2023年4月15日土曜日

2023 ST. LOUIS CARDINALS TOP 20 PROSPECTS

2023 ST. LOUIS CARDINALS

TOP 20 PROSPECTS


Jordan Walker

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は23年6月30日見込みのもの。

(2A)119G 19HR 58BB 116K .306/.898
◎パワー / 〇肩 走力 / △コンタクト 3B守備
20年ドラフト1巡目。6-5/220の恵まれた体格にパワーを秘めたスラッガー候補。昨季は20歳にして2Aで19本塁打・OPS.898と結果を出した。平均90.9マイル/ハードヒット率45.5%と打球速度も優秀だ。春季トレーニングでは115.9マイル(昨季のMLBなら上位2%)を計測するなどパワーポテンシャルは申し分なし。大振りでコンタクト&選球眼は向上の余地を残す。本職は三塁だが、平均以上の走力&強肩を生かして昨季後半より外野に転向。走っては22盗塁、外野守備では31試合で10個の補殺を記録している。
Jordan Walker


FV50

2.
ティンク・ヘンス(RHP)/Tink Hence:20歳
(A)1.38ERA 52.1IP BB/9=2.6 K/9=13.9
◎運動能力 / ◯速球 カーブ / △素材型 耐久面 体格
20年ドラフト2巡目補完指名。小柄ながら傑出したアスリートであり、潜在能力は非常に高い。マーカス・ストローマンやトレバー・バウアーが比較対象か。平均96マイルのホップ系4シームとプラスのカーブを主体に、スライダー&チェンジアップも扱う。全身を有効に使ったメカニクスで、オーバースローながらリリース高が5フィート2とサイドスロー並に低くなっているため、高めの4シームは数値以上によく伸びる。投手としての素質はポジティブな一方で、プロ通算64.1イニング止まりであり、エースポテンシャルを証明するには耐久力を示す必要があるだろう。
Tink Hence

(A+/2A)119G 12HR 63BB 115K .283/.832
◎肩 / 〇打撃 走力 SS守備 / △体格 パワー
20年ドラフト2巡目。SS/RHPの二刀流選手としてドラフト指名されたが、昨季は野手としてブレークを果たし評価を一気に上げた。打球速度は傑出しておらず、パワーポテンシャルは現時点では平均以下だが、MLBで遊撃守備プラスを出しながらOPS.750程度が狙え、WAR3.5以上の貢献が期待できる。遊撃から100マイルを計測する強肩は要注目。走塁でも俊足を生かして43盗塁(成功率89.5%)を決めた。
Masyn Winn


4.
ゴードン・グラセフォ(RHP)/Gordon Graceffo:23歳
(A+/2A)2.97ERA 139.1IP BB/9=1.8 K/9=9.0
◯コントロール 速球 3球種 体格 スタミナ / △奪三振
21年ドラフト5巡目ながら球威を伸ばして急成長。大学ではMAX93マイル止まりだったが、プロでは常時93-95マイル、MAX99マイルを計測。この速球と平均80マイルと球速差が大きいチェンジアップ、縦に鋭く落ちるスライダーで積極的にゾーンを攻める。安定したコントロール&6-4/210の体格からワークホース向き。球威の割に奪三振はそこまで多くなく、現時点ではエースというよりもローテーション3番手タイプか。支配力向上が評価アップの鍵。

5.
マシュー・リベラトーレ(LHP)/Matthew Liberatore:23歳
(3A)5.17ERA 115.0IP BB/9=3.2 K/9=9.1
(MLB)5.97ERA 34.2IP BB/9=4.7 K/9=7.3
◯完成度 4球種 コントロール / △速球打たれすぎ
高卒出身ながら完成度が高く、スティーブン・マッツ(STL)やタイラー・スキャッグス(元LAA)と比較されている。6フィート5の長身から平均以上の4球種を低めに投げ分け、コントロールも平均以上。MLBではロケーションに苦しみ、速球が被打率.351・得点価値+4と打ち込まれた。三振を量産するエースとまではいかないだろうが、堅実なローテーション投手に育ってくれるだろう。

6.
アレク・バールソン(OF)/Alec Burleson:24歳
(3A)109G 20HR 29BB 67K .331/.905
(MLB)16G 1HR 5BB 9K .188/.535
◯打撃 / △走力 両翼向き
昨季3Aでリーグ首位打者を獲得したスラッガー候補。
大学では二刀流プレーヤーとして活躍し、USA代表として日米大学野球でも来日した。仕掛けの早い中距離ヒッターで、ラインドライブ率の高さが光る。強いてケチをつけるなら、フリースインガー気味で四球をそこまで稼げない点がネックか。足が遅く、守備位置は両翼に限られる。
Alec Burleson


FV45

7.
クーパー・ジャーピー(LHP)/Cooper Hjerpe:23歳
◯3球種 コマンド 変則 / △球速 
22年ドラフト全体22位指名。サイドハンドから90-92マイルの速球と70マイル台のスイーパー&チェンジアップのコンビネーション。球速はそこまでではないが、低いリリースポイントから浮き上がる軌道で高めに投げ込まれるため、空振りが取れる。コマンドも優れており、ローテーションの一角として早期昇格も狙える。

8.
イバン・ヘレーラ(C)/Ivan Herrera:23歳
(3A)65G 6HR 38BB 52K .268/.770
(MLB)11G 0HR 2BB 8K .111/.302
◯コンタクト / △パワー / ✖走力
素早くコンパクトなスイングでコンタクトを量産する攻撃型捕手。22歳ながら3AでwRC+111と平均以上の打撃成績を残し、捕手としての守備力も及第点であることから、レギュラーとしては微妙だろうがウィルソン・コントレラスのバックアップ捕手に最適だろう。

9.ジョナサン・メヒア(SS)/Jonathan Mejia:18歳
(DSL)46G 5HR 33BB 48K .267/.897
◯打撃 / △走力 素材型
22年1月に契約金200万ドルで入団した原石。傑出した打撃能力を秘めたスイッチヒッターで、昨季はDSLでwRC+145と同世代の選手を圧倒。平均的な走力と今後の体格肥大化を考慮すると、将来的には2Bや3Bが適性との見立て。

10.
マイケル・マグリービー(RHP)/Michael McGreevy:22歳
(A+/2A)3.99ERA 144.1IP BB/9=1.9 K/9=7.3
〇コントロール / △球威 被安打多い
21年ドラフト1巡目。4球種を投げ分けるコントロールアーティスト。昨季はA+では8先発/防御率2.58と好投も、2Aでは20先発/防御率4.64と打ち込まれた。90-92マイルで変化量も乏しい速球がウィークポイント。ローテーション下位/リリーフのスイングマン向きのプロフィールか。

11.レオナルド・バーナル(C)/Leonardo Bernal:19歳
(A)45G 7HR 12BB 32K .256/.771
〇パワー 守備 / △走力 素材型
攻守を両立したオールラウンド捕手になり得るパナマ出身の原石。スイッチヒッターで、昨季AでMAX打球速度110.4マイルを計測したパワーが最大の武器。コンタクトやアプローチも破綻していない。捕手としての守備力も平均以上になる可能性あり。

12.イノハン・パニアグア(RHP)/Inohan Paniagua:23歳
(A/A+)2.81ERA 137.2IP BB/9=2.5 K/9=9.5
◯変化球 / △素材型
速球は平均92マイルと打者を圧倒するような球威はないが、変化球を有効に織り交ぜる完成度が魅力。Aにおいて、スピンレート2531rmpのカーブは
右打者に対し空振り率40.5%、チェンジアップは左打者に対して空振り率43.9%と多くの空振りを奪った。ローテーション下位~ロングリリーフ向きのポテンシャル。

13.
ブライセン・マウツ(LHP)/Brycen Mautz:21歳
◯スライダー / △コントロール 第3球種
22年ドラフト2巡目。93マイル前後のシンカーと80マイル前半のスライダーのコンビネーション。奪三振能力が魅力である一方で、平均以下のコントロールと2球種に頼った投球スタイルからブルペン向きとの見方が強い。


FV40

14.
ジミー・クルックス(C)/Jimmy Crooks:21歳
(A)23G 3HR 12BB 22K .266/.864
◯パワー 守備 / △走力 コンタクト
安定した捕手守備とコンタクトはやや弱いがパワーとアプローチを両立した打撃力からバックアップ適性を見せている捕手プロスペクト。昨季はAで平均打球速度89.4マイル、95マイル以上の打球割合41.9%というMLB平均を上回る数値を記録した。コンタクトの弱さを指摘されており、上位投手に対応できるかがポイント。

15.
ピート・ハンセン(LHP)/Pete Hansen:22歳
◯球種 コントロール / ✖球威
22年ドラフト3巡目。大学3年間でBB/9=1.8のコントロールが武器の技巧派左腕。速球、スライダー、チェンジアップを巧みに投げ分けて打者のタイミングを崩して打ち取る。速球の平均球速が90マイルとパワーレスで、良くてもローテーション下位止まりとの見立て。

16.
モイゼス・ゴメス(OF)/Moises Gomez:24歳
(2A/3A)120G 39HR 52BB 174K .294/.996
◎パワー / △コンタクト 守備
21年に2Aで打率.171と不振でTBからリリースされたが、昨季マイナー最多の39本塁打を放つなど突如覚醒したスラッガー候補。パワーは申し分ないが、昨季三振率34.7%とコンタクト能力に乏しく、MLBの投手に対応できるかは疑問。守備は強肩だが、カバー範囲の狭さから両翼向きとの評価。対左のプラトーンが現実的なラインだろう。
(R/A)32G 4HR 16BB 44K .267/.870
◎パワー 肩 /△走力 素材型 / ✖コンタクト
21年ドラフト2巡目指名。強豪バンダービルト大への進学が内定していたが、オーバースロットとなる契約金225万ドルでSTLが口説き落とした。ダブルプラスのパワー&強肩を備えた強打のRF候補だが、R/Aで三振率36.1%とコンタクト能力が赤信号レベル。またAでは20試合でOPS.957もBABIPが.484と高すぎたことから、再現性には疑問。
〇カーブ / △球威
22年ドラフト6巡目。大学2年生ながらドラフト資格を有し、オーバースロットとなる契約金で入団を決めた。速球は90マイル前半と球威は平凡だが、平均2600rpm超えのカーブが得意球。第3球種のチェンジアップもアームサイドに大きく曲がる。ローテーション5番手~ロングリリーフ向きのポテンシャルか。


19.
チョ・ウォンビン(OF)/Won-Bin Cho:19歳
(R)26G 1HR 20BB 27K .211/.716
◯パワー / △コンタクト 素材型
22年1月に契約。KBOのドラフト1巡目候補にも挙がっていたが、MLB挑戦を志し渡米。パワーポテンシャルを期待されている左打者。Rでプロデビューし、打率.211・三振率27%とコンタクト能力に課題を示す。守備適性はLFとの見立て。

20.
ビクター・スコット(OF)/Victor Scott:22歳
(A)31G 2HR 24BB 26K .222/.747
◎走力 / △パワー
22年ドラフト5巡目。両親は元大学の陸上競技選手というアスリート家系で、20-80スケールで80評価の俊足を受け継いでいる。塁に出れば盗塁を積極的に仕掛け、CF守備でも広大なカバー範囲を示す。打撃はAで平均打球速度79.4マイルとパワーレスだが、MAXで107.6マイルを計測しており、完全なパワーレスというわけではない。打撃向上が鍵。

Sleeper Prospects

ギレルモ・ズニガ(RHP)/Guillermo Zuniga:24歳
(2A)4.77ERA 54.2IP BB/9=4.9 K/9=10.9
◯速球 スライダー / △チェンジアップ
オフにLADからFAとなり、STLとメジャー契約を結んだパワーリリーバー。WBCではコロンビア代表として出場し、MAX102マイルを計測。昨季BB/9=4.9のコントロールと被長打率.682を喫した左打者対策が課題。

(A)21G 0HR 6BB 16K .231/.634
◯パワー 肩 / △コンタクト
22年ドラフト12巡目。名門UCLAでユーティリティープレーヤーとして活躍し、22年はOPS.874をマークした。大学では発揮できなかったが、まずまずのパワーポテンシャルを秘めており、強肩を生かして3B/RFを中心に内外野プレー可能。

(2A/3A)108G 14HR 41BB 82K .291/.808
◯コンタクト アプローチ / △パワー
イギリスのロンドン出身。20年にドラフト外で入団すると持ち前のコンタクト能力&選球眼を武器に2AでOPS.801をマーク。パワーは目立たないが、外野3ポジションをこなすことができ、控え外野手にフィットするだろう。

2023年4月8日土曜日

2023 PITTSBURGH PIRATES TOP 20 PROSPECTS

2023 PITTSBURGH PIRATES

TOP 20 PROSPECTS

Endy Rodriguez

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は23年6月30日見込みのもの。

FV55

1.エンディ・ロドリゲス(C/2B)/Endy Rodriguez:23歳
(A+/2A/3A)125G 25HR 60BB 101K .323/.996
◯打撃 パワー / △C守備
ジョー・マスグローブを放出した三角トレードでNYMから獲得したプロスペクト。パワー、ヒットツール、ゾーンコントロールを兼ね備えた攻撃型両打ち捕手で、22年はマイナー3階級で打率.323・25本塁打・OPS.996と大ブレーク。捕手としての守備力は発展途上ながらも成長を見せており、盗塁阻止率は前年の17%から31%に改善。二塁や外野でも出場している。
Endy Rodriguez


FV50

(R/A/A+/2A)59G 10HR 21BB 51K .264/.852
◯打撃 パワー 肩 / △走力 守備
21年ドラフト全体1位指名。パワーと打撃技術を兼ね備えた攻撃型捕手で、大学では50試合で打率.370・15本塁打・OPS1.146と圧倒的な成績を残し、ゾーンコントロールにも隙がない。22年は手首の故障で59試合の出場にとどまるなど健康面に不安を露呈。守備ではダブルプラスの強肩は申し分ないが捕球力に課題があり、三塁や外野に転向の可能性もある。
Henry Davis


3.タマー・ジョンソン(SS/2B)/Termarr Johnson:19歳
(R)23G 1HR 16BB 21K .222/.731
◎打撃 / 〇パワー /△2B向き 素材型
22年ドラフト全体4位指名の高卒選手。身長5フィート7と小柄ながら、傑出した打撃能力の持ち主で、ヒットツールの評価はダブルプラス、パワーもプラス評価。数々のショーケースで上位投手相手にも快音を鳴らした実績もある。SSとしてドラフトも、将来的には2B転向との見立て。

FV45

(R/A)46G 4HR 20BB 41K .196/.713
2.61ERA 41.1IP BB/9=6.1 K/9=13.1
◯二刀流 運動能力 / △素材型
21年ドラフト3巡目の高卒選手。高校では投打の二刀流に加えてアメフトでも活躍した生粋のアスリート。投手としては平均94-96マイルの4シームが空振り率40%を記録し、スライダー&チェンジアップもプラスピッチ候補。野手としては両打ちでパワーがあり、DHとして31試合に出場した。投打に荒削りながらポテンシャルは間違いなく、野球に専念した環境でどれだけ力を伸ばせるかに注目。
Bubba Chandler


(2A/3A)4.56ERA 124.1IP BB/9=2.8 K/9=10.0
(MLB)4.50ERA 16.0IP BB/9=5.6 K/9=9.6
◎速球 / 〇スライダー / △チェンジアップ コマンド
荒削りながら球威はMLB随一。MLBデビューすると、4先発という限られたサンプルながら4シームは平均98.4マイル、スライダーは空振り率47%をマーク。コマンドやチェンジアップの扱いなど、全体的に磨かれる必要がある。

6.ニック・ゴンザレス(2B)/Nick Gonzales:24歳
(2A)71G 7HR 43BB 90K .263/.812
〇打撃 / △三振多い 守備
20年ドラフト全体7位指名。身長5フィート10とアンダーサイズだが、「20-80スケール」で70評価のヒットツールが自慢。プロ入り後は想定よりも空振りの多さが目立ち、パワー面を
含めた全体的な打撃評価には疑問の声も多い。それでも6月以降は打率.287・OPS.917・wRC+150、課題の三振率も22.7%に改善するなど2Aのレベルに適応。2B守備は平均~平均以下の評価。
Nick Gonzales


7.リオバー・ペグエロ(SS)/Liover Peguero:22歳
(2A)121G 10HR 29BB 111K .259/.692
(MLB)1G 0HR 1BB 2K .333/.833
◯コンタクト 走力 守備範囲 / △アプローチ エラー多い
ズバ抜けた運動能力の持ち主で走攻守にオールラウンド。打撃ではバレル性の打球を生み出すコンタクト力が武器だが、22年は年上投手を相手にアプローチを崩して苦戦。四球率5.6%は懸念事項だ。28盗塁を決めた俊足に支えられた守備範囲は◎で、安定感を磨けば長くSSでプレーできるかもしれない。22年は23失策&Baseball Prospectusの出す守備指標FRAAで-4.5。
Liover Peguero


8.マイケル・バロウズ(RHP)/Michael Burrows:23歳
(2A/3A)4.01ERA 94.1IP BB/9=3.0 K/9=10.6
◯速球 カーブ / △チェンジアップ コマンド 耐久性 
常時94-95マイルを計測する縦変化の大きいライジングファスト&スピンレート2900rpmのプラスのカーブ主体の投球スタイル。平均以下のチェンジアップ&コマンドからリリーフで輝くタイプか。21年は肩の故障で2か月離脱、22年も肩の痛みで1度IL入り。球数80球以内で降板する起用方針で、基本的に4イニングほどしか投げておらず、耐久面は未証明。

(A/A+/2A/3A)3.29ERA 90.1IP BB/9=3.0 K/9=8.9
◯カーブ 体格 グラウンドボーラー / △素材型
19年ドラフト1巡目。ジェームソン・タイオン、ゲリット・コールに次ぐ生え抜き高卒エース候補として期待されているが、2人ほどの球威は無く、ローテーション3-4番手相当のポテンシャルと評される。4シーム、ツーシーム、プラスのカーブにカッター、チェンジアップと多彩な球種を織り交ぜ、2Aでグラウンドボール率51%を記録した。

10.トーマス・ハリントン(RHP)/Thomas Harrington:22歳
◯コマンド 変化球 / △速球
22年ドラフト全体36位指名。球威はズバ抜けていないがコマンドに優れ、早期昇格が狙えるストライクスロワー。右打者にはスライダー、左打者にはチェンジアップが決め球で、どちらも平均以上の球種になり得る。6-2/185の体格はビルドアップの余地を残しており、90マイル前半の速球はこれから伸びしろあり。

(A+)4.62ERA 122.2IP BB/9=3.7 K/9=10.4
◯速球 変化球 運動能力 / △素材型 コントロール
20年ドラフト2巡目。外野手としても評価を得ていたアスリートで、ハイポテンシャル。平均95.4マイルでスピンレート2500rmp超の4シームを軸に、スピンレート2600rmp超えのスライダー&カーブを交える。チェンジアップを含めて変化球3種はいずれもキレ良し。課題のコントロールを改善できれば大化けする可能性を秘めている。

12.アンソニー・ソロメト(LHP)/Anthony Solometo:20歳
(A)2.64ERA 47.2IP BB/9=3.6 K/9=9.6
◯コマンド スライダー / △素材型 球速
21年ドラフト全体37位指名の高卒左腕。サウスポーながら最速96マイルを誇るポテンシャルと大きく腕を引くメカニクスからマディソン・バムガーナー(元SF)と比較する声も。一般的な高卒投手よりもコマンドに優れており、完成度の高さが強み。癖の強いフォームを修正していきたい。22年の速球のレンジは91-92マイル程度にとどまった。

13.ハンター・バーコ(LHP)/Hunter Barco:22歳
(A+/3A)3.96ERA 52.1IP BB/9=3.8 K/9=11.4 K/BB=3.00
◯スライダー / △TJ手術明け
22年ドラフト2巡目。サイドハンドから92マイルの速球&スライダーのコンビネーションで、22年は大学での9先発で防御率2.50・K/9=12.3・BB/9=2.0をマーク。
1巡目指名も狙える活躍を見せていたが、5月にTJ手術を受けてスリップした。エース級の球威は無いが、健康に復帰できれば先発として早期昇格も狙えるタイプ。

FV40

14.マルコム・ヌネス(1B/3B)/Malcom Nunez:22歳
(2A/3A)119G 23HR 69BB 103K .262/.833
◯パワー / ✖守備 走力
キューバ出身のパワーモンスター。ホセ・キンターナとのトレードで昨夏STLから移籍してきた。22年はキャリアハイの23本塁打を放つなどブレーク。しかし、
ずんぐりな体型ですでに1Bメインになっており、守備での貢献が見込めないため、選手としてのバリューには疑問符。

15.
ジファン・ベ(2B/OF)/Ji Hwan Bae:23歳
(3A)108G 8HR 48BB 80K .289/792
(MLB)10G 0HR 2BB 6K .333/.830
◎走力 / 〇コンタクト / ✖パワー
韓国出身のスピードスター。コンタクトに徹した打撃スタイルで、塁に出れば果敢に盗塁を仕掛ける。22年はMLB/マイナーで自己最多の33盗塁。マイナー通じて四球率10.4%・出塁率.373とこの手のタイプにしてはよく選べる。守備は二遊間を中心に外野も守れ、ユーティリティー向き。

16.カイル・ニコラス(RHP)/Kyle Nicolas:24歳
(2A)3.97ERA 90.2IP BB/9=4.7 K/9=10.0
◯速球 / △コントロール チェンジアップ
MAX98マイルのライジングファストボールを高めに、キレの良いスライダーを低めに投げ込み、多くの空振りを奪うパワーピッチャー。コントロール&チェンジアップに課題があり、リリーフ向きとの声が多い。

17.
マイケル・ケネディ(LHP)/Michael Kennedy:18歳
◯コントロール / △球速 素材型
22年ドラフト4巡目の高卒左腕。ドラフト時点で17歳と若く、オーバースロットとなる契約金$1Mで入団した。コンパクトで再現性の高いフォームからコントロールの評価が高い。MAX92マイルの速球、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。一方で体格的な伸びしろの少なさから球速UPに期待できないと見るスカウトも。

18.ダリエル・ロペス(3B/SS)/Dariel Lopez:21歳
(A+)102G 19HR 21BB 107K .286/.805
〇パワー / △素材型 走力 守備
荒っぽいがパワーポテンシャルは魅力。22年は四球率5.0%とフリースインガーぶりは黄色信号だったが、キャリアハイの19本塁打をマーク。入団時はSSも俊敏性が低く、現在は内野を転々としており、最終的に1Bに回るリスクもある。

(A/A+/2A/3A)81G 24HR 33BB 93K .280/.956
〇パワー 走力 肩 / △年齢 / ✖コンタクト
5ツールタレント。スイング軌道の修正に取り組み、課題のコンタクト力が向上。三振率を21年の31.2%から28.6%に改善させ、キャリアハイとなる24本塁打・21盗塁をマークした。守備でも走力と強肩を生かしてCF中心にプレー中。

20.ジャレッド・トリオロ(3B)/ Jared Triolo:25歳
(2A)112G 9HR 63BB 87K .282/.795
〇コンタクト 3B守備 / △パワー 年齢
SSとしてもOKレベルのアスレチックさを備える守備型三塁手で、昨季はBaseball Prospectusの守備範囲指標RDAで+5.1をマーク。昨季はリーグの監督たちが選ぶ「best defensive third baseman」に選ばれた。打ってはコンタクト&ゾーンコントロール力が武器で、四球率12.7%/三振率17.6%・wRC+121をマーク。3A経験がないのに今季25歳という年齢面がネックだが、コンタクト&守備の良さからフロアは高く、ユーティリティー向きだろう。

Sleeper Prospects

ツンチェ・チャン(SS)/Tsung-Che Cheng:21歳
(A)104G 6HR 63BB 95K .270/.795
◯コンタクト 走力 守備 / ✖パワー
台湾出身。22年はリーグのオールスターチームに選出されるなど台頭。打撃ではスムーズなスイングでコンタクトを生み出し、四球率13.8%/三振率20.7%とアプローチも良い。SS守備も軽快かつ堅実。守備率.972、Baseball Prospectusの出す守備指標FRAAで+3.2を記録した。

ハンレン・チャン(RHP)/Hung-Leng Chang:21歳
(R)4.76ERA 22.2IP BB/9=3.2 K/9=10.7
◯球種 / △素材型
台湾出身。22年1月に契約金60万ドルで入団した。最速94マイルの速球を主体にスライダー、カーブ、チェンジアップ、スプリット、カッターと多彩なレパートリー。コントロールも安定している。6-3/150と細身の体型から伸びしろも見込める。

(A/A+)4.11ERA 114.0IP BB/9=3.7 K/9=9.2
◯速球 / △コマンド
21年ドラフト10巡目。与四球が多くコマンドに課題はあるが、平均レベルの3球種を扱える点で先発としての見込みはある。93-95マイルの4シームを軸に、カーブ&チェンジアップはいずれもアクション良し。A+昇格後はBB/9が3.1から4.1に悪化。

2023年4月6日木曜日

2023 MILWAUKEE BREWERS TOP 20 PROSPECTS

2023 MILWAUKEE BREWERS

TOP 20 PROSPECTS

Jackson Chourio

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は23年6月30日見込みのもの。

FV60

1.ジャクソン・チョーリオ(OF)/Jackson Chourio:19歳
(A/A+/2A)99G 20HR 32BB 118K .288/.879
 ◎パワー 走力 / △コンタクト
昨季大ブレークを飾り、トッププロスペクトに成長。18歳にして2Aに登りつめた。パワー&スピードを兼ね備えた5ツールCFで、将来像をロナルド・アクーニャやバイロン・バクストン、フリオ・ロドリゲスと比較されている。一方でFanGraphsによると、チョーリオの昨季のコンタクト率は67%とMLBなら最低レベルであり、ポテンシャルを開花させられるかはコンタクト能力の向上が鍵を握るだろう。CF守備ではBaseball Prospectusの出す守備範囲指標RDAで+9.4をマークした。
Jackson Chourio


FV55

2.サル・フレリック(OF)/Sal Frelick:23歳
(A+/2A/3A)119G 11HR 52BB 63K .331/.883
◎スピード コンタクト / △パワー 肩
卓越したコンタクト能力を有するヒットマシーンで、特に3A昇格後は46試合で打率.365・三振率7.4%と素晴らしいパフォーマンス。また、走力の評価も20-80スケールで70と高評価で、昨季は24盗塁を決めた。CF守備は平均からやや平均を上回る程度の評価で、RDAはCFとして+0.8だった。昨季新人王得票3位に食い込んだスティーブン・クワン(CLE)が成功例か。
Sal Frelick


FV50

(2A/3A)127G 21HR 55BB 147K .256/.801
◎肩 / ◯パワー 走力 / ✖コンタクト 
MAX打球速度115マイルを計測したパワー、一塁到達4.2秒の走力、95マイル以上を投げる肩力の3ツールはMLBでもトップクラスで、昨季は21本塁打・31盗塁をマークした。一方で2Aで三振率30.2%とコンタクト能力が赤信号レベル。しかし、3Aでは43試合で三振率19.5%とかなり改善されていたので、この改善が本物であれば大化けする可能性あり。なお、昨季rWARが3.0を超えていた選手で、マイナーでの通算三振率が30%を超えていた選手は一人もいない。
Joey Wiemer

(3A)131G 13HR 65BB 118K .286/.772
◯アプローチ 走力 SS守備 即戦力 / △パワー 
昨季34盗塁(2失敗)の走力&マイナー通算四球率12.9%/三振率18.1%のゾーンコントロールが武器のチャンスメーカー。SS守備も少なくとも平均レベルとの評価で、SSでのRDAは2年続けてプラス(21年4.3、22年1.6)を記録している。昨季は自己ベストの13本塁打・ISO.126をマークしたが、パワーレスは否めない。J.P.クロフォード(一桁HR、四球率10%前後、SS守備プラス、WAR2.0前後)が理想の完成型か。なお、トゥラングの昨季wRC+108に対して、クロフォードは昇格年の17年が3Aで114、15~16年は2Aで2年続けて120以上を記録するなど、マイナーでの打撃成績はクロフォードの方が上である。
Brice Turang


(A/A+)95G 10HR 30BB 76K .286/.780
◯肩 守備 打撃 / △素材型 走力 アプローチ
攻守を両立した捕手への成長が期待されている。アスレチックで機敏な守備動作、柔らかいキャッチング、プラスの強肩から平均以上の捕手になれると評判。ポップタイムは1.9秒を切り、昨季は盗塁阻止率31%を記録した。打撃ではwRC+がAで111、A+で134を記録するなど10代の捕手離れした打撃力を有する。しかしFanGraphsのレポートによると、スイング率57%とフリースインガー傾向が強く、アプローチをトーンダウンしていく必要あり。なお、昨季のMLBで300打席以上立った選手の中でスイング率が57%を超えていたのは13人だけで、全員が四球率6.0%未満だった。

FV45

6.
ギャレット・ミッチェル(OF)/Garrett Mitchell:24歳
(R/2A/3A)68G 5HR 30BB 74K .287/.804
(MLB)28G 2HR 6BB 28K .312/.832
◎走力 / ◯肩 / △ゲームパワー 糖尿病 ゴロ多い
20-80スケールで80評価の走力が最大の武器で、プラスの強肩と合わせて最低でもプラスのCFディフェンダーになれると評判。一方で打撃の評価は分かれる。20ホーマー級のパワーを秘めていると見るスカウトもいるが、極端なダウンスイング&スラップヒットを多用するため、2Aでゴロ率60%、3Aでも57%と実戦でパワーを発揮できていない。また、ホームランバッターでもないのにマイナー通算三振率26.0%と三振の多さも黄色信号。なお、昨季のMLBで300打席以上立ってゴロ率60%以上はギルバート・セレスティーノだけ。打撃能力への不安を払拭できるか。
(A)5.40ERA 1.2IP BB/9=37.8 K/9=16.2
◎速球 体格 / ✖コントロール
22年ドラフト2巡目。6-7/190の長身細身からMAX101マイルを投げ込むポテンシャルの塊。しかし、短大でのシーズンで76イニングを投げて45四球&11死球を許すなどノーコンが致命的。フルエフォートな投げっぷりでリリースポイントが定まらないのが原因とみられる。制球難を克服できればエース級の逸材だが、リリーフ転向のリスクが高い。

8.
ロバート・ギャサー(LHP)/Robert Gasser:24歳
(A+/2A/3A)3.94ERA 137.0IP BB/9=3.4 K/9=11.3
◯スライダー 即戦力 / △球速
ローテーション下位タイプだが、今季中の昇格が狙える技巧派左腕。サイドハンドから平均92マイルの速球と大きく横に滑るスイーパーのコンビネーション。速球とスイーパーが全投球の9割近くを占める。右打者対策として投じるチェンジアップは、平均よりも横に2.4インチ、縦に2.6インチ変化する特殊なボールで、有効に使えるようになれば被OPS.750の右打者も苦にしなくなるだろう。

(A+)64G 4HR 45BB 44K .281/.831
◯打撃 アプローチ / △守備 肩 パワー
21年ドラフト1巡目指名。我慢強さと選球眼を兼ね備える完成度の高い打者。昨季は怪我で64試合の出場にとどまったが、四球率15.9%/三振率15.5%と素晴らしいゾーンコントロールを見せた。一方で平均以下のパワーと守備力から総合的な評価は今一つ。昨季は俊足を生かしてCFとしても経験を積むなどユーティリティー性を高めている。しかし、RDAは2B/CFいずれもマイナスだった。
(R/A27G 3HR 15BB 21K .268/.838
◯コンタクト / △2B向き? 
22年ドラフト全体27位指名。5ツールのバランスがよいオールラウンダーで、一部スカウトはユーティリティー向きとの見立て。打撃ではコンタクト能力に優れ、守備はSSとしては肩力不足も、2Bに専念すればプラスディフェンダーになり得るとの評価。SSから移るのであればパワーナンバーを伸ばさないとレギュラーを張るのは厳しいだろう。

11.
ロバート・ムーア(2B/SS)/Robert Moore:21歳
(R/A)31G 3HR 15BB 30K .248/.735
◯野球IQ / △パワー 2B向き?
22年ドラフト2巡目。元ロイヤルズGMデイトン・ムーアの息子で、身長5フィート9と小柄ながら高い野球IQを備えるソリッドプレーヤー。打撃ではコンタクト能力に加えて、体格に似合わぬパンチ力も秘める。オフに参加したオーストラリアリーグでは40試合で8本塁打・OPS.894をマークした。守備は肩の強さ的にSSよりも2B向きとの見立てだが、守備範囲や運動能力は優秀なため、2Bなら平均以上になれるとの評価。

12.
ルイス・ララ(OF)/Luis Lara:18歳
(DSL)58G 2HR 21BB 28K .260/.726
◯走力 / △素材型 パワー
21年に契約金$1.1Mで入団した原石。身長5フィート9とパワーポテンシャルは期待できないが、コンパクトなスイングでヒットツールが高評価。DSLでは三振率12.2%を記録している。20-80スケールで70評価の走力を有し、CF適性あり。

FV40

13.
アブナー・ウリベ(RHP)/Abner Uribe:23歳
(2A)0.00ERA 3.0IP BB/9=12.0 K/9=12.0
◎速球 スライダー / ✖コントロール
制球が改善されればクローザーポテンシャル。MAX103マイルの4シームと80マイル後半のスライダーはいずれも強烈。レギュラーシーズンは2試合の登板にとどまったが、オフのAFLでは10回1失点14K、今年の春季トレーニングでも5回無失点6Kと好投を見せている。開幕は2Aで迎えるが、今年の出来次第では早期昇格もあるだろう。

14.カルロス・ロドリゲス(RHP)/Carlos Rodriguez:21歳
(A/A+)3.01ERA 107.2IP BB/9=3.3 K/9=10.8
◯球種 コントロール / △球威
速球は92-94マイル程度だが、多彩な球種をコントロールよく投げ分ける技巧派。中でもシュート方向に大きく曲がるチェンジアップがベストピッチ。打者を圧倒するタイプではなく、ローテーション下位かミドルリリーフが適性との見立て。比較対象はユスメイロ・ぺティート(元SF他)やエラスモ・ラミレス(WSH)あたりだろう。今春のWBCではニカラグア代表としてプエルトリコ戦に先発して4回2安打1失点の好投。
(R/A)3.95ERA 13.2IP BB/9=4.0 K/9=15.1
◯チェンジアップ / △耐久面 体格 
21年ドラフト4巡目。短大のワールドシリーズでは2勝を挙げる活躍でMVPを獲得した。低いリリースポイントから90マイル前半のライジングファストボールと落差大のチェンジアップでゾーンの高低を揺さぶる。22年は肘の手術により13.2回のプレーにとどまった。23年のブレーク候補にも挙げられる右腕だが、まずは健康に1シーズン投げられることを証明したい。

16.
パトリシオ・アキーノ(RHP)/Patricio Aquino:20歳
(R)4.72ERA 34.1IP BB/9=4.2 K/9=12.8
〇スライダー / △体格 素材型 コントロール
身長6フィート0とアンダーサイズだが、低リリースからMAX96マイルのライジングファストと大きく曲がるスイーパーのコンビネーションは要注目。左打者には外に逃げるチェンジアップも扱える。現段階では素材型にすぎないが、投げるボールの質は目を見張るものがあり、数年後の成長に期待したい。

17.
ユジャンヤー・ヘレーラ(RHP)/Yujanyer Herrera:19歳
(R/A)6.48ERA 58.1IP BB/9=3.5 K/9=8.5
◯速球 スライダー / △素材型 コントロール
6-3/175のガッシリ体型からMAX96マイルの速球とパワフルで切れの良いスライダーのコンビネーション。A昇格後は14.2回で13四球を許すなどコントロールに不安があり、さらに上下動の大きいフォームも含めてリリーフ向きか。まだ若く、今後どれだけ磨かれるかで評価は変わってくるだろう。
(A)105G 5HR 62BB 70K .244/.675
◯コンタクト / △素材型 両翼向き パワー ゴロ多い
21年1月に80万ドルで契約の原石。18歳ながらAで四球率13.9%/三振率15.7%をマークした優秀なゾーンコントロールを有し、6-3/175と体格的な伸びしろも見込める。しかし、グラウンドボール率62%、平均ランチアングル-4度とゴロヒッターぶりが顕著で、ゲームパワーを発揮できていない。ダウンスイングを改善してパワーナンバーを伸ばせるかが評価を分けるだろう。守備は強肩でRF向き。

FV40-

19.
ジャドハー・アレイナーモ(SS)/Jadher Areinamo:19歳
(R/A/A+)69G 1HR 28BB 41K .288/.744
◯コンタクト / △素材型 / ✖パワー 
バットを大きく揺らす癖の強い打撃フォームをしているが、コンタクト能力の高さが武器。Aでは打率.299・三振率12%と強みを発揮した。5-8/160と小柄でパワーはからっきしだが、軽快に内野3ポジションをこなせる守備力も併せてユーティリティー向きか。

20.ジェイス・アビーナ(OF)/Jace Avina:20歳
(R/A)64G 15HR 27BB 93K .272/.948
◯パワー / ✖コンタクト
Rでは10本塁打・OPS1.067の大活躍でリーグのMVPを獲得。豪快なアッパースイングで長打を量産するパワーが最大の武器で、走力&肩力も平均以上。しかし、Rで三振率34.2%、Aでも35.3%というコンタクト難が致命的。三振率が30%を超えている選手で大成した選手はほとんどおらず、現実的には厳しいだろうが、高卒でまだ若く、今後の改善に期待したい。

Sleeper Prospects

(A)3.39ERA 116.2IP BB/9=4.2 K/9=11.0
◎スライダー / △球速 コントロール 体格
今オフにジャスティン・トーパとのトレードでSEAから獲得した右腕。昨季Aでリーグトップの防御率3.39・143奪三振・被打率.193をマークする活躍でリーグの最優秀投手に選ばれた。サイドハンドから繰り出すスイーパーがダブルプラスのマネーピッチ。5フィート11と小柄な体格、90マイル前半止まりの球速、マイナー4年でBB/9=4.6の制球面が先発投手としてはハードルか。

スティーブン・クルース(RHP)/Stiven Cruz:21歳
(A/A+)
3.74ERA 91.1IP BB/9=2.4 K/9=10.7
◯カーブ 伸びしろ / △素材型
昨季20歳ながらAでK/BB=4.94、A+昇格後は4先発で防御率0.47をマーク。さらに6-2/165の長身細身な体格からアップサイドも期待できる先発候補。90マイル前半の速球とキレの良いカーブのコンビネーション。ビルドアップを経て球速が数マイル伸びれば面白いだろう。

(R)11G 1HR 7BB 8K .375/ 1.075
◯パワー / △素材型 / ✖守備走塁
当時高校生ながら、大学生向けのサマーリーグに参加し16試合で打率.404・4本塁打・OPS1.214をマークする活躍でスカウトの評価を上げ、ドラフト12巡目でプロ入り。6-4/210のガッシリとした体型の選手で、パワーとアベレージを両立した打撃面の評価が高い。一方で、平均を大きく下回る走力から三塁に残るには難しいだろうとの見立て。一塁や外野両翼への転向が既定路線か。