2021年12月31日金曜日

2022 CHICAGO WHITE SOX TOP 20 PROSPECTS

2022 CHICAGO WHITE SOX

TOP 20 PROSPECTS

Colson Montgomery

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.コルソン・モンゴメリー(SS)/Colson Montgomery:20歳
(R)26G 94AB 0HR 13BB 22K .287/.396/.362/.758
〇打撃 パワー 肩 / △スピード SSとしては大きい
21年ドラフト1巡目指名。高校ではバスケ、アメフト、野球の三刀流で鳴らしたアスリート。パワーとアベレージを両立した攻撃型SSで、6-4/205の大柄な体格を含めてコリー・シーガー(TEX)と比較される。大柄な体格に反して俊敏に動け、守備の動作も滑らかなため、SSに残れる可能性を示している。移るとしたら3Bが適任と見られている。
Colson Montgomery


2.ヨエルキ・セスペデス(OF)/Yoelqui Cespedes:24歳
(A+/2A)72G 270AB 8HR 16BB 83K .285/.350/.463/.813
◯パワー 肩 / △素材型 コンタクト
ヨエニス・セスペデス(元NYM他)の弟。21年1月に契約金205万ドルで入団した。19年にキューバを亡命し、2年のブランクがあったが1年目からマイナーで好成績を残した。フリースインガーでヒットツールに懸念があるが、プラスのパワーが強み。スピード&肩のツールは平均以上で、RFにフィットするだろう。

3.ウェス・カス(3B)/Wes Kath:19歳
(R)
28G 104AB 3HR 8BB 42K .212/.287/.337/.623
◯パワー 肩 / △コンタクト スピード 素材型
21年ドラフト2巡目。バリー・ボンズやレジー・ジャクソンらを輩出した名門アリゾナ州立大への進学が内定していたが、オーバースロットとなる契約金180万ドルでプロ入り。プラスのパワーが最大の武器だが、Rでは三振率36.5%とコンタクト面に苦戦。高校ではSSもプロでは早速3B転向。プラスの肩を有し、ホットコーナーに適任だ。

4.ホセ・ロドリゲス(SS)/Jose Rodriguez:21歳
〇攻守オールラウンド / △ツール 
(A/A+/2A)111G 469AB 14HR 26BB 72K .301/.338/.469/.807
21年は打撃面で好結果を出し一躍ブレーク。5ツール全てが20-80スケールで50評価と平均的なオールラウンダーだが、全力プレーが◎。打撃は27二塁打を放つなどギャップヒッター寄りだが、MLBでも二桁本塁打を狙えるパワーを秘める。SS守備は安定感を磨けば平均以上になれるとの見立て。マーウィン・ゴンザレスのようなユーティリティーが完成型か。

5.
ノルへ・ベラ(RHP)/Norge Vera:22歳
(DSL)0.00ERA 19.0IP BB/9=2.4 K/9=16.1 K/BB=6.80
◎速球 / △素材型 変化球
同名の父はキューバの元スター投手で、3度の五輪&09年WBCに出場した経歴をもつ。息子の方は21年1月に契約金150万ドルで入団すると、DSLでは7先発で防御率0.00と好投した(年下選手との対戦がメインとはいえ)。MAX100マイルの速球にスラーブ主体。チェンジアップは今一つで、コントロールはプロ入り後に改善されつつある。
(A)4.99ERA 83.0IP BB/9=6.1 K/9=8.6 K/BB=1.41
◯速球 3球種 / △素材型 コントロール フォームの再現性
19年ドラフト3巡目の高卒右腕。高校時に90-94マイルだった球速が、93-96マイルにパワーアップ。6-1/175と細身でまだ球速UPの余地がある。しかしその一方でフォームの再現性に苦しみ、83イニング/56四球と制球に苦しんだ。プラスのスライダーに、チェンジアップも向上を辿っているだけに、フォームを固めてコントロールを改善できるかがポイントとなるだろう。
(3A)82G 310AB 18HR 24BB 91K .274/.332/.513/.845
(MLB)15G 38AB 1HR 4BB 15K .263/.333/.474/.807
◯パワー 肩 / △スピード 3B守備
17年ドラフト全体11位指名の男が2度のアキレス腱断裂から見事にカムバック。3Aで18本塁打を放つと、MLBデビューを果たした。
パワーがベストツールで、トッド・フレイザー(元TEX他)と比較される攻守のポテンシャル。リハビリ中にスリム化に成功し、守備での機敏さも増した。とはいっても3B守備は平均以下で、1B転向のリスクがある。
Jake Burger


(R/A)7.61ERA 23.2IP BB/9=9.9 K/9=10.3 K/BB=1.04
◎速球 / 〇チェンジアップ / △素材型 健康面 / ✖コントロール
20年ドラフト全体47位指名。事前のMLB公式によるドラフトランキングでは12位という高評価を得ていた高卒右腕で、1巡目相当となる契約金300万ドルでプロ入りとなった。MAX99マイルの速球とチェンジアップの2球種がプラスピッチ候補で、スライダーは強度を上げていきたい。21年は肩と前腕の故障により23.2回のプレーにとどまり、26四球と制球難を露呈した。コントロールを改善できないとブルペンに転向だろう。

Jared Kelley


(A)115G 431AB 13HR 51BB 110K .244/.345/.415/.761
◯パワー / △素材型 守備 アプローチ
20ホーマー以上を狙えるパワーが最大の武器で、来季のブレークに期待したい選手。キューバのU-15リーグで2シーズンプレーした後、18年に契約金$300Kで入団した。21年は23二塁打・ISO.171とパワーを見せた一方で、選球眼とアプローチは要改善。守備では肩こそ強いが、平均以下のスピードから守備範囲がネック。21年は2Bで25試合、3Bで34試合に出場した。

10.
マシュー・トンプソン(RHP)/Matthew Thompson:21歳
(R/A)5.99ERA 73.2IP BB/9=4.6 K/9=9.5 K/BB=2.05
◯速球 カーブ 伸びしろ 体格 / △素材型 コントロール
19年ドラフト2巡目の高校生で高いアップサイド評を得ている。6-3/195の伸びしろあふれる体格から90マイル中盤の速球と高スピンのカーブ。この手のタイプとしては珍しく、チェンジアップも扱うことができる。しかしフォームの維持に苦しんでおり、好不調の波の大きさがネック。来季は1年を通して先発としての働きができるかに注目したい。
(R)9.31ERA 9.2IP BB/9=4.7 K/9=15.8 K/BB=3.40
◯速球 スライダー 体格 伸びしろ / △素材型 コマンド チェンジアップ
21年ドラフト5巡目の高卒投手。6-5/185と体格に恵まれており、オーバースロットとなる契約金$850Kで入団した。MAX96マイルでホップ変化の大きい4シーム&スピンレート3000rpm超のスラーブ。現段階では未完成で、チェンジアップ&コマンドの精度は低い。長い目で見ていきたい。
Tanner McDougal

(2A/3A)93G 357AB 24HR 43BB 112K .283/.364/.532/.896
(MLB)10G 32AB 0HR 1BB 11K .250/.273/.344/.616
◯パワー / △コンタクト 守備
19年にAで4ホーマー止まりだった男が、21年は2A/3Aで24ホーマーとブレーク。MLBデビューも果たした。コンタクトは荒いが平均以上のパワーが魅力で、四球率10.4%と四球も選べる。プロ入り後は外野メインでのプレーだったが、21年は大学時代の正ポジションであるSSに復帰。レギュラーを張れるポテンシャルではないだろうが、攻守に適応できれば強打のユーティリティーとして重宝されるだろう。
Romy Gonzalez


13.ショーン・バーク(RHP)/Sean Burke:22歳
(R/A)2.65ERA 17.0IP BB/9=5.8 K/9=13.2 K/BB=2.27
◯4球種 体格 / △四球多い
21年ドラフト3巡目。高校ではバスケとの二刀流で活躍するなど運動能力&体格に恵まれている。投手としてはプラスピッチは持たないが、4球種をレパートリーとして効果的に織り交ぜることができる。プロデビューでは速球は常時93-94マイルを計測。大学2年でBB/9=4.9と与四球は多いが、どの球種でもストライクが取れるなどコントロールの評価は平均レベルで、上限はローテーション下位だろうが早期昇格が狙えるハイフロアーさが魅力だ。
(2A/3A)101G 367AB 25HR 31BB 138K .245/.311/.520/.832
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
フィールド全体にバレル性の打球を量産するパワーヒッター。21年は自己最多の25本塁打を放ち、実戦の中でパワーポテンシャルを発揮した。一方で打率.245・三振率34.1%とヒットツールに課題がある点は相変わらず。守備はスピードが平均以下だがプラスの強肩の持ち主でRFがフィットするだろう。

15.
ベンヤミン・ベイリー(OF)/Benyamin Bailey:20歳
(R/A)61G 202AB 4HR 31BB 71K .193/.303/.272/.576
◯打撃 アプローチ / △素材型 肩 21年大スランプ
19年にDSLでトップの出塁率と四球数をマークしたパナマ出身プロスペクト。21年シーズンのブレークが期待されていたが、まさかの大スランプ。本来ならば成熟したアプローチとコンパクトなスイングでラインドライブを量産する。大柄な体格に比して運動能力は高いが、体格の成熟に伴ってスピードを失うと見られ、肩も強くないため、将来的にはLF転向だろう。LFに移っても見劣りしない打撃成績を残し続けることが求められる。
Benyamin Bailey


16.
ジミー・ランバート(RHP)/Jimmy Lambert:27歳 
(3A)4.76ERA 64.1IP BB/9=4.5 K/9=11.5 K/BB=2.56
(MLB)6.23ERA 13.0IP BB/9=4.2 K/9=6.9 K/BB=1.67
◯球種 奪三振 / △体格 故障がち コントロール リリーフ向き?
93-95マイルのライジング系の4シームを軸に、カーブ、チェンジアップ、スライダーとどれも一定水準以上で、効果的に織り交ぜることができる。逆に言えば絶対的な能力があるわけではなく、選手としての上限はバックエンドSP~リリーフ程度。細身の体型で故障も多いため、球種を絞ってリリーフに専念した方がよいかもしれない。マイケル・ワカ(BOS)と比べられる。
(3A)5.84ERA 74.0IP BB/9=3.4 K/9=10.7 K/BB=3.14
◯カーブ 奪三振 / △チェンジアップ リリーフ向き?
4シームは平均92マイルと飛びぬけていないが、平均以上のスパイクカーブ&ハードスライダーが信頼できる球種。平均以下のチェンジアップと力んで投げる投球フォームからリリーフ向きとの声も。21年はMLBで1試合の登板のみに終わった。

18.
レニン・ソーサ(SS/2B)/Lenyn Sosa:22歳
(A+/2A)115G 451AB 11HR 16BB 105K .271/.300/.401/.702
◯コンタクト / △パワー スピード フリースインガー
優れたハンドアイコーディネーションに支えられたヒットツールが武器で、21年は24二塁打・11本塁打をマーク。四球率3.4%とかなりのフリースインガーであり、筋力をつけるとともにより辛抱強いアプローチを身に着けると本塁打も増やせるだろう。SSとしては守備範囲が不足しており、移るとなれば2Bが適任と見られている。(A+/2A)99G 360AB 9HR 23BB 49K .308/.352/.419/.771
◯コンタクト 守備 / △パワー
キューバのU-18チームでもプレーした実力者。21年は主に2Bを守り、グラブさばき、フットワーク、肩の強さは内野のどのポジションであってもフィットするだろう。打撃はパワーレスながらコンタクト重視のアプローチで打率.308をマークするなど持ち味を発揮。守備の堅い内野のユーティリティーが将来像か。

20.
ケード・マクロー(RHP)/Kade McClure:26歳
(2A/3A)4.87ERA 105.1IP BB/9=3.0 K/9=9.7 K/BB=3.23
◎速球/ 〇スライダー 奪三振 / △故障多い コントロール
90マイル前半のライジングファストボールと高強度のスライダーで空振りが取れる。また、身長6フィート7と長身でエクステンション◎なため、速球は球速以上に力がある。一方でカーブ&チェンジアップの質が悪く、対左には被打率.321(対右.229)と苦戦。先発に残るには左打者対策として第3球種のマスターが欠かせないだろう。2球種に絞ってブルペン転向が現実的か。

Sleeper Prospects

クリスチャン・メナ(RHP)/Cristian Mena:19歳
(R)7.82ERA 48.1IP BB/9=3.9 K/9=11.5 K/BB=2.95
〇伸びしろ / △素材型 コマンド
19年に契約金$250Kで入団したドミニカ共和国出身の右腕。平均92マイル、MAX95マイルの速球は6-2/170の細身の体格からまだまだスピードアップが見込める。第2球種のカーブは平均以上のボールになる可能性があり、チェンジアップは発展途上ながらスポットに決まった時には良い変化を見せる。多くの若手投手と同じく、コントロールに課題がある。

(2A)2.90ERA 83.2IP BB/9=3.0 K/9=10.6 K/BB=3.54
◯奪三振 / △コマンド 球威
ARIからDFAされウェーバー移籍でCWS入りしたが、21年は2Aで15先発(23登板)して防御率2.90と好投を見せた。90-92マイルのライジングファストを高めに、スラーブ&スプリットチェンジを低めに落として空振りを誘う。マイナー通算8シーズンでBB/9=2.9とコントロールは安定しているが、
細かいコマンドがあるわけではない。ボールの球威自体は平凡なため失投は命取りとなるだろう。

(R/A)52G 164AB 8HR 17BB 66K .238/.333/.445/.778
◯パワー スピード / △コンタクト 盗塁技術 素材型
プエルトリコ出身。パワーとスピードを兼ね備えており、CFにとどまれるのに十分なアスリート性も備えている。同年代の選手の多いRではOPS.987と圧倒したが、年上が集うAに昇格してからはOPS.608と苦しんだ。5盗塁(2失敗)とプラスのスピードを走塁に生かすことはできていない。
Misael Gonzalez


(R)42G 144AB 5HR 11BB 79K .194/.256/.313/.569
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
18年ドラフト4巡目。平均以上のパワーを秘めているが、21年はAで三振率50.0%とコンタクトの脆さが致命的。6-3/215と大柄な体格だが、体格に比して機敏に動くことができ、18,19年とSSメインにプレーしてきた。21年は2B/3Bに移ったが、SS以外なら平均以上のディフェンダーになれる資質を備える。

(R/A)27G 100AB 1HR 8BB 16K .320/.382/.440/.822
◯守備 肩 / △実績 故障がち
21年ドラフト18巡目指名。高校時代は国内有数の捕手プロスペクトだったが、ドラフト指名を蹴ってクレムゾン大へ進学。しかし、大学では故障に泣かされ活躍できなかった。打撃ではパワーポテンシャル、守備では20-80スケールで70評価の強肩が光り、すでにCWS傘下の捕手としてはNo.1の守備評価を得ている。

2021年12月27日月曜日

2022 TORONTO BLUE JAYS TOP 20 PROSPECTS

2022 TORONTO BLUE JAYS

TOP 20 PROSPECTS

Gabriel Moreno

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.
ガブリエル・モレノ(C)/Gabriel Moreno:22歳
(R/2A/3A)37G 139AB 8HR 14BB 25K .367/.434/.626/1.060
◎打撃 / ◯肩 / △スピード
21年に大きく評価を上げた捕手プロスペクト。打撃では、抜群のヒットツールで「3割・20-25本」が狙え、課題の捕手守備でも29試合という限られたサンプルではあるが、盗塁阻止率41%&パスボール0個と進歩を見せた。親指の骨折のため37試合の出場にとどまり、大ブレークとはならなかったが、万全ならば来季中のMLB昇格も圏内だ。
Gabriel Moreno

(A/A+)98G 395AB 28HR 43BB 113K .261/.345/.549/.895
◎パワー / ◯肩 / △素材型 スピード 3B向き
エイドリアン・ベルトレ(元TEX)と比べられる強打の内野手で、21年は自己最多の28本塁打を放つなどブレーク。ダブルプラスのパワーを秘めている一方で、フリースインガーかつプルヒッターであり、Aでのボール球スイング率は39.7%(MLB平均30%)、引っ張り方向への打球割合も61%(MLB平均44%)とアプローチに課題がある。選球眼や外角球への対応が改善されれば、より才能を開花できるだろう。守備は現在SSを守っているが、平均以下のスピードから3B転向が目されている。
Orelvis Martinez


(3A)4.40ERA 30.2IP BB/9=3.8 K/9=12.9 K/BB=3.38
(MLB)4.20ERA 15.0IP BB/9=7.2 K/9=12.0 K/BB=1.67
◎速球 / ◯スライダー / △耐久性 スタミナ 
最速104マイルの速球が武器のスピードボーラー。速球派の割にはコントロールが破綻していない点が買われていたが、MLBでは通算33イニングでBB/9=6.8と大荒れ。また、故障がちのため、19年の101.2回がキャリアハイと先発適性には疑問。9月にリリーフとして昇格後は12.2回/20K/自責4と好投。25歳とプロスペクトとしては山場を迎えており、このままリリーフとして育成するのか、先発に再挑戦させるのかチームの判断が問われる。
Nate Pearson


(2A)75G 278AB 7HR 34BB 61K .291/.367/.450/.817
◯打撃 パワー 肩 / △3B向き 耐久性
18年ドラフト全体12位指名の高卒選手。ブルージェイズの新星ボー・ビシェットのような攻撃型SSとして注目されているが、故障がちで21年も本格ブレークとはならなかった。速球に力負けしないスイングスピードと成熟したアプローチを兼ね備えており、パワー&ヒットツールはプラス評価。大柄な体格の割には動けるが守備範囲には欠け、強肩と併せて3B向きのプロフィール。
Jordan Groshans


5.オット・ロペス(2B/OF)/Otto Lopez:23歳
(2A/3A)113G 451AB 5HR 41BB 88K .315/.379/.437/.816
◯コンタクト スピード / ✖パワー
マイナー4年で打率.312をマークのコンタクトヒッター。依然としてゴロ性の打球割合が50%以上を占めているが、21年はフライ性の打球割合を増やし、自己最多の32二塁打を放つなど力強さが出てきた。守備は本職のSSから2B中心にシフト。22盗塁を成功させた平均以上のスピードを生かしてCFもこなした。ウィット・メリーフィールド(KC)やトミー・エドマン(STL)のような内外野守れるユーティリティーが将来像か。

6.マニュエル・ベルトレ(SS)/Manuel Beltre:18歳
(DSL)
53G 182AB  2HR 42BB 33K .225/.391/.346/.737
◯コンタクト アプローチ / △パワー 素材型
21年1月に契約金235万ドルで入団の原石。野球IQが高く、年齢に比して磨かれた選手で、DSLでは三振率13.9%/四球率17.6%と優れたコンタクト&選球眼を披露した。パワー面でも100マイル超の打球速度を計測するなど当てるだけのバッターではないことを示した。守備力は突出しているわけではないが、一歩目の反応やフットワークなどに進歩が見られ、SSに残れる可能性も。

7.
ミゲル・ヒラルド(SS)/Miguel Hiraldo:21歳
(A)105G 390AB 7HR 51BB 111K .249/.338/.390/.727
◯パワー 肩 / △3B向き 素材型 アプローチ
コンパクトかつ鋭いスイングから平均以上の打者になれると目されており、26二塁打を放つなど片鱗を見せた。その一方でボール球スイング率37%(MLB平均30%)と選球眼に課題があり、右投手相手に苦戦している(対左.320/対右.232)。守備は強肩だが、機敏さに欠けるためSS以外のポジションに移る可能性が高い。打撃のアプローチを改善してポテンシャルを開花させられれば3Bでも2Bでも見劣りしない打力を備えた選手になれるだろう。

8.
リッキー・ティエディマン(LHP)/Ricky Tiedemann:19歳
◯速球 / △コントロール 素材型
20年のドラフトから漏れると短大に進学。無事に21年のドラフトで3巡指名されると、短大時代に88-93マイルだった速球がプロでは94-98マイルと上昇。チェンジアップもプラス評価で、一気に評判を上げた。スライダー&コントロールの改善がカギで、まずはプロ1年目の来季にどんな成績を残すか注目したい。

9.
レオナルド・ヒメネス(SS)/Leonardo Jimenez:21歳
(R/A)59G 181AB 1HR 54BB 36K .320/.523/.392/.915
◯選球眼 コンタクト / △素材型 / ✖パワー
マイナー通算154試合で1本塁打と非力だが、ボール球にはめったに手を出さず、21年はAで驚異の出塁率.512・四球率21%をマーク。平均打球速度86.4マイル/MAX110.7マイルはまずまずなので、アプローチを変えれば長打増が狙えるとの見方も存在。
守備では派手さはないが、打球勘やポジショ二ングに冴え、ルーティンプレーを堅実にこなすことができる。
(2A)87G 320AB 16HR 42BB 110K .294/.385/.503/.888
◯スピード / △三振多い
プラスのスピードと内外野守れるユーティリティー性が売り。打撃の確実性の低さがネックとなっていたが、21年は元阪神マット・ヘイグ打撃コーチの指導で開花。打率.294・16本塁打・OPS.888はいずれもキャリアハイ。とはいえ、29.4%と依然として高い三振率を改善したい。

11.エステバン・マチャド(SS)/Estiven Machado:19歳
(DSL)1G 1AB 0BB 0K 1.000/1.000/1.000/2.000
◯コンタクト 肩 / △パワー 素材型
19年に$775Kで入団のベネズエラン。アスレチックなSSで、両打席からコンパクトなスイングで左右にライナーを打ち分ける。守備面では肩の強さが最も評価されているが、チームは守備での動作も買っている。21年は1試合の出場にとどまったが、来年の活躍次第ではトップ10入りも狙える。(A+)6.22ERA 101.1IP BB/9=5.4 K/9=9.5 K/BB=1.75
◯球威 体格 / △素材型 チェンジアップ コントロール
18年ドラフト3巡目で、オーバースロットの契約金245万ドルで入団。196cm/110㎏の恵まれた体格を有する大型右腕で、最速97マイルのシンカーと平均以上のスライダー&カーブは威力抜群。チェンジアップはまだ安定感に欠けるが左打者の外へ逃げていく有効なボール。21年はリーグ平均よりも3.2歳若い状況で23先発と1年間投げ抜いた点は評価したいが、
制球難で苦しい投球内容だった

13.
セム・ロバース(RHP)/Sem Robberse:20歳
◯スライダー 完成度 / △素材型 体格
オランダの次世代エースとして注目の右腕。91-94マイルのツーシーム&曲がりの大きいスラーブ系のスライダーのコンビネーションでゾーンの左右を揺さぶる。時折トンネルを外すカーブでカウントを取れるなど完成度が高い。6-1/160と細身で、フィジカルを鍛えて球速を数マイルを伸ばせれば面白い存在だ。

14.アーブ・カーター(RHP)/Irv Carter:19歳
◯速球 体格 / △素材型
21年ドラフト5巡目指名ながら50万ドルのオーバースロットとなる契約金85万ドルで入団。6-4/210と体格に恵まれており、トゥキ・トゥサント(ATL)と比較されている。大きく足を上げるダイナミックなフォームからMAX95マイルの速球&ハードスライダー。複雑なフォームだが、ゾーン周辺には集められており、将来的なコントロール評は平均レベル。

15.C.J.バンアイク(RHP)/C.J. Van Eyk:23歳
◯カーブ / △コマンド
20年ドラフト2巡目のカレッジ投手。ピッチトンネルを大きく外すカーブが1番の武器。チェンジアップは落差は小さいが腕がよく振れるため、90-95マイルの速球とペアで三振が取れる。3球種を効果的に織り交ぜる完成度は先発候補として魅力も、コントロールがイマイチ。シーズン通してコマンドに苦しんだが、ラスト5登板は防御率2.57と来季につながる投球を見せた。

16.
ビクター・メシア(C)/Victor Mesia:19歳
(R/A)29G 90AB 2HR 7BB 20K .233/.304/.367/.671
◯打撃 肩 / △スピード 素材型 守備
19年に契約金30万ドルで入団。21年はプロデビューを飾るとRでの21試合でOPS.846とよく打った。鋭いスイングでフィールド全体に長打が打て、パワー&アベレージを両立した平均レベルのバッターになり得る。守備では肩こそ平均以上だが、捕球面は未発達。捕手に残るには守備面の向上が求められる。

17.スペンサー・ホーウィッツ(1B)/Spencer Horwitz:24歳
(A+/2A)109G 405AB 12HR 70BB 68K .294/.400/.462/.862
◯打撃 肩 / △スピード 素材型 守備
ヒッティングプロスペクト。華麗なスイングでラインドライブを量産し、BB>Kをマークするなどゾーンコントロールも優れている。打撃の実力は申し分ないが、ゲレーロJrがいるチーム状況では出番がなさそうなのが勿体ないところ。LFも練習中だが、いずれにせよもう少し本塁打数が欲しい。
Spencer Horwitz


18.
チャド・ダラス(RHP)/Chad Dallas:22歳
◯カッター コマンド / △球威 身長
21年ドラフト4巡目。テネシー大では17先発で103イニングを消化し、11勝2敗・防御率4.19・K/9=10.7・BB/9=1.7をマーク。打者を圧倒する球威はないが、コマンドに優れているバックエンドSPタイプ。91-94マイルのホップ系の4シームにプラスのカッター、平均的なカーブ、平均以下のチェンジアップのコンビネーション。


19.ボウデン・フランシス(RHP)/Bowden Francis:26歳
(2A/3A)3.93ERA 132.2IP BB/9=3.3 K/9=9.2 K/BB=2.83
◯スライダー 体格 / △コマンド 第3球種
6-5/225とワークホース向きの体格から、MLB通算176勝のデレク・ロウと比べられる右腕。キレのあるスライダーがベストピッチで、90マイル前半のランニングファストも高めで空振りが取れる。カーブ&チェンジアップ&コマンドの質は平凡なため、そこを改善できるかが先発に残るカギとなるだろう。
Bowden Francis

20.タナー・モリス(IF)/Tanner Morris:24歳
(A+)103G 397AB 7HR 58BB 90K .285/.381/.401/.782
◯コンタクト アプローチ / △パワー スピード
19年ドラフト5巡目。コンタクト能力の高さと内野全ポジションをこなす守備力からユーティリティー適性を見せている。21年はA+で四球率12.4%/三振率19.2%と隙の無いアプローチを見せた。レギュラー選手としては長打力が物足りず、打撃の強化が求められる。

Sleeper Prospects

(A/A+)96G 344AB 18HR 36BB 129K .244/.326/.477/.802
◯パワー 肩 / ✖コンタクト
18年ドラフト6巡目。Aでボール球スイング率41.5%・三振率32.9%とコンタクト&選球眼に欠点を抱えているが、18本塁打を放ち、MAX打球速度もチームトップの112マイルを計測したパワーは非凡。守備でもプラスの強肩の持ち主で、SSを中心に内野全ポジションでプレーした。強打のユーティリティー候補として注目したい。

スチュワード・ベロア(OF)/Steward Berroa:23歳
(A/2A)85G 288AB 7HR 50BB 78K .247/.358/.399/.757
◯スピード アプローチ / △打撃 パワー
ドミニカ共和国出身のリードオフポテンシャルで、21年は傘下トップの58盗塁をマークした。打撃はアプローチ良くギャップを破るスタイルで、出塁率.358・四球率14.5%と持ち味を発揮した。守備では外野3ポジションでプレー可能。第4、第5の外野手にフィットしそうだ。

ケンドリー・ロハス(LHP)/Kendry Rojas:19歳
(R)2.28ERA 23.2IP BB/9=1.9 K/9=14.8 K/BB=7.80
◯スライダー コントロール / △素材型 球威
20年にTORと契約したキューバ出身の左腕。飛び抜けた球威はないが、ストライクゾーンに集める制球力があり、キレの良いスライダーで三振を量産する。Rでは23.2回/39Kと支配的なパフォーマンスを見せた。6-2/190と身体的な伸びしろを残しており、球速UPが見込める。

ジョーイ・マリー(RHP)/Joey Murray:25歳
(R)27.00ERA 0.2IP BB/9=27.0 K/9=13.5 K/BB=0.50
◯速球 奪三振 / ✖球速
ジョシュ・コールメンター(元Dバックス他)と比べられるクセ球の投手。速球は88-90マイルとパワーレスだが、カット気味のアクションで面白いほどに空振りが取れる。球速は遅いがマイナー3年でK/9=11.5と奪三振能力が高く、ロングリリーフ向きか。21年は肘に痛みにより1試合の登板に終わった。

チャベス・ヤング(OF)/Chavez Young:24歳
(2A)78G 279AB 7HR 35BB 81K .265/.350/.409/.758
◯スピード 守備 / △打撃 パワー
バハマ出身のプロスペクト。プラスのスピードの持ち主で、18,19,21年と3シーズン続けて20盗塁以上を決めている。また外野守備も素晴らしく、21年はBaseball Prsopectusの出す守備指標FRAAで+6.5を記録。Baseball Americaの選ぶ2Aの最優秀外野守備に輝いた。打撃をもう少し改善できればMLB昇格が見えてくるだろう。

2021年12月25日土曜日

2022 TAMPA BAY RAYS TOP 20 PROSPECTS

2022 TAMPA BAY RAYS

TOP 20 PROSPECTS

Shane Baz

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。
選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.シェーン・バズ(RHP)/Shane Baz:23歳
(MLB)2.03ERA 13.1IP BB/9=2.0 K/9=12.2 K/BB=6.00
(2A/3A)2.06ERA 78.2IP BB/9=1.5 K/9=12.9 K/BB=8.69
◎速球 スライダー / 〇奪三振 / △チェンジアップ
平均97マイルのライジングファストボール&プラスのスライダーが強烈なパワーピッチャーで、21年はストライク率68%を記録するなど課題の制球が改善されブレークを飾った。自慢のライジングファストボールはMLBで縦変化11.2インチをマーク。これはMLBの先発投手でJ.デグロムを上回りNo.1だった。チェンジアップの質向上が先発として大成するための鍵となるだろう。
Shane Baz

(3A)103G 389AB 12HR 49BB 68K .262/.345/.440/.785
(MLB)10G 26AB 0HR 0BB 8K .077/.077/.077/.154
◎スピード / ◯コンタクト 守備 / ✖パワー
小柄ながら打撃センスは本物。ハイアベレージ&出塁率の見込めるリードオフタイプで、ダブルプラスのスピードを生かして3Aでは44盗塁。ズバ抜けたアスリートで守備も素晴らしく、2Bを中心に内外野をこなすユーティリティー性も併せ持つ。パワーレスだったが10-15HRが見込めるレベルまで上がってきた。比較対象はオジー・アルビース(ATL)。
Vidal Brujan

3.ジョシュ・ロウ(OF)/Josh Lowe:24歳
(3A)111G 402AB 22HR 61BB 123K .291/.381/.535/.916
(MLB)2G 1AB 0HR 1BB 0K 1.000/1.000/1.000/2.000
◎スピード / 〇パワー 肩 CF守備 / △コンタクト 
16年ドラフト1巡目の5ツールポテンシャルがついに開花。ヒットツールの荒さがネックだったが、スイング軌道のコンパクト化&フィールド全体を扱うアプローチを身に着け、低打率を克服。26盗塁(成功率100%)をマークするなどダブルプラスのスピードも発揮。スピード&強肩を兼ね備えたCF守備も高評価で、「20-20」が期待できるCFとして期待。
(A/A+)1.83ERA 103.1IP BB/9=2.7 K/9=10.7 K/BB=3.97
◯速球 スライダー 運動能力 / △チェンジアップ
マイナートップの防御率1.83をマークするなど21年にレイズマイナーで最も成長した右腕。アスレチックな投球メカニクスから90マイル中盤の速球とプラスのスライダーのコンボで打者を圧倒する。平均的なチェンジアップの向上が課題。
Taj Bradley
(A+/2A)72G 274AB 14HR 33BB 96K .270/.366/.482/.848
◎スピード / △打撃
20-80スケールで80評価のスピードが武器の韋駄天SS。19年ドラ1。フルシーズン1年目から34盗塁(2失敗)と自慢の走塁で活躍。打撃の総合的な評価は平均以下だが、14本塁打を放つなどパンチ力を見せた。守備面では、俊足と強肩を土台に派手なファインプレーが多い一方で、SSを65試合守って16失策を喫するなどルーティンプレーに課題。攻守に荒い。

6.カルロス・コルメナレス(SS)/Carlos Colmenarez:18歳
(DSL)26G 97AB 0HR 8BB 30K .247/.319/.289/.607
◯5ツール / △素材型
21年1月に契約金300万ドルで入団の大器で、昨季新人王投票で3位に入ったワンダー・フランコ級の逸材と評判。5ツール全てが平均以上の評価を受けており、スムーズなスイングは10代とは思えないクオリティだ。DSLでは低調なプロデビューとなったが、来季のブレークに期待したい。
Carlos Colmenarez
(A/A+/3A)104G 411AB 15HR 34BB 71K .321/.378/.533/.911
◯打撃 / △3B守備
21年はマイナー全体トップとなる38二塁打を放つなどブレーク。平均打球速度90マイル&三振率15.5%とパワーとヒットツールを両立した完成度の高い打者で、ギャップゾーンにライナー性の打球を量産する。一方で守備面が不透明で、将来は1B転向が目されている。1Bとしては本塁打数が物足りず、本塁打増がバリューを左右するだろう。
Curtis Mead

(2A)79G 291AB 0HR 36BB 42K .302/.377/.368/.744
◎スピード / ◯2B守備 コンタクト / ✖パワー
通算465盗塁のエリック・ヤングと比較されるスピードスターで、マイナー通算247試合で1本塁打と非力ながら打率.320をマーク中。スイッチヒッターでアプローチも良く、リードオフとして重宝されるだろう。21年は本格的にSSから2Bへ転向。平均以上の2Bディフェンダーになれると目されている。
(A)2.03ERA 44.1IP BB/9=1.0 K/9=10.6 K/BB=10.40
◯速球 スライダー / △コマンド リリーフ向き? TJ手術明け
20年ドラフト3巡目。3巡目としては史上最高額となる契約金330万ドルでSDに入団。ブレーク・スネルとのトレードで加入した。最速100マイルの速球&86-88マイルのスラッターのコンビネーションが強烈。チェンジアップも平均以上で体格も恵まれているが、コマンド&投球フォームの評価が高くなく、ブルペン向きと見るスカウトも少なくない。21年9月にTJ手術を受けたため、22年は全休の予定。
(R)11G 39AB 0HR 6BB 13K .282/.404/.436/.840
◯肩 SS守備 / △パワー 素材型
21年ドラフト1巡目。投手としても注目されていた逸材で、高校生の祭典『パーフェクトゲーム』でMVPを獲得して評価を上げた。投手としてMAX95マイルの強肩を生かしたアスレチックなSS守備が魅力で、打撃もこれからの成長に期待。ジョーディ・マーサー(元PIT他)と比較される。

11.ニック・ビツコ(RHP)/Nick Bitsko:20歳
◯速球 カーブ 体格 / △素材型 健康面
20年ドラフト全体24位指名の高卒右腕。オーバースロットとなる契約金300万ドルでプロ入りを決めた。6-4/220の迫力ある体躯からMAX98マイルの速球にプラスのカーブのコンビネーション。コントロール&チェンジアップの評価もまずまずだが、パンデミックの影響で実戦経験に乏しく、肩の手術を受けたため、21年もマイナーでのプレーなし。

12.JJ ゴス(RHP)/JJ Goss:21歳
(R)6.10ERA 10.1IP BB/9=0.0 K/9=10.5
◯3球種 体格 コントロール / △素材型 健康面
19年ドラフト全体36位の高卒投手。6-3/185の恵まれた体格から伸びしろを期待されている。プロ入り時に90-92マイル程度だった速球は、20年の教育リーグでは92-95マイルを計測するなどパワーアップ。スピンレートも2600rmpsと優秀。80マイル前半のスライダーがベストピッチで打者の手元でカクッと落ちる。チェンジアップも扱えコントロールも安定しているため、今後も先発投手として育成されるだろう。21年は肩の痛みにより4試合の登板にとどまった。

(R/2A)7.82ERA 12.2IP BB/9=3.6 K/9=9.2 K/BB=2.60
◯4球種 コマンド / ✖健康面
19年はMLBでも11先発してK/BB=3.50と持ち味のコマンドを披露。健康ならば平均93.9マイルの速球を主体にカッター、カーブ、チェンジアップを織り交ぜる。20年はコロナ陽性⇒肩の関節唇損傷の手術で登板なし。21年はマイナーで7先発止まり。オフには胸郭出口症候群の手術を受けた。コンディション維持が最大の敵。

14.セス・ジョンソン(RHP)/Seth Johnson:23歳
(A)2.88ERA 93.2IP BB/9=3.2 K/9=11.0 K/BB=3.48
◯速球 スライダー 奪三振 / △第3球種 コマンド 投手経験
19年ドラフト全体40位指名のカレッジ選手。大学2年までは野手としてプレーしており、本格転向は3年になってから。力みの少ないフォームから91-95マイルの速球と平均以上のスライダー主体の投球。速球はMAXで98マイルに達する。21年はAで好投したが、第3球種の習得とコマンドの洗練が課題で、リリーフに専念した方が輝けるか?

15.サンディ・ガストン(RHP)/Sandy Gaston:20歳
(R/A/)3.60ERA 50.0IP BB/9=6.3 K/9=12.6 K/BB=2.00
◎速球 / △素材型 / ✖コントロール
18年に契約金261万ドルで入団したキューバ出身の原石。MAX101マイル、コンスタントに98マイルを計測する速球が武器だが、制球難が致命的で、試合ごとに調子のばらつきが大きすぎる。カーブ&スプリットチェンジアップも切れるだけに、コントロールが改善できればエース級のポテンシャル。リスクはあるが、長い目で見ていきたい。

16.
トミー・ロメロ(RHP)/Tommy Romero:24歳
(2A/3A)2.61ERA 110.1IP BB/9=2.5 K/9=11.8 K/BB=4.68
◯奪三振 コントロール / △球速
垂直に近いオーバースローから繰り出される92-94マイルのライジングファストボールと縦のカーブ&チェンジアップでゾーンの高低を攻める。独特のメカニクスだが、フォームの再現性も高く、コントロールも安定している。突出した球威はないため、ローテーション5番手orミドルリリーフ向きのポテンシャルだろう。
(R)40G 146AB 2HR 20BB 27K .288/.382/.411/.792
◯パワー 肩 / △素材型
ブレーク前のウィリー・アダメス(現MIL)と重なるものがある原石。攻守にポテンシャル高く、打撃では素早いスイングスピードですでに110-111マイルの打球速度を計測している。SS守備は改善点も多いが、強肩でボディバランスも悪くない。とはいえ、体格の成熟につれて2Bや3Bにコンバートされる可能性が高い。
(A+/2A)80G 315AB 14HR 47BB 87K .295/.398/.549/.947
◯打撃 アプローチ / △3B守備
ディエゴ・カスティーヨとのトレードで昨夏に加入。成熟したアプローチでライナーを量産し、潜在的なパワーを開花させることができれば、マックス・マンシー(LAD)のような選手になれると期待されている。3Bとしては守備範囲が狭いが、ハードワーカーであり、今後の改善に期待する声もある。3B/2B/1Bをこなす強打のユーティリティーが将来像か。

(A/A+)106G 391AB 16HR 57BB 118K .307/.399/.512/.910
◯パワー スピード / △コーナー向き コンタクト
平均以上のパワー&スピードを兼ね備え、21年は16本塁打&20盗塁をマークした。変化球の見極めが課題となっていたが、四球率は19年の6.1%から12.4%に大幅UPした。守備はまずまずだが、コーナー向きとの見立て。21年はRFメインでプレーした。

20.ヘリベルト・ヘルナンデス(OF)/Heriberto Hernandez:22歳
(A)73G 254AB 12HR 49BB 90K .252/.381/.453/.834
◯パワー / △守備 コンタクト
20年にネイト・ロウとのトレードでTEXから加入。元々捕手だったが、打撃力を生かすために21年は外野手に転向した。空振りは多いが、プラスのパワーと四球を多く選べる点がストロングポイント。走守での貢献は見込めないため、打ち続けるしかない。

Sleeper Prospects

ジョナサン・アランダ(IF)/Jonathan Aranda:24歳
(A+/2A)100G 348AB 14HR 42BB 76K .330/.418/.543/.962
◯打撃 / △守備 スピード
2A昇格後もwRC+で162(100が平均)を記録するなどマイナー内でも傑出した打撃成績を残したコンタクトヒッター。シンプルなスイングでハードコンタクトを量産し、キャリアハイの14本塁打を放つなどパワー面でも向上。守備は3B/2Bが本職だが、2Aでは1Bメインの起用となった。

(R)0.00ERA 11.1IP BB/9=2.4 K/9=17.5 K/BB=7.33
〇コマンド / △球威 第3球種
21年ドラフト8巡目の大学生左腕。強豪アーカンソー大のローテーション投手として好投すると、Rでも11.1回無失点&22Kを奪う快投を見せた。平均以上のコマンドで90マイル前半の速球と曲がりの大きいスライダーを投げ込むストライクスロワー。2ピッチ主体の投球スタイルからリリーフ向きとの見立ても、チェンジアップがマスターできれば先発として面白い。

(A+/2A)2.16ERA 96.0IP BB/9=1.6 K/9=9.0 K/BB=5.65
〇コントロール スライダー / 
来季25歳と歳は食っているが、21年はWHIP=0.768、2AでK-BB%=24.8%と支配的なパフォーマンスを見せた。93-95マイルのランニングファストボールと80マイル前半のスラーブ主体に、第3球種のチェンジアップも変化量大。コントロールも安定しており、ストライク先行の投球ができている。

ブレット・ワイズリー(2B/3B)/Brett Wisely:23歳
(A/A+)100G 386AB 19HR 48BB 98K .301/.376/.503/.878
◯打撃 / △守備
19年ドラフト15巡目と下位指名の出身だが、21年は19本塁打を放つなどブレーク。コンパクトかつ力強いスイングで左右に長短打を打ち分ける。また、31盗塁を決めるなど走塁面でも貢献を見せた。A+昇格後にOPS1.007と成績を上げており、本塁打のペースも上げているので来季のさらなる飛躍に期待。守備は2Bメインに3Bでも24試合に出場した。

ルーベン・カルデナス(OF)/Ruben Cardenas:24歳
(A+/2A)105G 407AB 25HR 24BB 115K .292/.333/.523/.857
◯パワー 肩 / △コンタクト スピード 両翼向き
傘下トップの25本塁打を放つなど強みであるパワーを十分に発揮。フリースインガーでアプローチは雑だがプルサイドへの強烈なパワーはMLBでも20+ホーマーが見込めるだろう。守備では強肩が強みで、21年は外野3ポジション全てでバランスよく起用されたが、平均以下のスピードからメジャーレベルではLFが適任とされている。

2021年12月22日水曜日

2022 NEW YORK YANKEES TOP 20 PROSPECTS

2022 NEW YORK YANKEES  

TOP 20 PROSPECTS

Anthony Volpe

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.アンソニー・ボルピー(SS)/Anthony Volpe:21歳
(A/A+)109G 412AB 27HR 78BB 101K .294/.423/.604/1.027
◯打撃 パワー 野球IQ / △肩 2B向き?
19年ドラフト1巡目の高卒選手。パワーが開眼し、マイナーで27本塁打を放つなどブレーク。バレル性の打球を量産し、Aでは平均打球速度91.5マイル(昨季のMLBであれば上位15%に入る水準)をマークしていた。走守のツールは平均的だが、野球IQでカバー。走塁では33盗塁を決めた。SS守備も堅実だが、肩の弱さから将来は2Bコンバートと見るスカウトも。
Anthony Volpe

2.オズワルド・ペラザ(SS)/Oswald Peraza:22歳
(A+/2A/3A)115G 465AB 18HR 37BB 111K .297/.356/.477/.834
◯スピード SS守備 打撃 / 
マイナー3年で5本塁打止まりだったが、課題の打撃を磨いて昨季18本塁打・26二塁打とブレーク。19年と比べるとゴロ率が減少し、その分ライナー性の打球割合が増えている。打球速度も優秀で、まだまだ本塁打増が狙える。走塁では、プラスのスピードを生かして自己最多の38盗塁。SS守備も平均以上の評価。
Oswald Peraza
(R/A)56G 206AB 5HR 27BB 73K .252/.353/.379/.731
〇パワー / △素材型 体型
19年の国際アマチュアFAで契約金510万ドルでNYY入りの大器。CFで「30-30」も可能なポテンシャルと評判だったが、渡米すると肉ダルマのような体型になっており、走守のツールはグレードダウンしていた。打撃面は18歳にしてAに適応を見せ、9月は最高でOPS.777に達していた点は評価したい。また、平均打球速度は86マイルと平凡だったが、最速111マイルを計測するなど実戦でもパワーポテンシャルを発揮できた点は好材料。

4.ルイス・ヒル(RHP)/Luis Gil:24歳
(2A/3A)3.97ERA 79.1IP BB/9=5.1 K/9=13.3 K/BB=2.60
(MLB)3.07ERA 29.1IP BB/9=5.8 K/9=11.7 K/BB=2.00
◎速球 / △チェンジアップ 即戦力 / ✖コントロール
21年はMLBデビューを果たすと6先発で防御率3.07と結果を出し、来季のローテーション定着が期待される。平均96マイルでホップ成分の強い4シームと変化量大のスライダーのコンボ。MLBでは速球とスライダーの2球種が全投球の9割以上を占めており、単調な投球スタイルと言わざるを得ない。先発に残るにはコントロールとチェンジアップの改善が課題だろう。

5.エバーソン・ぺレイラ(OF)/Everson Pereira:21歳
(R/A/A+)49G 188AB 20HR 28BB 61K .303/.398/.686/1.084
◯CF守備 パワー / △素材型 コンタクト
「爆発的なツールはないが守備の良いプロスペクト」として、アルバート・アルモラ(前カブス)と比較されていたが、21年はパワーが覚醒し49試合で20本塁打を放った。Aではランチアングル17.1度・フライボール率42%と打球に角度をつけることができていたのが本塁打増の要因と言えそうだ。CF守備でもBaseball Prsopectusの出す守備指標FRAAで+1.2と良い数字を残しており、打撃の荒さを取り除くことができれば攻守にスケールの大きい選手になれるだろう。
Everson Pereira

6.ルイス・メディーナ(RHP)/Luis Medina:23歳
(A+/2A)3.39ERA 106.1IP BB/9=5.1 K/9=11.3 K/BB=2.22
◎速球 / ◯変化球 奪三振 / ✖コントロール
最速103マイルの速球とダブルプラスのハンマーカーブのコンボは強烈。4位のヒルに比べ、第3球種であるチェンジアップのクオリティが高いのがプラス材料。改善傾向にあるが、マイナー5年でBB/9=6.3とコントロールが壊滅的。コントロールさえ良くなればエース級の投手になれるだろうが、リリーフ転向が現実的か。

(A)3.42ERA 23.2IP BB/9=3.4 K/9=11.0 K/BB=3.22
◯速球 3球種 伸びしろ / △素材型 スタミナ
スラリとした体格で伸びしろが期待できる右腕。21年のブレークが期待されていたが、肩の故障&コロナ感染により9試合の登板にとどまった。それでも4シームは平均94~95マイル、平均スピンレート2500rpms超と優秀な数値を残し、加えてカーブ&チェンジアップも精度が高く、エース級のポテンシャルの片鱗は見せた。メカニックもクリーンで制球も向上が見込まれる。細身の体型のためスタミナ面に課題。

8.オズワルド・カブレラ(IF)/Oswaldo Cabrera:23歳
(2A/3A)118G 467AB 29HR 41BB 127K .272/.330/.533/.863
◯パワー 守備 ユーティリティー / △コンタクト
元々はコンタクト寄りのバッターだったがコロナ休止中に筋力をつけ、またスイングもフライ意識に変更したことで、21年は29本塁打&31二塁打を放つなどパワーが覚醒。守備では本職はSSだが、昨季はチーム状況もあり2B/3Bでの起用が増えた。Baseball Prsopectusの守備指標FRAAでは18年からプラスを出し続けており(21年は2Aで+3.1)、強打のスーパーユーティリティになり得る。
(A/A+)103G 382AB 16HR 71BB 117K .264/.390/.476/.867
◯打撃 / △スピード C守備
20年ドラフト1巡目。カイル・シュワバー(前BOS)と比較されており、守備に難がある攻撃型捕手。Aでは平均打球速度88マイルと、プロ入り前に平均以上と評されたパワーは平均レベルだったが、四球率15.1%の選球眼はさすが。チームはウェルズを捕手に残れると見ているが、ブロッキング&スローイング共に難があり厳しい状況。プロ1年目は70試合マスクをかぶって盗塁阻止率はわずか13%だった。大学では1B/LFの経験があり、シュワバーのように捕手から移ることになるだろう。(R/A)32G 115AB 7HR 22BB 31K .261/.384/.548/.932
◯アプローチ / △スピード 打撃フォーム
21年ドラフト1巡目指名。ヒットツールの評価が高く、大学ではBB>Kをマークするなどゾーンコントロールが巧い。プロでも四球率15.9%をマークするなど強みを発揮。一方でレッグキックの大きいフォームで、Aでの少ないサンプルながら平均打球速度83マイルとハードコンタクトを生み出すのに苦戦していた。守備は堅実だがスピード不足のため2Bか3Bにコンバートされることになるだろう。
(A+/2A)3.03ERA 110.0IP BB/9=4.2 K/9=13.3 K/BB=3.20
◯速球 奪三振 / △変化球 コントロール
21年はマイナー全体で4位となる163Kをマークするなどブレーク。低めのスリークォーターからエクステンションに富んだライジングファストボールが威力抜群。一方で変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップと扱うがどれもプラスピッチではなく、またコントロールも平均以下のため、2Aでは防御率4.20と失速した。先発に残るには変化球&コントロールの改善が必要。
(A+/2A/3A)3.25ERA 130.1IP BB/9=2.5 K/9=10.4 K/BB=4.19
◯速球 スライダー コントロール / △コマンド 第3球種
90マイル中盤でムーブ大の4シーム&2シームでパワフルにゾーンを攻める。第2球種のスラーブもプラスピッチだが、チェンジアップ&カッターの精度が今一つ。ストライク先行で与四球は少ないが、ゾーンの甘い所に集まる傾向があり、先発としてやっていくには、変化球とともに細かいコマンドを磨いていく必要がある。

13.
クラーク・シュミット(RHP)/Clarke Schmidt:26歳
(R/A/2A/3A)2.37ERA 38.0IP BB/9=2.8 K/9=10.9 K/BB=3.83
(MLB)5.68ERA 6.1IP BB/9=7.1 K/9=8.5 K/BB=1.20
◯カーブ / △耐久性 チェンジアップ
17年ドラフト1巡目指名の右腕だが、度重なる故障により評価は下降気味。21年は春季トレーニングで肘を痛めると、その後MLBでは少ないサンプルながら速球のスピード&カーブのスピン量はいずれも下がっていた。耐久面に不安があり、チェンジアップも扱えないため、そろそろリリーフに本格転向した方がよさそうだ。
(R)42G 150AB 3HR 20BB 40K .273/.362/.393/.755
◯スピード コンタクト / △素材型 パワー 
18年に契約金250万ドルで入団した大器。ダブルプラスのスピードが武器の両打ちSSで、リードオフポテンシャルを示す。打撃はゾーンコントロールに優れ、21年は四球率11.5%をマーク。筋力をつけて平均以下のパワーを伸ばしていきたい。

15.
デイビー・ガルシア(RHP)/Deivi Garcia:23歳
(3A)6.85ERA 90.2IP BB/9=6.8 K/9=9.6 K/BB=1.43
(MLB)6.48ERA 8.1IP BB/9=4.3 K/9=7.6 K/BB=1.75
◯3球種 / △体格 コントロール 球威
175㎝/73㎏とアンダーサイズながら、20年はMLBデビューすると6先発で3勝をあげ、PSでもオープナーとして先発を託されるなど21年のブレークが期待されていた。しかし、21年は極度のスランプに陥り、速球のスピードは91マイル前後、変化球のコマンドもバラバラで、3Aでは90.2回で68四球を出すなど悲惨な投球内容だった。

16.
ブレンダン・ベック(RHP)/Brendan Beck:23歳
◯コマンド 4球種 / △球威 
21年ドラフト2巡目。一部リーグ4位となる143Kを奪うなど活躍し、カンファレンスの最優秀投手に選ばれた。速球、変化球ともにプラスピッチは無いが、4球種をしっかりとコマンドするワークホース向きの投手。兄トリスタンはSFマイナー所属。

17.
ランディ・バスケス(RHP)/Randy Vasquez:23歳
(A/A+/2A)2.52ERA 107.1IP BB/9=3.2 K/9=10.9 K/BB=3.42
◎カーブ / 〇速球 奪三振 / △コントロール チェンジアップ
21年は自己最多の21試合に先発し8勝をあげるなどブレーク。スピンレート3100rpmのカーブがベストピッチで、93-96マイルの4シームとの組み合わせで三振を量産する。第3球種のチェンジアップは変化こそ良いが、コントロールが悪くほとんどコースに決まらない。体も小さく、全体的なコマンドも未熟なため、リリーフで輝くタイプか。

18.ジョシュ・ブロー(C)/Josh Breaux:24歳
(A+/2A) 90G 350AB 23HR 26BB 99K .249/.298/.503/.801
◯パワー フレーミング / △アプローチ 送球
18年ドラフト2巡目。ゲーリー・サンチェスと比較されるパワーヒッター捕手で、21年は自己最多の23本塁打を放った。一方で、プルヒッターでアプローチが雑な点がネック。守備では送球に難があり、盗塁阻止率13%止まりだったが、フレーミングが素晴らしく、Baseball Prsopectusの出す守備指標FRAAは+11.0と高水準だった。

19.
アンソニー・ガルシア(1B)/Anthony Garcia:21歳
(R/A)39G 121AB 14HR 31BB 50K .306/.444/.678/1.122
◎パワー / △素材型 コンタクト
ハイリスクハイリターンのパワーモンスター候補。R/Aでは39試合の出場で14本塁打を放つなどパワーポテンシャルを披露。Aでは打球速度平均91.8マイル/最速115.7マイルを計測。バレル率16.1%、ハードヒット率51.6%と凄まじい才能を見せた。一方で三振率32.7%、Aでのコンタクト率56.8%と空振りが多く、マイナー上位への適応に苦しむ可能性がある。
Anthony Garcia
(A/A+)93G 339AB  13HR 47BB 85K .263/.362/.463/.825
◯アプローチ パワー スピード / △両翼向き? 守備 
5巡目までしか行われなかった20年ドラフトで指名漏れした選手の中ではトップ級の評価を受け、その後ドラフト外でNYY入り。打撃&走塁のスキルが高く、21年は13本塁打&28盗塁をマーク。Aでは平均打球速度89.7マイルを計測した。大学では1B/LFで起用されており、守備面の評価は今一つ。21年はCFでも起用されたが、コーナーが適任だろう。

Sleeper Prospects

(R/A)6.38ERA 42.1IP BB/9=4.9 K/9=10.4 K/BB=2.13
〇速球 変化球 / △素材型 コントロール
93-95マイルのランニングファストに、スライダー&チェンジアップも切れるハイポテンシャルな右腕。制球難が致命的だが、Rでは5先発でBB/9=2.0と改善の兆しを見せていた(その後AでBB/9=8.0)。6-3/180と細身で体格的な伸びしろもまだ十分に残っている。

(R/A)6.52ERA 38.2IP BB/9=7.2 K/9=11.6 K/BB=1.61
◎速球 / △素材型 変化球 コントロール
6-4/180の恵まれた体格から100マイルの速球を投げ込むロマンあふれる右腕。第2球種としてスラーブ系のスライダーを扱う。Rでは3登板で10.1回/無失点という完璧な投球を見せ、Aに昇格したが、Aでは8先発/防御率8.89と撃沈。チームはユーリエのメークアップを高く買っているとの情報があり、来季の進化に期待したい。

ライダー・グリーン(OF)/Ryder Green:22歳
(R/A)50G 170AB 6HR 24BB 67K .235/.355/.406/.761
◯パワー アスレチック 肩 / ✖コンタクト 
18年ドラフト3巡目。バンダービルト大へのコミットメントがあったが、オーバースロットとなる契約金でプロ入りとなった。選手としての完成系はハンター・レンフロー(MIL)で、荒削りながら20+ホーマーが期待できるパワーとRFとしては平均以上の守備能力を持ち併せせる。コンタクトの荒さを改善していくことがブレークの鍵。

フィデル・モンテロ(OF)/Fidel Montero:18歳
(DSL)52G 171AB 4HR 44BB 90K .193/.387/.339/.726
◯パワー スピード 肩 / △素材型 コンタクト 
国際アマチュアFAとして契約が解禁となる直前に評価を上げ、2020-21年クラスの選手の中ではトップ級の逸材になったにもかかわらず、NYYがわずか$450Kでスティールに成功した原石。「20-20」が期待できるポテンシャルを秘め、守備はRFが適任とされる。DSLでは三振率40%とホロ苦デビューとなった。

アンドレス・チャパロー(3B)/Andres Chaparro:23歳
(A/A+)101G 359AB 15HR 60BB 93K .267/.381/.468/.849
◯パワー アプローチ / △3B守備 
ヒッティングプロスペクト。レッグキックの大きいフォームから豪快なパワーを繰り出し、オフに参加したAFLでは打球速度117マイルの二塁打を放った。ちなみに21年のMLBで117マイル以上の打球を放ったのは10人だけ。また、四球率13.9%/三振率21.5%とアプローチも良く、ボール球に手を出さない。3B守備はミスが多く、1Bでも35試合に出場。
Andres Chaparro

2021年12月19日日曜日

2022 BOSTON RED SOX TOP 20 PROSPECTS

2022 BOSTON RED SOX 

TOP 20 PROSPECTS

Triston Casas

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。MLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は22年6月30日見込みのもの。

1.
トリストン・カサス(1B)/Triston Casas:22歳
(2A/3A)86G 308AB 14HR 57BB 71K .279/.394/.484/.877
◎パワー / ◯打撃 アプローチ 1B守備 / ✖スピード
18年ドラフト1巡目の高卒選手で、未来の4番候補。東京五輪では米国代表トップとなる3本塁打・8打点と躍動。広角に長打が打て、追い込まれたら軽打に切り替えるなど対応力も非常に高い。高校時代には三塁を守っていただけあり、一塁守備も素晴らしい。攻守に能力が高く、フレディ・フリーマンやアンソニー・リゾーのような球界を代表する一塁手になることが期待されている。
Triston Casas

2.マルセロ・メイヤー(SS)/Marcelo Mayer:20歳
(R)26G 91AB 3HR 15BB 27K .275/.377/.440/.817
◎コンタクト / ◯SS守備 肩 / △スピード
21年ドラフト全体4位指名の高卒選手。コリー・シーガーの打撃力&ブランドン・クロフォードの守備力と評され、スピード以外の4ツールがプラス評価。特に鋭いスイングでバレル性の打球を量産するコンタクトツールが最も評価されている。実戦でのパワーをどれだけ伸ばせるか。

3.ニック・ヨーク(2B)/Nick Yorke:20歳
(A/A+)97G 378AB 14HR 52BB 69K .325/.412/.516/.928
◎打撃 / △2B守備
20年ドラフト1巡目指名。ドラフト前の評価に対して、かなりのオーバーピックとなったが、Aでトップの打率&OPSをマークするなど実力を証明。バレルコントロールに長けており、成熟したアプローチでライナーを打ち分ける。しかも最終35試合で11本塁打を放つなど終盤はフライボールを有効に打つことができていたため、来季のさらなる進化に期待が持てる。一方で二塁守備は怪しく、LF転向の可能性もある。
Nick Yorke
(3A)60G 244AB 16HR 30BB 66K .258/.357/.516/.873
(MLB)33G 107AB 2HR 4BB 40K .215/.241/.336/.578
◎スピード / △コンタクト CF守備不慣れ
元々はダブルプラスのスピードを生かしたコンタクトヒッターだったが、20年のコロナ休止中にスイングを改善。フライボールを意識したスイング軌道にしたことで、19年の5本塁打から16本塁打に長打力UP。一方でMLB昇格後は高めの速球の対応に苦しみ、三振率35.7%と酷い内容だった。CF守備もまだ不慣れな部分があり、レギュラー定着には攻守にレベルアップが求められる。

5.
ブライアン・ベロ(RHP)/Brayan Bello:23歳
(A+/2A)3.87ERA 95.1IP BB/9=2.9 K/9=12.5 K/BB=4.26
◯3球種 奪三振 / △速球の質
コロナ休止前に90マイル前半だった速球が、常時90マイル中盤・MAX98マイルにパワーアップしたことでブレーク。スライダー&チェンジアップを有効に織り交ぜて空振りを誘う。ストライク先行でコントロールもまとまっているが、速球のムーブメントは平凡なため、甘く入ると痛打される傾向にある。実際2A昇格後は防御率4.66・被打率.266と数字を落としており、細かいコマンドを磨いていくことが求められる。
Brayan Bello
(3A)99G 357AB 14HR 38BB 131K .190/.272/.333/.606
◯パワー / △アプローチ / ✖SS守備
20年2月にムーキー・ベッツとのトレードで加入。21年は極度のスランプに悩まされたが、本来であれば左中間/右中間の長打ゾーンにライナーを量産するバッティングが持ち味。守備面では、Baseball Prsopectusの出す守備指標FRAAでプロ4シーズンにおいて、すべてマイナス(21年は-5.6)を叩き出しており、MLBでは2Bを守ることになるだろう。
(R/A)28G 105AB 6HR 8BB 21K .324/.368/.590/.959
◎パワー / △3B守備 素材型 コンタクト
20年ドラフト3巡目指名。13歳で500フィート超え弾を放つなどアマチュア時代から飛ばし屋として注目されていた逸材。大振りでプロへの適応が心配されていたが、R/Aでは少ないサンプルながら好成績を残した。現在は3Bを守っているが、体格の成熟につれて、将来的には1B転向が目されている。
(A+/2A)3.43ERA 105.0IP BB/9=3.6 K/9=9.5 K/BB=2.64※19年の成績
◯球威 グラウンドボーラー / △コントロール
レッドソックスがわずか$25Kで獲得。そこから傘下有数のプロスペクトに評価を上げた。93-98マイルの速球と88-90マイルのスライダー中心のパワーピッチャー。ツーシーム、チェンジアップも精度が高く、ゴロ率も高い。21年はTJ手術を受けて全休。22年中盤頃の復帰になるか。
(2A/3A)4.28ERA 94.2IP BB/9=1.9 K/9=12.5 K/BB=6.55
◯球種 コマンド / △リリーフ向き?
プロ入り後に球速を伸ばし、88-92マイルだった速球は昨季MAX97マイルに到達。2Aでは10先発でK-BB%驚異の34.3%をマーク(昨季のMLBトップはコービン・バーンズの30.4%)した。ホップ系の4シームを軸に、カッター&チェンジアップでピッチトンネルを通す。オフに参加したドミニカWLでは5先発/防御率0.42。
Kutter Crawford

10.
ジェイ・グルーム(LHP)/Jay Groome:23歳
(A+/2A)4.81ERA  97.1IP BB/9=3.3 K/9=12.4 K/BB=3.72
◯球種 奪三振 / △健康面 対左打者
ドラフト時にはC.カーショウ(ドジャース)と比較されたエースポテンシャルの持ち主も、TJ手術を経てスケールダウン。球持ちの良い90-94マイルの4シームを四隅にコマンドし、空振りを誘う。コロナ休止明けに体重が30ポンド増えているなどコンディション維持にも問題アリ。

11.ギルバート・ヒメネス(OF)/Gilberto Jimenez:20歳
(A)94G 373AB 3HR 19BB 86K .306/.346/.405/.751
◎スピード / 〇コンタクト 肩 CF守備 / ✖パワー 
20-80スケールで80評価のスピードが武器。マイナー3年で打率.324をマークしているが、非力な上にゴロ性の打球が非常に多く、将来メジャーでインパクトを残せるかは疑問。ベン・リビア(元フィリーズ他)やディー・ゴードン(前マリナーズ)のような将来像になるか。

12.
サド・ウォード(RHP)/Thad Ward:25歳
(A/A+)2.14ERA 126.1IP BB/9=4.1 K/9=11.2 K/BB=2.75※19年の成績
◯球威 奪三振 / △コントロール TJ手術明け
93-96マイルのシンカーと80マイル中盤のスライダーでハードコンタクトを許さないシンカーボーラー。21年はTJ手術により2登板に終わった。ローテーション4番手相当のポテンシャル評を得ているが、コントロールに課題がある。
(R/A)2.91ERA 52.2IP BB/9=2.7 K/9=11.3 K/BB=4.13
◯3球種 / △体格 素材型
16歳の契約時から球速を10マイル程伸ばすなど急成長中。92-96マイルの速球に平均以上のカーブ&チェンジアップで3球種を確立しており、ローテーション3番手級のポテンシャルだ。6-0/167と先発投手としては小柄な点が不安材料。

(R/A)31G 121AB 3HR 17BB 28K .298/.388/.496/.884
◯コンタクト ユーティリティー / △パワー
21年ドラフト3巡目。アプローチの良いラインドライブヒッターで、21年は
大学のシーズン55試合で15本塁打を放つなどフライ性の打球を増やすことに成功した。守備は大学ではCFを中心に守っていたが、BOSは2B中心に内野での起用も増やしていきたいとのこと。スーパーユーティリティとして期待される。

15.マシュー・ルーゴ(SS)/Matthew Lugo:21歳
(A)105G 418AB 4HR 38BB 94K .270/.338/.364/.701
◯ポテンシャル / △素材型 パワー 実戦経験
19年ドラフティーではNo.1評価を得たプエルトリカン。叔父であるカルロス・ベルトランの野球アカデミーで育ち、SSとして必要な資質を全て持ち併せている。攻守に発展途上で時間はかかるだろうが、メジャーでSSを張れる可能性を秘めている。スイングが大振りで適応に時間はかかるだろうが、長い目で見ていきたい。
(R/A)36G 139AB 9HR 17BB 39K .309/.390/.583/.973
◯パワー / △3B守備 コンタクト
21年ドラフト3巡目で、ハンター・レンフローとのトレードで今オフMILから加入した。左打席から繰り出される豪快なパワーがベストツールで、アプローチも辛抱強い。プロデビューは順調だったが、フルシーズンでしっかり打率を残せるかが注目ポイント。

17.クリス・マーフィー(LHP)/Chris Murphy:24歳
(A+/2A)4.62ERA 101.1IP BB/9=3.2 K/9=11.4 K/BB=3.56
◯4球種 奪三振 / △コントロール 一発病
大学では制球難に悩まされていたが、プロ入り後に改善されつつある。90-94マイルの速球を主体に4球種を扱い、21年はK/9=11.4をマークするなど多くの空振りを奪った。一方でフライボーラーであり、HR/9=1.9と被弾癖に悩まされた。ローテーションに残るには長打を食らわないようにコマンドを磨く必要がある。

18.
チージャン・リュウ(RHP)/Chih-Jung Liu:23歳
(R/A)4.23ERA 55.1IP BB/9=3.1 K/9=9.8 K/BB=3.16
◎速球 / △素材型
「台湾の大谷翔平」と形容される二刀流プレーヤー。最速98マイル(一部スカウトのガンでは101マイルを計測)の速球に86-88マイルのスライダー&スプリットを投げ込む本格派。スタートはつまずいたが、8月以降は7先発で防御率2.20と好投。スイッチヒッターな上に打撃の才能も非凡だが、DH制のプレーだったため、打席の機会はなかった。

19.ロナルド・ヘルナンデス(C)/Ronaldo Hernandez:24歳
(2A/3A)99G 363AB 16HR 12BB 77K .284/.326/.501/.827
◯パワー 肩 / △C守備 アプローチ スピード
プラスのパワーが自慢の攻撃型捕手。コンタクト力は高いが選球眼&アプローチに難があり19年はスランプだったが、21年はバウンスバックに成功。それでも四球率3.1%とフリースインガーぶりは相変わらずだった。守備面ではマイナー6年で盗塁阻止率42%をマークするなど強肩だが、捕球面は磨いていく必要がある。
(A/A+)2.92ERA 89.1IP BB/9=2.0 K/9=13.3 K/BB=6.60
〇3球種 奪三振 コントロール / 
19年ドラフト26巡目ながら90マイル前後だった速球がプロ入り後に94-96マイルに上昇し、評価を上げている。サイドハンドから速球、スライダー、チェンジアップを投げ分け、コントロールも安定している。このまま好投を続ければローテーション争いに加われるだろう。
Brandon Walter

Sleeper Prospects

セダーン・ラファエラ(SS/OF)/Ceddanne Rafaela:21歳
(A)102G 394AB 10HR 25BB 79K .251/.305/.424/.729
◯スピード 守備 ユーティリティー / △打撃
SSとCFを中心に複数ポジションをこなせるユーティリティプレイヤー。プラスのスピードを生かした広大な守備範囲が魅力で、Baseball Prospectusによるマイナーの守備指標FRAAでは+12.7と好結果だった。打撃では、投高のリーグで10本塁打を放つなどパワーレスという評価を覆しつつある。

ニコラス・ノースカット(3B)/Nicholas Northcut:23歳
(A)96G 345AB 17HR 46BB 91K .261/.352/.513/.865
◯パワー / △スピード コンタクト
18年ドラフト11巡目の高卒選手。名門バンダービルト大への推薦が決まっていたが、プロ入りの道を選んだ。プロ入り後は伸び悩んでいたが、21年はブレーク。プラスのパワーを実戦で発揮した。守備でも肩の強さとハンドリングは3Bとして及第点との評価。

エディンソン・ポーリーノ(IF)/Eddinson Paulino:19歳
(R)36G 113AB 0HR 15BB 21K .336/.436/.549/.985
◯コンタクト / △素材型 2B向き
Rで高打率をマークしたコンタクトヒッター。
ただ当てるだけでなく、16本の二塁打を放つなどバレル性の打球を打てる。ヒットツール以外の4ツールは平均的で、守備も2B向きと見られているため、どれだけ打てるかが選手としての評価を決めるだろう。パワーがついて二塁打を本塁打に転換できたら面白い。

(A+/2A)2.40ERA 86.1IP BB/9=1.6 K/9=8.9 K/BB=5.67
〇コントロール / ✕球威
C.J.チャッタムとのトレードでPHIから加入。マイナー4年でBB/9=1.3をマークしているストライクスロワー。速球のスピードは90-92マイルほどでパワーレスなため、選手としての上限はローテーション5番手~ロングリリーフ止まりと見られている。

(A/A+)3.91ERA 76.0IP BB/9=5.0 K/9=10.7 K/BB=2.14
〇速球 奪三振 / △コントロール リリーフ向き?
20年ドラフト4巡目。サイド気味のスリークォーターから94-97マイルの速球&曲がりの大きいスライダーを投げ込む姿はジョシュ・ヘイダー(MIL)と重なるものがある。来季も先発としての機会を与えられるだろうが、コントロール&チェンジアップが改善できなければヘイダーのようにリリーフに転向することになるだろう。