2025年12月28日日曜日

2026 NEW YORK METS TOP 15 PROSPECTS

 

2026  NEW YORK METS 

TOP 15 PROSPECTS

2026年 ニューヨーク・メッツ プロスペクトランキング

Nolan McLean


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は26年6月30日見込みのもの。

FV60

1.ノーラン・マクリーン(RHP)/Nolan McLean:24歳
大学時代のニックネームは「カウボーイ・オオタニ」。24年6月まで二刀流として育成されていた。25年は投手に専念すると、才能を伸ばし、球界No.1クラスのピッチングプロスペクトに成長。MLBデビューを果たし、8先発で防御率2.08/奪三振率30.3%/与四球率8.5%と好投した。球界トップクラスの球質と変化量を誇るスイーパー&シンカーを軸に、カーブ、4シーム、カッター、チェンジアップも平均以上の球質。持ち前のアスリート性で課題の制球難を克服してみせた。


FV55

24年ドラフト1巡目。コンタクト能力に恵まれた左の中距離打者で、MLB公式はニック・マーケイケス(元BAL)と比較。フルシーズン1年目となった25年は、A+/2Aで打率.308/12本塁打/wRC+174とブレイク。3Aまで到達した。四球率14.2%/三振率17.5%と磨かれたアプローチで広角に長短打を量産する。MLBでCFが務まるだけの守備力を有し、もしコーナーに回れば平均以下との評価。


22年ドラフト全体14位指名の高卒野手。身長5フィート6と小柄ながら並外れた出塁能力の高さとプラスの走力が魅力のリードオフポテンシャルで、SS/2B/CFをプレーできるユーティリティー性も強み。25年は2Aでの96試合でwRC+156をマークし、3A昇格。3Aでは34試合で7本塁打を放った一方で、コンタクト面で苦戦した。
Jett Williams


4.ジョナ・トン(RHP)/Jonah Tong:23歳
2025年に最も「バズった」投手の1人。ティム・リンスカム(元SF他)と比較する声多数。小柄ながらオーバースローから驚異的なホップ量を誇る4シームで空振りを量産する。25年は速球が平均92マイルから94マイルに上昇。課題とされていた変化球もチェンジアップの開発に成功。速球とチェンジアップでゾーンの上下を揺さぶる投球を確立してブレイクを飾った。マイナーでは防御率1.43/奪三振率40.5%と無双したが、MLBでは5先発で防御率7.71と苦戦。第3球種&コントロールの改善が次の課題。

22年ドラフト4巡目の高卒選手。パワーとアベレージを両立したスラッガーになり得る。25年はA+/2Aで122試合に出場して打率.282/17本塁打/wRC+157とブレイク。傘下有数の打球速度を記録し、コンタクト率も悪くない。。守備面では三塁手にふさわしい強肩を有し、Baseball Prospectusの出す守備範囲指標RDAで+4.1の高数値を記録した。

23年ドラフト2巡目。最速101マイルの豪速球を軸にアグレッシブにゾーンを攻めるスロワータイプ。変化球はスライダー&チェンジアップがプラスピッチ候補で、カッターとカーブもレパートリーに扱う。しかし速球の質に課題(スピン量、ホップ変化量いずれも平均以下)があり、球威の割に奪三振率は控えめで、最終的にはシンカー中心のゴロピッチャーにシフトしそうだ。25年は3Aで25先発してFIP4.18/53.2GB%と安定した投球を披露し、MLBでも4先発した。


FV45

25年MLB公式国際アマチュアFAランキングで第3位につけていた逸材で、25年1月に契約金500万ドルで入団した。フアン・ソト似のパワフルなスイングで、DSLでは55試合で9本塁打/OPS.949をマーク。走力や肩力ツールは突出していないが、SSとしてプレー可能なレベルとの評価。


8.ミッチ・ボイト(2B)/Mitch Voit:21歳
25年ドラフト全体38位指名。大学2年までは投手兼1B/RFの二刀流として活躍も、肘の故障により、3年シーズンから二塁手に完全転向。25年はコンタクト&スイング判断が大きく向上し、打者としてより洗練された。二塁守備も短期間で急成長。攻守に未知数な部分は多いが、野手に本格専念したばかりであり、運動能力の高さや昨季1年間での急成長を考えると、これからの伸びしろが楽しみである。

9.A.J.ユーイング(OF/2B)/A.J. Ewing:21歳
コンタクト&スピードに優れるリードオフタイプで、CF守備も平均以上。25年はA/A+/2Aで計124試合に出場して打率.315/3本塁打/wRC+147/70盗塁を記録した。本塁打を打つタイプではないが、転がして安打を稼ぐタイプでもない。GB%を40.3%に抑え、しっかりとライナー性の打球を量産している。2Aでは28試合ながらwRC+133と良く打った。なお、20歳のシーズンに2AでwRC+100を超えた選手は大方MLBに定着しており、130前後の選手は多くがMLBで活躍している。

低打率ながら長打力と四球奪取能力に優れた左のスラッガー候補。25年は2AでwRC+148、3Aで102、計29本塁打/四球率14.7%を記録するなど順調に成長中。90th EV107.4マイルはすでに球界屈指で、打球角度も理想的。また、3Aでゾーンコンタクト率88%を記録するなど課題とされていたコンタクト能力に進歩が見られた。

23年ドラフト6巡目。プロ入り後に急成長を遂げ、25年は2Aで135.2回を投げて防御率2.92/奪三振率26.4%/与四球率7.6%と好投。大きく外にフェードするダブルプラスのスプリットが絶品。25年は速球の平均球速が2マイル上昇して94マイルに。スライダー&カーブの開発にも成功し、スプリット頼りの投球を脱却した。

24年ドラフト2巡目。90マイル中盤のライジングファストとブレーキの利いたゾーン外へワイプアウトするスライダーの2球種で空振りを量産する左腕。大学では故障がち&制球難で今一つブレイクできずにいたが、プロ1年目の25年はA+/2Aで117.2回を投げて防御率3.06/奪三振率28.7%/与四球率8.5%と耐久面も制球面も好調だった。


FV40

13.ウィル・ワトソン(RHP)/Will Watson:23歳
24年ドラフト7巡目。プロ入り後に変化球の高速化&変化量UPに成功し、大学時代よりも奪三振率が向上。リリース高5フィート3という低いリリースポイントから平均95マイルのライジングファストに変化量大のスライダー&チェンジアップでトンネルを外す。A/A+/2Aで121.1回を投げて防御率2.60/奪三振率28.5%/与四球率11.6%をマーク。大学時代から一貫して悪い与四球率を改善できるか。

24年ドラフト4巡目。身長6フィート5の長身選手で、パワーポテンシャルあり。25年はA+で打率.222/7本塁打/wRC+113とまずまずの成績だったが、打球速度・空振り率・チェイス率はいずれも平均より優秀だったため、来季の本格ブレイクに期待したいところ。

15.
クリス・スエロ(C)/Chris Suero:22歳
攻撃型捕手。プルサイドへのパワーが魅力で、25年はA+/2Aで打率.233/16本塁打/wRC+140をマーク。一方で三振率29.3%と空振りの多さが弱点。オフのAFLでは15試合の出場ながら90th EV109.1マイルという球界トップクラスの打球速度を計測した。守備では捕手以外にも1B/LFで出場中。捕手に残るには73試合で11失策/11捕逸の捕球能力を改善する必要があるだろう。


Notable Prospects

ピーター・クーサウ(RHP)/Peter Kussow:19歳
25年ドラフト4巡目の高卒右腕。オーバースロットの契約金で進学を諦め入団した。寒冷地出身で実戦経験は浅いが、6フィート5の長身からMAX97マイル。長身のおかげで大きなエクステンション幅と低いリリースポイントを両立。数年後の開花に期待したい。

ロナルド・グズマン(元TEX)の弟。DSLで2年間パッとしないシーズンを送った後、25年はR/Aで75試合に出場して打率.302/10本塁打/wRC+147と覚醒。驚異的なバットスピードの持ち主で、Aでは90th EV108.8マイルを計測した。超フリースインガーでボール球スイング率41%とスイング判断に難あり。

24年ドラフト5巡目の高卒選手。24年ドラフト組で最も運動能力の高い選手の1人とされ、2巡目相当となる契約金132万ドルで契約した。SS/3Bに定着しうる平均以上の守備力とコンタクト重視の打撃のパッケージ。パワーレスがネックで、25年はAでwRC+85と力負け。

23年ドラフト5巡目指名。速球は平均90マイルだが、球種のコンビネーションと卓越したコマンド能力で好成績を維持している。25年はA+/2Aで72.2回を投げて防御率1.98/奪三振率28.5%/与四球率4.0%をマークした。ローテーション5番手ポテンシャル。

リリーフプロスペクト。平均96.8マイル/縦変化量20インチの強烈な4シームを武器に奪三振を量産。第2球種としてスライダーを交える。25年はA+/2Aで46試合に登板して防御率1.62/奪三振率39.5%/与四球率13.2%をマークした。

2025年12月26日金曜日

2026 MIAMI MARLINS TOP 15 PROSPECTS

2026 MIAMI MARLINS 

TOP 15 PROSPECTS

2026年 マイアミ・マーリンズ プロスペクトランキング

Thomas White

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は26年6月30日見込みのもの。

FV55

1.トーマス・ホワイト(LHP)/Thomas White:21歳
23年ドラフト全体35位指名の高卒左腕。200万ドル近いオーバースロットとなる契約金410万ドルで入団を決めた。6フィート5/240ポンドの恵まれた体格から平均95マイルの4シームを軸に、高い空振り率を誇るスラーブ&チェンジアップのコンビネーション。25年はA+/2A/3Aで計89.2回を投げて防御率2.31/奪三振率38.6%と支配的な内容。3球種プラスピッチ候補と素質は申し分ないが、与四球率13.6%とコントロールに難あり。与四球を出しながらも支配力でカバーする投球スタイルはブレイク・スネル(LAD)と重なる。
Thomas White


FV50

2.ロビー・スネリング(LHP)/Robby Snelling:22歳
23年に防御率1.82の好投でマイナー最優秀投手に選出も、24年は防御率5.15とスランプ。同年の夏のトレードでSDから加入した。25年は完全復活を果たし、2A/3Aで計136回を投げて防御率2.51/奪三振率30.3%/与四球率7.1%と素晴らしい投球内容だった。平均94マイルでフラット軌道の4シームと82マイルのパワーカーブのコンビネーション。右打者にはチェンジアップを効果的に織り交ぜる。
Robby Snelling


3.アイバ・アーケット(SS)/Aiva Arquette:22歳
25年ドラフト全体7位指名。25年ドラフト組では大学No.1プレーヤーとの呼び声が高った大型遊撃手であり、プラス評価のパワーが武器。A+では27試合でOPS.674と期待外れの内容だった。6フィート5/220ポンドとSSとしては大柄であるが、MLBでもSSに留まれるとの高い守備評価を得ている。

FV45

4.ケビン・デフランク(RHP)/Kevin Defrank:17歳
コントロール改善など課題は多いが、全てが上手く行けばホセ・フェルナンデス(元MIA)のような球界を代表するエースになれる大器。6フィート5/202ポンドの年齢離れした巨体からMAX100マイル。チェンジアップもプラス評価を得ている。


5.ジョー・マック(C)/Joe Mack:23歳
21年ドラフト全体31位指名。24年にマイナーのゴールドグラブ賞を獲得した守備型捕手。打ってもマイナーで2年連続wRC+120超え。コンタクト力は最低クラスだがフライボール率が高く、低打率ながら20HR前後が狙えるだろう。捕手守備では強肩と素早い握り替え、巧みなフレーミング、俊敏なフットワークを兼備。Baseball Prospectusの出す守備指標ではここ3シーズンでフレーミング指標&送球指標はいずれも大きくプラスを叩き出している。
Joe Mack


潜在的なパワーは20-80スケールでも80相当。3Aでは20試合という小サンプルながら、90th EV110.3マイル(25年の大谷翔平が110.1マイル)という球界トップクラスの打球速度を記録した。シーズン通じては2A/3Aで計130試合に出場して22本塁打/wRC+135を記録。平均以下のコンタクト率&スイング率52%というフリースインガー傾向から、MLBの舞台でもパワーを発揮できるかは疑問。守備は両翼向き。

7.スターリン・カバ(SS)/Starlyn Caba:20歳
23年に契約金300万ドルで入団したドミニカ共和国出身のトップアマチュア。24年11月にヘズス・ラザルドとのトレードでPHIから移ってきた。ゴールドグラブ級の守備力を疑う声は無いが、打撃面は伸び悩んでいる。1Aではゾーンコンタクト率90%を記録し、打球角度やチェイス率も優秀だったが、非力さが足を引っ張り、wRC+は85止まりだった。

22年ドラフト3巡目の高卒投手。高校ではバスケットボールとの二刀流で鳴らしたアスリートで、伸びしろに期待。プロ4年目の昨季は、A/A+/2Aで計90回を投げて防御率3.00/FIP3.17とブレイク。奪三振率が20.7%から29.0%に大きく向上した。90マイル中盤のランニングファスト、鋭いカーブ&スライダーで空振りを量産。左打者にはカッター&チェンジアップを効果的に織り交ぜる。与四球12.3%と平均以下の制球力を改善したい。

9.キャム・キャナレラ(OF)/Cam Cannarella:22歳
25年ドラフト全体43位指名。クレムゾン大学では1年からレギュラーを張り、3年間で打率.360をマーク。コンタクト能力と俊足を生かした華麗なCF守備が強み。今季開幕前に肩の手術を受けた影響か、61試合で5本塁打&6盗塁にとどまった(2年時は11本塁打、1年時は24盗塁)。
全快の状態でどうなるか。

23年ドラフト全体10位指名の高卒右腕だが、制球難がネックとなり、期待通りの活躍ができていない。長身を生かしたエクステンション幅から平均93マイルのシンカーと大きく曲がるスライダー中心の投球。左打者にはチェンジアップを決め球に使う。与四球12.8%のコントロールを改善したい。


FV40

11.ルイス・コバ(OF)/Luis Cova:19歳
24年1月に契約金140万ドルで入団した原石。U-15のベネズエラ代表CFを務めた実力者で、ダブルプラスのスピードが魅力のアスリートタイプ。25年はDSLでの50試合で9本塁打/wRC+144とよく打った。現時点ではギャップヒッターだが、スイングスピードの速さから筋肉がつけばパワーも向上が見込まれている。仮にパワーが向上しなくてもある程度打てれば守備走塁と出塁能力でチームに貢献できるだろう。

22年に8万ドルで入団とプロ入り時の評価は高くなかったが、25年はAで101回を投げて防御率3.30/奪三振率28.1%と台頭。平均93マイルで変化量大のシンカーと上質なスローカーブ&スイーパー。チェンジアップは開発中の段階で、他の球種には劣る。6フィート2/165ポンドと細身で、球速向上の余地を残す。

13.ディロン・ヘッド(OF)/Dillon Head:21歳
23年ドラフト1巡目の高卒選手。20-80スケールで80評価のスピードが武器の1番CF候補。ルイス・アラエスの見返りの1人としてSDから加入した。現時点ではコンタクト&選球眼に長けたギャップヒッターだが、90th EV103.4マイルと年齢に比してパンチ力を秘めており、15~20本塁打を打てる可能性も。

14.キーナー・ベニテス(LHP)/Keyner Benitez:20歳
若き日のフランシスコ・リリアーノ(元PIT他)を思わせるクロスファイアー左腕。Aで空振り率42.9%を記録したチェンジアップがプラスピッチ候補。平均93マイルのシンキングファストと組み合わせて右打者を手玉に取る。58.9%という高いグラウンドボール率も強み。与四球率13%とゾーンにボールを集めることに苦戦している。

グラウンドボール率の高いワークホース候補。6フィート7の長身から94マイル前後の速球、カーブ、チェンジアップを投げ下ろす。25年はTJ手術から復帰。2A/3Aで103.2回を投げて防御率5.38の一方で、FIPは3.55と優秀だった。

Notable Prospects

25年ドラフト2巡目。豪快なパワーが武器の左打者で、ドラフトコンバインでは打球速度116.9マイルを計測。一方でアプローチ&スイングの荒さが課題で、プロのレベルに対応できるかは疑問。A+では27試合で三振率32.7%を喫した。守備はLFが適任との評価で、貢献するには打つしかない。

PJ モーランド(OF)/PJ Morlando:21歳
24年ドラフト全体16位指名。高校生ホームラン競争優勝&全米オールスターゲームMVPの実力者だが、ドラフトイヤーに不調で評価下落。フルシーズン1年目はAで四球率17.7%とよく選び、wRC+は111と及第点だったが、打率.215/ISO.117とパワーもコンタクト力も物足りない数字だった。守備はLF向きとされており、打ち続けることが求められる。

トッププロスペクトであるイーサン・サラス(SD)の弟で、25年1月に契約金370万ドルで入団した原石。いきなりAでデビューするとwRC+74と年上選手を相手に苦戦したが、コンタクト率&チェイス率はリーグ平均よりも優秀だった。打球速度がマイナー最低クラスだったので、筋力アップが求められる。アマチュア時代はSSだったが、プロではCFを中心に起用された。

コンタクト&選球眼に優れた打撃と平均以上のスピードで外野3ポジションをこなす汎用性が売りのソリッドプレーヤー。25年はA+/2AでwRC+131をマーク。オフのAFLでは85打席という小サンプルながら90th EV105.8マイルと平均以上の打球速度を記録しており、パワーはまずまず。47.8GB%というゴロ打球の多さを改善できれば長打数も増えるはず。

ロマン枠。6フィート7の長身オーバースローから90マイル中盤で縦変化20インチ超えの速球を投げ下ろす。体格的な伸びしろを残しており、今後さらに球速が向上することが望める。

ロマン枠。7月にTJ手術から復帰すると101マイルを計測するなど剛腕ぶりをアピール。力任せのフォームから90マイル後半の速球と変化量の大きいスライダーのコンボ。DSL通算10.2回の投球にとどまっており、先発としての実績は0。

2025年12月25日木曜日

2026 ATLANTA BRAVES TOP 15 PROSPECTS

2026 ATLANTA BRAVES 
TOP 15 PROSPECTS
2026年 アトランタ・ブレーブス プロスペクトランキング

JR Ritchie

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は26年6月30日見込みのもの。

FV50

1.キャム・キャミニティ(LHP)/Cam Caminiti:19歳
24年ドラフト全体24位指名。24年ドラフト組では高校生No.1左腕と評判の大器。サイド気味の低リリースからMAX98マイルでキャリー成分の強い4シームと大きく横滑りするスイーパーで三振を量産する姿はクリス・セール(ATL)と重なる。コントロールや第3球種は発展途上だが、高校ではCFとして鳴らしたアスリートであり、今後の成長に期待したい。25年は前腕の炎症で離脱したが、Aでの13先発で防御率2.08/奪三振率31.9%/与四球率11.1%をマーク。


FV45

2.JR リッチー(RHP)/JR Ritchie:23歳
22年ドラフト全体35位指名。TJ手術からの本格復帰となったが、25年はA+/2A/3Aで140回を投げて防御率2.64/奪三振率24.8%/与四球率9.6%と完全復活。速球は平均93.5マイルと球威は飛び抜けていないが、豊富な球種レパートリーでゾーンの上下左右を揺さぶって的を絞らせない。奪三振率の低さが弱点で、エースというよりはローテーション4番手寄りのポテンシャル。


身長6フィート0とアンダーサイズながら、低リリースから繰り出される平均95マイル超のライジング4シームがマネーピッチ。3A、MLBいずれも4シームが投球の6割弱を占める。マイナーでは好投したが、MLBでは甘く入った速球が狙われ、4先発で防御率13.85、HR/9=4.15と苦戦。先発として大成するには、速球のコマンド改善と変化球の開発が課題となりそうだ。

25年1月に契約金250万ドルで入団したキューバ出身の原石。アンソニー・サンタンデール(TOR)と比較される強打のスイッチヒッター候補。DSLでは32試合で0本塁打に終わったが、16歳にして90th EV105.4マイル(MLB平均104マイル)をマークするなど非凡なポテンシャルを示した。CF相応の走力も備える。


22年ドラフト全体20位指名。球威と制球力を両立した投球能力と高校では投打に加えてアメフトでも活躍した運動能力の高さを評価されている。90マイル前半ながらホップ変化の大きい速球と切れ味鋭いスライダーが武器。25年は7月にTJ手術から復帰して7登板で防御率1.19/奪三振率30.9%/与四球率5.5%と好投した。

6.
ギャレット・バウマン(RHP)/Garrett Baumann:21歳
23年ドラフト4巡目の高卒投手。6フィート8/245ポンドの恵まれた体格の持ち主でアップサイドに期待。25年はA+で113.2回を投げて防御率3.40/奪三振率22.5%/与四球率6.4%とシーズンを通して安定したパフォーマンスを披露。最速98マイルの速球と平均的なスライダー&チェンジアップのコンビネーション。球種の質を磨いて平凡な奪三振能力を伸ばせるとバリューが上がるだろう。

7.ルーク・シナード(RHP)/Luke Sinnard:23歳
24年ドラフト3巡目。6フィート8/250ポンドと際立った体格を備えた大型右腕。オーバースローから最速98マイルの4シーム。右打者にはカット気味の高速スライダー、左打者には700rpm台でストンと落ちるスプリットを第2球種として投じる。24年をTJ手術で全休しているが、25年はA/A+で72.1回を投げて防御率2.86/奪三振率28.3%/与四球率8.9%と順調な回復ぶり。


FV40

25年ドラフト2巡目。大学3年シーズンには打率.394/17本塁打/OPS1.167の活躍で、大学MVPに当たるゴールデンスパイク賞のファイナリストにも選ばれた。打撃はSS離れたしたパンチ力を有する一方で、フリースインガーで対応力に課題。Aでは25試合で四球率4.6%/三振率38.5%と脆さを露呈した。守備はアクロバティックなプレーを見せるが、ルーティンプレーに課題。

9.ブリッグス・マッケンジー(LHP)/Briggs McKenzie:19歳
25年ドラフト4巡目。ドラフト年に急成長し、1巡目相当となる契約金299万ドルで入団した高卒左腕。3000rpmに届くハンマーカーブがベストピッチで、今春習得したチェンジアップも評価が高い。春先には94-95マイルを計測したが、一方で80マイル台に落ち込んだ試合もあり、体力強化が課題か。

マイナーで2年連続140イニング超&防御率3点台をクリアしているイニングイーター右腕。速球は平均92マイルと非力だが、多彩な球種とコントロールの良さで試合を作る。25年は2A/3Aで149.2回を投げて防御率3.67/奪三振率24.3%/与四球率6.5%を記録。

高校ではホッケーでも活躍したアスリートで、24年ドラフト15巡目で進学を諦めプロ入り。無駄のないコンパクトなスイングでフィールド全体にヒットを量産。三振率を15.6%に抑え、リーグ最多の121安打を放った。守備走塁も優秀で、ISO.087のパワーを伸ばせれば一気にブレイクできるはずだ。


25年ドラフト1巡目、全体22位指名の高卒選手。小柄ながらパワーと運動能力を兼ね備えたダイナミックな選手。スイング動作の評価は分かれるがバットコントロールやバレル感覚は良いとの前評判。Aでは15試合で四球率1.5%/三振率40.9%と苦戦。守備ではSSとしてもCFとしても平均以上になれるポテンシャルあり。

13.ジョン・ヒル(SS)/John Gil:20歳
契約金11万ドルとプロ入り時の評価は高くなかったが、ソリッドな成績を残し続け、評価を伸ばしている。20-80スケールで70評価のスピードが武器で、ここ2シーズンで54盗塁を決めている。打撃は今のところ非力だが、コンタクト&選球眼が優秀で、昨季はAで100試合に出場して出塁率.352/wRC+118をマークした。

14.コナー・エッセンバーグ(OF)/Conor Essenburg:19歳
25年ドラフト5巡目。オーバースロットとなる120万ドルで入団した。高校では二刀流として活躍も、外野手としてドラフト指名。パワーの評価が高い右打者で、4月には103マイル左腕ジャック・バウアーの99マイル速球をライトスタンドへ運んだ。フリースインガー傾向があり、スイング判断を磨くことが求められる。

15.
コディ・ミラー(SS)/Cody Miller:21歳
25年ドラフト3巡目。大学3年間で打率.330をマークしたコンタクトヒッター。引っ張りフライを打つ技術に長け、マイナーでは26試合で37.7GB%/wRC+148をマーク。守備面の評価は高くないが、大学ではSSを中心に2B/3Bの経験もある。

Notable Prospects

25年1月に契約金180万ドルで入団した剛腕。MAX101マイルを誇る。DSLでは27回を投げて防御率3.67/奪三振率28.0%/与四球率23.2%をマーク。コントロールを改善できるか。

24年ドラフト4巡目。身長5フィート10と小柄だが、垂直に近いアームスロットを生かしたホップ変化の大きい4シームと豊富な球種レパートリーでブレイクの可能性を秘める。A+で103.1回を投げて奪三振率28.7%を記録した一方で、与四球率15.3%とコントロールが悪い。

パワーと選球眼が強みのスイッチヒッター。25歳シーズンを終えて3Aでの出場が28試合と育成が遅れており、プロスペクトとしての立ち位置は厳しい状況にある。平均以下のコンタクト率、MLBでは一塁向きの守備力もマイナスポイント。

24年ドラフト2巡目。強豪バンダービルト大で3年間ローテーションを張った実力者。クロスファイアーからMAX98マイルの4シームとハードスライダーを軸に4球種扱える。アンダーサイズな体格と年々防御率が悪化している点が不安材料。25年はTJ手術のリハビリで全休した。

23年に契約金わずか1万ドルで入団したが、着実に成長を続けているコロンビア出身右腕。25年はAで93.1回を投げてFIP3.75&54.7GB%とまずまずの投球内容。93マイル前後の速球、スライダー、チェンジアップのコンビネーションでゾーンを攻めてゴロアウトを稼ぐ。

25年ドラフト10巡目。大学では肘の痛みに悩まされ、最終2シーズンで公式戦計2.2イニングのプレー止まり。しかし平均94マイルでホップ変化の大きい4シームと平均2700rpmのカーブの2球種がプラスピッチ候補。健康に投げられれば掘り出し物になり得る。

23年ドラフト5巡目の高卒選手。20-80スケールで80評価のスピードを有する韋駄天。25年は三振率を前年の35%から21%に改善すると、A/A+で出塁率.342/wRC+110をマークするなど健闘。116試合で6本塁打/ISO.084のパワーを伸ばしていきたい。

平均98マイルの4シームと80マイル後半のスライダーの2球種で打者を制圧するパワーピッチャー。球威は申し分ないが、昨季2A/3Aで与四球率19.9%とコントロールが壊滅的。3A昇格後はリリーフでの起用となったが、8月以降は再度先発としての機会が与えられた。リリーフで計算できそうな選手だが、先発として大成できるか。

24年ドラフト20巡目でスティールに成功した高卒カナディアン。25年はAでの83試合でwRC+113/44盗塁をマーク。やや硬い印象のスイングだが、辛抱強いアプローチでしっかりとコンタクトしライナー性の打球を量産する。守備はCFを中心に2B/LFでも幅広くプレー。


2025年4月5日土曜日

2025 TOP 15 PROSPECTS:Index By Organization

2025 TOP 15 PROSPECTS

Index By Organization

2025年 MLB球団別 プロスペクトランキング

Kristian Campbell



MLB30球団のプロスペクトランキングトップ15を公開しています。以下の球団名リンクから閲覧することができます。傘下注目のプロスペクト上位15名をスカウティングレポートと共に紹介しています。

アメリカン・リーグ


Baltimore Orioles /ボルティモア・オリオールズ
Boston Red Sox /ボストン・レッドソックス
New York Yankees /ニューヨーク・ヤンキース
Tampa Bay Rays /タンパベイ・レイズ
Toronto Blue Jays /トロント・ブルージェイズ

Chicago White Sox /シカゴ・ホワイトソックス
Cleveland Gurdians /クリーブランド・ガーディアンズ
Detroit Tigers /デトロイト・タイガース
Kansas City Royals /カンザスシティ・ロイヤルズ
Minnesota Twins /ミネソタ・ツインズ

Houston Astros /ヒューストン・アストロズ
Los Angeles Angels /ロサンゼルス・エンゼルス
Athletics /アスレチックス
Seattle Mariners /シアトル・マリナーズ
Texas Rangers /テキサス・レンジャース

ナショナル・リーグ


Atlanta Braves /アトランタ・ブレーブス
Miami Marlins /マイアミ・マーリンズ
New York Mets /ニューヨーク・メッツ
Philadelphia Phillies /フィラデルフィア・フィリーズ
Washington Nationals /ワシントン・ナショナルズ

Chicago Cubs /シカゴ・カブス
Cincinnati Reds /シンシナティ・レッズ
Milwaukee Brewers /ミルウォーキー・ブルワーズ
Pittsburgh Pirates /ピッツバーグ・パイレーツ
St. Louis Cardinals /セントルイス・カージナルス

Arizona Diamondbacks /アリゾナ・ダイアモンドバックス
Colorado Rockies /コロラド・ロッキーズ
Los Angeles Dodgers /ロサンゼルス・ドジャース
San Diego Padres /サンディエゴ・パドレス
San Francisco Giants /サンフランシスコ・ジャイアンツ

2025 TEXAS RANGERS TOP 15 PROSPECTS

2025 TEXAS RANGERS 

TOP 15 PROSPECTS

2025年 テキサス・レンジャース プロスペクトランキング

Sebastian Walcott

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。

FV60

来年の球界No.1プロスペクト本命。18歳にしてA+でwRC+123をマークし、上位10%打球速度106マイル&最速打球速度116マイルというMLBでもトップクラスのパワーポテンシャルを披露した。ちなみに昨季のMLBで打球速度116マイル以上を計測したのは15人だけである。課題のヒットツールはシーズン通じて向上してはいるが、三振率25.6%と依然として磨かれる必要があるだろう。27盗塁を決めるなど現在はプラスのスピードを有するがが将来的には失われることが予想されている。守備面ではダブルプラスの強肩を有しており、遊撃から離れるならば三塁や外野に回ることになるだろう。
Sebastian Walcott


FV50

2.クマー・ロッカー(RHP)/Kumar Rocker:25歳
バンダービルト大では3位のジャック・ライターと共にWエースで活躍。昨季はTJ手術から復帰するとマイナーで36.2回を投げて防御率1.96/奪三振率39.6%という支配的な投球を披露し、そのままMLB昇格。平均96マイルの速球とダブルプラス評価のスライダーのコンボでねじ伏せる。4シームの形状や第3球種の確立など開発すべき課題もあるが、まずは健康を維持することが1番だろう。

21年ドラフト全体2位指名。大学では凄まじいノビを誇る速球で好投も、プロでは苦戦中。それでも今春は球速が平均98マイル前後出ており、スライダー、カーブ、チェンジアップと変化球3種いずれも優秀なスタッフ指標を記録するなどついに覚醒の兆し。マイナー2年で与四球率12.4%、HR/9=1.3という不安定なコマンドを改善して先発ローテーション定着を図りたい。
24年に急成長を遂げ、A+/2Aで110回を投げて防御率3.67/奪三振率30.1%/与四球率7.4%と好投。A+では12先発で防御率2.80、2Aでは被弾が増えて防御率4.89と数字を落としたが、奪三振率&与四球率はほぼ変わらなかった。95-96マイルの4シーム、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。ストライクに集めるコントロールは十分なので、あとは被弾を避けるように細かいコマンドを磨いていきたい。


FV45

ヨーダノ・ベンチュラ(元KC)と比較される小さな剛腕投手。常時90マイル後半の速球にスライダー&チェンジアップと3球種がプラスピッチ候補。24年は2Aで86.1回を投げて防御率1.98/奪三振率30.7%をマーク。先発に残るには与四球率14%のコントロールの改善と耐久面の証明が求められる。最も輝けるのはクローザーか?

6.アレハンドロ・ロザリオ(RHP)/Alejandro Rosario:23歳
肘の手術で今季は全休見込み。故障がなければ本リストの3位に入れる予定だった。大学3年間で防御率6.47とパッとしなかったが、プロ入り後にフォームや投球プランの修正を行いブレイク。A+/2Aで88.1回を投げて防御率2.24、マイナートップの33.1K-BB%をマークした。平均97マイルの4シームを高めに、プラスのスプリットチェンジアップを低めに投げ分ける。

7.マルコム・ムーア(C)/Malcolm Moore:21歳
24年ドラフト1巡目の攻撃型捕手。大学2シーズンで31本塁打&四球>三振を記録するなどパワー&ゾーン管理に優れ、広角に長打を打てるのも魅力。またスタンフォード大出身ということで頭脳明晰な点も評価されている。一方で捕手としての守備力は賛否両論。1B/DHに回る可能性も。

24年1月に契約すると、DSL/Rでの35試合で打率.377/出塁率.481と打ちまくった。0本塁打とパワーは未発達だが、6フィート3の長身細身の体型から伸びしろが見込める。スピード&守備能力も評価されており、SSに定着できるポテンシャルあり。勤勉性も高評価。
Yolfran Castillo



9.ポーリーノ・サンタナ(OF)/Paulino Santana:18歳
24年の国際アマチュアFAの目玉選手。MLB公式のリストでは3位にランクインし、フリオ・ロドリゲス(SEA)と比較されていた。DSLではOPS.830と好デビューを飾り、オールスターゲームではMVPを獲得。CFにふさわしい運動能力と打撃アプローチの良さが光る。バイリンガルで野球IQや勤勉性も賞賛されている。
Paulino Santana


ロベルト・オスーナ(元ホークス他)の弟。選手としての将来像はアレックス・バードゥーゴ(元NYY他)と比較されている。スムーズなスイングで広角にライナーを量産し、昨季はA+/2Aで打率.292/18本塁打/wRC+143をマーク。また、守備面でも10ポンド減量し運動能力が向上。CF守備でも評価を上げた。


FV40

20年ドラフト1巡目指名。コンタクト率の高さとチェイス率の低さを売りに、昨季3AでwRC+138をマーク。ゾーンコンタクト率は90%と優秀な一方で、上位10%打球速度102マイルとパワーは平均以下。2Bとしては守備力が、1Bとしては長打力が不足しているため、レギュラーとしてインパクトを残せるかは微妙か。

12.ミッチ・ブラット(LHP)/Mitch Bratt:21歳
21年ドラフト5巡目。速球は90マイル前後と球威は突出していないが、マイナーで3年続けてFIP3点台半ば、トータルでFIP3.40&20.6K-BB%と安定した投球を続けている。速球、カーブ、チェンジアップをコマンド良く織り交ぜる。昨季は2A昇格後にフライ率&被本塁打率が悪化し、パフォーマンスを落とした。配球やコマンドを修正して痛打を避けられるか。

24年ドラフト2巡目。ドラフト年に24本塁打を放つなどブレイクし、カレッジワールドシリーズでは3試合連続弾。パワーとヒット技術のバランスが取れた左打者で、大学通算四球率18%とゾーン管理も優秀。弱肩で守備はLFが適任とされる。

14.イェレミー・カブレラ(OF)/Yeremi Cabrera:19歳
身長5フィート11と体は大きくないが、強烈なフルスイングで強打を見せる原石。昨季はRでリーグ2位の9本塁打、3位のOPS1.009をマーク。コンタクトの荒さを改善できるか。スピードも傘下有数で、24盗塁(4失敗)と走塁でも貢献できる。守備は外野3ポジションでプレー。

15.ブレイリン・モレル(OF)/Braylin Morel:19歳
マーセル・オズーナ(ATL)とも比較される強肩強打の大砲候補。TEXスカウトがドミニカ共和国で他選手をスカウトしている際に偶然見つけて契約。すると昨季はRで打率.307、7本塁打、リーグ4位のOPS.982と活躍。パワーはすさまじいが、コンタクト率60%は最低レベル。運動能力は悪くないが守備能力は発展途上。攻守の荒さを取り除いてブレイクなるか。

Notable Prospects

コマンドは未熟だがスペックは要注目。6フィート4の長身から平均93マイルでホップ変化の大きい4シーム、高精度のスライダー&チェンジアップ、大きく落ちる縦カーブでゾーンの上下左右を攻め込む。24年はAで82回を投げて防御率2.85/FIP4.42をマーク。

24年にA/A+で110.1回を投げて防御率1.88/FIP2.80とブレイク。速球は93マイルほどで目立った球威は無いが、豊富な球種レパートリーとコントロールの良さで的を絞らせない。ベストピッチと評されるスプリットは昨季空振り率58%と高い空振り率を記録した。

ダブルプラスのスピードを有するアスリート。肩も強く、プラスのSSディフェンダーに成長するポテンシャルを秘めている。問題は昨季A+で三振率29.2%を喫した打撃能力。12本塁打&ISO.176とパンチ力はあるが、コンタクト能力の改善が求められる。

23年ドラフト6巡目の高卒右腕。6-5/185の長身細身体型で伸びしろ大。5フィート3という超低リリースから90マイル中盤のランニングファストと80マイル中盤の大きく曲がるスウィーパーのコンボは強烈。不安定な制球を改善できればブレイクが見えてくるはず。

2025年3月31日月曜日

2025 SEATTLE MARINERS TOP 15 PROSPECTS

2025 SEATTLE MARINERS

TOP 15 PROSPECTS

2025年 シアトル・マリナーズ プロスペクトランキング
Colt Emerson

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。

FV55

1.コルト・エマーソン(SS)/Colt Emerson:19歳
23年ドラフト1巡目。マイナー最高クラスのヒットツールの持ち主と評判で、アプローチとラインドライブ感覚に長ける。24年は18歳にして(普通の高卒選手より1歳若い)AでwRC+142とあっさり適応し、A+に昇格。24年は19歳にして2Aに定着できるチャンスがある。70試合で4本塁打、ISO.113とパワーは発揮されていないが、年齢の若さや打撃感覚の良さから最終的には20本塁打程度まで伸びるだろうと楽観的な評価が多い。守備能力は平均的で、将来的にはSSから外れるとの見方が多い。「ベースボールアメリカ」は高い出塁率と15HR程度のパワーからチェイス・ヘッドリー(元SD他)と比較していた。

Colt Emerson

 

FV50

2.コール・ヤング(SS)/Cole Young:21歳
22年ドラフト全体21位指名の高卒内野手。洗練された打撃能力が魅力で、打者としての完成像はダニエル・マーフィー(元WSH他)と比較されている。24年は2Aで120試合に出場してwRC+119をマーク。ライナー重視で9本塁打止まりだったが、四球率12.1%/三振率15.8%と打撃能力は疑いの余地はなく、フライ重視のアプローチに切り替えれば本塁打増も狙えるはずだ。守備面の評価も堅実で高いが、長い目で見るとSSよりも2Bの方がフィットするとの見立てだ。SSでやっていけるぐらいに守備が成長すればJ.P.クロフォードのような3-4WARプレーヤーに飛躍する可能性も。

23年度のMLB公式国際アマチュアリストで2位にランクインしていた大器で、球団史上最高額となる契約金470万ドルでSEA入りを決めた。プラスのパワー&スピードを兼ね備えた大型スイッチヒッターで、守備もSSに定着できる資質を有している。昨季はRでOPS.999と素晴らしい成績を残した一方で、ハムストリングや手首の故障があった。まずは健康に1年を過ごしたい。

4.マイケル・アロイヨ(2B)/Michael Arroyo:20歳
22年1月にコロンビア出身選手としては最高額となる137.5万ドルで契約すると、昨季はA/A+で23本塁打/wRC+148と期待通りの活躍を見せた。打撃能力の高さと2B向きの守備力からハウィ・ケンドリック(元WSH他)と比較されている。ゴロ率34%とバレルコントロールに長けており、広角にライナー/フライを量産してパワーを発揮する。守備走塁は傑出しておらず、打撃能力が将来を左右するだろう。
Michael Arroyo



フリオ・ロドリゲスの新人王獲得による指名権により、23年ドラフト全体29位で指名され、オーバースロットとなる契約金320万ドルでプロ入りとなった。「20-20」が狙える5ツールアスリートタイプであり、中でもスピードは70評価。辛抱強いアプローチを身に着けている一方で、スイングは荒く、打者として磨かれる必要がある。24年はAでwRC+124と好スタートを切っていたが、前十字靭帯断裂により6月でシーズン終了

6.
ハリー・フォード(C)/Harry Ford:22歳
21年ドラフト全体12位指名。傑出した運動能力の持ち主で、捕手ながら走力はプラス評価。打撃は優れたハンドアイコーディネーションと辛抱強いアプローチで広角にライナーを量産できる。ゾーン管理が優秀で、22-23年は2年続けてwRC+130超、24年はやや数字を落として2AでwRC+119だった。捕手としての守備力は全体的に磨かれる必要があり、ドールトン・バーショー(TOR)のように外野手でブレイクするルートもあるだろう。

7.ラザロ・モンテス(OF)/Lazaro Montes:20歳
キューバ出身。ヨーダン・アルバレス(HOU)を彷彿とさせる左のパワーヒッター候補。24年はA/A+で21本塁打/wRC+138をマーク。四球率14.4%と見極めも落ち着いている。長打力と出塁能力を発揮した一方で、A+昇格後51試合で三振率29.6%とコンタクト能力に弱点がる。また、外野守備もDHに回る可能性が高いとの評価。DHでも価値を出せるように打ち続けるしかない。


FV45

8.ライアン・スローン(RHP)/Ryan Sloan:19歳
今季の活躍次第では球界トップクラスの投手プロスペクトに成長する可能性がある高卒右腕。昨年のドラフトで2巡指名を受けると、1巡目相当となる契約金300万ドルでプロ入りした。6-4/220の理想的な体格からMAX100マイル。スライダー&チェンジアップもプラスピッチ候補。

大学4年間で防御率6.78、23年ドラフト12巡目でプロ入りとアマチュア時代の評価は高くなかったが、SEA加入後に覚醒の兆し。24年はフルシーズン1年目にしていきなり2Aで107回/防御率3.20と好投した。スウィーパーが文句無しのプラスピッチだが、奪三振率21.9%と支配力は抜きん出ていない。速球はシンキングファスト系で三振を奪うよりもゴロを打たせるのに効果的。奪三振を量産するエースよりも、ゴロを打たせてイニングを稼ぐワークホース向きか。

両投げ投手で、昨年のドラフト全体15位指名。右はMAX99マイルの速球と90マイルに届く高速スライダーが武器の本格派パワーピッチャー、左は90マイル前半の速球と横滑りするスライダーのコンビネーションで抑える技巧派ピッチャー。プロでも両投げスタイルを維持するのかどうか注目だ。

11.タイ・ピート(SS/OF)/Tai Peete:19歳 
23年ドラフト全体30位指名。高校では二刀流で鳴らしていたが、ドラフト年に肘を故障。野手として才能が開花し、そのまま指名された。パワーとスピードを兼ね備えたアスリートタイプで、ヒットツール向上に課題がある。24年はAでwRC+100とまずまずの内容だったが、三振率は30.7%と悪く、7本塁打&HR/FB=7.5%とパワーも今一つ発揮できなかった。将来的な守備位置も不透明で、すでに三塁や外野でも出場している。
Tai Peete

FV40

22年ドラフト2巡目。コンタクト能力とスイング判断は要改善も、長打力と四球率の高さを兼ね備えた生粋のスラッガータイプ。24年は2AでwRC+160、3Aで103を記録しMLBデビューを経験。四球率12.3%と四球は多いが、スイング率50%という積極アプローチでボール球を振ることも多いので、MLBでどうなるか。走守で貢献を稼げるタイプではないため、打ち続けることが求められる。

13.テディ・マグロウ(RHP)/Teddy McGraw:23歳
健康ならエース級の投球ができるパワーピッチャー。アマチュア時代に2度のTJ手術をしており、昨季復帰したが4試合に登板したのちに再び肘を負傷しシーズン終了となってしまった。MAX98マイルのシンカーとプラスのスライダーのコンビネーション。健康面に加えて、大学2シーズンで与四球率13.9%とコントロールも不安定。

ブレイクに期待のメキシコ出身右腕。6-4/180の伸びしろ溢れる体格からMAX99マイルの4シームにスライダー、チェンジアップ、シンカーを織り交ぜる。23年にDSLで防御率1.72/奪三振率30.7%と素晴らしいプロデビューを飾ったが、24年はRで与四球率16.8%と制球難に悩まされ足踏み。
大学では4年間で防御率5.93&リリーフ中心の起用だったが、プロ1年目にいきなり25先発で防御率2.25/奪三振率27%と覚醒。994-95マイルのツーシームと大きく曲がるスウィーパーのコンボでゴロと三振の山を築く。チェンジアップの質や全体的なコントロールは発展途上で、先発として大成するにはもうワンランク成長が求められる。


Notable Prospects

23年ドラフト2巡目。プラスの3B守備と成熟したアプローチで左右へ打ち分けるミドルヒッティングが強み。24年はA+/2Aで打率.283/出場率.375をマークしたが、124試合で4本塁打とパワー不足が目立つ。ゴロ率47.9%とフライボールを打つのに苦戦している。

21年ドラフト3巡目、オーバースロットとなる150万ドルで契約した高卒右腕。プロ入りから3年連続100イニング超、昨季は自己最多の149イニングを投げ抜くなどイニングイーターとして着実に成長している。速球は92マイル程度で奪三振率は平凡だが、5球種をコントロール良く投げ分ける。

22年ドラフト4巡目の高卒右腕で、現トッププロスペクトのノア・シュルツ(CWS)は高校のチームメイト。スラリとした長身から投げ込まれる94マイル前後の速球はさらなる向上の余地あり。スウィーパー、チェンジアップも評価が高く、課題のコマンドを磨いていけばローテーションクラスの投手に育つかもしれない。

2025年3月28日金曜日

2025 LOS ANGELES ANGELS TOP 15 PROSPECTS

2025 LOS ANGELES ANGELS

TOP 15 PROSPECTS

Caden Dana


本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。


FV50

1.ケイデン・デナ(RHP)/Caden Dana:21歳
22年ドラフト11巡目指名の高卒投手。6-4/215の恵まれた体格と強靭な腕力からノア・シンダーガード(元NYM他)を彷彿とさせる。24年は2Aで135.2回を投げてFIP3.16/奪三振率27.4%/与四球率7.3%と好投し、MLBデビューも経験。速球の平均は93-94マイルほどで、シンダーガードのような剛腕エースというよりは、安定してイニングを稼ぐワークホース向きか。上位ローテーションクラスになるには速球、スライダーに次ぐ第3球種を開発していきたい。
Caden Dana


昨夏にカルロス・エステべスの見返りの1人としてPHIから獲得した剛腕。大学時代は制球難だったが、プロ入り後に改善されてブレイク。A/A+/2Aで計22先発してFIP2.88/奪三振率35.2%/与四球率12.0%をマークした。100マイルに届く速球とパワフルなスライダー&カーブの3球種がプラスピッチ候補。このまま制球を改善し続けることができるか。
George Klassen


FV45

3.クリスチャン・ムーア(2B)/Christian Moore:22歳
24年ドラフト全体8位指名。パワーが武器の攻撃型二塁手で、早期昇格が見込まれている。プロ入り後も25試合でOPS.984と結果を出した一方で、フリースインガー傾向が強く、2Aでは三振率29%とアプローチを磨く必要あり。守備走塁の能力は並であり、打ち続けることが求められる。
昨季MLBデビューを飾り、MLB史上初の「イタリア生まれイタリア育ちの投手」になった技巧派左腕。エステべスの見返りの1人としてPHIから加入した。絶対的な球種はないが、4球種のコンビネーションで打者のタイミングを外す。アンドリュー・ヒーニーやアンドリュー・アボットのような堅実なローテーション4番手投手が理想型だろう。

ポテンシャルは傘下No.1。24年1月に球団史上2番目に高い契約金230万ドルで入団すると、DSLでは5本塁打、wRC+123と順調なデビュー。17歳にして打球速度117マイルを計測したとの報告もあり、パワーはズバ抜けている。ボール球を振ることが多く、スイング判断を磨いて開花できるか。守備面では6フィート3の筋肉質な体型から3B転向が目されている。
Joswa Lugo


6.
ネルソン・ラダ(OF)/Nelson Rada:19歳
22年1月に契約金185万ドルで入団した原石。リードオフCFになり得るポテンシャルを秘めている。24年は18歳にもかかわらず開幕から2Aに配属され、123試合で1本塁打/wRC+87と当たり前のように苦戦。7月以降はwRC+114と適応の兆しを見せたが、ISO.041と長打はからっきしだった。パワーが伸びればセドリック・マリンズ(BAL)のようなダイナミックなCFになる可能性もあるだろうが、現時点では俊足好守が強みの4番手外野手向きだろう。


FV40

7.
バレット・ケント(RHP)/Barrett Kent:20歳
23年ドラフト8巡目の高卒右腕。オーバースロットとなる契約金で入団を決めた。6-4/215の恵まれた体格とMAX98マイルの馬力から1位のデナと似たプロフィール。変化球3種もまずまずで、中でもスライダーはプラスピッチ候補。プロ1年目は26先発をこなすなど経験を積めた一方で、FIP5.26と投球内容は振るわず。コントロール改善が課題。

24年ドラフト全体74位指名(大谷翔平のFAに伴う補償ピック)。通算544登板の元MLBリリーバー、パト・ニシェック風の変則サイドからMAX100マイルの速球とスウィーパーのコンボ。変則フォームで先発が務まるか不透明。大学最終年に16先発で106イニング(平均6.6回)を投げ、与四球率も3.3%と優秀だったが、プロでも先発として稼働できることを証明したい。

9.デンザー・グズマン(SS)/Denzer Guzman:21歳
21年に契約金200万ドルで入団の原石。昨季は20歳にして2Aで83試合に出場したが、wRC+83と苦戦。リーグ平均より3.8歳も年下ではあったが、選球眼や変化球の対応は要改善。最大の強みは守備力で、最低限打てればアデイニー・エチャバリアのような下位打線レギュラーorユーティリティーとして戦力化できる可能性あり。

10.クリス・コルテス(RHP)/Chris Cortez:22歳
24年ドラフト2巡目。大学ではマルチイニングリリーバーとして活躍も、プロでは先発転向が目される。平均98マイルの高速シンカーと90マイル前後のハードスライダーで奪三振を量産。コントロールと第3球種の改善が先発転向の出来を左右するだろう。

11.
トレイ・グレゴリー=アルフォード(RHP)/Trey Gregory-Alford:19歳
24年ドラフト11巡目の高卒右腕。2巡目相当の契約金で入団した。6-5/235の迫力ある体格からMAX100マイルの速球&ハードスライダー。多くの高校生投手に言えるように、チェンジアップとコントロールの改善が課題。

12.マシュー・ルーゴ(OF)/Matthew Lugo:24歳
昨夏にルイス・ガルシアとのトレードで獲得したプロスペクト。球宴9度の名選手カルロス・ベルトランの甥にあたる。19年ドラフト2巡目でプロ入りしてから苦戦が続いていたが、昨季は打撃フォーム改善が功を奏しブレイク。2A/3AでOPS.954/17本塁打をマークした。プロ入り時はSSだったが、その後3B、外野と転向している。外野コーナーに見合う打撃貢献をできるか。

13.フアン・フローレス(C)/Juan Flores:19歳
強肩が武器の守備型捕手。ポップタイムは1.8秒を切ることもあり、マイナー2年で盗塁阻止率40%を記録している。打撃はフリースインガーながらパンチ力あり。Aでの48試合でwRC+105と健闘し、18歳シーズンにしてA+に昇格したが、A+ではwRC+69と苦戦した。打撃向上が課題。

14.ダリオ・ラベルデ(C)/Dario Laverde:20歳
ゾーン管理が優秀な攻撃型捕手。スムーズなスイングでラインドライブを量産し、A/A+でOPS.777をマークした。75試合で2本塁打にとどまったパワーをどれだけ伸ばせるか。アマチュア時代は外野手で、捕手としての守備力は発展途上。しかし捕手にふさわしい運動能力や肩力を有しており、今後の成長に期待。

15.
ホゼ・ファーミン(RHP)/Jose Fermin:23歳
遅咲きの選手で、日本のカープアカデミーを経て21歳の時にLAAと契約。24年はプロ1年目にして2Aまで到達。マイナーで計65.2回を投げて防御率3.15/奪三振率33.5%をマーク。プロ入り後に球速は数マイル上昇し、MAX99マイルに。スライダーも決め球として確立し、シーズンを通して制球力も向上。成長が著しく、未来のリリーフ候補として注目したい。