2025年4月5日土曜日

2025 TOP 15 PROSPECTS:Index By Organization

2025 TOP 15 PROSPECTS

Index By Organization

2025年 MLB球団別 プロスペクトランキング

Kristian Campbell



MLB30球団のプロスペクトランキングトップ15を公開しています。以下の球団名リンクから閲覧することができます。傘下注目のプロスペクト上位15名をスカウティングレポートと共に紹介しています。

アメリカン・リーグ


Baltimore Orioles /ボルティモア・オリオールズ
Boston Red Sox /ボストン・レッドソックス
New York Yankees /ニューヨーク・ヤンキース
Tampa Bay Rays /タンパベイ・レイズ
Toronto Blue Jays /トロント・ブルージェイズ

Chicago White Sox /シカゴ・ホワイトソックス
Cleveland Gurdians /クリーブランド・ガーディアンズ
Detroit Tigers /デトロイト・タイガース
Kansas City Royals /カンザスシティ・ロイヤルズ
Minnesota Twins /ミネソタ・ツインズ

Houston Astros /ヒューストン・アストロズ
Los Angeles Angels /ロサンゼルス・エンゼルス
Athletics /アスレチックス
Seattle Mariners /シアトル・マリナーズ
Texas Rangers /テキサス・レンジャース

ナショナル・リーグ


Atlanta Braves /アトランタ・ブレーブス
Miami Marlins /マイアミ・マーリンズ
New York Mets /ニューヨーク・メッツ
Philadelphia Phillies /フィラデルフィア・フィリーズ
Washington Nationals /ワシントン・ナショナルズ

Chicago Cubs /シカゴ・カブス
Cincinnati Reds /シンシナティ・レッズ
Milwaukee Brewers /ミルウォーキー・ブルワーズ
Pittsburgh Pirates /ピッツバーグ・パイレーツ
St. Louis Cardinals /セントルイス・カージナルス

Arizona Diamondbacks /アリゾナ・ダイアモンドバックス
Colorado Rockies /コロラド・ロッキーズ
Los Angeles Dodgers /ロサンゼルス・ドジャース
San Diego Padres /サンディエゴ・パドレス
San Francisco Giants /サンフランシスコ・ジャイアンツ

2025 TEXAS RANGERS TOP 15 PROSPECTS

2025 TEXAS RANGERS 

TOP 15 PROSPECTS

2025年 テキサス・レンジャース プロスペクトランキング

Sebastian Walcott

本ランキングは各傘下の選手を現在の活躍と今後の伸びしろから総合的に判断し、作成したものである。「将来キャリアを通じてどれだけメジャーでバリューを示せるか」という点に重きを置いており、即戦力ランキングでも伸びしろランキングでもない。FanGraphsのFV(Future Value)を参考に選手の将来的なスケール像を「20-80スケール」で表している。当ブログのスケーリングの基準についてはこちらを参照いただきたい。ランキングについてはMLB.comやBaseball Americaといった媒体を参考にしつつ、独自の視点を加えて評価したつもりである。選手の年齢は25年6月30日見込みのもの。

FV60

来年の球界No.1プロスペクト本命。18歳にしてA+でwRC+123をマークし、上位10%打球速度106マイル&最速打球速度116マイルというMLBでもトップクラスのパワーポテンシャルを披露した。ちなみに昨季のMLBで打球速度116マイル以上を計測したのは15人だけである。課題のヒットツールはシーズン通じて向上してはいるが、三振率25.6%と依然として磨かれる必要があるだろう。27盗塁を決めるなど現在はプラスのスピードを有するがが将来的には失われることが予想されている。守備面ではダブルプラスの強肩を有しており、遊撃から離れるならば三塁や外野に回ることになるだろう。
Sebastian Walcott


FV50

2.クマー・ロッカー(RHP)/Kumar Rocker:25歳
バンダービルト大では3位のジャック・ライターと共にWエースで活躍。昨季はTJ手術から復帰するとマイナーで36.2回を投げて防御率1.96/奪三振率39.6%という支配的な投球を披露し、そのままMLB昇格。平均96マイルの速球とダブルプラス評価のスライダーのコンボでねじ伏せる。4シームの形状や第3球種の確立など開発すべき課題もあるが、まずは健康を維持することが1番だろう。

21年ドラフト全体2位指名。大学では凄まじいノビを誇る速球で好投も、プロでは苦戦中。それでも今春は球速が平均98マイル前後出ており、スライダー、カーブ、チェンジアップと変化球3種いずれも優秀なスタッフ指標を記録するなどついに覚醒の兆し。マイナー2年で与四球率12.4%、HR/9=1.3という不安定なコマンドを改善して先発ローテーション定着を図りたい。
24年に急成長を遂げ、A+/2Aで110回を投げて防御率3.67/奪三振率30.1%/与四球率7.4%と好投。A+では12先発で防御率2.80、2Aでは被弾が増えて防御率4.89と数字を落としたが、奪三振率&与四球率はほぼ変わらなかった。95-96マイルの4シーム、スライダー、チェンジアップのコンビネーション。ストライクに集めるコントロールは十分なので、あとは被弾を避けるように細かいコマンドを磨いていきたい。


FV45

ヨーダノ・ベンチュラ(元KC)と比較される小さな剛腕投手。常時90マイル後半の速球にスライダー&チェンジアップと3球種がプラスピッチ候補。24年は2Aで86.1回を投げて防御率1.98/奪三振率30.7%をマーク。先発に残るには与四球率14%のコントロールの改善と耐久面の証明が求められる。最も輝けるのはクローザーか?

6.アレハンドロ・ロザリオ(RHP)/Alejandro Rosario:23歳
肘の手術で今季は全休見込み。故障がなければ本リストの3位に入れる予定だった。大学3年間で防御率6.47とパッとしなかったが、プロ入り後にフォームや投球プランの修正を行いブレイク。A+/2Aで88.1回を投げて防御率2.24、マイナートップの33.1K-BB%をマークした。平均97マイルの4シームを高めに、プラスのスプリットチェンジアップを低めに投げ分ける。

7.マルコム・ムーア(C)/Malcolm Moore:21歳
24年ドラフト1巡目の攻撃型捕手。大学2シーズンで31本塁打&四球>三振を記録するなどパワー&ゾーン管理に優れ、広角に長打を打てるのも魅力。またスタンフォード大出身ということで頭脳明晰な点も評価されている。一方で捕手としての守備力は賛否両論。1B/DHに回る可能性も。

24年1月に契約すると、DSL/Rでの35試合で打率.377/出塁率.481と打ちまくった。0本塁打とパワーは未発達だが、6フィート3の長身細身の体型から伸びしろが見込める。スピード&守備能力も評価されており、SSに定着できるポテンシャルあり。勤勉性も高評価。
Yolfran Castillo



9.ポーリーノ・サンタナ(OF)/Paulino Santana:18歳
24年の国際アマチュアFAの目玉選手。MLB公式のリストでは3位にランクインし、フリオ・ロドリゲス(SEA)と比較されていた。DSLではOPS.830と好デビューを飾り、オールスターゲームではMVPを獲得。CFにふさわしい運動能力と打撃アプローチの良さが光る。バイリンガルで野球IQや勤勉性も賞賛されている。
Paulino Santana


ロベルト・オスーナ(元ホークス他)の弟。選手としての将来像はアレックス・バードゥーゴ(元NYY他)と比較されている。スムーズなスイングで広角にライナーを量産し、昨季はA+/2Aで打率.292/18本塁打/wRC+143をマーク。また、守備面でも10ポンド減量し運動能力が向上。CF守備でも評価を上げた。

20年ドラフト1巡目指名。コンタクト率の高さとチェイス率の低さを売りに、昨季3AでwRC+138をマーク。ゾーンコンタクト率は90%と優秀な一方で、上位10%打球速度102マイルとパワーは平均以下。2Bとしては守備力が、1Bとしては長打力が不足しているため、レギュラーとしてインパクトを残せるかは微妙か。


FV40

12.
ミッチ・ブラット(LHP)/Mitch Bratt:21歳
21年ドラフト5巡目。速球は90マイル前後と球威は突出していないが、マイナーで3年続けてFIP3点台半ば、トータルでFIP3.40&20.6K-BB%と安定した投球を続けている。速球、カーブ、チェンジアップをコマンド良く織り交ぜる。昨季は2A昇格後にフライ率&被本塁打率が悪化し、パフォーマンスを落とした。配球やコマンドを修正して痛打を避けられるか。

24年ドラフト2巡目。ドラフト年に24本塁打を放つなどブレイクし、カレッジワールドシリーズでは3試合連続弾。パワーとヒット技術のバランスが取れた左打者で、大学通算四球率18%とゾーン管理も優秀。弱肩で守備はLFが適任とされる。

14.イェレミー・カブレラ(OF)/Yeremi Cabrera:19歳
身長5フィート11と体は大きくないが、強烈なフルスイングで強打を見せる原石。昨季はRでリーグ2位の9本塁打、3位のOPS1.009をマーク。コンタクトの荒さを改善できるか。スピードも傘下有数で、24盗塁(4失敗)と走塁でも貢献できる。守備は外野3ポジションでプレー。

15.ブレイリン・モレル(OF)/Braylin Morel:19歳
マーセル・オズーナ(ATL)とも比較される強肩強打の大砲候補。TEXスカウトがドミニカ共和国で他選手をスカウトしている際に偶然見つけて契約。すると昨季はRで打率.307、7本塁打、リーグ4位のOPS.982と活躍。パワーはすさまじいが、コンタクト率60%は最低レベル。運動能力は悪くないが守備能力は発展途上。攻守の荒さを取り除いてブレイクなるか。

Notable Prospects

コマンドは未熟だがスペックは要注目。6フィート4の長身から平均93マイルでホップ変化の大きい4シーム、高精度のスライダー&チェンジアップ、大きく落ちる縦カーブでゾーンの上下左右を攻め込む。24年はAで82回を投げて防御率2.85/FIP4.42をマーク。

24年にA/A+で110.1回を投げて防御率1.88/FIP2.80とブレイク。速球は93マイルほどで目立った球威は無いが、豊富な球種レパートリーとコントロールの良さで的を絞らせない。ベストピッチと評されるスプリットは昨季空振り率58%と高い空振り率を記録した。

ダブルプラスのスピードを有するアスリート。肩も強く、プラスのSSディフェンダーに成長するポテンシャルを秘めている。問題は昨季A+で三振率29.2%を喫した打撃能力。12本塁打&ISO.176とパンチ力はあるが、コンタクト能力の改善が求められる。