球にもゴロを打たせるのにも有効。コマンド&カーブを磨き続けることができればローテーション半ばポテンシャル。球威は文句無しであり、仮に先発でダメでもリリーフで輝けるタイプ。

7.
コール・サンズ(RHP)/Cole Sands:23歳
(A/A+/2A)2.68ERA 97.1IP BB/9=1.8 K/9=10.0 K/BB=5.68
◯コマンド / 
19年に平均93マイルだった速球は、20年の代替キャンプで平均95マイルにパワーアップ。カーブ&チェンジアップも精度が高く、プロ1年目にしてK/BB=5.68をマークするなどコマンドも素晴らしい。バックエンドSP向きと見られていたが昨年の球威上昇によって評価を上げており、21年の飛躍に期待したい。

8.
ケオニ・キャバコ(SS)/Keoni Cavaco:20歳
(R)25G 87AB 1HR 4BB 35K .172/.217/.253/.470
◯パワー 肩 / △素材型 / ✖コンタクト
19年ドラフト全体13位指名の高校生。未完成でメジャー昇格までは長い時間がかかるが、長打力と守備力を兼ね備えた三塁手になれる大器。現在は遊撃を守っているが、体格の成熟とともに三塁に移った方がよいとの評価。完成型はマニー・マチャド(パドレス)。

9.
アーロン・サバト(1B)/Aaron Sabato:22歳
◎パワー / ✖守備走塁
20年ドラフト全体27位指名。20-80スケールで70評価のパワーが武器のスラッガーで、センターから右方向にもホームランが打てる。ヒットツールにも目立った弱点がなく、19年は大学で16K/22BBと優秀な打撃内容だった。一方で守備走塁の評価は平均以下となっており、打ち続けるしかない。

10.ブレント・ルーカー(OF/1B)/Brent Rooker:26歳
(3A)65G 228AB 14HR 35BB 95K .281/.398/.535/.933
(MLB)7G 19AB 1HR 0BB 5K .316/.381/.579/.960
◯パワー / △守備走塁 コンタクト
メジャー通算195本塁打のジョシュ・ウィリンガム(元ツインズ)と比べられる豪快なパワーヒッター。19年は三振率34.7%とコンタクト能力に懸念があるが、65試合で30本の長打、ISO.254をマークしたパワーは魅力大。平均以下の外野守備力からレギュラー獲得にはサバトと同じく、打ちまくるしかない。

11.
ブレイン・エンロウ(RHP)/Blayne Enlow:22歳
(A/A+)3.82ERA 110.2IP BB/9=3.1 K/9=7.7 K/BB=2.50
◯カーブ 速球 体格 / △素材型
ホセ・べリオスと似たタイプの右腕。変化球&コントロールが年齢に比して発達しており、球速が伸びればべリオスのように大きな飛躍が期待できる。プロ入り後に40ポンドの増量に成功し、すでに高校時90-94マイルだった球速は92-96マイルにアップ。20年は教育リーグで94-97マイルとさらにパワーアップを見せた。21年はシーズン通してもパワーを維持できるか。

12.
ルイス・ソープ(LHP)/Lewis Thorpe:25歳
(3A)4.58ERA 96.1IP BB/9=2.3 K/9=11.1 K/BB=4.76
(MLB)6.06ERA 16.1IP BB/9=5.5 K/9=5.5 K/BB=1.00
◯3球種 奪三振 / △耐久性 
オーストラリア出身の逸材。先発に相応しい球威を有しており、マイナーでのK/BBは18年=4.36、19年=4.76と高水準でコマンドも悪くない。メジャーではリリーフ中心の起用で、K/9=10.1をマークした19年から一転、20年は苦しんだ。21年の再起に期待。

13.クリス・バリモント(RHP)/Chris Vallimont:24歳
(A/A+)3.24ERA 127.2IP BB/9=2.9 K/9=10.6 K/BB=3.66
◯速球 5球種 奪三振 体格 / △コントロール
長身からMAX97マイルの速球とスライダー、カーブ、チェンジアップ、カッターの5球種を扱うパワフルな右腕。大柄な体格ゆえフォームの再現性が課題になっていたが、コントロールも日々改善されている。このままコントロールを磨ければローテーション下位~半ばポテンシャル。

14.
マット・カンテリオ(RHP)/Matt Canterino:23歳
(R/A)1.44ERA 25.0IP BB/9=2.9 K/9=11.2 K/BB=3.88
◯4球種 / △フォーム リリーフ向き?
打者を圧倒するほどの球威はないが、キレのある4球種をコントロールよく扱う右腕。19年は被打率.096と完璧なプロデビュー。現段階ではコントロールに問題を見せていないが、目一杯力んで投げるフォームと長い腕の振りから先発適性には疑問の声が多い。20年はチェンジアップの握りを変更し、落差増加に成功した。

15.
ミサエル・アービナ(OF)/Misael Urbina:19歳
(DSL)50G 183AB 2HR 23BB 14K 19SB .279/.382/.443/.825
◯コンタクト スピード 守備 / △パワー 肩 素材型
ダイナミックな1番CFになれる運動能力抜群の原石。スピード、コンタクト、守備の3ツールが平均以上。パワーと肩が平均未満の評価。三振率6.5%・四球率10.6%のアプローチは非凡なものがある。

16.
マット・ウォルナー(OF)/Matt Wallner:23歳
(R/A)65G 252AB 8HR 24BB 80K .258/.357/.452/.810
◯パワー 肩 / △コンタクト スピード 
19年ドラフト全体39位指名のカレッジ出身スラッガー。コンタクトは荒いがパワーが魅力で、プロデビューでは65試合で31本の長打を放ち、ISO.194と実戦でも長打力を発揮した。四球率8.2%は及第点だがボール球に出を出すことが多く、三振率27.5%と課題は明白。スピードは平均以下だが、大学では90マイル中盤の速球を武器にリリーバーでも活躍した強肩の持ち主で、プロではRFを守った。コンタクトを改善できればレギュラーで20ホーマー以上が見込める。
(A/A+)125G 480AB 10HR 50BB 85K 14SB .277/.349/.410/.759
◯CF守備 肩 / △素材型 パワー 
目立ったツールは持っていないが、アルバート・アルモラ(前カブス)と比較される好守のCF。肩も強く、CF守備はプラス評価を得ている。打撃はアルモラ同様にコンタクト重視でパワー向上が課題。19年は四球率9.5%&10ホーマーをマークするなど「パワーレスなフリースインガー」という前評判を克服しっつある。
(3A)70G 292AB 4HR 18BB 65K 14SB .298/.342/.459/.801
◯守備走塁 二塁打多い / △パワー ツール
ディー・ゴードン(前マリナーズ)の弟。兄のようなズバ抜けたスピードスターではないが、シュアにライナーを打ち分ける二塁打マシーンで、19年は70試合で29二塁打を放った。加えて二遊間の守備力も平均以上。レギュラーとしては打撃力がやや物足りないが、スーパーユーティリティーとしてロースターに柔軟性を与えてくれるだろう。
(A+/2A)108G 440AB 19HR 27BB 105K .277/.321/.466/.787
(MLB)1G 3AB 0HR 0BB 0K .333/.500/.667/1.167
◯パワー / △コンタクト フリースインガー スピード
フリースインガーでK/BBの比率は良くないが、2Bとしては破格のパワーの持ち主。19年はコンタクトが安定するようになり、2Aで18本塁打・ISO.196とパワーを実戦でも発揮した。昨季は主に2Bを守ったが、3B/LFでも経験を積んでおり、打力を武器にユーティリティの座を狙える。20年はメジャーデビューを経験した。
(A)2.65ERA 125.2IP BB/9=2.1 K/9=8.5 K/BB=3.93
◯コマンド / 
コントロールの良いイニングイーター向きの右腕だったが、20年は代替キャンプで球威が大幅に向上し評価を上げた。90マイル前半だった速球は、キャンプで96-97マイルをマーク。平均以上のスライダーを決め球に、平均的なカーブ&チェンジアップも扱える。

Plus One Prospect
ベイリー・オバー(RHP)/Bailey Ober:25歳
(R/A+/2A)0.69ERA 78.2IP BB/9=1.0 K/9=11.4 K/BB=11.11
◎コマンド / △球威
マイナー3年で計181.2回を投げてK/BB=10.62と衝撃的な数字を残している右腕。6-9/260の体格も規格外。80マイル後半のスピンの利いた速球とチェンジアップを主体にスライダー&カーブでカウントを稼ぐ。